今日の「山」登りは「サーモンほうれん草スパ」&「イチゴパフェ」
甘い物巡りばかりしていると、どうしても足りない栄養素が出てきてしまいます。炭水化物、脂質は充分なのですが、ビタミン、たんぱく質が不足になりがちです。「これでは、いけない」と常々思っているのですが、クセになったジャンキーな食生活はなかなか変えることができません。このクセを続けると、甘い物を食べることもできない身体になったしまう懼れもあります。それは自覚しています。でも、抜け出せないこの食生活。
改めて「これでは、いけない」と強く思い、喫茶マウンテンに足を向けて、オーダーしたものは、「サーモンほうれん草スパ」。サーモンでたんぱく質、ほうれん草でビタミンAが含まれています。これで、栄養対策はバッチリ!
サーモンの脂質、スパゲッティの炭水化物、炒めるための油分には目をつぶります。
他のホワイトソース系のスパと同じように、全体が白っぽくて、違いが今ひとつ分かりにくいビジュアルとなっています。いつもは、ホワイトソースが半がけ、もしくは三分の二掛けになっているのですが、今回は何故か「帯掛け」となって現れました。滅多に無いことなので、判りやすいように写真に収めておきます。
このホワイトソースは、他のホワイトソースメニューと同じもので、食べなれたお味なのですが、毎回毎回、微妙に感じる「酸味」が不思議でなりません。ホワイトソースに合っているいるのかと言えば「あっているような気がする」、曖昧な回答は止せ!と言われたら「合っていないといえなくも無い」と、やはり曖昧な回答に終始してしてしまう味なのです。もう、慣れたので、深くは考えなくなりました。
サーモンに塩気はありません
ホワイトソースを軽く除けると、名前の由来となっている食材が顔を現します。「サーモン」は、塩鮭じゃない「サーモン」をほぐしたもの、味のアクセントとなっているニンニク、玉ねぎの乱切りはこれまたいつものことです。
あれ、「ほうれん草」は? といいますと、スパの中に隠れていました。ホワイトソースをさらに除け、スパをかき分けると、しなしなになった緑の草がようやく見つかります。ほうれん草は、加熱すると著しくその体積を減らします。これは仕方の無いことです。「それにしても加熱しすぎではなかろうか?」とふと頭をよぎりますが、最低限のビタミンAが残されていることを期待して、数少ないほうれん草を、ありがたくいただきましょう。
完全に火が通っているほうれん草
このスパで一番存在感があるのは「サーモン」でしょう。このサーモンは、前記の通り、塩鮭ではないので、これ自体に塩気はありません。その分、スパがしょっぱいので、釣り合いは取れていると思います。この塩気も、舌を激しく刺激することを試みるのですが、冠である「ホワイトソース」がそうはさせません。クリーミーなのか、ブイヨンのようなものによって、味が付いているのか、それとも付いていないのか良く分からない、ぼんやりとしたお味のホワイトソースは、考えている以上に色々なお料理と適合することが分かりました。今回は、ホワイトソースは、スパのやや強い塩気を緩和させて、塩味の無いサーモンとの橋渡し役を買って出ているのです。見事な連係プレーです。
しっかりと火の通ったほうれん草には、残念ながらその味を評価できませんでした。評価するにはあまりにへろへろになっていて、量が少なかったためです。もっさりとほうれん草があっても困りますが、もう少しほうれん草の量を増やしていただきたいなと思います。ビタミンAのため。
食べ進めていくうちに、サーモンの身がさらにほぐれ、スパに絡みつき、ホワイトソースがこってりとまとめ上げている状態になります。これが、おそらく「サーモンほうれん草スパ」の真骨頂だと思いました。サーモンは、スパの塩味を浴び、日本人の好きな「塩鮭」となり、姿も味もゆるいホワイトクリームにまみれたスパは、塩味を緩和し、いい塩梅でするすると食べることができます。この全てが絡み合った、「渾沌状態」がいいですね。
結局、ビタミンAとたんぱく質は取れたような気がします…。取れました! 取れたと思うことにします。
それ以上に、炭水化物と油分が摂り込まれたことには無し。リセットします。
この度は、己に欠けている栄養素を摂るために登山を志したわけですが、山中に魅力的な掲示がありました。
新MENU イチゴパフェ ¥700 (冬.春限定)
喫茶マウンテンでの、「冬、春」はかなり期間が長めに取られていますが、そろそろイチゴが無くなる季節ですので、早めにいただいておくに越したことはありません。オーダーです。もう「『甘い物巡り』をしていると栄養が偏る」なんてことは、脳から抜け落ちました。脳内はもう、「パフェ、パフェ、パフェ、パフェ、parfait、ぱふぇー!!」というワードがぐるぐる回るだけでした。
しかも、今まで無かったことが不思議に思うくらいのスタンダードなパフェ「イチゴパフェ」です。でも、ここは「喫茶マウンテン」。二捻りくらいある「イチゴパフェ」がでてくることを覚悟して、到着を待ちます。
普通のイチゴパフェだ…
「喫茶マウンテン」の「イチゴパフェ」です。こう書かないと分からないくらい、愛らしく、バランスの取れたパフェです。イチゴの紅、それがホイップクリームの回りに整然と配置され、下には、バニラアイスと、イチゴアイスの層があり、グラスの下半分には、イチゴソースも入れてくださる豪華っぷり。アイスに舌が麻痺したら、ウエハースで口直しもできるようになっています。いたれりつくせりです。
サイズは、グラスの足を除くと、高さ200mm、イチゴの大きさは訳50mm、これがカットされて3つ分ほど使われているようです。
上から見ても普通のイチゴパフェだ
上から見ても、この可愛らしさは揺るぎません。「なんてマウンテンらしくないパフェなんだ」と思われる方もいらっしゃることでしょう。「和風パフェ」のたい焼き貼り付けに比べたら、はるかにフェミニンな印象です。
ただ見ていて賞賛しても、アイスが溶けるばかりです。急いでいただかねばなりません。最初は内部構造が分かるように、断面を削るように、ホイップとイチゴとバニラアイスを少し、いただいてみました。ホイップクリームは冷たいというほどでもなく、ぬるいというほどでもない温度。このように片面だけ残しておいて、アイスで舌が麻痺したときに、「救い」としてホイップクリームに手を出すのもアリでしょう。ホイップはしっかりと甘いです。イチゴと絡めて食べると非常に美味しいです。
ホイップクリームが多い!
グラスの縁からはアイスクリームの層が始まります。バニラアイス層が結構な難物。固いです。それも掘る楽しさだと思うことにしましょう。バニラアイスはホイップクリームよりも甘さは抑えられています。この二つをミックスして食べるのもまた一興。ゆるい甘さが最初に訪れ、すぐにさっぱりとしたアイスの冷たさが洗い流す。楽しいです。
しばらく、バニラクリームを掘っておりますと、ピンクのストロベリーアイスの層が出てきます。これがまた嬉しい。ちょっとバニラに飽きてきたな、と思った瞬間に出てくるのです。計算しつくされています。このアイスはストロベリーの味がついているため酸味があり、バニラアイスよりもすっきりとした味になっています。アイスだけで2度の美味しさ! 素晴らしい!
アイスが2種類というのが嬉しい
あとは、ストロベリーソースの層を目指すだけかな、と思ってスプーンをグラスに差し込むと、アイスとは違う手ごたえを感じました。「なんだろう?」と掘り出してみると、
シャリシャリのイチゴが美味いのです!
周りをアイスで囲まれていたために、半分凍ったイチゴが姿を現しました。表面のトッピングだけじゃなかったのですね、イチゴさん。寒い中、よくここまで頑張りましたね。と慈しみの感情が沸いてきます。しかも、この半冷凍イチゴ、美味しいのです。しゃりしゃりとして、ジェラートみたいな食感になっています。それにこれは果汁100%。贅沢なジェラートです。もっと、たくさんアイスの中に忍び込ませて欲しいとも思いました。 いろいろな、味わいを提供してくれた「イチゴパフェ」もいよいよ佳境です。残り少なくなり、イチゴやホイップクリームは無くなり、残るは、ゆるくなったバニラとストロベリーのアイスの混合体です。そこでようやく「ストロベリーソース」が出てきます。「いろいろあったけど、もう味はだいたい分かったな」というところで、ソースの酸味が最後に効いてくるのです。素晴らしい! これは良作。優雅にたらふくになれるお品です。
酸味のあるイチゴソースが絡んだバニラアイス。酸味と甘味のバランスが妙なり!
あれ、ビタミンとたんぱく質を摂るための、今回の山登りだったのですが、「イチゴパフェ」の絶賛で終わってしまいました。でも、いいのです。イチゴでビタミンCを摂って、アイスクリームの原材料である牛乳のたんぱく質を摂ったのです。そういうことにします。
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