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2008.08.24

今日の「山」登りは「クリームメンタイコ」&「宇治金時氷」

 日本人が最も好む「ごはんの友」は明太子なのだそうです。この手のアンケートを取れば、ほぼ毎回上位、またかなりの頻度で首位を獲得するようです。
 明太子は、何故、これほどまでに日本人を魅了するのでしょうか。程好い塩気と唐辛子の辛味、そして生命が凝縮された小さな粒の食感、視覚から食欲中枢を刺激する煌びやかな赤色。どの観点からでも、ごはんと手を取るに十分に足る実力を持っていると言えるでしょう。
 万能の主食「ごはん」と、これほどの息の良さを見せるのですから、出張してもそれなりに、いや、優秀賞をあげたくなる働きを見せ付けます。私はパン屋さんが好きです。なので、パン専門店でも、スーパーに併設のパン屋さんでも、見かければ、その方面に足が向きます。そして、店内に入ってすぐのところにあることが多いのが「明太フランス」です。すぐじゃなくても、大概は入り口に近いところにあります。そして、追加される数、売り切れになる早さは、他のパンよりも頭一つ抜けているようです。そうです。ごはんだけではなく、西洋の主食「パン」とも上手くやっていけるのが明太子なのです。
 西洋の炭水化物と言って、すぎに思い浮かぶのがパスタ類です。主にイタリア方面ですね。パスタもイタリアにある間は、地中海及びその沿岸の産物と良い関係を保っていました。ところが、いざ彼らが日本国に渡ってきたら、強力なアプローチがあったのです。明太子から。「私たちはごはん、そしてあなたたちの方面からいらっしゃったパンさんたちと上手くやってきた実績があります。どうです、一つ私たちと仕事をしてみませんか」と。パスタの代表、スパゲッティーは明太子の唐辛子の効いたパンチに一も二も無く、言う通りに調印をしました。そこで出来上がったのが、「明太子パスタ」というものです。これの美味しさは私がわざわざ説明することも無いでしょう。オリーブオイル、ガーリック、明太子の組み合わせは、当初予想されていた以上の出来でした。さらに、明太子はぷっくりとふくらんだ胴体を叩きながら、スパゲッティに言い寄ります。「あなたたちは地元で、『カルボナーラ』といういい仕事をしていたらしいじゃないですか。どうです、私たちとその辺のところで手を組みませんか?」と。そこで出来たのが、「明太子のクリームソーススパゲッティ」です。明太子の持つ唐辛子の鋭さをホワイトクリームが和らげて、コクと魚卵のうま味を引き出すことに成功し、日本国全体に広まったのです。
 このようにして、明太子と炭水化物の強力なパイプが出来上がりました。もちろん、マウンテンでも、この組み合わせは有効、いや技ありだとして、取り入れられています。それが今回ご紹介する「クリームメンタイコ」です。
 「クリームメンタイコ」は前述の成立過程があるために、安全メニューだと判断して、悠々と構えておりました。オーダーから約15分後、それはやってきたのです。

クリームメンタイコ
 転がっているという雰囲気

 あぁ、そうでした。マウンテンで「クリーム」と言えば、あの「万能ホワイトソース」のことでした。忘れていました。スープスパっぽいとろりとしたソースにひたったスパゲッティを予想しておりました。完全に私のミスです。
 ホワイトソースはいつも通り、ぼってりとしており、「明太子とスパのホワイトソース練り」と言った方が適切そうな外観です。あまりの塊っぷりで、お皿に盛られている、乗せられているというよりも、「お皿に積まれている」ような風貌です。
 具は、明太子と玉ねぎ、香り付けに大きめにカットされたニンニクが入っています。実にシンプルな構成です。

クリームメンタイコ・アップ
 粒は見えますが…

 さて、一口いただいてみましょう。…これは、安全メニューどころか、想定外のキラーメニューのようです。まず、目視では明太子の粒を認識できるのですが、口に入れると、あの粒々の食感がほとんどありません。しかし、唐辛子の辛みはしっかりと効いています。ピリピリと辛さがしみこんできます。ホワイトソースは、ただ乗せられているだけだと、一口ごとに食べる量を調整できるのですが、スパに完全に絡めてしまっているので、それができません。もっちりとしたスパとねっとりとしたホワイトソースがくんずほぐれつしていて、容易に飲み込めません。
 味付けのベースは塩コショウ、それにホワイトソースのぼんやりとしたマイルドさの組み合わせです。ホワイトソースは、口にもったりと残ります。重量感があるために長時間その食感が残ります。そのため、それに絡んだ明太子の辛みも長時間残ることとなり、徐々に舌が腫れぼったくなり、口周辺から熱くなっていきます。辛いものが苦手な私にはかなりのハードルの高さです。
 汗をふきふきいただいていると、久しぶりに出会いました。

クリームメンタイコ・玉ねぎアップ
 救いの甘さ

 よく切れていない玉ねぎです。
 いつもはこれに出会うと、「うわっ」と思うのですが、今回はとにかく別の食感を、という思いに衝き動かされて、これをいただきました。
 「甘い」
 熱が通った玉ねぎは、潜在的に有している甘み成分を放出して、口の熱さを一瞬ですが、和らげてくれました。玉ねぎの塊をこんなにありがたいと思ったことはありません。
 もったり、もったり、とゆっくりいただいて、20分ほどで完食です。割と安全メニューとされるホワイトクリーム系(「クリームメンタイコ」のカテゴリーはホワイトソースではありません)にしては、やや難度の高いスパだと言えるでしょう。見た目通りボリュームもあるので、8合目くらいでたらふく感に見舞われます。ご注意を。

 熱くて、暑くて、辛くて、汗だくになったので、クールダウンをしたくなりました。一刻も早く冷たくてさっぱりしたものを補給しなければなりません。
 このような時は、かき氷、食べましょう。
 マウンテンのかき氷は、今まで、2人以上でしか食べたことがありません。単独登頂をしたことがありません。いい機会です、狙ってみましょう。
 お味は「宇治金時」。抹茶の清涼感、氷の冷気、金時の甘みでクリームメンタイコを中和するのです。

宇治金時氷
 木立のようにも見える

 いつ見ても大きな氷です。高さ、約30センチメートル。一人ではこの氷をどれくらいの時間で完食できるでしょうか。
 上から6割くらいまでと、ガラスの器の底に近い部分に蜜が掛けられています。薄い緑色と氷の白色が涼やかです。口の中の熱気が少し消えました。
 ざっくりと盛られたやや荒削りの氷をこぼさないように、頂上にスプーンを差し入れて、口へと運びます。一番蜜の掛かっている場所のはずですが、抹茶の風味よりも甘みの方が前面に出ています。苦味も無いので、宇治金時氷だけ食べたら、甘さがややくどく感じるかもしれません。

宇治金時氷・10分後
 ザックザクと食べ進めて

 10分で、4分の1くらいが減りました。ここまでは蜜に余裕があるので、美味しくいただけています。

 20分。バニラアイスクリームが出てきました。そろそろ蜜の味と氷の食感に飽きてきたので、ありがたいです。なめらかな口当たりで、舌が落ち着きます。

宇治金時氷・20分後
 アイスとあんこの二重奏。重いです

 程なくして、残り5分の1。アイスクリームに寄り添うようにしてあんこ玉が出てきました。直径は4センチメートル、粒あん、粘り気が強く、甘みがかなり強めのいつものあんこ玉です。この食感と味の強さは、氷との調和を望んでいないと思われます。しかし、味に変化を付けるには、これくらいはっきりと違えるべきなのかもしれません。

宇治金時氷・30分後
 飲み物になりました

 30分。抹茶色のみぞれ状態になりました。これくらいだともう飲み物の範疇に入るでしょう。器を持って、クイッといきます。…が、頭がキーンとなったので、少しずつ。

宇治金時氷・35分後、完食
 飲み干しました

 35分。そろそろ口が全体的に冷たくなってきたぞ、と思われてきた頃、氷山を単独登頂です。初めての氷山の単独登頂でしたが、思いの外、楽でした。外が暑かったり、辛いものを食べた後だったからかもしれません。この量ならば、一人で十分食べられると思います。しかし、これが冬だったら、話は別です。一人ではややきついでしょう。夏の間にお楽しみくださいませ。

 約40分間。かき氷だけでこれだけの時間楽しめるのです。なかなかリーズナブルなアトラクションではありませんか。


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