宏はヒロシに変わったけど、「チョコレート」の変化は一見しただけでは分からない
喫茶マウンテンの記事の方が、まだまともに更新していました。本ブログのもう一本の柱「ミスタードーナツ」の記事はどうなっているのだい? と訊かれましたら、「どうなっているのでしょう」と質問を質問で返すしか方法が思い当たりません。
今年に入ってからは、「パフリング」と「イーストシェル・リッチドーナツ」のうち、3種類だけを紹介しているという、手の施しようの無い手の抜きよう。
これではいけない。と思って、新商品をいただきに行きました。現在、玉木宏さんとヒロシさんが出演されていらっしゃる「新チョコレート」をぱくついてきました。このCMでは、「ブラックココアを使用」「口どけなめらか」と宣言されているので、興味が沸きます。見た目ではさっぱり分からないだけに、お味の方で大きな違いを見せてくれるのかも、と期待してショップに向かいました。
「新チョコレート」の最大の特徴は、生地の大幅な見直しでしょう。「ブラックココア」がどのようにお味に影響を与えているのか、大変興味があります。
変化が分かりますか?
ラインナップは従来の「チョコレート」系と同じで、「チョコレート」「ダブルチョコレート」「ココナツチョコレート」「ゴールデンチョコレート」の4種類となっています。
「新チョコレート」は、外側からはなかなか違いが判別できないので、まずは、ぽきりと割って、中を見てみます。
変化が分かりますか?
あれ、ドーナツを折るときの手ごたえが、前のチョコレートと違いますよ。「リッチドーナツ」ほとではありませんが、かなりソフトになっているようです。持ち上げただけで、折れそうになります。
中の見た目は、ほとんど変化がありません。ブラックココア効果で、生地色が濃くなったらしいのですが、私には分かりませんでした。公式サイトでは「今までより濃くなった生地色は、見た目にも上質で高級感があります」と紹介されています。しかし、全体にクランチやココナツがまぶされた、「ゴールデンチョコレート」「ココナツチョコレート」ではその高級感が遺憾なく発揮されません。さぞかしお二方は悔しいだろうと思います。
「ゴールデン」「ココナツ」を慰めたところで、味見に移りましょう。まずは、スタンダードな「チョコレート」から。
先ほど折ったチョコレートを口にすると、手ごたえと同じように、柔らかい印象を持ちました。以前の「チョコレート」は、「さっくり」「もっくりもっくり」としていて、口の中の水分を随分と吸われたような記憶がありますが、「新チョコレート」は、「さっくり」「もっくり」がありません。「ふわっと」「しっとり」方向に進路を取ったようです。目隠しをして「チョコレート」と「新チョコレート」を食べたら、まるで違うドーナツを食べていると思うはずです。
「チョコレート」生地は、ブラックココアの効果でしょう。甘さを抑えたビターであっさりした味わいです。甘味不足を補っているものが、表面にコーティングされたグレーズです。ただ、このグレーズの甘さが強すぎて、生地の豊潤なほろ苦が、ほとんど打ち消されているのが、残念です。グレーズなしのストレートで勝負したほうが良かったのではないかなと思いました。
グレーズの代わりにミルクチョコレートコーティングされているのが「ダブルチョコレート」です。こちらは、外側もチョコレートなので、内側の生地とよく馴染んでいる印象でした。とにかく、チョコレートの濃度が高い、と思えるお品です。生地のしっとりに、コーティングのチョコレートがねっとり。「とにかく私はチョコレートが好き好き好き」という方にピッタリです。濃密な甘味と灼けた香りが舌を蕩かします。
私、かなり旧版の「ココナツチョコレート」が好きでした。迷ったときは、「ココナツチョコレートを一つ」とオーダーしていました。さて、彼女(南国の女性に見立てています)はどのような雰囲気になったのでしょうか。持ち上げると、すっきりしたココナツの甘い香りが漂ってきます。一口。しゃりしゃり。そうです、「ココナツチョコレート」の特徴はコーティングのココナツのしゃりしゃり感です。香りは甘いですが、お味の甘さはきつくなくさわやかです。これくらいの甘さの方が、生地のビター感が分かります。さらにコーティングの食感と、記事のふわふわ感が良い対照を成していて、楽しくいただくことができます。その上、しゃりしゃりは長く残らず、生地のしっとりもしっかりと感じられるのです。
最後に「ゴールデンチョコレート」。前々から「こいつは派手だよなぁ」と思っていました。「新」になっても派手です。内側はブラック度の増したチョコレート生地。外側は、目映い黄金のバタークランチをまとった姿。私は、彼にアウトローの印象を持たずにはいられません。サングラス、革ジャン、革パンツ、黒ブーツ、金髪リーゼントのような。「ゴールデン」ではなく「豪瑠電」と書かなきゃいけないような。…さて、戯言はこれくらいにして、「ゴールデンチョコレート」をいただきます。うむ、「ココナツチョコレート」以上に、生地のふわふわ感が目立ちます。これは外側のバタークランチのカリカリがかなり効いているということでしょう。これもまた、生地との対象を楽しむにはいいかもしれません。ただ、バタークランチのお味がやや強いです。バターの濃さと、砂糖の濃さが強く合わさっているのです。甘さが強いのは「チョコレート」も同じですが、「ゴールデンチョコレート」は、卵の成分のためなのか、バターの成分のためなのか、濃密すぎるのです。一番ボリュームがあって、たらふくになれる「チョコレート」でしょう。今回は、味見のために四種類を一気にいただきましたが、普段でしたら、これ一つで十分に胃が満たされるでしょう。
甘味を求めるならば、これ以上にない強力な存在なのですが、「新チョコレート」が旗印に掲げている「ブラックココアのビターさ」とは、いささか馴染んでいないように思われました。
大きさは、以前の「チョコレート」と変わっていないはずです。実測で「チョコレート」はφ75mm、「ゴールデンチョコレート」はφ80mm。…あれ、結構大きな差ができているぞ。二つの「チョコレート」で大きさを変えているとも思えないので、誤差範囲内だとしましょう。
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新商品紹介の体で書いておりますが、「新チョコレート」の発売開始が4月2日。一か月半の遅刻です。2月20日発売の「デザートパイ」、いただいていません。3月12日発売の「お食事パイ」、いただいていません。そんな風にうかうかしておりましたら、5月2日から、「デニッシュリング」の発売が開始されています。心底うかうかです。私はデニッシュ生地のパンが好きなので、早くいただいてみたいのですが、最近、体脂肪率が…。低トランス脂肪酸油が助けてくれるでしょうか…?
さらに、驚くべきことが発覚しました。未整理のフォルダを探っておりますと、「ポン・デ・ショコラクランチ」と「シンプソンズ・ドーナツ」の写真が!
隠蔽です。
各所で問題となっている隠蔽体質が本ブログにもあったのです。
「当ブログにおきましては、この写真は隠蔽したものではなく、資料として保存しておいたものであり、倫理規定に反しないものという認識でおります」
などという、ありきたりな言い逃れはいたいません。…えーと、無し。無しにしてください。これから出る分は体脂肪率と相談しながら、可能な限りレポートを書くようにいたします。はい。
◎商品データ
商品名:チョコレート
価格:¥126
商品名:ダブルチョコレート
価格:¥136
商品名:ココナツチョコレート
価格:¥136
商品名:ゴールデンチョコレート
価格:¥136
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