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2008.08.31

ビッグマックで空想夏休み

 私が、良く言えば「インドア派」、悪く言えば「出不精」なのは、今に始まったことではありません。記憶を辿ると、小学校低学年の頃からそうだったと思われます。
 夏休み、担任の先生が企画した「蝉取り大会」が開かれたことがありました。同級生たちは喜んで、虫取り網を持って、一日遊んだそうです。「そうです」と伝聞の形なのも、私は参加しなかったからです。夏は、日があまり当たらない家の中で、扇風機の風に当たっているほうが好きでした。扇風機に当たって、普段はなかなか取り掛かれない長編の読書に目を通したり、早々に大量の宿題を済ませて、自分から計算ドリルなどを解くような子ならまだ良かったのですが、扇風機に当たって、ぐうたらぐうたらして、8月28日頃から半泣きで粗だらけの宿題を作り上げることが常でした。9月1日は、宿題疲れの身体を引き摺って、日焼けなしの肌を晒しての登校です。タイムマシンがあったら、叱り飛ばしてやりたいです。
 そんな少年は、年を経て、今では年季の入った、インドア目ぐうたら科出不精属の生き物「桜濱」になりました。この夏も取り立てて、お出かけするということもありませんでした。ガソリンの値上げが無くても出かけていなかったはずです。
 お盆の前後には、帰省・Uターンラッシュ、出国・帰国ラッシュの様子がニュースで流れました。燃油サーチャージ云々と言っても、しっかりとラッシュになっているようでした。夏の風物詩となったこの様子を見ていると、「私も外国に行ってみたいな」という気にはなります。でも、その後に「『どこでもドア』があったらいいのにな」と、出不精属らしい感想が思い浮かぶのです。
 小説家の原田宗典さんはエッセイの中で「若いうちに沢木耕太郎の『深夜特急』みたいな旅をしておけば良かったと思う」と書いていらっしゃいました。このエッセイがきっかけで、私も『深夜特急』を読んで、原田さんと同じ感想を抱きましたが、腰の重さから、その夢は叶わずに終わりそうです。
 『深夜特急』みたいに、実際に、世界中を渡り歩くことはありませんが、各地の産物を見て、世界を感じる、いや、「空想」? いや、「妄想」旅行をすることがあります。コーヒーのパックに "HAWAII Kona Coffee"などと書いていれば、フラの音色が聞こえてきます。テレビで激辛料理が紹介されていれば、そのお品を出すのが国内でも、既に心は半袖シャツ、短パン、パクチー、トムヤムクンの流れで、タイランドです。北海道のジンギスカン料理が紹介を見ると、一足飛びにモンゴル場所に参加です。もちろん、甘党ですから、ケーキを食べれば、オー、シャンゼリゼ。メルシィ、ムッシュウ。
 こんな風に、食べ物一つで、海外に(心だけ)行っている習慣が付きますと、徐々に日常よく有るものでも、見付け次第、飛んで行ってしまうようになります。
 その一つが、マクドナルドさんの「ビッグマック」です。ビッグマックは、瞬時にアメリカに私を誘います。他のハンバーガーにはそこまでの力はありません。
 それには理由があります。中学生・高校生の時、英語を教えてくださる先生方が、たまにされる英語圏にまつわる雑談の中に「ビッグマック」がよく登場していました。

 「日本の『ビッグマック』はこれくらいでしょ。でもね、アメリカのビッグマックはもっと安くてしかも、こーれくらい大きいんだよ」

 一人の先生が仰っているならば、錯覚だ、とも思えるのですが、複数人の先生が仰っていたので、多分本当なのでしょう。(注:私が小学生・中学生・高校生の頃の話しなので、今は違うかもしれません)
 真偽のほどは別にして、「本場のビッグマックはでかい」という刷り込みはしっかりと為されました。そのため、ハンバーガーでもなく、チーズバーガーでもなく、てりやきバーガーでもなく、フィレオフィッシュでもなく、マックフライポテトでもなく、

 「ビッグマックで!」

私は、アメリカ合衆国に旅立つのです。

ビッグマック
 ハンバーガーって日本で一番好かれているアメリカ料理ではないでしょうか

 ビッグマック買ってきて、それをしみじみ見るとすごいことになっていますね。上中下段のパン(バンズ)。その間々にハンバーガーに馴染みのあるものが大挙して押し寄せています。ハンバーグ(パティ)がバンズに護られて腰を下ろしています。しかも上下それぞれのパティは、丁寧にふんわりとしたレタスとやわらか鮮やか橙色のとろけるチーズを下に据え、居心地が良さそうにしています。さらにさらにそれらの結束力を高めるためにか、マスタードやタルタル風のソース、みじん切りの玉ねぎ、ピクルス、などが脇を固めるように参画しています。
 こうして、ビッグマックの陣容を挙げてみると、「ビッグ」というだけの巨大勢力っぷりがうかがわれます。どこから食べたらいいのだろうか? と迷わずにはいられない、と思いきや、ハンバーガーなので、だいたいどこから食べても同じような味になります。
 ほんのり温かいパンを上下の歯でふっかりと噛み割ったところに、ソースと肉の濃い味が舌を伝わります。さらに歯を進めると、レタスのシャッキリと、チーズのクリーミーさ、わずかな塩気を持ったピクルスがコリコリ、玉ねぎのみじん切りがシャリシャリ。飛び散る白胡麻!
 数秒で口いっぱい、これだけの食感と味に包まれ、渾沌状態になるのです。
 そして、私の心を乗せた飛行機はアメリカ合衆国へ飛びたちました。
 リスのように口いっぱいにしての、アメリカ横断ウルトラジャーニーです。あれだけ綺麗に段階的に整理されていたビックマックは、口に入れると、その面影はなくなります。全てが詰まった味が発散され続けています。目を瞑り、私は、咀嚼を続ける。おっ、ロスに着陸。坂道を登る私。登った先はラスベガス。天井いっぱいのイリュージョン。その灯を突き破って、西部の荒涼とした風景の中、長い長い直線道路をでかい車で、突っ走る。マイアミの陽気に誘われてちょっと寄り道。出迎えてくれたよ、スタチュ・オブ・リバティ!
 …と、一個のビッグマックを食べる五分間にアメリカ横断ができて、たらふくにもなれました。それもこれも、英語の時間の雑談での刷り込みのお陰です。先生方、ありがとうございました。英語の宿題をよくサボっていて、申し訳ございませんでした。
 今まで、先生のお話しで、「本場のビッグマック」は大皿に載せないといけないくらいでかくて、レタスも丸1玉、ピクルス1本、肉はこぶし大のが2個くらいというイメージを持っていたのですが、正しいのでしょうか…?
 いや、この謎は謎のままにしておきましょう。「夢多きビックマックの憧れ」を持ち続けることが、『深夜特急』宜しく、本当にアメリカ横断旅行するための第一歩のような気がしてきました。インドア目ぐうたら科出不精属は、ちょっとしたことでもきっかけとして残しておかないと、本当に憧れの地に旅立つ芽が全く無くなってしまいそうですから。

◎店舗・商品データ
・商品データ
 商品名:ビッグマック
 価格:200円(セール期間中)

・店舗データ
 店舗名:マクドナルド (McDonald's)
 公式サイト:http://www.mcdonalds.co.jp/



 1巻・マカオ編のカジノのシーンが好きです。自分が賭けているかのような気になり、手に汗握ります。


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2008.08.24

今日の「山」登りは「クリームメンタイコ」&「宇治金時氷」

 日本人が最も好む「ごはんの友」は明太子なのだそうです。この手のアンケートを取れば、ほぼ毎回上位、またかなりの頻度で首位を獲得するようです。
 明太子は、何故、これほどまでに日本人を魅了するのでしょうか。程好い塩気と唐辛子の辛味、そして生命が凝縮された小さな粒の食感、視覚から食欲中枢を刺激する煌びやかな赤色。どの観点からでも、ごはんと手を取るに十分に足る実力を持っていると言えるでしょう。
 万能の主食「ごはん」と、これほどの息の良さを見せるのですから、出張してもそれなりに、いや、優秀賞をあげたくなる働きを見せ付けます。私はパン屋さんが好きです。なので、パン専門店でも、スーパーに併設のパン屋さんでも、見かければ、その方面に足が向きます。そして、店内に入ってすぐのところにあることが多いのが「明太フランス」です。すぐじゃなくても、大概は入り口に近いところにあります。そして、追加される数、売り切れになる早さは、他のパンよりも頭一つ抜けているようです。そうです。ごはんだけではなく、西洋の主食「パン」とも上手くやっていけるのが明太子なのです。
 西洋の炭水化物と言って、すぎに思い浮かぶのがパスタ類です。主にイタリア方面ですね。パスタもイタリアにある間は、地中海及びその沿岸の産物と良い関係を保っていました。ところが、いざ彼らが日本国に渡ってきたら、強力なアプローチがあったのです。明太子から。「私たちはごはん、そしてあなたたちの方面からいらっしゃったパンさんたちと上手くやってきた実績があります。どうです、一つ私たちと仕事をしてみませんか」と。パスタの代表、スパゲッティーは明太子の唐辛子の効いたパンチに一も二も無く、言う通りに調印をしました。そこで出来上がったのが、「明太子パスタ」というものです。これの美味しさは私がわざわざ説明することも無いでしょう。オリーブオイル、ガーリック、明太子の組み合わせは、当初予想されていた以上の出来でした。さらに、明太子はぷっくりとふくらんだ胴体を叩きながら、スパゲッティに言い寄ります。「あなたたちは地元で、『カルボナーラ』といういい仕事をしていたらしいじゃないですか。どうです、私たちとその辺のところで手を組みませんか?」と。そこで出来たのが、「明太子のクリームソーススパゲッティ」です。明太子の持つ唐辛子の鋭さをホワイトクリームが和らげて、コクと魚卵のうま味を引き出すことに成功し、日本国全体に広まったのです。
 このようにして、明太子と炭水化物の強力なパイプが出来上がりました。もちろん、マウンテンでも、この組み合わせは有効、いや技ありだとして、取り入れられています。それが今回ご紹介する「クリームメンタイコ」です。
 「クリームメンタイコ」は前述の成立過程があるために、安全メニューだと判断して、悠々と構えておりました。オーダーから約15分後、それはやってきたのです。

クリームメンタイコ
 転がっているという雰囲気

 あぁ、そうでした。マウンテンで「クリーム」と言えば、あの「万能ホワイトソース」のことでした。忘れていました。スープスパっぽいとろりとしたソースにひたったスパゲッティを予想しておりました。完全に私のミスです。
 ホワイトソースはいつも通り、ぼってりとしており、「明太子とスパのホワイトソース練り」と言った方が適切そうな外観です。あまりの塊っぷりで、お皿に盛られている、乗せられているというよりも、「お皿に積まれている」ような風貌です。
 具は、明太子と玉ねぎ、香り付けに大きめにカットされたニンニクが入っています。実にシンプルな構成です。

クリームメンタイコ・アップ
 粒は見えますが…

 さて、一口いただいてみましょう。…これは、安全メニューどころか、想定外のキラーメニューのようです。まず、目視では明太子の粒を認識できるのですが、口に入れると、あの粒々の食感がほとんどありません。しかし、唐辛子の辛みはしっかりと効いています。ピリピリと辛さがしみこんできます。ホワイトソースは、ただ乗せられているだけだと、一口ごとに食べる量を調整できるのですが、スパに完全に絡めてしまっているので、それができません。もっちりとしたスパとねっとりとしたホワイトソースがくんずほぐれつしていて、容易に飲み込めません。
 味付けのベースは塩コショウ、それにホワイトソースのぼんやりとしたマイルドさの組み合わせです。ホワイトソースは、口にもったりと残ります。重量感があるために長時間その食感が残ります。そのため、それに絡んだ明太子の辛みも長時間残ることとなり、徐々に舌が腫れぼったくなり、口周辺から熱くなっていきます。辛いものが苦手な私にはかなりのハードルの高さです。
 汗をふきふきいただいていると、久しぶりに出会いました。

クリームメンタイコ・玉ねぎアップ
 救いの甘さ

 よく切れていない玉ねぎです。
 いつもはこれに出会うと、「うわっ」と思うのですが、今回はとにかく別の食感を、という思いに衝き動かされて、これをいただきました。
 「甘い」
 熱が通った玉ねぎは、潜在的に有している甘み成分を放出して、口の熱さを一瞬ですが、和らげてくれました。玉ねぎの塊をこんなにありがたいと思ったことはありません。
 もったり、もったり、とゆっくりいただいて、20分ほどで完食です。割と安全メニューとされるホワイトクリーム系(「クリームメンタイコ」のカテゴリーはホワイトソースではありません)にしては、やや難度の高いスパだと言えるでしょう。見た目通りボリュームもあるので、8合目くらいでたらふく感に見舞われます。ご注意を。

 熱くて、暑くて、辛くて、汗だくになったので、クールダウンをしたくなりました。一刻も早く冷たくてさっぱりしたものを補給しなければなりません。
 このような時は、かき氷、食べましょう。
 マウンテンのかき氷は、今まで、2人以上でしか食べたことがありません。単独登頂をしたことがありません。いい機会です、狙ってみましょう。
 お味は「宇治金時」。抹茶の清涼感、氷の冷気、金時の甘みでクリームメンタイコを中和するのです。

宇治金時氷
 木立のようにも見える

 いつ見ても大きな氷です。高さ、約30センチメートル。一人ではこの氷をどれくらいの時間で完食できるでしょうか。
 上から6割くらいまでと、ガラスの器の底に近い部分に蜜が掛けられています。薄い緑色と氷の白色が涼やかです。口の中の熱気が少し消えました。
 ざっくりと盛られたやや荒削りの氷をこぼさないように、頂上にスプーンを差し入れて、口へと運びます。一番蜜の掛かっている場所のはずですが、抹茶の風味よりも甘みの方が前面に出ています。苦味も無いので、宇治金時氷だけ食べたら、甘さがややくどく感じるかもしれません。

宇治金時氷・10分後
 ザックザクと食べ進めて

 10分で、4分の1くらいが減りました。ここまでは蜜に余裕があるので、美味しくいただけています。

 20分。バニラアイスクリームが出てきました。そろそろ蜜の味と氷の食感に飽きてきたので、ありがたいです。なめらかな口当たりで、舌が落ち着きます。

宇治金時氷・20分後
 アイスとあんこの二重奏。重いです

 程なくして、残り5分の1。アイスクリームに寄り添うようにしてあんこ玉が出てきました。直径は4センチメートル、粒あん、粘り気が強く、甘みがかなり強めのいつものあんこ玉です。この食感と味の強さは、氷との調和を望んでいないと思われます。しかし、味に変化を付けるには、これくらいはっきりと違えるべきなのかもしれません。

宇治金時氷・30分後
 飲み物になりました

 30分。抹茶色のみぞれ状態になりました。これくらいだともう飲み物の範疇に入るでしょう。器を持って、クイッといきます。…が、頭がキーンとなったので、少しずつ。

宇治金時氷・35分後、完食
 飲み干しました

 35分。そろそろ口が全体的に冷たくなってきたぞ、と思われてきた頃、氷山を単独登頂です。初めての氷山の単独登頂でしたが、思いの外、楽でした。外が暑かったり、辛いものを食べた後だったからかもしれません。この量ならば、一人で十分食べられると思います。しかし、これが冬だったら、話は別です。一人ではややきついでしょう。夏の間にお楽しみくださいませ。

 約40分間。かき氷だけでこれだけの時間楽しめるのです。なかなかリーズナブルなアトラクションではありませんか。


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2008.08.17

甘美なるひとしずくは第七天へ導く麗しき星(プティ グランポレール・山梨甲州フリーラン:サッポロワイン株式会社)

 いつも懇意にしていただいているみんたさんから、プレゼントをいただきました。みんたさんは、いつも私の心のツボを、ぎゅーっ、と押すかのようなものをいただいているので、わくわくしながら、宅配便の梱包を解きました。
 ワインです。
 おぉ、これは洒落ている。しかも私はたくさんは飲めませんが、お酒が好きです。これはこれは、ありがたい。オススメのワインで美味しいですよ、とのことでしたので、あっさりしながら飲んではいけない。いざという時に飲もう、と決意を固めました。
 それから、約半年。我が家の冷蔵庫で眠ってもらっていました。
 そして、「いざ」という時が来たのです。
 どのような「いざ」かと申しますと、「とってもお酒を飲みたい気分なの」という「いざ」っぷりでした。
 そうと決まれば、あとの展開は早いです。普段はものぐさな私ですが、こんな時だけ早くなります。スーパーに行って、簡単なおつまみを買ってきて、コルク抜きを探し出して、グラスを冷やして、準備完了です。
 一気呵成にここまで準備したので、息がいささか上がっています。それが落ち着いた頃には、丁度いい具合にグラスも冷えました。さぁ、飲みましょう。

プティ・グランポレール・ボトル
 ポレールは「北極星」です

 お酒は好きですが、知識はほとんど無いので、ラベルを参考にします。
 『プティ グランポレール・山梨甲州ワイン』は、

 「日本を代表するぶどう品種「甲州」。その中でも、収穫された房から自然に滴り落ちるフリーラン果汁のみを使用し、贅沢に仕込みました。」

と、あります。つまりは、日本の中でもいいぶどうを収穫し、無理矢理搾らずに、ぶどうの意志に任せて果汁を提供してもらい、じっくり時間を掛けて、頑張ってうま味を出すように応援したワイン、ということだと思います。これだけ時間と手間を掛けているのですよ、というラベルを見ただけで、美味しさを感じました。

 こくこくこく、と、柔らかい音を立ててグラスにそそぐと、薄い金色の液体からすっきりとフルーティな香りが舞い出てきます。アルコール独特のツンとするような刺激のある香りはありません。

プティ・グランポレール・グラス
 澄み切ったジュースみたいです

 そっと、口をつけると、香りそのままに、果実の爽やかで軽い風味がいっぱいに広がります。その心地良さに耳を傾けながら、ゆっくりと飲み干すと、最後の一滴で、アルコールの艶やかな余韻がもたらされます。
 次に、空気を含ませながら飲んでみましょう。そうすると、アルコールの姿が幾分明確に出てきますが、きつさは無く、清廉な風味を残しています。
 全体的に、柔らかく、すっきりとした味わいで作られているようです。これも10%という、アルコール度の低さも手伝っているでしょう。
 これだけで飲んでしまうこともできますが、何かお供にあった方がより楽しめるでしょう。前述のように、すっきりしたお味なので、ほんの少しだけクセがあるお料理が合いそうです。匂いの強くないお魚などがいいかもしれません。私は、軽い塩気があるものも良いようです。これは実際に合わせて食べてみて、上手く合いました。ちょっと難ありだったのは、味の濃いものです。ソースだったり、タレだったりの味が濃厚だと、ワインの香りが表に出てこられなくなってしまうでしょう。カナッペくらいのおつまみが良さそうです。カリカリに焼いたフランスパンだけでもいけそうです。

 するすると飲めるこのワイン、するする飲めるが故に、止めどころの見極めを誤ってはいけません。お酒がすごく弱くない限りは、あっという間にボトルを空けることができるでしょうが、アルコール度数分の酔いはやってきます。私は、「美味しいな、美味しいな」といい気になって飲んでいたら、いつの間にか床に就いておりました。どうやら、おつまみをたらふく食べて、お酒をたっぷり飲んで、そのまま天上へと連れて行かれたようです。
 でも、寝覚めの後、悪酔いも二日酔いもしませんでした。いいお酒でした。


※今回ご紹介した「プティ グランポレール 山梨甲州フリーラン」はお酒です。20歳未満の方は本品をお召し上がりになれません。飲酒運転は法律で禁止されています。


◎商品データ 
 商品名:PETITE GRANDE POLAIRE 山梨甲州フリーラン(白)2006(プティ グランポレール ―)
 価格:いただきもの
 製造者:サッポロワイン株式会社
 発売元:サッポロビール株式会社


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2008.08.10

抹茶の夏菓子で涼みませう

 ミスタードーナツには、「抹茶ライン」というのがあるようです。レギュラーメニューにはならないものの、一定期間を置いて、登場するドーナツの味があります。期間・数量限定商品の扱いになるのですが、定期的に出てくるので、レギュラーのような感覚になります。そのうちの一つが抹茶味のものです。
 抹茶味のドーナツは人気が高いらしく、発売開始直後には、一日の販売数も制限することもありました(『オールドファッション・抹茶』など)。
 今夏、「ミスドの夏菓子」のキャッチコピーで期間限定で販売されているのは、ポン・デ・リングベース2種類、フレンチクルーラーベース1種類を抹茶アレンジしたお品です。いずれも、涼感を持たせた味と雰囲気になっていて、暑い中でも美味しく食べられるようにと工夫されています。

ミスドの夏菓子
 キャッチコピーは「ミスドの夏菓子」

 フレンチクルーラーベースの『葛あずきフレンチ』は、一部パウダーシュガー、一部抹茶チョコレートのディップになっています。抹茶チョコレートは甘さが控えめになっており、抹茶の繊細な香りが目立つようにしているのでしょう。
 半分にカットされた生地の間には、「葛+小豆つぶあん」という面白い組み合わせです。小豆は粒の形をほとんど残した状態のあんになっていて、べたっとするようなあんの食感はあまりありません。その代わりに、小豆同士をつなげる役割を果たしているのが「葛あん」です。とろりとした葛あんは、これも甘さ控えめ、あくまで、小豆の結束力を強め、その甘味を引き出すことを目的としているようです。さらに、小倉あん独特の粘り気が無いために、さっぱりといただくことができます。
 フレンチ生地とこの葛小豆あんを同時に口にすると、ふわりとした生地の食感によって、中のあんの存在が前面に出て、あんだけを食べるよりも甘みがしっかりと感じられるようになっています。穏やかな甘みに抹茶チョコレートの香りが加わることで、暑い中でもすっきりと甘みを楽しむことができます。

葛あずきフレンチ
 とろりとしたあんですが、口当たりはすっきりです

 抹茶生地のポン・デ・リング『ポン・デ・ダブル抹茶』は、片面に『葛あずきフレンチ』と同じ抹茶チョコレートが掛けれられています。
 抹茶生地は、いつものポン・デ・リングらしくもちもち食感。これも甘みは抑えめ、と、言うよりも、甘みがわずかながら加えられているといった程度です。半分に掛けられたチョコレートも甘みを抑えたものなので、しつこさはほとんどありません。粉砂糖やグレーズが掛かっていない分だけ、さっぱりしたドーナツになっているために、これにさらに冷茶を合わせると美味しくいただけそうです。

 『ポン・デ・ダブル抹茶』の生地で、『葛あずきフレンチ』のスタイルを取っているのが『ポン・デ・抹茶ミルククランチ』です。生地とチョコレートから強く抹茶の芳香が立ち上り、清清しさのようなものを感じることができます。
 もっちり生地を噛み締めると、間に挟まれた練乳クリームとライスパフが大きく主張を始めます。この二人の主張はかなり大きく、抹茶の抑えた甘みは後に退き、もっちりの頭に乗るようなパフのパリパリ食感です。
 また、ポン・デのもちもちはかなりたらふく感をもたらす歯ごたえですが、そこに、濃い味のクリームが加わると、さらにボリュームが増しているようです。このクリームの甘みがかなり強いのです。のど越し後に、じわーっと粘膜に沁みるほどの甘みです。

ポン・デ・抹茶ミルククランチ・内部
 クリームがやや甘すぎか

 もちもち、パリパリ、香り高いチョコレート、クリームのねとりとした甘みは、少し味のバリエーションとしては多すぎるように思われます。もう少しシンプルにした方が食べやすかったのではないでしょうか。夏場でもあることですし、クリームを糖分の多い練乳クリームだとややきついと感じました。宇治金時氷では、抹茶+練乳の組み合わせはかなり強固で、魅力の高いお味ですが、それは氷だからであって、ドーナツのようにもともとボリュームのあるものに合わせると、くどさに近い甘さになってしまうと思います。しかし、さっぱり指向のお品ばかりだと単調になるので、変化を持たせるために良いのかもしれません。

 このように、夏に合わせた展開を見せている「抹茶ライン」ですが、熱気の中での一休みにミスドを利用する場合には、あと一つ物足りないのではないでしょうか。暑い中では、水分を取りたくなります。そして、この抹茶ドーナツのお供に合うドリンクとなると、アイスウーロンティでギリギリかな、と思います。折角ここまで抹茶に専心したのですから、ドリンクも夏季限定で、アイスの緑茶があったら、というのが私の希望です。その場合は、芳ばしさのあるほうじ茶や玄米茶が合いそうです。


◎商品データ
 商品名:葛あずきフレンチ
 価格:147円

 商品名:ポン・デ・ダブル抹茶
 価格:136円

 商品名:ポン・デ・抹茶ミルククランチ
 価格:147円


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2008.08.03

渋い大人を魅了する大箱アイス(パルム:エスキモーアイスクリーム)

 アイスクリームを食べている姿が似合うのは、限られてくると思います。小学校入学前のお子さまが召し上がっているのを見ると、「アイス、美味しそうだな」と思います。小学生や中学生が『ガリガリ君』『ジャイアントコーン』などを召し上がっているのを見ると、「あ、いいなあ」と思います。中高生(女性)が、『31アイスクリーム』や、アイスクリーム入りのクレープを召し上がっているのを見ると、「あ、楽しそうだな」と思います。『ピエールマルコリーニ』さんなどの高級パフェを召し上がるために列をなしている方々(20代~30代の女性が多いようです)を見ると、「あ、うらやましいな」と思います。
 対して、アイスクリームが板に付かないなと思われるのが、成人男性、特に成人のベテランの男性だと思われます。スーツを召したベテランの成人男性が、ソフトクリームで口の周りをベタベタにしているのを見たら。ネクタイを緩めながら『ガリガリ君』をかじっているのを見たら。2人組で笑いながらアイスクリーム入りのクレープを召し上がっているのを見たら。暑さにも負けずにダークグレーのスーツをかっちりと着て、ピエールマルコリーニを行列に一人で真面目に並んでいらっしゃるのを見たら…。失礼とは思いますが、「似合わないな」と思ってしまいます。
 果たして、ベテランの成人男性に似合うアイスクリームは無いのか、と言いますと、全く無いとは言い切れません。お盆休み、お墓のお掃除をして帰ってきた後に、ふと思い出して、スーパーで『あいすまんじゅう』を買ってきて、扇風機の中(ちゅう)の風を浴びながら召し上がっているの姿は似合うと思います(ただし、あいすまんじゅうは九州がメインのようです)。他に、ベテランの成人男性に似合うアイスクリームはあるのか?と問われますと、「うーん…」と頭をひねらないわけには参りません。要はなかなか無いのです。『チョコモナカジャンボ』でギリギリOKといったところでしょうか。
 これ以上の突破口はないかと思いつつ、テレビジョンの画面を見ておりますと、あるCMが流れました。これがそのCMです。

 http://www.morinagamilk.co.jp/menu/parm_cm.html
 (PARM・寺尾聰篇)

 シリアスの中でもとくにシリアスな寺尾聰さんが、シリアスなセットの中で、シリアスな演技をされているシーンが流れ、シリアスに「カット」の声が掛かります。
 ここまでは、どこをとってもシリアス尽くめです。シリアス為らざるところ無しです。ところが、カットの後に女性スタッフさんが寺尾さんにパルムの箱を差し出すところから様子が変わります。寺尾さんはパルムを見つけ、

 「おっ!! アイスかあ~」

と、言うが早いか、目を輝かせてパルムの箱に手を入れます。ビニール袋に包まれた一本のアイスクリームバーを取り出したら、「

 「これ、大好きなんだよなあ~」

と思いながら、一心不乱に、そして愉悦を覚えているかのように、パルムを「楽しまれて」いるのです。最後は、満足気にクリームひとつ、チョコレートひとつ付いていないアイス棒を口から引き出すのは、まさに子供心がよみがえったベテランの成人男性です。最後にダメ押しで、寺尾さんのキャッチフレーズのナレーションがシリアスに入ります。

 「おそろしく良くできたアイスバー」

 「おそろしく」という形容詞が素敵です。ベテランの成人男性じゃなければ出てこない台詞でしょう。ここに、ベテランの成人男性が求むべきアイスクリームがあったのです。『パルム』こそ、大人のアイスクリーム。私もベテランとまでいきませんが、成人男性。胸を張ってパルムを買いに行きました。

PARM 赤箱
 よく売られているバージョンです

 私が行ったスーパーでは、『パルム』は3種類あり、「チョコレートアイスクリームバー」「バニラアイスクリームバー」「エスプレッソアイスクリームバー」でしたが、もう一種類「アーモンド&チョコレートアイスクリームバー」があるらしいのです。見かけたことがありません。結構、スーパーを回っているのに、私の下には降臨していただけません。どうしたのですか、エスキモーさん。中部・東海・名古屋地域に、問題があるのでしょうか?
 「アーモンド」は見つからず仕方ないのでさておいて、その他の味を、シリアスに堪能しましょう。まずは、オーソドックスな「チョコレートアイスクリームバー」からいただいてみます。

PARM チョコ・アップ
 断面は真っ白

 箱とビニール袋から取り出すと、全長70mm、最大幅45mm、厚み20mm、の、ちょっと小ぶりかなと思わせるアイスバーが6本入っています。そこから一本取り出し、ビニールももどかしく破り開け、ぱくりと一口。
 おっ! 舌ざわりが実になめらか。最初は多少固さがあっても、口の熱でとろ~りととろけて行きます。その際、チョコレートとバニラアイスクリームの融合が為されます。チョコレートはコクと甘み担当、柔らかさと甘み抑え目にして、自らを前面に出しつつ、チョコレートも引き立てるという技を繰り出しています。
 食べ終わって、ついつい2本目に行きたくなりますが、チョコレートコーティングの味が結構濃くて、1本目のがのどにのこってしまいますので、一旦、アイスコーヒーや麦茶でのどを潤されるのがいいように思います。

 ここで、他の種類の『パルム』が気になって、気になって、「売り切れちゃいかん!」と自転車を安全運転ですっ飛ばして、スーパーに向かい、『PARM』3種類を大人買いしました。これでしばらく「パルム漬けだっ」と思うと、嬉しくてなりません。

PARM 青箱&緑箱
 とんだ渋さがやってきたぜ

 さて、「バニラアイスクリームバー」はチョコレートとどう変わっているでしょうか。うむ、これは至ってシンプル。表面のコーティングもマイルドになっていますし、バニラとの組み合わせは一番しっくりきているのではないでしょうか。
 マスカルポーネチーズのコクはあまり感じませんでしたが、クセはない味なので、他の2種類に比べて、素早く食べることができました。さっぱり、あっさりした感じなのです。食後も「すーっ…」とした涼感を感じることができるはずです。

PARM バニラ&エスプレッソ・アップ
 味は対極かもしれない

 最後の「エスプレッソアイスクリームバー」は、キャッチフレーズに「エスプレッソの深い味わい」とあります。では、さくっと一口。…おおっ! これはなかなかインパクトのあるお味に仕上げてきています。赤箱パルムでも十分おとな向けだと思うのですが、それを上回る大人の味になっているのです。
 濃いチョコレートコートの味をクリームが完全に凌駕しています。クリームの中のエスプレッソの香りが上々なのです。甘みも立てつつ、コーヒー豆特有のロースト感を持った香りがしっかりと封じ込まれていたのです。
 アイスを食べながら、カプチーノの甘~いのを飲んでいるかのような気にさせられます。ベテランの男性が似合うのは、このお味ではないでしょうか。

 これを書くために3種類をそれぞれ2本ずつくらい食べたので、落ち着いているのかいないのか分からないたらふく感になりました。アイスは主食にならないようです。

 小道具は揃いました。次は、私を寺尾さんくらいに渋くすることが必要になってきました。難問です。


◎販売元・商品データ
・商品データ
 商品名:PARM(パルム) アイスクリームチョコレートバー・バニラアイスクリームバー・エスプレッソアイスクリームバー
 価格:328円(近所のスーパー価格)
 数量:1箱6本


・販売元データ
 販売者:森永乳業株式会社(「エスキモー」はブランドです)
 公式サイト:http://www.esckimo.jp/

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