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2008.05.01

今日の「山」登りは「甘口バナナスパ・ダブル」

 夏も近づく八十八夜。
 暖かくなってまいりました。今年の晩秋から春先にかけては、やたらと寒さが身にこたえ、生活全般、特に食生活はパッシブモードに入ってしまい、拙ブログの更新がままなりませんでした。全く何も食べなかった訳ではないのですが、万全の体調でいただいていない時にお品を評価するのは、そのお品を下さった方、お品そのもの、感想をご覧いただいている方々に失礼だと思い、記事の更新ペースを下げておりました。ご理解を賜れば、幸いに存じます。

 さて、そろそろ調子が出てきたということで、ここいらで「復活宣言」代わりに何かインパクトのあるものを食したいと思った訳でございます。

 「私の身の回りにあるインパクト=喫茶マウンテン」

 この事は「3以上の自然数nについて、xn + yn = zn となる0でない自然数(x,y,z)の組み合わせがない」というくらい、私にとって確固とした定理です。
 「そうだ、マウンテンに行こう」と思っておりますと、友人が、今日は何かおごってあげるよ、と言ってくれました。ちょっと頼まれていたお手伝いのお礼にということなので、遠慮なく、ご好意を受け取らせていただきました。それにその友人は「甘口スパ未踏峰」だったのです(他のお品での単独登頂はあり)。

 「せっかく、近くに住んでいるのだから、甘口スパを体験しないでよかろうか? いや、よくない」

と、説得し、急遽「甘口スパパーティ」が結成されたのです。

 ゴールデンウィーク中ですが、今年は休日の並びが悪い年。平日だったため、晩ごはんの時間でも、お客さんの入りは5割~7割程度でした。
 店員さんがメニューを持ってきて下さいました。私は、そのメニューをろくすっぽ見ずに、前々から考えていた野望を口にしたのです。

 「『甘口抹茶小倉スパ』のトリプル…、3倍量ってできますか?」

 店員さんは、ちょっと躊躇ってから仰いました。

 「え、えーと…、お皿が無いので、3倍はちょっと無理です」

 マウンテンファンの皆様、マウンテンでは、

 「ダブルは可、トリプルは不可」

というルールが分かりました。(2008.05.06追記:3倍量、4倍量、5倍量…、は、お品が入るだけの器を持参すれば、オーダーが可能らしいです)今後の登山の参考になさってくださいませ。でも「タライ」はあるのに…。
 私は、あの取っ手付き大皿に山盛りすれば3倍量も可だと思っておりましたので、オーダー不可だと聞き、慌ててメニューを見て再検討です。今まで、何度か「甘口スパ」のダブルはいただいてきました。しかし、通常量で難儀した「甘口バナナスパ」だけは、遠ざけておりました。この過去の記事を見ると、「登頂しました。正直言って美味しくなかったです。」と自分自身で書いております。普通の精神状態だったら、決して手を出さなかったでしょう。
 しかし、復活をかけた私の心意気は普通の精神状態ではありませんでした。

 「それでは、『甘口バナナスパ』のダブルをお願いします」

 マゾヒスティックそのものです。否定はしません。
 友人は、あんこがあまり得意ではないとのことだったので、食べやすいと思われる「甘口イチゴスパ」をオーダーです。
 オーダーを済ませて、周りを見ると、どのパーティのテーブルにも、必ず一皿は「甘口スパ」が乗っていました。ゴールデンウィークを甘い気持ちで過ごしたいのだな、と了解しました。この考え方は、間違っていないはずです。

 約3年ぶりに「甘口バナナスパ」との邂逅です。しかも今度はダブルで。

甘口バナナスパ・ダブル
 濃密過ぎる甘い香り。

 あぁ、思い出されます。この激しく甘ったるい香り…。変にオレンジがかった色の麺…。しかも、思っていたよりも量が多い! この前に頼んだ「ヨガスパ・ダブル」の量よりも多い気がします。トリプルを頼まなくて、本当に良かった。

 3年前の「甘口バナナスパ」と比べて、大きく変わった点は、チョコレートが固形のモノから、チョコレートソースに変わったところでしょう。この変化が食す上でどのような影響をもたらすのか、大変興味があります。
 その他の具材は、山頂から麓にかけて発生した雪崩のようなホイップクリームが4筋、そのホイップクリームの頂点には、缶詰チェリーがかわいらしく1個(但し、私は苦手です)、それのやや下にトッピングされているのが、3センチメートル角にカットされた黄桃が4,5個。そして特筆すべきは、メイン具材となる「バナナ」。括弧書きで「バナナ」。真っ二つにされた「バナナ」。真っ二つと言っても、「縦に」真っ二つの「バナナ」。見事に「縦に」真っ二つの「バナナ」。「日本刀の試し切りか!?」と思わずにはいられない「バナナ」。それが2本分、ホイップクリームの間を埋めるように寝かされています。変更のあったチョコレートソースは、これらの具材全体をまとめるかのように、ぐるりぐるりと掛けられています。

甘口バナナスパ・拡大写真
 ピントが合っていません。私の目のピントも合いませんでした

 それでは、いただきましょう。
 …おぉぉぉっ、甘いぃぃぃょぅ。

 スパがとてつもなく甘いです。そうそう、そういえばこの甘さでした。3年前の苦闘が鮮やかに蘇ってきました。
 とにかく、この陣容は、逃げ道がないのです。甘さから逃れることができないのです。スパの甘さに耐えられなくなって、縦切りバナナに移っても甘い。黄桃はスパの甘さを緩和させるほどの水分も酸味も無い。ホイップクリームは言うまでも無く甘い。缶詰チェリーは苦手。「わたくしは、いったい、どうしたら、よいのでしょうか? ごきょうじゅくださいませ」とまともに働かなくなった口をぱくぱくしながら、天を仰ぎます。

 「バナナスパ」なのに、なぜかオレンジ色が強いのも謎です。たぶんこのオレンジ色が甘さの元なのでしょう。でも、バナナ風味が伝わってこないのが不可解です。そして、以前食した「甘口バナナスパ」には無かった、「謎の粉」が散りばめられています。パン粉のような。これは「甘口メロンパン風スパ」で見たものと似ています。「甘口メロンパン風スパ」では、「この粉はメロンパンを砕いた粉の可能性がある」と言われていましたが、「甘口バナナスパ」のこの粉は、一体何なのでしょう。ちなみに、友人の「甘口イチゴスパ」にも、「謎の粉」が掛かっていました。一体何なのでしょう。この粉のおかげで、スパが「もそもそ」となって、食べにくくなっています。すすり込むことができにくいのです。麺をすするのはスパゲッティでは、マナー違反なので、良いのかもしれませんが。

 この不可解スパをたぐっておりますと、現れるのが「ねっちり」とした様態となった、「炒めバナナ」です。幅約1.5センチメートルのバナナは、炒めて熱が通ることで、より柔らかく、不定形となっています。お味の方は、生バナナよりも酸味が際立ち、より食べにくくなっています。本当に逃げ道がありません。
 二口、三口ほど、スパをたぐったところで、「普通にいただいていては、大変なことになる」と判断し、ホイップクリームや生バナナを後にして、先に難儀なスパと炒めバナナだけを食す方法を取ることにしました。
 食べ終わって分かったことですが、この方法は正しかったのです。しかし、食べている最中は、スパが減っていく様には見えず苦悩しました。10分経っても、減っているようには見えません。
 しかもこの辺りから、体に変化が生じてきました。あれほど口休めにならなかった具材が口休めになってきたのです。残しておいて本当に良かったです。縦切りバナナは火が通っていないので、ひんやりとしていて、舌を落ち着かせてくれます。ホイップクリームもまた同じく、その冷気が口休めになりました。ただし黄桃は黄桃でした。スパに完敗しています。口内がこのように甘味に対応できる状態になっていくと同時に、背中が汗ばむのを感じます。血糖値の急激な上昇のせいでしょう。まさに熱闘。
 15分くらい経って、ようやく、減っているのが目で見て分かるようになりました。何かを成し遂げようとしている自分を誉めてあげたくなった瞬間です。

 その頃、友人は「甘口イチゴスパ」に凹んでいました。生イチゴ数個と、残り20%のピンクのスパを、持て余し気味にフォークで絡めています。そして、口直しにと、私のバナナスパを2,3本ほど分けたのですが、

 「イチゴスパよりきつい…」

 口直しにならなかったようです。やっぱり。
 ラストスパートです。私も残りのオレンジ色のスパを黙々と口に運びました。にじむ汗、ホイップクリームまみれの唇、ぼんやりとした脳。霞む店内…。
 最後まで取っておいた、缶詰チェリーを「ぷちり」と噛みとって、

 「ごちそうさまでした」

甘口バナナスパ・完食
 普通量の約4倍の時間が掛かりました

 完食できました。23分。
 スパの甘さと具材の甘さが見事にマッチしていて、最高の甘さです。「1+1は、かならずしも2とはならない。場合によっては、3にも4にもなる」というセリフ回しが使われることがありますが、この「甘口バナナスパ」がまさにそれだと思います。スパと具材の甘さを単純にプラスした以上の甘さがビッグウェーブのように押し寄せてきます。

 新版「甘口バナナスパ」のチョコレートソースは、旧版よりも食べやすく感じました。以前のモノは、溶けきっていないところが重量感のある甘さになっていて、詰まるような感覚を覚えましたが、新版のソースは、いただいているうちに、他のモノと混ざり合って、詰まるような感じはありませんでした。その点は評価できるでしょう。

 私が食べ終わって、久しぶりに重い甘さのたらふくを、しばしの間、感じていると、友人が「甘口イチゴスパ」を完食しました。かなり苦労したようですが、「甘口スパ」初挑戦で、単独登頂は立派なものですよ。けど、直後に「ソフトコーヒー」を注文していました。なんとか甘さを中和させたかったようです。

 久しぶりの「甘口スパ・ダブル」ディナー。これをもって、拙ブログを本格再開いたしたいと思います。以前のペースに戻すには若干の時間が掛かると思いますが、暖かい目で見守って下されば幸いに存じます。

 私と友人、甘口スパを食べ終わった後、立ち上がれるまで、1時間掛かりました。


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受信: 2008.05.24 21:02

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