朝から夜まで助けてくれる(紅ほっぺ、ハニー、オランジュショコラ:カフェ ジャンシアーヌ)
栄地区に比べると、商業施設や歓楽施設の面では一歩先を譲っていた名古屋駅周辺地域(名古屋では、通称「名駅(地区)」と呼ばれています)ですが、今年になって、本領発揮とばかりに、俄然、やる気を出してきました。JR名古屋駅ビル「タワーズ」の正面には、超一流ブランドを揃えた「ミッドランドスクエア」ビルがどーんと立ちましたし、その「ミッドランドスクエア」に向かって左手方向には、「ルーセントタワー」がしゃきーんと立ちましたし、それでもって反対の右手方向では、「名鉄百貨店」さんが改装を終えて、ぴっかぴかでお出迎えをしてくれています。
こんな、力の漲りかたをしている名駅ですので、書店に行っても、名駅関連のタウン情報ムックが平積みでどっさり置いていて、ここをこう周れば名駅を堪能できますよと充分なご案内がされています。
でも、それは夜の8時頃までのお話。栄地区は夜の8時頃から起き始めて、歓楽街としての第2の顔を見せるのですが、名駅の方はそろそろお休みのお時間。先に挙げた名駅のシンボル「タワーズ」内の「JR名古屋タカシマヤ」さんが閉店。これで一日中居ても飽きない「東急ハンズ・名古屋店」さんとはお別れです。時を同じくして「名鉄百貨店」さんも3館ともに閉店。「名鉄百貨店」さんに挟まれた「近鉄パッセ」さんも20時に閉店。ただし地階食品売り場は20時半まで開いていますが、30分うかうかしている間に、これまた閉店。このように20時を過ぎると、名駅のお買い物の幅が一気に狭まるのです。
それなら、名駅の地下街はどうかといいますと、こちらは20時を過ぎてもまだまだ力を温存。20時に閉めるお店も多いようですが、飲食店は頑張ってくれています。
さて、22時15分。私は名鉄名古屋駅にいます。かつ、ケーキをほおばりたい気分です。名鉄百貨店さんの地下。当然閉まっています。近鉄パッセさん、地階は他の百貨店さんよりも30分だけ長く営業してくださっていますが、もう閉まっています。それなら、駅前地下街。
…シャッターが下りています。
22時で地下にももぐれなくなります。
もう、何も、手の打ちようが、ありません。私のケーキをほおばりたい気分なんて、時間の前には無力なのです。
打ちひしがれて、名鉄名古屋駅から「タワーズ」下の市営地下鉄入り口に向かいますと、キラキラしたものが私を導いたのです。
「タワーズ」直下にそこはありました。

キラキラが迎えてくれました
「ホテルアソシア名古屋ターミナル・カフェ ジャンシアーヌ」。
巨大ターミナル駅・名古屋駅。そこはいろいろな方が行き交う場所です。朝早くに出勤される方もいらっしゃれば、夜遅くに訳ありで最終電車を待つ方もいらっしゃることでしょう。
「ジャンシアーヌ」さんは、いろいろな方のためのカフェなのです。営業時間は7:00~0:00。まさに電車の動きに合わせた営業時間。しかも無休。店内、余裕の102席。「駅の人々」の受け入れ万端のカフェ。それが「ジャンシアーヌ」さんなのです。
私も、そのお力にすがることにいたしました。もう22時半近いのに、まだまだケーキたちは出迎えてくれました。店員さんがいらっしゃって、
「もう、品数が少なくなっており、申し訳ございません」
とお声を掛けてくださいました。いえいえ、今はケーキをいただけるだけで充分でございます。いや、でも、しばらく選ばせてくださいませと、ショーケースの前で数分。そして3つ購入。さっきまで打ちひしがれ感はどこへやら、ふふふ~んと鼻歌まじりに帰途についたのでした。
家に着いて着替えるのもそこそこに、早速開梱。最初にいただいたのは、お店のキラキラが反射して、鮮やかな赤色が眩しかった「紅ほっぺ」です。

これもキラキラ
もうそろそろイチゴの季節も終わりかなぁとも思いましたが、天辺のキラキラで大粒の紅ほっぺに参りました。
箱から取り出して、お皿に載せると、麗しく、爽やかな甘いイチゴ「紅ほっぺ」が香り立ちます。天辺の大粒「紅ほっぺ」が目を惹きますが、周りを取り囲む3粒の形の整ったイチゴもまた良し。3つは高さ31mm。直径30mmに揃えられています。肌理の細かいいいお仕事です。
天辺の大粒「紅ほっぺ」が目を惹きますが、食べるのは後回し。私は好きなものはちょっと後に食べるタイプです。まずは取り巻きのやや小粒のイチゴたちからぱくりっと。
ふぅっ。
たっぷりの水分と、酸味が気持ちいいです。気分がすっきり。夜までにたまった疲れをほぐしてくれます。イチゴの間に顔をのぞかせているのは、チーズのクリーム。こっくりとした甘さがイチゴの酸味といい組み合わせです。
タルト生地はバターの風味が強い、クッキータイプ。柔らかくて、もくもくとした口当たりで、甘味がやや強めですね。

天辺のイチゴの存在感が大きい
土台のタルトとイチゴのトライアングルの中心には、つなぎと味のアクセントを兼任していると思われるカスタードクリームが少々。ねっとりとした玉子のコクはチーズクリームよりも量は少なくても、印象は強いです。
最後に残しておいた大粒・キラキラの「紅ほっぺ」。高さ42mm。直径32mm。クリームとタルトの強めの甘さをすっきりと中和してくれる軽い甘さと酸味。
このタルトは一にも二にも、4粒のイチゴの瑞々しさが眼目です。すっきりしゃっきり。このタルトだけで、疲れが7割5分取れました。残りの2つのケーキで、2割5分の疲れも取って、さらには5割の力を充填することにいたしましょう。

チョコレートが複雑に絡まりあっている
「ハニー」の上には、ジオメトリックなチョコレートの造形が。細いミルクチョコレートを壊さないように摘み上げて、大口あけて放り込む。楽しいです。これも「夜の遊び」と言って良いのでしょうか。
ふるふるのはちみつのムースは、とっても柔らかく「ふしゅーぅ」と溶ける口当たりの良さ。はちみつの香りもまた柔らかさく口いっぱいに広がります。はちみつそのものを口に入れたときに感じる、むせ返るようなとがった甘さはありません。

ムースの食感が極上!
土台の生地は、黒胡麻入りのビスケットです。「ふしゅーぅ」のムースの食感とは対照的で、さっくりとしており、そこに意外なプチプチ感が加わっています。これはインパクトがありますね。黒胡麻は上部のトッピング、中心部のスポンジにも使われていて、「ふしゅーぅ」を感じていると、「ぷちぷちっ。ぷちぷちっ」と顔を出します。
面白いお味です。よくテレビの料理番組では、試食する方のお口に合わない場合は「面白い味ですね」と表現するらしいですが、このムースは「美味しくて」面白い味なのです。

食べるのに夢中になって、断面図を撮り忘れ
「ハニー」もショーケースでは残り1個でしたが、この「オランジュショコラ」も残り1個でした。レア感に惹かれた面も否めませんが、飾り付けの華やかさに惹かれたのが一番です。マカロンにオレンジにチョコレート。いろいろあって、お得な気分。
マカロンはチョコクリーム入り。表面は軽ーくさっくり。内側は結構ねっちり。砂糖の甘さが直に舌に効いて…、甘い!
そこにカットされたオレンジ。…すっぱいーっ! でも、とげのある酸っぱさではありません。これまた程よく抑えられた甘さ。先にマカロンをいただいたために、酸っぱさが強く感じられたのでしょう。
断面の写真を取り忘れたのが悔やまれます。このケーキは断面の美味しさでした。
飾り付けの下にはオレンジのムース。これも先の「ハニー」と同じく「ふしゅーぅ」とした食感です。「ジャンシアーヌ」さんのムースの方向性はこれなのでしょう。とっても軽くて、しゃくしゃくといただけます。
その下の層は、ムースとは正反対の濃密なチョコレートクリームです。上品にしたを撫でる濃さは、それまでのすっきりさっぱり方面とは違った感じで目を覚まさせてくれます。さらにこのチョコレートクリームにはオレンジピールも散りばめられており、「ピッ」としたキレのある強い香りがよい刺激。
土台はクランチで、ざっくざくの食感になっているので、「ふしゅー」→「濃密・ねっとり」→「ざっくざく」というグラデーションを作り出しているのです。味といい食感といい、飾りつけといい、素晴らしいコンビネーションを見せてくれるケーキなのです。
夜中の0時を回る前、3つのケーキで甘味欲はすっかり満たされてたらふくになれました。たとえ体重方面に影響が及ぼされても後悔はいたしません。
◎店舗・商品データ
・商品データ
商品名:紅ほっぺ
価格:¥525
商品名:Honey(ハニー)
価格:¥450
商品名:オランジュショコラ
価格:480
・店舗データ
店舗名:カフェ ジャンシアーヌ
住所:名古屋市中区名駅1-1-2 ホテルアソシア名古屋ターミナル1階
営業時間:7:00-0:00
定休日:無休
公式サイト:http://www.associa.com/nth/
アクセス:JR名古屋駅・桜通口を出て、左に約50m。松坂屋の裏手。
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