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2009.07.12

今日の「山」登りは「ニワトリピラフ」

 蒸し暑い日が続いています。眠るときが難儀ですね。クーラーをつけるよりも、窓を開けて夜風を入れながら、扇風機にタイマーをセットしてお休みするのがいいのでしょうが、防犯上、なかなかそういうわけにはいきません。
 また、私の部屋のエアコンの調子が悪く、温度をかなり下げている設定なのに、ちっとも涼しくなりません。困ったものです。
 毎晩、「暑い……、暑い……」と寝床でぐるりぐるりと寝返りを打ちながら、眠りについております。このような眠りの落ち方をしているので、起きた時も、あまり寝覚めが良くありません。蒸し暑い中で眠って、蒸し暑い中で目が覚める。小地獄です。
 「コケッコッコーッ!」と、鶏の時告げとともに、「爽やかな朝が来た。希望の朝が」と、すっきりと目覚めたいのですが、街中では鶏を飼っている家も無く、そうもいきません。その代わりに、マウンテンで「ニワトリピラフ」をいただいてきました。あやかりたかったのです。
 私にとっては、初めての「辛口ピラフ」の単独登頂の挑戦です。ほぼ甘口専門の私が、自らの意思で、辛口に挑むというのは、異例です。我が事ながら、驚いています。よほど、熱気にやられているのだとお思いくださいませ。
 到着した「ニワトリピラフ」は、至って普通のピラフの装いです。ビジュアル面での凶悪さがありません。

ニワトリピラフ
 コーンの甘い香りがします

 具は、約25mm角の鶏の胸肉、コーン、玉ねぎのみじん切り、コーン、マッシュルームのスライスがメインです。香りもコーンのものが際立っていて、辛口というよりも、むしろ、とうもろこしの持つ、ソフトな甘みが漂ってきます。

ニワトリピラフ・アップ1
 鶏肉は、これくらいの大きさものが散見されます

 では、鶏肉、マッシュルーム、コーンの部分を狙って、いただきます。…うん、コーンの甘さが伝わってきます。特筆すべきは「味の薄さ」です。コンソメと、塩コショウベースかと思いきや、ダシっぽいものが全く感じられず、塩味もありません。

ニワトリピラフ・アップ2
 マッシュルームの見た目はかわらしいですし、コーンは甘いのですが…

 「味、薄いなー…」と思っておりますと、「…ー、ん、んんんっ!!」。衝撃が来ました。とんでもなく胡椒辛いのです。舌の全面がひりひりとしてきました。「これはさすがに『辛口』というだけあるぞ…!」と思っておりました、
 ひまひた。いや、来ました。
 とてひゅもなくひゃらひ、いや、とてつもなく辛い何かの地雷を踏んだようです。タカの爪が入っていないようだったので油断していました。

ニワトリピラフ・赤い「何か」
 梅肉じゃなかった! 当たり前ですが…

 よくよく見ると、梅肉っぽい、赤い「何か」がところどころから顔を覗かせています。「梅の酸っぱさが無いのに、梅肉はおかしい」と思って、その赤い「何か」だけをいただいてみました。
 舌の上で、金属加工のためのハンマーが振り下ろされました。
 とんでもない衝撃です。梅とは程遠いお味です。これは「生の唐辛子」です。ペースト状になっているものが投入されていました。まさか、こんなストレートな辛口にする方法を取るなんて…。普通の唐辛子ベースなのか、ハバネロベースなのか分かりませんが、とにかく辛いです。舌がひくつきます。
 この赤い「何か」の存在を把握した途端に、辛みが大波のように押し寄せてきました。「まだ、3合目くらいまでしか登っていないのにどうしよう」という、困惑しか浮かんできません。ひたすら、無に徹することにしました。
 スプーンでピラフをすくい、口に運ぶ、その繰り返しのマシーンになりました。ただ、機械で無い証拠は、流れ落ちる汗です。たらたら流れる汗というものを久しぶりに経験しました。
 ようやく、5合目まで汗を流したところで、ふと気づきました。緑色の「何か」の存在に。それは、約10mm弱角のちいさなものです。「お漬物? 高菜?」それだったら、どれくらい良かったでしょう。家に帰って調べて分かったことですが、それは、緑の唐辛子「ハラペーニョ」だったようです。赤い「何か」と同じく、緑の「何か」もこれまた辛い。十分に、赤い「何か」で辛いのに、そこに何かを追加する精神。『山登りは厳しい』、それを久しぶりに、改めて、思い出させてくれました。
 もう、この時点になると、メモの字が震えています。読み取りにくいです。

ニワトリピラフ・緑の「何か」
 小粒でも「どかんっ」と辛い!

 味の薄さはコーンと付け合せの福神漬けでどうにかしていましたが、限界です。7合目でした。暗示をかける自分がいました。この「ニワトリピラフ」は「鶏」からダシが出ている。旨みが出ている。そう言い聞かせました。しかし、山の威力は、そんな暗示は吹き飛ばします。辛いだけです。
 額から数筋流れる汗を感じます。ひっきりなしです。目からも爽やかな汗が出てきました。鼻からは爽やかじゃない汗が流れ出しました。顔中水分だらけです。食事でこれだけ汗をかくのは久しぶり、といいましょうか、前回がいつだったか覚えがありません。
 最後の一口をスプーンですくえません。手が震えるのです。それでも、最後の一粒のごはんを掬い取って、単独登頂成功です。
 途中で、食後に甘いデザートをオーダーするぞ、と思っていたのですが、完食した時は、もうそんな余裕はありませんでした。たらふくになっていたわけではありません。疲れ切っていたのです。椅子から立ち上がれません。灰色になりかけていました。
 まさか、爽やかな朝の目覚めの演出代わりに、と、思っていただいたお品で、こんなに疲労するとは思いませんでした。しかし、眠気は吹き飛んでいました。その点では、「ニワトリ」の効果は働いていました。


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コメント

>リムさん
「ニワトリピラフ」、夏向きすぎました。夏に辛いものと言われていますが、行き過ぎです。まあ、それが「山」なんですよね。

ハラペーニョも、ハバネロペースト(たぶん)も、最後まで、コロコロと出てきました。だんだんと頭が麻痺していくのを感じました。完食したのですが、水を一切飲まなかったところに(水を飲むのさえ忘れていました)、この山の辛口の凄さを感じました。

内部清掃はフィルターはこまめにしているのですが、スプレーは試していません。場所がちょうどベッドの上なので、カバーを準備するのが面倒で…。とりあえずは、明日、アパートの管理会社に連絡してみます。運が良ければ、新品と交換…、を期待しています。

エアコン+扇風機は、風が体に当たるように下向きにしていました。冷気を下ろすために上向きがいいんですね。今晩、眠るときに試してみます。

投稿: 桜濱 | 2009.07.12 21:40

ハラペーニョがゴロっと・・・・
おそろしや・・・(笑)

エアコンの件、元電機メーカー社員として申しますと、内部清掃をするとだいぶ違いますぜ。業者に頼まずとも、掃除スプレーとかでやるとなお良し。
あとは、扇風機(上向き)+エアコンのコンビで動かすと、いい仕事をするかも知れませんよ。

投稿: リム | 2009.07.12 20:22

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