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2009.07.05

あってうれしい箱物(元祖はちみつトースト・チョコレートシロップがけ・生クリーム添え:元祖にんにくや)

 少し前に、「国立メディア芸術総合センター」という建物を建設するということが話題になりました。「国立メディア芸術総合センター」? 通称「アニメの殿堂」というもののことです。この建物の予算、117億円の計上が、建物だけのものであり、中のコンテンツは計上されていないということなどが、論議の的になっていました。やっぱり、中身があってこその「箱物」でなければならないでしょう。
 対して、ちゃんと中身まで染み渡っている「箱物」には好感が持てます。「にんにくや」さんの、「元祖はちみつトースト」のことです。たまに、この「甘い箱物」が無性にいただきたくなります。その想いがとうとう決壊して、箱を求めて行きました。

元祖にんにくや・看板
 「パワーアップグループ」という名前が頼もしいです

 にんにくでパワーアップ、たっぷりと甘いものでパワーアップ。なんとも頼もしい限りです。今回オーダーした、はちみつトーストは、「元祖はちみつトースト・ チョコレートシロップがけ・生クリーム添え」という、頼もしすぎる長い名前の甘い魅惑です。
 久しぶりにいただけると、わくわくしながら「元祖はちみつトースト・チョコレートシロップがけ・生クリーム添え」の焼き上がりを待ちます。待っている間に、この記事では「はちみつトースト」と略すことに決めました。
 お昼ごはんとしてのマルゲリータピザをパリパリッ、ささっ、と片付けて、食後の蜜箱タイムです。おっ、焼きあがったようです。

はちみつトースト
 見ただけで甘さが伝わってきて、嬉しいです

 おぉっ、いつみても、フルパワーです。スーパーで売っている、食パン約一袋分のトーストを、丸ごと、焦げ目がつくギリギリ手前で焼き上げて、中をくりぬいて、たっぷりのハチミツを染み込ませて、さらにバニラアイスクリームをトッピング。このバニラアイスクリームはトーストの熱で、徐々に食パンの目に染み込んでいっています。さらに甘さの強化です。トッピングには、クリーム界で、アイスクリームと双璧を成すホイップクリームも添えられています。さらにさらに甘さの強化。最後の仕上げに、チョコレートを網目状に縦横にこれまたたっぷり。甘すぎるのが見て取れるだけでたらふくで嬉しくなってしまいます。

はちみつトースト・アップ1
 バニラアイスクリームとホイップクリームのコンビがありがたい

 毎回思うことですが、思い切りの良い、どっしり感です。縦横が約100mm×100mm、高さが約80mmもあります。普段、これだけのトーストを一度に食すことが無いだけに、たまに、無性にいただきたくなるのです。

はちみつトースト・内側
 下の方は味が薄そうですが……

 これが一面の耳(これだけ大きいと、「耳」と表現して良いのかどうか分かりませんが)をはがしたところです。運ばれてきた時に、スタッフさんが耳の四隅をカットしてくださるので、開けやすく、食べやすくなっています。
 こうして見ると、上のほうから徐々に、はちみつとチョコレートシロップが染みているいることが分かります。さいころ状に切り目が入っているので、フォークですくい取りやすくなっています。

 では、甘みのたっぷりのコマををいただきましょう。
 おぉっ、甘い! 甘いもの好きの私が甘いと思うくらいしっかりと甘いです。はちみつがたっぷり染みてしっとりとなっていますが、はちみつ自体が、さらりとしたさっぱりタイプのものを使っているようで、甘みはちゃんと感じますが、くどくはなくて、さっぱりとした甘さを楽しむことができます。
 はちみつの甘さだけでは単調になりますが、力強いチョコレートシロップが加わってくれています。こっちははちみつよりもパンチが強くて、じっくり濃厚なお味になっています。はちみつ&チョコレートシロップのコンビは実に強力です。もう、とろとろの甘みです。

はちみつトースト・アップ2
 はちみつとチョコレートの強力コンビ

 さて、さらに強さを求めましょう。一コマをフォークに刺して、溶けかかっているバニラアイスクリームに絡めてみます。甘くないわけがありません。迫力と魅力の甘みになって、舌の上ではじけ飛んで、ひたすら甘くなっています。
 トースト部分は、ふわふわですが、かなり噛み応えがあります。あごが疲れてきたところで、まだ溶けていないバニラアイスクリームで一休み。乳脂肪分が高いタイプのようで、なめらかとろりとした濃厚な味わいと冷たさが舌とあごを休ませてくれます。
 つづけて、はちみつトーストにホイップの方を絡めてみましょう。こちらは、ふんわりと甘さがやや控えめ(それまでに甘さが強い部分をいただいていたために、舌の甘み感覚が麻痺している可能性があります)になっています。バニラアイスクリームよりも、このホイップクリームの方が舌休めに効果的に働いているようです。
 ある程度、中のふわふわ部分をいただくと、はちみつの味も、チョコレートの味も薄まってきました。普通は、クライマックスは後半に持ってこられますが、このはちみつトーストは最初からいきなりクライマックスなためです。
 しかし、にんにくやさんのはちみつトーストは、サービス精神旺盛です。はちみつとシロップが少なくなった時は、スタッフさんにお願いすると、追加してくださるのです! ありがたいことこの上ありません。早速、スタッフさんに追加のお願いをしました。
「では、はちみつを掛けますので、ちょうど良いとことで『ストップ』とおっしゃってください。それでは、掛けます。『ぶんぶんぶ~ん、ハチが飛ぶ~。ぶんぶんぶ~ん、ハチが飛ぶ~』」
「す、ストップ!」
「ではチョコレートシロップを掛けまーす。『チョッコレ~トッ、チョッコレ~トッ、チョッコレ~トッ』」(あのCMの歌です)
「あ、も、もう、その辺で!」
「それでは、ごゆっくりお召し上がりください」
 追加の時は、歌つきなのです。この歌を聴くために、お召し上がりの方は、もぜひ追加をなさってください。楽しいです。

はちみつトースト・シロップ追加後
 ちょっと掛けすぎたかな…

 これが、追加後です。溶けきったアイスの上に、たっぷりのはちみつとチョコレートシロップ。実はクライマックスはここだったのです。残りのふわふわ部分を、とろとろの甘み成分ミックスといただきます。
 甘い。
 とんでもなく甘くなりました。1回目の「ぶんぶんぶ~ん、ハチが飛ぶ~」と1回目のチョッコレ~トッ」の部分で止めていて良いと思います。それでも、私には許容範囲。もう、頭の中は「甘い、甘い、美味しい」だけです。
 さて、中のふわふわのパン生地の部分はいただき終わりました。箱物は箱だけでは使えないと言われますが、このパンの耳箱は、もちろんちゃんといただけます。こちらは、中と違って、パリッパリのスナック感覚です。これに内側に残った甘み成分を絡ませてカリパリといただきました。しかし、すでにおなかはしこたまの甘み(それと、その前のマルゲリータピザ)で、たらふくいっぱいになっています。さすがに、少々きつくなってきました。でも美味しい。さらに、耳は固めなので、しっかりした食感。一度、あごを動かすことで、二次曲線状に満腹中枢が刺激されていきます。…それでも、クライマックスを乗り越えて、ごちそうさまです。ふーぅ。もう、おなかいっぱいです。おかわりは要りません。
 こうして、久しぶりのはちみつトーストで、たらふく過ぎになりましたが、また、忘れた頃にこの甘さを欲して、同じように、『ハチが飛ぶ~』と「チョッコレ~トッ」をスタッフさんに歌わせすぎにしてしまい、食べ応えあり過ぎで、甘みに溺れることが分かっています。でも、過ちとは思いません。それが、このはちみつトーストの魅力なのですから。


◎店舗・商品データ
・商品データ
 商品名:元祖はちみつトースト チョコレートシロップがけ・生クリーム添え
 価格:¥788

・店舗データ
 店舗名:元祖にんにくや(イオンナゴヤドーム前SC店
 住所:名古屋市東区矢田南4-102-3 イオンナゴヤドーム前ショッピングセンター1階
 営業時間:11:00-23:00
 定休日:無休
 公式サイト:http://www.power-up.jp/
 アクセス:名古屋市営地下鉄「ナゴヤドーム前矢田」駅から、ナゴヤドーム方面に向かい、その対面のイオンの1階

 更新履歴
 2018/05/30
 画像のリンク切れを修正しました。
 一部の約物を修正しました。

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