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2008.06.12

今日の「山」登りは「森のバターライス」

 「森」と「林」には違いがあります。
 農林水産省の決め事によれば、人工的に木が育てられているところが「林」、自然にできたものが「森」となっています。また、規模の面から考えると、小規模・密度が低いものものが「林」、それ以外の場所で樹木が密集していると「森」となるようです。(Wikipedia「森林」の項目より)

 元来、森は不思議な場所と考えられております。人間の力が加わっていないので、自然霊がの居場所と考えられていたようです。
 これは洋の東西ともに根付いていたことのようで、グリム童話の『赤ずきん』では、おばあさんの家に行くまでに「森」という異空間を通過せねばなりませんでした。同じく『ヘンゼルとグレーテル』でも、兄弟が立ち入ったのは魔女の棲む奥深い森でした。

 今では、贋作事件の代表としてよく知られる「コティングリーの妖精」は、あのコナン・ドイルも騙されてしまった事件です。この出来事には、数枚の写真がからんでいるのですが、一部の写真を除いて、森の中で、少女の周りを蝶のような羽根を生やした妖精が戯れている様子が映っているのです。
 トリックは単純で、妖精の絵を描き、それを切り抜いて、ピンで地面に立てただけのものだったのですが、著名人がことごとく騙されました。これも「異空間としての森の力」が発揮されたからなのかもしれません。
 この贋作事件には後日譚があり、事件の44年後、妖精写真を撮った当時の少女「エルシー」は、「あの写真は、私といとこのフランシスの創造の産物」と公的に発言して、彼女たちが撮影した5枚のうち、4枚はトリック写真ということが明らかとなったのでした。
 そして、さらに、「最も多くの人々を最も長い間だましたトリック写真」として、ギネスブックに載ることになったのです。
 ここが最も、驚くべきところなのですが、4枚の妖精写真がトリックだと告白した後、残り1枚の「ローブを被った精霊」の写真だけは、エルシーもフランシスも「私たちは、この写真はトリックを使わずに撮ったもの」と言っているのです。森の中には、本当に妖精はいるのかもしれません…。

 東洋にも、森の神秘を語っているお話はたくさんあります。「桃花源記」もその一つと考えてもいいかもしれません。鬱蒼とした森を抜けていくのではなく、ある男が、谷川を遡っていくと、両岸に桃の木が咲き乱れる場所に迷い込みました。さらにその上流へと行くと、山に狭い洞窟があり、それを抜けると、美しい村があったという話しです。そこは俗世間と離れていて、まさに理想郷でした。男はそこで暫く過ごした後、村人から「ここのことは口外しないで下さい」と念を押されたにも関わらず、帰ったから、役人に申し出て、再び、桃花の林を目指すのですが、何故か辿り着けなかったということです。
 「桃」には、霊性があるとされています。中華まんで「桃饅頭」があるのもそれにあやかったことでしょうし、桃太郎が桃から生まれて超人的な力を発揮するのもこのような根拠があるのです。
 日本神話になりますと、イザナキノミコトが、黄泉国から、イザナミノミコトを連れ帰ろうとしたとき、「黄泉国の食べ物を既に口にしているので、簡単には帰ることができない。黄泉神と話し合ってみますが、その間、決してその様子を覗き見しないでください」と禁止事項を伝えられていたのですが、そこは、物語。

 見ないでください、と言われた場合は、必ず見ます。

 例に漏れず、イザナキノミコトが覗き見すると、イザナミノミコトは蛆がわき、全身が雷に覆われた凄まじい姿だったのです。
 慌てて、イザナキノミコトは、その場から走って逃げます。それを見た、イザナミノミコトは、逃がすまじ、と「ヨモツシコメ(黄泉醜女)」を追っ手に遣わします。イザナキノミコトは持っていたいろいろなものをヨモツシコメに投げつけて、時間稼ぎをしながら、逃げます。そして、最後に、「桃子三箇」を投げつけると、ヨモツシコメは諦めて、逃げ帰っていきます。この「桃の力」は、中国から伝わったものなのだと思います。

 森の不思議と言えば、説話にもたくさん登場します。有名なのは、『宇治拾遺物語』の巻一・第三話「鬼ニ瘤取ラルル事」でしょう。「昔話」でメジャーな例のあれです。
 瘤を持つおじいさんが、薪を取りに山深く入ると、大雨が降り始め、辺りも暗くなったため、木の虚に身を潜めて、雨が止むのを待っておりました。すると、辺りが騒がしくなります。木々の生い茂る山奥なのに不思議なことだ、と思って、おじいさんが虚から覗くと、鬼たちが宴会の準備をしていたんですね。あとは、おなじみの展開です。
 この説話も、山奥、木の虚が、翁を異空間に誘ったと考えられます。山や森の霊気が感じられませんか。

 前フリが、いつも以上に長くなりましたが、申し上げたかったことは、「森」には不思議な力があり、歴史を通じて幾度と無く、人間はそれに接して、その力を受けていたということです。いつも、人間は、誘われるようにして、森を訪れているような感じさえあります。

 そこで出会ったのが「森のバターライス」。
 私も、「森の不思議」に惹かれたのです。メルヒェンの世界に身を投じてみたくなったのです。「マウンテン」に「森」。舞台は整っています。果たして、どのような幻想が私を待ち受けているのでしょうか。

森のバターライス
 うっすらと満遍なく緑色

 オーダーから約15分後。緑っぽい炒めごはんが目の前に現出しました。緑です。濃い薄いはありますが、全体が緑です。まさに「森」。この「森」からフェアリーが登場するのかもしれません。わくわくしながら、スプーンを手に取りますと、まず目に飛び込んでくる食材は、3cm角ほどにカットされた「アボカド」です。

 アボカド…?

 アボカド【avocado】
 クスノキ科の高木、また、その果実。熱帯アメリカ原産で樹高6~25メートル。果実は緑褐色、西洋梨に似た形で、脂肪に富み、「森のバター」と呼ばれる。ワニナシ(英語名アリゲーター・ペアの直訳)。
 (岩波書店『広辞苑 第五版』より引用)

 前フリをだらだらと書かなくても、タイトルをご覧になられただけで、お気づきになっていらっしゃたと思います。

 「森の」バターライス

ではなく、

 「森のバター」ライス

です。この分かりやすいネーミングを出すのを躊躇ったために、前フリが長くなってしまいました。引き伸ばしに引き伸ばしたせいで、ここまでで、普段の記事くらいの分量を使いきっています。お料理をいただく前に、もう、たらふくです。

 では、改めまして「森のバターライス」の感想といきましょう。以前、一度だけこのお品をオーダーしたときがあったのですが、そのときは、「申し訳ございません。アボカドが品切れでして…」といただくことができませんでした。今回は、早い時間にアタックしたので、品切れを回避できました。
 アボカドは先ほど書きましたように、かなり大きめにざっくりと切り分けられて、ごはんと一緒に炒められています。その作用により、ごはん、他の具材がアボカド色に染まって、森っぽい色になったのでしょう。
 アボカドは出し惜しみをせずに、ごはんの間から、ゴロリゴロリと出てきます。見たところ、1個まるごと使っているようです。
 サブ具材は、小海老、スライスマッシュルーム、玉ねぎのみじん切り、付け合せの福神漬けです。マウンテンではお馴染みの仲間たちです。

森のバターライス・アップ1
 こんな感じで「ごろん」と入っています。

 さて、問題は、炒められたアボカドが同じく油をまとったごはんと合うかどうかです。ただでさえ、アボカドは「脂肪に富み」と言われているくらいです。すごくくどいものになっているのではないのか…。そんな不安を抱えながら、スプーンで一口。

 おや! 思っていたよりもくどくないです。むしろ、アボカドの味が薄いので、さっくさっくと食べ進めることができます。実際のカロリーは高いのでしょうが、そこは目を瞑りましょう。ベースのお味は、塩コショウ。
 熱が通ったアボカドは、とろりと柔らかく、食感においては、存在感が薄いのです。口に入っても、「あれ、これ、アボカドなのかな?」と疑問を抱いているうちに、とろけて無くなってしまいます。
 よく、アボカドはわさび醤油でお刺身として食べられます。これは、アボカドのお味がぼんやりとしているために、はっきりとした味付けをすることで、食感と味の相乗効果で、美味とした知恵だと思います。この「森のバターライス」も同じような感じで、ごはんの味付けと共にアボカドをいただくことで、新感覚でアボカドの食感を楽しむことができました。
 アボカド1個に対して、ごはん1.5~2の割合でスプーンですくうと、ちょうどいいバランスのような気がします。
 そうやって、「アボカドどこだ、アボカドどこだ?」とお皿の上を探っていて、アボカドの大きい塊に会うと嬉しくなります。そして、1:1.5で口に入れて、「やっぱり、アボカドぼんやりしているなぁ」というふんわりとした感想を抱くのです。

 ごはんはごはんのふんわりした食感、アボカドはとろりとした柔弱な食感。70%ほど食べ進めたところで、この柔らかさに偏りのあるお料理に、ふと飽きが来ます。そんな時に活躍するのが、ぷりぷりの小海老と、カリッカリの福神漬けです。特に福神漬けは、味も濃いので、口の感覚を変えるのにぴったりです。

森のバターライス
 感触と味を変えるのに効果的な福神漬けと小海老

 アボカドの新食感と、味の変化を楽しみながら、難なく完食いたしました。なんだか楽しいお料理でした。…あ、もしかして、これが「森効果」なのかもしれません! 森、すごいです。

 「森のバターライス」は、私にとっては、「安全メニュー」「オススメメニュー」です。しかし、私がアボカド好きだからかもしれません。アボカドが苦手な方は、独特の青臭さが気になる可能性もあります。うーん、オススメいたしたのですが、お客様の嗜好に大きく左右されるかもしれません。アボカドが苦手な方は、パーティの同行者が「森のバターライス」をオーダーされたときに、一口だけいただいてみるとよいと思いますよ。


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2008.06.03

今日の「山」登りは「サーモンほうれん草スパ」&「イチゴパフェ」

 甘い物巡りばかりしていると、どうしても足りない栄養素が出てきてしまいます。炭水化物、脂質は充分なのですが、ビタミン、たんぱく質が不足になりがちです。「これでは、いけない」と常々思っているのですが、クセになったジャンキーな食生活はなかなか変えることができません。このクセを続けると、甘い物を食べることもできない身体になったしまう懼れもあります。それは自覚しています。でも、抜け出せないこの食生活。

 改めて「これでは、いけない」と強く思い、喫茶マウンテンに足を向けて、オーダーしたものは、「サーモンほうれん草スパ」。サーモンでたんぱく質、ほうれん草でビタミンAが含まれています。これで、栄養対策はバッチリ!
 サーモンの脂質、スパゲッティの炭水化物、炒めるための油分には目をつぶります。

サーモンほうれん草スパ
 

 他のホワイトソース系のスパと同じように、全体が白っぽくて、違いが今ひとつ分かりにくいビジュアルとなっています。いつもは、ホワイトソースが半がけ、もしくは三分の二掛けになっているのですが、今回は何故か「帯掛け」となって現れました。滅多に無いことなので、判りやすいように写真に収めておきます。
 このホワイトソースは、他のホワイトソースメニューと同じもので、食べなれたお味なのですが、毎回毎回、微妙に感じる「酸味」が不思議でなりません。ホワイトソースに合っているいるのかと言えば「あっているような気がする」、曖昧な回答は止せ!と言われたら「合っていないといえなくも無い」と、やはり曖昧な回答に終始してしてしまう味なのです。もう、慣れたので、深くは考えなくなりました。

サーモンほうれん草スパ・サーモンアップ
 サーモンに塩気はありません

 ホワイトソースを軽く除けると、名前の由来となっている食材が顔を現します。「サーモン」は、塩鮭じゃない「サーモン」をほぐしたもの、味のアクセントとなっているニンニク、玉ねぎの乱切りはこれまたいつものことです。
 あれ、「ほうれん草」は? といいますと、スパの中に隠れていました。ホワイトソースをさらに除け、スパをかき分けると、しなしなになった緑の草がようやく見つかります。ほうれん草は、加熱すると著しくその体積を減らします。これは仕方の無いことです。「それにしても加熱しすぎではなかろうか?」とふと頭をよぎりますが、最低限のビタミンAが残されていることを期待して、数少ないほうれん草を、ありがたくいただきましょう。

サーモンほうれん草スパ・ほうれん草アップ
 完全に火が通っているほうれん草

 このスパで一番存在感があるのは「サーモン」でしょう。このサーモンは、前記の通り、塩鮭ではないので、これ自体に塩気はありません。その分、スパがしょっぱいので、釣り合いは取れていると思います。この塩気も、舌を激しく刺激することを試みるのですが、冠である「ホワイトソース」がそうはさせません。クリーミーなのか、ブイヨンのようなものによって、味が付いているのか、それとも付いていないのか良く分からない、ぼんやりとしたお味のホワイトソースは、考えている以上に色々なお料理と適合することが分かりました。今回は、ホワイトソースは、スパのやや強い塩気を緩和させて、塩味の無いサーモンとの橋渡し役を買って出ているのです。見事な連係プレーです。

 しっかりと火の通ったほうれん草には、残念ながらその味を評価できませんでした。評価するにはあまりにへろへろになっていて、量が少なかったためです。もっさりとほうれん草があっても困りますが、もう少しほうれん草の量を増やしていただきたいなと思います。ビタミンAのため。

 食べ進めていくうちに、サーモンの身がさらにほぐれ、スパに絡みつき、ホワイトソースがこってりとまとめ上げている状態になります。これが、おそらく「サーモンほうれん草スパ」の真骨頂だと思いました。サーモンは、スパの塩味を浴び、日本人の好きな「塩鮭」となり、姿も味もゆるいホワイトクリームにまみれたスパは、塩味を緩和し、いい塩梅でするすると食べることができます。この全てが絡み合った、「渾沌状態」がいいですね。

 結局、ビタミンAとたんぱく質は取れたような気がします…。取れました! 取れたと思うことにします。
 それ以上に、炭水化物と油分が摂り込まれたことには無し。リセットします。

 この度は、己に欠けている栄養素を摂るために登山を志したわけですが、山中に魅力的な掲示がありました。

 新MENU イチゴパフェ ¥700 (冬.春限定)

 喫茶マウンテンでの、「冬、春」はかなり期間が長めに取られていますが、そろそろイチゴが無くなる季節ですので、早めにいただいておくに越したことはありません。オーダーです。もう「『甘い物巡り』をしていると栄養が偏る」なんてことは、脳から抜け落ちました。脳内はもう、「パフェ、パフェ、パフェ、パフェ、parfait、ぱふぇー!!」というワードがぐるぐる回るだけでした。
 しかも、今まで無かったことが不思議に思うくらいのスタンダードなパフェ「イチゴパフェ」です。でも、ここは「喫茶マウンテン」。二捻りくらいある「イチゴパフェ」がでてくることを覚悟して、到着を待ちます。

イチゴパフェ
 普通のイチゴパフェだ…

 「喫茶マウンテン」の「イチゴパフェ」です。こう書かないと分からないくらい、愛らしく、バランスの取れたパフェです。イチゴの紅、それがホイップクリームの回りに整然と配置され、下には、バニラアイスと、イチゴアイスの層があり、グラスの下半分には、イチゴソースも入れてくださる豪華っぷり。アイスに舌が麻痺したら、ウエハースで口直しもできるようになっています。いたれりつくせりです。
 サイズは、グラスの足を除くと、高さ200mm、イチゴの大きさは訳50mm、これがカットされて3つ分ほど使われているようです。

イチゴパフェ・俯瞰
 上から見ても普通のイチゴパフェだ

 上から見ても、この可愛らしさは揺るぎません。「なんてマウンテンらしくないパフェなんだ」と思われる方もいらっしゃることでしょう。「和風パフェ」のたい焼き貼り付けに比べたら、はるかにフェミニンな印象です。

 ただ見ていて賞賛しても、アイスが溶けるばかりです。急いでいただかねばなりません。最初は内部構造が分かるように、断面を削るように、ホイップとイチゴとバニラアイスを少し、いただいてみました。ホイップクリームは冷たいというほどでもなく、ぬるいというほどでもない温度。このように片面だけ残しておいて、アイスで舌が麻痺したときに、「救い」としてホイップクリームに手を出すのもアリでしょう。ホイップはしっかりと甘いです。イチゴと絡めて食べると非常に美味しいです。

イチゴパフェ・上部断面
 ホイップクリームが多い!

 グラスの縁からはアイスクリームの層が始まります。バニラアイス層が結構な難物。固いです。それも掘る楽しさだと思うことにしましょう。バニラアイスはホイップクリームよりも甘さは抑えられています。この二つをミックスして食べるのもまた一興。ゆるい甘さが最初に訪れ、すぐにさっぱりとしたアイスの冷たさが洗い流す。楽しいです。
 しばらく、バニラクリームを掘っておりますと、ピンクのストロベリーアイスの層が出てきます。これがまた嬉しい。ちょっとバニラに飽きてきたな、と思った瞬間に出てくるのです。計算しつくされています。このアイスはストロベリーの味がついているため酸味があり、バニラアイスよりもすっきりとした味になっています。アイスだけで2度の美味しさ! 素晴らしい!

イチゴパフェ・バニラクリーム層とイチゴアイス層の境界
 アイスが2種類というのが嬉しい

 あとは、ストロベリーソースの層を目指すだけかな、と思ってスプーンをグラスに差し込むと、アイスとは違う手ごたえを感じました。「なんだろう?」と掘り出してみると、
イチゴパフェ・半冷凍のイチゴ
 シャリシャリのイチゴが美味いのです!

 周りをアイスで囲まれていたために、半分凍ったイチゴが姿を現しました。表面のトッピングだけじゃなかったのですね、イチゴさん。寒い中、よくここまで頑張りましたね。と慈しみの感情が沸いてきます。しかも、この半冷凍イチゴ、美味しいのです。しゃりしゃりとして、ジェラートみたいな食感になっています。それにこれは果汁100%。贅沢なジェラートです。もっと、たくさんアイスの中に忍び込ませて欲しいとも思いました。 いろいろな、味わいを提供してくれた「イチゴパフェ」もいよいよ佳境です。残り少なくなり、イチゴやホイップクリームは無くなり、残るは、ゆるくなったバニラとストロベリーのアイスの混合体です。そこでようやく「ストロベリーソース」が出てきます。「いろいろあったけど、もう味はだいたい分かったな」というところで、ソースの酸味が最後に効いてくるのです。素晴らしい! これは良作。優雅にたらふくになれるお品です。

イチゴパフェ・後半
 酸味のあるイチゴソースが絡んだバニラアイス。酸味と甘味のバランスが妙なり!

 あれ、ビタミンとたんぱく質を摂るための、今回の山登りだったのですが、「イチゴパフェ」の絶賛で終わってしまいました。でも、いいのです。イチゴでビタミンCを摂って、アイスクリームの原材料である牛乳のたんぱく質を摂ったのです。そういうことにします。


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2008.06.01

サクサクッと食べたら、意外なボリューム「デニッシュリング」

 パン屋さんに行くと、あれこれと迷って、一つに決めきれずに、あれこれとトングで挟んではトレイに乗せていってしまいます。すると、必ず一つは「デニッシュ」が乗っかっているのです。
 好きなのです、デニッシュが。
 食感が良いですね。表面がサクサクとしていて小気味良いです。テンポ良く食べ進めていけます。表面がサクサクの食感のパンにクロワッサンがあります。クロワッサンも好きです。でも、クロワッサンを左、デニッシュを右に置かれると、しばらく左と右を見比べて、頭を悩ませて、右を選ぶと思います。形こそ違っていますが、構造は似ています。表面がサクパリッとしていて、中が層になっています。その層は、小麦粉とバターによって織り成されています。
 さて、どこに決定的な違いを見るかと言えば、「他にどんな味がついているのかな」という点です。デニッシュは、チョコレートだったり、お砂糖だったり、なにかの果物だったり、いろんなものが一緒になっているものが多いですね。クロワッサンでも、「サンマルク」の「チョコクロ」という有名な存在がありますが、多様性はデニッシュの方に軍配が下りそうです。その多様性、「いろんな味のものが置いている」というところに、私のテンションが上がるのです。

 そのため、ミスタードーナツの5月期(5月2日発売開始)の新ドーナツが「デニッシュリング」で、しかも「3種類」発売される、というのを知ったとき、「やはりデニッシュは種類の多さが良いのだ」と思いを新たに致したわけでございます。
 「デニッシュリング」の「3種類」は、「デニッシュリング」「ストロベリーデニッシュ」「シュガーデニッシュ」。見た感じ、それぞれに特徴的な味の違いがありそうです。それでは、一つずつ見ていきましょう。

デニッシュリング・3種
 手前から「シュガーデニッシュ」「ストロベリーデニッシュ」「デニッシュリング」

 シリーズの名前を冠された、スタンダードな「デニッシュリング」は、表面にココナツがトッピングされています。このココナツは「ココナツチョコレート」と同じものです。大きさは、直径約100mm。個々のドーナツや、計測位置によってバラつきが出てくるので、±10mmほどの誤差があります。-10mmでも、他のドーナツより大ぶりですね。
 食感は、かなり「パリッパリ」です。普通のデニッシュパンは焼き上げてお終いですが、「デニッシュリング」は揚げているために、これだけ「パリッパリ」になっているのでしょう。この「パリッパリ」は「パリッパリ」を超えて「ザックザク」に近いです。「パリザク」の食感というのは、かなり力強いものでして、噛み締める歯が「おっ、なかなか骨のあるドーナツがやってきたわい」と、武闘仙人のような感想をもらしそうな、力強さでした。この食感は、最近のミスドでは感じることが無かったので、新鮮な印象を受けました。
 表面の「パリザク」にばかり目が行きそうになりますが、中も工夫が凝らされています。表の力強さとは反対に、やさしげな「ふんわり感」を持っています。層になった記事がクッションのようになっていて、ふわふわなのです。これは、外側が「パリザク」なために、より一層協調されているように思われます。「ふんわり」の味は、バターのおおらかな香りと、砂糖のぴっしりした甘さ、そして、これは公式サイトを見て知ったのですが、隠し味として「キャラメルペースト」が入っているのです。これは、いただいているときは気付きませんでしたが、改めて、味の記憶を辿ってみると、濃密で、重みのある甘さとほろ苦さがあったように思います。あくまで「隠し味」なので、後付で説明を見て、そのように洗脳されているのかもしれませんが…。でも、ゆるぎない甘さを持っているので、それがキャラメルペーストによるものだったのかもしれません。
 「デニッシュリング」のトッピングにはココナツパウダーがまぶされています。このすっきりとした甘い香りが、グレーズの濃い甘味との二重奏となりるのです。初めは、ココナツの軽めの甘味が来て、後から濃いグレーズの甘味が来るように設計されているのも、見事です。ただ、グレーズの甘味はやや強すぎる感が否めず、あとあとまで残り、のどを刺激し続けます。ココナツの味がもう少し残るようにしていても良かったのかもしれません。

デニッシュリング・上から
 大ぶりです

 「パリザク」の表面に、バターと小麦粉とキャラメルペーストの「ふんわり」生地、グレーズと、ココナツのトッピング、と盛りだくさんの「デニッシュリング」。これだけの要素を含んでいる上に、ひとつが大きい。満腹中枢が刺激されます。一個で腹もちがかなり良いと思われます。私は、今回の記事を書くために、3つ購入いたしましたが、「あと、二つもあるのかぁ…」とつい思ってしまうくらい、ボリュームたっぷりなのです。三分の一の段階で、もう、たらふく。
 …いやいや、そんなこと言ってはいられません。あとの二つはまた別のお味なのですから、新たな発見があるはずです。
 では、次は、「シュガーデニッシュ」にいってみましょう。生地は「デニッシュリング」と同じです。「パリザク」です。表面のコーティングがグレーズではなく、パウダーシュガーになり、縞状にチョコレートソースがトッピングされています。
 「シュガーデニッシュ」は名前だけ見ても、お砂糖+チョコレートというビジュアルから見ても、いかにも甘そうですが、「デニッシュリング」ほど甘くないのです。こちらは、初めにお砂糖の甘さが来ます。しかし、さっ、と舌を潤し、過ぎ去っていく一陣の風のような甘さなので、しつこくはありません。その後に、チョコレートの風味が立ち上ります。チョコレートソースにもそれなりの甘さはあるのでしょうが、パウダーシュガーの甘さが軽く残っているために、チョコレート特有のビター感の方が強く感じられます。「シュガーデニッシュ」は、このように、「デニッシュリング」よりも軽い作りになってはいますが、他のドーナツと比すると、甘い部類に入るでしょう。ずっしりとした甘さです。お仕事やお勉強でちょっと疲れて、甘さが欲しいな、というときには、ベストだと思います。チョコレートがお嫌いでない方はこれをオススメします。
 最後に「ストロベリーデニッシュ」。生地は前の二つと同じです。これもパウダーシュガーがふられていますが、片面のさらに片側、全体の四分の一の表面にしかありません。その対岸は、ストロベリーチョコレートをディップしてコーティングしています。「シュガーデニッシュ」よりもさらにお砂糖の甘さが抑えられているために、すっきりした味わいになっています。このお味は、ストロベリーチョコレートが甘酸っぱく、すっきりしたものであるために、より強く感じられます。

デニッシュリング・断面
 こんな感じで、層になっています

 今回の「デニッシュリング」シリーズは、表面の食感により咀嚼を繰り返すことになるため、そして、お味そのものの濃さ、重量感のために、少量で満足感を得られる作りになっています。期間限定発売ではありますが、これほどの独特の存在感を持ったドーナツはなかなか無いので、できればレギュラーメニューに入れてほしいです。
 私のオススメは、ほどほどのボリュームを持ちつつ、爽やかさも実現させている「ストロベリーデニッシュ」です。とにかく甘い物を、という方は、「デニッシュリング」をどうぞ。


◎商品データ
 商品名:デニッシュリング
 価格:¥147

 商品名:シュガーデニッシュ
 価格:¥147

 商品名:ストロベリーデニッシュ
 価格:¥147


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