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2008.07.13

どの「新ジャンル」が一番「新」っぽいか飲み比べ

 暑くなりました。
 雨もほとんど降らないので、もう梅雨明けしているのではないかと思うのですが、専門家の方は「まだまだだよ」ということのようです。
 湿気を含んで、じっとりとしているのは日本の夏の特徴ですが、名古屋はさらに、アスファルトの照り返し、重いボディブローが内臓に響くような暑さになっています。地形のせいなのかもしれません。街づくりに風水を取り入れたほうが良いかと思います。

 目を回し、カラカラに干からびて、家に帰り着くと、まず水分を摂ります。外出中も脱水症状が出ないように水分はこまめに摂ってはいるのですが、家のように落ち着いて飲むことは難しいです。それで、水が入ったグラスを持って、部屋に倒れこむように座り込んで、一杯、飲み干します。すると、その瞬間に、汗が吹き出します。外ではすぐに蒸発していたのが、部屋だとそうはならずに、腕いっぱいに玉のような汗が出てきます。顔も、背中も、足も。そうなったら、汗みどろの服を脱ぎ捨てて、冷たいシャワーを浴びてから、冷蔵庫を開けます。

 さて、ここでは何を飲むのがいいでしょうか。

 甘党でしたら、「コーラ」や「サイダー」という方が多いかもしれません。冷たくて、炭酸がシュワシュワとカラカラののどを刺激し、甘味で頭がうっとりとする…。いいですね。もう少し楽しむとしたら、それらの上に、アイスクリームを乗せてフロートにするのが良いでしょう。しかし、そこまですると、甘味を楽しむ方に重点が行き過ぎている、と、いう意見も各所で上がってくるようです。
 「甘味無し」で、となると、「ビール」の出番です。コーラなどと同じく「シュワシュワ」しますが、甘味ではなく苦味で攻めてきます。夏には、このシャキッとした苦味が実に合うんですね。風呂に入り、汗を落としてから、まだ熱気覚めやらぬ体のまま冷蔵庫に向かい、ビールの缶を取り出し、すぐさまプシッとプルタブを開けて、立ったまま、二口三口。これだけで、体に8割がた潤いが戻るような気がします。さらに、エアコンの付いている部屋で、扇風機の風を受けながら、缶のビールを傾ける。至福です。

 夏には、このような楽しみがあるのですが、数年前から、暗雲が立ち込めてきました。そうです、「ビール増税」です。各方面から非難が囂囂と上がる中、メーカーが出してきたのが、「発泡酒」です。これは、クリティカルヒット。ビールの税率に引っ掛からないようにして、ビールに似た味わいの飲み物を出したのです。ところが、これまた酒税に狙われました。発泡酒も増税の措置が取られたのです。涙を飲む、ビール好きとメーカー。
 でも、メーカーはくじけませんでした。近年新たに出したのが、「リキュール(発泡性)1」、通称が「新ジャンル」「第3のビール」というものです。これは、発泡酒に麦素材の別種類のアルコール(スピリッツや焼酎)を混ぜているものだそうです。これにより、税率分を押さえ、新しい味わいの「ビール的飲料」が出来上がったのです。やったね、メーカーさん。

注目の四作品
 各社出揃いました

 この夏、ビール主要4社から、「リキュール(発泡性)1」の「新ジャンル」が出揃いました。それぞれを飲んでみましたが、どれも各社のコンセプトがはっきり分かり面白かったです。では、今期新発売分の「新ジャンル」の飲み比べした結果をご報告いたします。

―――――

 新ジャンルで、今期一番の売れ行きらしいのが『クリアアサヒ』(アサヒビール)のようです。CMも印象的で、パッケージも「ビールっぽいデザイン」になっていて、手に取りやすいですね。クリアアサヒは「澄み切り二段醗酵」という技を繰り出しているようです。詳しくは見ていませんが、「クリアなアサヒ」にするためのことなのでしょう。
 アルコール度数は5%。しっかりと酔える量です。

クリアアサヒ
 さっぱり

 お味は、さっぱり、すっきり、嫌味が無く、苦味も抑えているようです。したがって、オールラウンダーとしての正確を有していると言えるでしょう。
 食事のお供にとしては抜群の力を発揮すると思います。それこそCMで流されているように、ソース串カツやお好み焼きなどの味の濃いものを引き立てるでしょうし、淡白なお味のおつまみでも、その味を邪魔することなく、炭酸と軽い苦味を与えてくれるところに優秀さがあります。
 するするとのどを流れていくので、お休みの日、昼下がりに、打ち水をした庭を見ながら一缶だけ軽く飲むのにも合うと思われます。
 ただ一つ、気になるところは、すっきりさを前面に押し出して商品作りをしたことにより、従来の「ビールのたっぷりとした重さ」を期待して飲むと、その当てが外れてしまうかもしれないというところです。ふー。

金麦
 どっしり

 次に、『金麦』(サントリー)です。結論から申し上げますと、4種類の中でこれが一番ビールに近い味わいでした。もともとビールになれた方には受け入れられやすいと思います。『金麦』は、苦味が強く、重さを持たせていて、「ビールっぽさ」では群を抜いていると思います。よって、廉価でビールっぽさを求めるならば、『金麦』をチョイスすることをおすすめします。
 味が濃いので、おつまみも濃い味付けのものが欲しくなります。焼鳥串のタレなどが合うでしょう。
 あと、ごはんを食べ終わって、お風呂にも入って、あとはもう眠るだけ、…その前に晩酌を一杯、という時に合いそうです。しっかりした味わいが眠る前に、身体にほどほどの重さの苦味とアルコールを与えてくれて、ふー、落ち着いた、という気分にさせてくれることでしょう。
 これだけ、見事にビールに似せている新ジャンルですが、これまた、飲む方によっては、好き嫌いが分かれそうなところはあります。元々、ビールっぽさを追求しているようなので、後味に苦味がやや長めに残るのがお好きではない方には向いていないでしょう。…ひっく。

スパークリングホップ
 爽やか

 そこに、突如として現れた、度胆を抜く「新ジャンル」が、『スパークリングホップ』(キリンビール)です。前記の二つの商品は、「ビールに近くする」というコンセプトがあったと思われます。酒税で高くなってしまったビールの代替品として生み出したのでしょう。
 しかし、『スパークリングホップ』は、「ビールの代替品」というコンセプトを捨て去っているように感じられました。一口飲んで思ったのは、「ビールの材料を使っている果汁入りの香ばしいジュース」という印象でした。まるで「ビールっぽく無い」のです。この方向性を決めるに至ったのには、さぞかし思い切りが要ったと慮れます。
 「軽さ」「後味の残らなさ」「苦味の少なさ」は、『クリアアサヒ』に通じるものがありますが、『スパークリングホップ』は、ここからビールより遠ざかっていきます。味に「フルーティ」を加えました。「ジューシー」も加えました。それにより、果物の甘酸っぱさをも感じさせる仕上がりになっています。
 これは、おつまみが難しくなります。普通、ビールのおつまみになるようなものは、どれもしっくりこないと思われるお味なのです。大転換して、フルーツの盛り合わせをおつまみに飲んでみたり、冷菓をおつまみにするのも面白い飲み方かもしれません。私は、今度は冷凍庫でキンキンに冷やしたチョコレートと一緒に飲んでみたいです。…ふぃ~。

麦とホップ
 しっかり

 最後発の『麦とホップ』(サッポロビール)は、田村正和さんのCMが印象的ですね。「ビール歴40年。ビールと間違えました」というフレーズです。
 田村さんが仰るように、ビールに近づけることがコンセプトになっているので、『金麦』と似た雰囲気になっています。のどごしにインパクトがありますし、味はビールっぽくて、「新ジャンル」としてはしっかりと濃いです。その反面、クセは少なくて、口に入れた時の印象と、飲み込むときの印象が違ってくるのが大きな特徴でしょう。
 おつまみには、味は濃いけど、油がギチギチにつまっているようなものは若干合わないような気がします。ちょっとクセのある食べ物、チーズや川魚やジンギスカンを合わせて飲んでみたいです。…ひ、ひっく。

 私でも、夏はさすがに甘い物を食べる回数が減ってしまいます。どちらかというと、ちょっと塩気があって、脂っ気があって、味が濃い、肉食をしたくなります。このお供には、コーラやサイダーは任に適当ではありません。一口ごとに、ビシッと締めてくれる飲み物であることが必要となります。それには、ビール、発泡酒、新ジャンルの力を借りなければなりません。そして、少しでも経費を浮かそうとお考えならば、新ジャンルへと向かうことでしょう。そして、新ジャンルは味にしっかりとしたコンセプトがあります。好みや食事によって変えることもできるのです。素晴らしいではありませんか。…ぷはー。

 どて煮に、うなぎに、焼鳥に、コロッケ、メンチカツ、ハムカツ…。これら、夏の強豪と、新ジャンルは上手く渡り合えると思います。たらふく食べて、たらふく飲んで、「おなかいっぱいなのに、これだけ?」とレシートを見る快感。夏の密かな愉悦です。

 ふーーーー、ひ、ひっく。お、おやすみなさいませ。ぐー。

飲み比べ後
 飲みやすくても飲みすぎてはいけません


  ※本記事でご紹介したお品は、全てお酒です。未成年者の飲酒は法律で禁じられています。アルコールを召した後、車の運転は絶対にしないでください。大変危険であるとともに、法律により厳しく罰せられます。


・商品情報(価格は近所のスーパー価格)
 商品名:クリアアサヒ 350ml
 販売元:アサヒビール
 価格:135円

 商品名:金麦 350ml
 販売元:サントリー
 価格:125円

 商品名:スパークリングホップ 350ml
 販売元:キリンビール
 価格:133円

 商品名:麦とホップ 350ml
 販売元:サッポロ
 価格:128円


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ほめられて伸びるタイプなので、押していただけるとすごく喜びます。

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コメント

>Slaughtererさん
かなり前の記事に、コメントをいただきまして、ありがとうございます。
この4種類の新ジャンルを思い返すと、印象に残っているのは、「スパークリング・ホップ」かな、と思います。工夫していた、という印象を持っております。
最近は、さらにビール系飲料が出ているようですが、結局、ビールに回帰しました。多少値が張っても、ビールを飲むと落ち着く気がいたします。
ご意見を参考にして、現状を確かめるべく飲み比べをしてみたい気もありますが、身体のため、お酒を控えておりますので、当面は見送りたいと思います。

投稿: 桜濱 | 2014.09.24 21:09

異論あり!
金麦は甘過ぎ、この4つでビールに近いのは旧麦とホップしかない。
ちなみに麦とホップthe goldは飲めたものではない

投稿: Slaughterer | 2014.07.15 19:10

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