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2009.03.15

今日の「山」登りは「ウインナーライス」

 お弁当の中には、ヒーロー、エースが存在しています。家で作ったお弁当にも、お弁当屋さん、スーパー・コンビニエンスストアのお惣菜コーナーのお弁当にもいます。分かりやすいのは、スーパー・コンビニのお弁当です。お弁当容器の透明のふたに貼り付けられているシールに書かれている食材がヒーローです。「から揚げ弁当 ¥450」と印字されていれば、から揚げがヒーロー。「酢豚弁当 ¥500」というものだったら、甘酢をまとった豚肉がエースということになります。
 しかし、彼ら、ヒーロー・エースの他にも、かなりの存在感を示し、常にお弁当に姿を見せている者たちがいます。例えば、玉子焼き。あの黄色は、かなり目を惹きます。玉子焼きが有ると無いとでは、彩りが断然違います。また、玉子焼きは、甘口、辛口、ダシ多めなど、それぞれの味付けがあり、お弁当を作った家庭、お店の特徴が現れます。
 玉子焼きと同じような役割を果たしているものとして、ウインナーソーセージも挙げられるでしょう。人はウインナーを見ると、何かしら手を加えたくなります。しかし、ウインナーの内部は既に味付けが為されており、お弁当に入れる段階で、さらに味を付加することは、やや困難となります。そこで、人々は、カットの仕方、切れ込みにウインナーの可能性を見出しました。そうです。たこさんウインナーや、かにさんウインナーなどです。先日、テレビ番組を見ておりますと、ウインナーのカットのいろいろな方法を紹介していました。半分にしたり、ギザギザに切ったり、二つのウインナーを揚げたスパゲッティで接続して(つまようじを使って接続すると、お子様が誤って丸ごと食べてしまい、怪我をする可能性があるため)、かわいらしい動物にしていました。
 このように、人を惹きつける力を持つ玉子焼きやウインナーですが、主役に躍り出ることはありません。スーパーやコンビニで販売されているお弁当に、「玉子焼き弁当 ¥398」や「ウインナー弁当 ¥450」などのシールが貼られているのをご覧になられたことはあるでしょうか。
 それでも、玉子焼きは、一時期、アイドルになったことはあります。有名な「巨人、大鵬、玉子焼き」です。1960年代初頭、子供たちの3大スターとして挙げられたことがありました。遠足のときに、「明日のお弁当は玉子焼きを入れてね」「はいはい、分かってるよ。甘いのがいいの? それともしょっぱい方がいいの?」「えーとね、ちょっと甘いのにして」、などという親子の会話があったとか聞き及んでいます。
 一方、ウインナーはどうでしょうか。1980年代中頃に「西武、スーパーマリオ、ウインナー」という流行語があったでしょうか。彼は、ヒーローにもなれない、スターにもなれない、アイドルになったこともない、さんざん手を加えられているのに、トップにはなったことが無い、という、涙がにじむ経歴をたどっているのです。
 そのような、加工肉である彼らに、名古屋の山の神、加納マスターは、光を当ててくれました。喫茶マウンテンの中でも、「美味いメニュー」として評価の高いホワイトソース系のお品に「ウインナーライス」を組み入れて下さったのです。そうです。「ウインナーライス」なのです。ついに、ウインナーが「主役」の座を得たのです。もはや、加工肉などとは呼ばせない、堂々の主役です。

ウインナーライス
 色目は淡白です

 ウインナーソーセージを含みつつ、全体的に白い風景が広がっています。その中で、いつものつけ合わせ、福神漬けの紅色が目にまばゆいです。ウインナーはカットされて入っているかと思っていたのですが、丸ごと入っていました。思っていたよりも、ボリュームがありそうです。

ウインナーライス・アップ1
 ウインナーたっぷり。インゲンが寄り添う

 メインはもちろんウインナー。ようやくの主役、エース、ヒーロー、です。何かの引き立て役ではありません。彼無くしては成立しないメニューなのです。インゲンや、たまねぎ、ニンジンのスライスなどはウインナー殿の付き人に過ぎません。
 それは味の上でもそう言えるのです。バターライスは薄味で、塩気があまり感じられません。さらに胡椒も入っていないので、パンチが弱いです。そこで、堂々と味を主張しているのがウインナー様なのです。ウインナー閣下に内包された塩気と肉汁が、ライスの味付けに欠けていたものを足しており、「もっとウインナーを!」という衝動に駆られ、食が進みます。
 ホワイトソースは、ウインナーの塩味と上手く融合し、なめらかな舌触りを与えてくれ、ライスのにんにく風味、ホワイトソースのミルキーさ、ウインナーの塩味という三つががっちりと手を組んでいます。

ウインナーライス・アップ2
 ウインナーの切れ込みは飾りというより、火の通りを重視しているようです

 ぱくぱくと、食を進めていると、ふと、思いました。

 「肉が多い!」

 ウインナーライスと言うだけあり、ウインナーの量がたっぷりなのです。合計5本。これだけあれば、たらふくもたらふく。しっかりとおなか一杯になります。
 ボリュームがある上に、味の変化もあり、山のお品にしては、野菜の種類も量も多くて、バランスが取れています。これは美味しいです。おすすめです。こうして、ウインナーライスの写真を見ながら、キーボードを打っているだけでも、おなかが空いてくるくらいのシズル感があります。

ウインナーライス
 いつも通りの玉ねぎ

 今回は、かなり切れていませんでした。中まで火が通っていなくて、ピリピリと辛かったです。でも、「山らしいなぁ」とだけ思い、残念とは思いませんでした。


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