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2009.09.27

今日の「山」登りは「カントリー」&「オレンジフロート」

 インドの空港に降り立つと、カレーの匂いがするそうです。また、外国にしばらく行っていて、日本の空港に着くとお醬油の匂いがするそうです。伝え聞いた話なので、真偽のほどがいささかあやふやではありますが、納得させられる力を持っているように思われます。それぞれの国には、「ふるさとの味」があるということですね。
 日本のふるさとの味はお醬油ということになるでしょうが、それがそのまま名古屋の味になるかというと、そうでは無いようです。夕暮れ時、家路へ急いでいると鼻先に漂ってくるのは、お醬油よりも重みがあって、濃い香りです。そうです。名古屋という「くに」に染みついたカントリースメルは赤味噌の香りなのです。
 その「くにの味」が西洋の味、スパゲティと邂逅する場所が喫茶マウンテン。

カントリー
 ソース味ではありません

 「カントリー」は一見すると、ソース焼きそばのように見えますが、香りは、甘く、しょっぱい赤味噌だれのものです。カントリーの名に相応しいスパゲティになっています。
 たれの色に紛れて、麺と区別がつきにくくなっていますが、たまねぎと青ねぎが入っています。上には、コーンが適量と生玉子が一つ。濃い茶色に染まった麺を巻き取ると、内に潜まっていた強い赤味噌の香りが立ち上ります。それでは一口。甘辛い味噌の味が舌をどしりとのしかかります。かなり重量感のあるお味になっています。もぐもぐとしっかり咀嚼をしても味がそれほど薄まりません。濃い味のまま飲み込むと、のどの入り口にしょっぱさが際立った後味が広がります。
 二口、三口と食べ進めると、早くも満腹に近くなりました。どうやら、濃い味付けのために脳が勘違いを起こしたようです。「このたらふく感は、勘違いだ。まだまだ食べられるはずだ」と脳を説得して、四口、五口と続けます。
 しかし、やはり濃密な味噌の味を続けるのはちょっと厳しいです。

カントリー・アップ
 生玉子がすごい力を発揮します

 そこで、真ん中に落とし込まれた生玉子の黄身を割って、麺と絡めてみました。…うん、まろやかになりました。クリーミーな黄身が、味噌の鋭いしょっぱさを緩和してくれます。これで、味に変化が起きて格段に食べ易くなりました。しかし、麺の全てをカバーするには、玉子一つでは足りませんでした。すぐにまた、濃い甘辛さの渦に巻き込まれます。
 なんとか、十口、十一口、食べ進めます。この時はすでに、魔法のような玉子の力も消えています。また味に変化が欲しい、と思いつつ、食に集中していると、麺とは違う二つの食感に気づきました。一つはコーンの食感です。ぷちりと皮を噛み破ると、穀物独特の甘さが飛び出しました。小さな粒ですが、わずかな甘さが助けになります。もう一つの食感は、シャリシャリとした青ねぎのものです。麺のもちもちとは対極の、軽みのあるさわやかさです。これまたわずかな量ですが、変化をもたらしてくれて、助けになります。
 小さな助けを借りつつ、カントリーを完食しますと、口の中はどしんとした甘辛さに満たされてしまいました。この重さを緩和させることにしました。追加注文ですっきりしそうなものを選びます。

オレンジフロート
 やっぱりフローティングしていません

 今までいただいたことの無い「オレンジフロート」にしました。相変わらずアイスクリームが浮いていません。絶妙なバランスでグラスの上に山盛りに盛られています。

オレンジフロート・アップ
 盛りがすごい

 グラスからはみ出すほどのバニラアイスクリームは、スプーンで掬い取るのが難儀です。ちょっとでも力を入れすぎると、崩落か、沈没の憂き目に遭いかねません。どちらも起これば悲惨を極めます。そーっと、ちょっとずつ削りながらいただきます。

オレンジフロート・飲み口
 飲み口を確保

 わずかにアイスとグラスの間にスペースを作りました。アイス沈没を免れるために、ここからジュースを飲みます。ジュースの味は、酸味は少なく甘みの強い、バヤリースオレンジに近いものでした。
 さらにアイスを削っていくと、とうとうオレンジジュースの中に沈み込みました。しかし、こうなることを見込んでグラス半分ほどジュースを飲んでいたので、あふれ出ることを避けられました。ここからは、オレンジジュースはアイスクリームとのミックス味になります。
 さて、よくよく考えてみると、コーラフロート、コーヒーフロート、ソーダフロートは見慣れていますが、オレンジフロートはあまり無いような気がします。何故無いのか、その答えの一端が分かりました。炭酸が入っていたり、苦味がある前述のフロートに使われている飲料とアイスクリームは、食感や味に差があって、それぞれが持ち味を生かしています。それがオレンジジュースとアイスクリームの組み合わせになると、どちらも甘みがメインで炭酸も入っていないため、交じり合うと、オレンジっぽさが薄れて、甘さが打ち消しあい、オレンジジュースとアイスクリームのミックス飲料は、ぼやけた味わいになってしまうのです。
 はっきりとした濃い目のお味の「カントリー」と、ちょっと分かりづらいお味になってしまった「オレンジフロート」。どちらも一長一短の性格を持ったものでしたが、どちらもいただいて、よくよく思い返してみると、併せていただくにはちょうど良い風味だったようにも思えました。組み合わせの妙とはこのようなものかもしれません。


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コメント

>忍さん
いつもご覧いただき、ありがとうございます。お返事が遅れて申し訳ございませんでした。
マウンテンのレポートは「奇」なモノはあらかた済ませてしまったので、最近は、どちらかといえば普通メニューばかりになってしまっているので、お楽しみいただけているのかと、心配していました。

都合により、これからしばらくの間は、更新が滞りがちになります。また、再開できた際には、いらっしゃって下されば幸いです。

投稿: 桜濱 | 2009.10.13 17:10

はじめてコメします〜開設当初から見てるマウンテン好きです。
更新無かったのでちょっと心配してました(フォトのみで文字無しレポもきえちゃってたし)
また楽しみにして拝見します。よかったよかった/

投稿: 忍 | 2009.10.05 19:33

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