ごつごつだけど、ふわもちの「フロッキーシュー」
ミスタードーナツでは、今月1日に大リニューアルを行いました。原材料費の高騰などで、商品数が少なくなったり、価格が上昇するなど、マイナスなニュースが多かったのですが、ここに来て一気に攻勢に出たのです。
リニューアルは、新商品の投入、価格を下げる、従来品の変更などです。これらの中で最も、注目を浴びたのは、リニューアル前に大量にCMをしていた「ポン・デ・リング×フレンチクルーラー」の文字。ミスドさんの2大看板商品をミックスしたお品がどのようなものになるのか。ミスドファンとしては興味津々でした。
「人気の2つのおいしさから、できました。」というキャッチフレーズとともに登場したのは、「フロッキーシュー」というもの。オフィシャルの説明では、
商品名のフロッキーって?
見た目は岩のように(ロッキー/rocky)ゴツゴツで、なのに食べたらふわふわ柔らか、まるで綿か羊毛のよう(フロック/flock)。こんな個性的な特徴から名付けた、オリジナルネーミングです。
と、いうことです。
ポン・デ・リングのあのもっちりとした食感と、それとは対極的な、さっくりふんわりしたフレンチクルーラーがどのように組み合わさっているのか、いただかないことには、まるっきり想像が付きません。
採掘現場で見かけるような雰囲気です
見た目はフレンチクルーラーに近いですね。でも、もっと無骨。表裏全体にパウダーシュガーがまぶされていて、やや鋭角的、直径も約90mm、幅35mmと、やや大きめになっています。ゴツゴツというよりも、波のような凹凸が12個。
持った感じは、イメージよりも軽くて、フレンチクルーラーに近い感触です。見た目ほど重みはありません。
生地をいただいてみましょう。
エアを多く含んだ生地は、ふんわりと軽いけど、表面にやや、むちっ、とした抵抗感があります。クッションのようで、弾力感のあるフレンチクルーラーのようだな、というのが第一印象です。外側の食感がポイントでしょう。ポン・デ・リングのように「もっちり」でも、フレンチクルーラーのように「さっくり」でも、クッキーシューのように「かりっ」でも無くて…。難しいです。歯を入れる瞬間、「ぽわん」? 「ぴちり」? 「もぷり」? どのようなオノマトペで表現してよいのか分からない、バウンドする感触があって、かみちぎる時に、少しの粘りがある食感、これはポン・デ・リングに近い食感です。別物のようで、確かに「ポン・デ・リング×フレンチクルーラー」になっているのです。納得せざるを得ません。
でも、中身はエアがたっぷり
お味は3種類。「ブルーベリー」は、酸味が強めのソースと、甘いホイップクリームの組み合わせです。ホイップクリームは他のお品よりも甘いように感じました。ブルーベリーソースが甘みよりも酸味を強調しているので、ホイップクリームの甘さとのバランスが取れているようです。
ホイップクリームが多くてしっかり甘いです
「チョコ」は、ホイップクリームにチョコレートソース。チョコレートソースは、ビター感はあまり無く、甘みの方が強めで、チョコレートの香りもしっかりと立っています。もともと、ホイップクリームとチョコレートの組み合わせは相性が良いので、安心していただくことができます。無難にフロッキーシューを味わってみるならば、チョコが良いのではないかと思いました。
「アップル」のソースは、簡単に言ってしまえば、リンゴジャムそのもの。酸味よりも甘みの方が強くて、ホイップクリームの甘さが相乗効果で、より強く感じられます。そのため、やや味に重みがあって、生地の軽さとは相反しているのでは、という印象でした。
こうして見ると、フレンチクルーラーに近いです。厚さも同じくらい
今までのミスドさんのお品で、どこかで味わったことがあるような、でも、新しいような、そんなお品がフロッキーシューだと思いました。お値段もお手頃で、人気は出るのではないでしょうか。
ただ一つ、残念な点が。フロッキーシューをいただく前に、写真を見て予習をしていたのですが、実物を開けてみると、見本よりも、ややソースが少ないように見えました。贅沢を言ってはいけませんが、ホイップクリームを減らしても良いので、その分、ソースが多くなっていれば、満足のいくたらふく感を味わえるのではないかな、と思いつつ、手にたっぷりとついたお砂糖を、ぱんぱん、と払いました。召し上がる際は、この粉がお召し物に付かないようにお気をつけくださいませ。
◎商品データ
商品名:フロッキーシュー ブルーベリー
価格:¥136
商品名:フロッキーシュー チョコ
価格:¥136
商品名:フロッキーシュー アップル
価格:¥136
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コメント
>simochanさん
フロッキーシューは、今までのミスドさんのドーナツの、どのカテゴリーにも属していないような、どのカテゴリーにも属しているような、不思議なお品になっていますね。ふわふわした食感は、フレンチドーナツやシュードーナツのようですし、表面の弾力はポン・デですし、クリームは期間限定のパイにあるような感じです。仰る通り、まことに不思議なドーナツです。
ただ、残念なところは、本文にも書きましたが、やはりソースの少ないことが…。ソースを多くすると、その分、減らさねばならない部分も出てくるわけです。それのしわ寄せがドーナツ生地になるのか、ホイップクリームになるのか分かりませんが。でも、ソースが少ないのは、寂しいなぁ、というのが率直な感想です。生地の食感が良いだけに、なおさらそう思ってしまいます。
投稿: 桜濱 | 2008.11.26 00:16
私もこのレポートを拝見して、アップルを食べてみました。ドーナツという食感ではなくて、なんとも不思議なかんじがしました。甘すぎず、重すぎず、おいしかったです。だんだんおいしいものがでてきて本当に楽しいですね♪
投稿: simochan | 2008.11.25 21:40