口を開けたら羽ばたく天使
日に日に冷気が増して、それに連れて、徐々に着るものが、厚く、多くなっていきます。夏の軽装に比べたら、としっ、と、その分、肩に重みが掛かって、足取りもまた、重くなったような気になります。
こうなると、装いが重くなった分、何かしらの軽みが欲せられます。暗色に染まりつつある街並みとは反対の、陽気で、明度の高いものと触れ合いたくなります。
ミスタードーナツの11月の新商品、最後にご紹介するのは、このような思いに適う「エンゼルエッグ」です。エンゼルエッグは、過去にも期間限定商品として、販売されていました。再登場となったのは、人気が高かったからでしょう。
前作は、二個一組で紙ケースに入っていましたが、今回は、少し大きくなって一個
その名前の通り、ふわりとした雰囲気のかわいらしい玉子型になっています。これは前作を踏襲していますが、少し違っている箇所もあります。まずは、個数。前回は小ぶりなものが味違いで二個一組となっていましたが、今回は、長径70mm、短径45mmと、それぞれ約20mm、10mm大きくなり、一商品一個での扱いとなっています。二個が一個になりましたが、単純に倍の大きさにはなっていないところが、少し残念です。これも、原材料費上昇のあおりなのでしょう。
お味は3種類出ており、前作と名前は違うものの、中身はほとんど変わっていません。ホイップクリーム+αの形態をとっています。
では、基本的な「ホイップクリーム」からいただいてみましょう。外見は、ころんとした楕円形。1/3がチョコレートでコーティングされ、残りの部分にはパウダーシュガーがまぶされています。
シュー生地からはほんのりと玉子の香りがしてきます。薄いシュー生地をパリッ、と、食べると、中からはたっぷりのホイップクリームが出てきます。このクリームが多い分、甘みが前面に出て、外側をコーティングしているチョコレートとのバランスが巧妙に保たれています。
「ストロベリーホイップ」は、基本のホイップクリームにイチゴ味が加えられたものです。ホイップクリームの甘みに、イチゴの酸味が加わることで、程よく甘みが抑えられ、すっきり、爽やかな味になっています。外側をコーティングしているストロベリーチョコレートのぷちぷち感が、食感にアクセントをもたらしてくれます。食べ終わって、後味に甘みが残ります。食べはじめの酸味の印象が強いようなので、、このエンゼルエッグでは、甘みはサポート役になっているようです。
クリームがもう少し多くてもよかった
「カスターホイップ」の中身は、ねっとりしたカスタードです。他の二種と比べると、ホイップ感が薄いように思われます。また、表面のナッツチョコレートの味が、結構強くて、中のクリームの印象を弱めているようです。そのため、エンゼルエッグらしいふわりと軽いホイップ感が足りないと思いました。しっかりとボリュームのある甘さを楽しみたい方には、このエンゼルエッグでしっかりとたらふく感を覚えていただけるでしょう。
三種類のふわふわ玉子ドーナツをいただくと、着ていた服の重さも少し和らいだように感じられます。思わず鼻歌もでるような心の軽さ。お店の外に出て、少し冷たい空気に手がさらされて、ハーッ、と、息を吹きかけると、そこでは、天使の羽が舞うような、楽しさ、軽やかさが満ちてくるようです。
エンゼルエッグは、寒くて思い雰囲気を、さっ、と、吹き飛ばしてくれるようなドーナツでした。
◎商品データ
商品名:エンゼルエッグ ホイップクリーム
価格:¥105
商品名:エンゼルエッグ ストロベリーホイップ
価格:¥105
商品名:エンゼルエッグ カスターホイップ
価格:¥105
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