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2007.02.25

1000回ではものたりない(ミルクレープ:ハーブス)

 私が名古屋に来て、初めて「食のカルチャーショック」を受けたのは、「天むす」でもなければ、「味噌カツ」でもありません。「喫茶マウンテン」の「甘口スパ」は、もちろんショックを受けましたが、それよりも先に私にショックを与えたお品があるのです。それが「ハーブス」さんの「ミルクレープ」でした。

 「こんな、美味しいケーキが、あるなんて!! 名古屋って素敵だっ!!」

 そのころは、「ミルフィーユ」は知っていましたが、「ミルクレープ」なんていうケーキの種類があることは知りませんでした。そして、それがこんなに美味しいなんてことはもちろん分かりませんでした。都会にはこんなに美味しいケーキがあることに感動しました。その後、「ハーブス」さんが名古屋に本店があり、名古屋と大阪を中心に店舗を展開していることを知り、「都会」がではなく、「名古屋」が好きになりました。私の甘いもの好き、名古屋好きに火を付けたのが、この「ミルクレープ」だと思っております。

ハーブス・本店
 本店は先ごろ改装されました

 「ハーブス」さんは、名古屋市内のたいていのデパ地下には、テイクアウトショップの形で入店しているので、ふと思い出したときには、買って帰って、「やっぱり美味しいなぁ」と再確認していました。ただ、今回は、記事用に、名古屋・栄のテレビ塔横にある本店に足を運び、いただいてまいりました。

 お店の入り口には、メニューが掲げられています。その真ん中に書かれているのが「ミルクレープ」の紹介です。

 Mille crepes
 ミルクレープ
 クレープ生地にフレッシュフルーツとクリームをサンドした一番の人気商品。

 そうなのです。「ミルクレープ」は「ハーブス」さんの看板商品。一番人気。「ハーブス」さんのケーキはどれも美味しいです。全種類をいただいたわけではありませんが、どれでも自信をもってオススメできます。それでも、「これをオススメすることは誤りではない」と思えるのが、「ミルクレープ」なのです。

 オススメポイント1 でかい。
 1カットが大きいのです。他のお店では、細かな装飾が施された華奢で小柄なケーキがあります。その造形に感嘆の念を覚えることがあります。
 そのような華奢もいいのですが、「ハーブス」さんのケーキは、どれも先ず大きさが目に飛び込んできます。圧倒的なボリューム感で押し寄せてくるパワーを持っています。

ミルクレープ
 この写真の印象よりも、3倍大きいと思ってください

 半径(カットされた1辺)約140mm、弧の長さ約70mm、高さ約65mm。上手く比較できるものが手元にありませんが、上面の面積は、名刺サイズの1.5倍。高さは平均的な文庫本5冊分といったところでしょうか。この比較でも分かりにくいですね。お近くにものさしがありましたら、手でそのサイズのカットケーキ型を作ってみてください。…どうですか。大きいですよね。
 この1カットが1ホールのわずかに1/10なのです。「ハーブス」さんのショーケースには、数々のホールのケーキが並んでいます。壮観なのです。

 オススメポイント2 いろいろ入っている
 「単調」とは正反対の「ミルクレープ」。色鮮やかに目に目映い。クレープ生地の上に、間に、下に、フルーツ、クリームが惜しげもなく使われているのです。

ミルクレープ断面1
 あざやな果物たち

 上から下まで、果物とクレープとクリームのリレーションシップ。天辺の黄色は、栗のフレーク。輝きを持たせるとともに、ほろほろほっくりとした甘味をまず効かせています。紅いイチゴに、エメラルドグリーンのキウイはすっきりとした酸味とキレの良い甘味。オレンジ色のメロンはエレガントで糖度の高い甘味。さらに強い甘味を表わしているのが、ねっとりと熟したバナナ。その下で、いま一度、涼やかな甘味を出しているのが明るいグリーンのメロン。果物だけで、これだけいろいろな表情を見せているのです。
 これらの果物の間をとりもっているのが、ホイップクリームと、カスタードクリーム。ホイップクリームは軽めの甘さと食感、カスタードクリームはそれとは対照的に、甘味と玉子の香りがしっかりした重量感のある味わいです。このように味の区別はできるのですが、二つのクリームにはっきりとした境界線はありません。ホイップとカスタードの別があるのは分かるのですが、その線引きが難しいのです。ホイップからカスタードへ、カスタードからホイップへ自然と移行していき、その一体感が独特のクリームを構成しているのです。ミックスされた二つのクリームが、「丁度良い」としか表現できない、絶妙なバランスを保っているのです。
 そうそう、大事なクレープ生地のことを忘れていました。反対側が透けるくらいの極薄のクレープなのですが、普通のクレープと同じくらいの、「ぷっちり」とした歯ざわりの弾力があります。生地そのものに甘味が少ないのは、フルーツとクリームを引き立てるためでしょう。いい働きをしています。

 オススメポイント3 たっぷり
 これまで、「ミルクレープ」の一つ一つの要素を見てまいりましたが、一つ一つを味わうのでは、「ミルクレープ」の本領発揮とはなりません。上から下まで、がっつりとフォークで切り取って、大口開けて、一気に全てを味わいましょう。

 渾然一体。

 とろとろした甘味と、しゅっとした酸味、シャクシャクした果物の旨み! 先に書いたように果物が惜しげもなく使われているために、生地の間にふんだんに盛り込まれたクリームの甘味に負けていないのです。最初にクリームの甘味がしっかり出るものの、後味は果物の瑞々しい香りとお味が鮮やかに現われます。

ミルクレープ断面2
 ふわとろのクリーム

 もりだくさんとはこのことを言うのでしょう。もりだくさん過ぎて、食べても食べても減らない感じがします。だけど、ペロリと食べ終えてしまう。もりだくさんだったはずなのに、もっと食べたい。たらふくになっているはずなのに、たらふくになりきれていない。あんなに大きかったのに、あんなにボリューム感たっぷりだったはずなのに。
 1ホールごと食べても飽きないんじゃないかと思わせてくれる不思議で美味しいケーキ。1千回食べてもたぶん飽きない。1万回食べたらようやく満たされそう。


◎店舗・商品データ
・商品データ
 商品名:Mille crepes(ミルクレープ)
 価格:¥650

・店舗データ
 店舗名:HARBS(ハーブス・本店)
 住所:名古屋市中区錦3-6-17 セントラルパークビル2階
 営業時間:平日11:00-23:00 日祝11:00-22:00
 定休日:無休(但し元日は休)
 公式サイト:http://www.harbs.co.jp/harbs/
 アクセス:名古屋市営地下鉄「栄」駅直上「広小路久屋西交差点」(三越栄店横)から北(テレビ塔方向)に約300mの左手。「セントラルパーク8B出口」のすぐ横。


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2007.02.22

今日の「山」登りは「フルーツパフェ」

 喫茶マウンテン公式ブログによると、いよいよ「新・マウンテン」の着工が始まったようです。今年に入ってから、何の音沙汰もなかったので、「本当に新しいマウンテンはできあがるのだろうか?」とやや不安になっていたところだったので、朗報です。そろそろ、ネタ帳のストックも残り少なくなっていたので、朗報です。早々の完成と、新メニューのお目見えが待たれます。

 以前、マウンテンの「クリームパフェ」をご紹介いたしました。その時の記事では、多少のパンチが効いてはいましたが、マウンテンにしては、至って普通の印象のパフェだったことを書きました。
 今回の「フルーツパフェ」は、外観は「クリームパフェ」の兄弟分のように見えます。名前の通り、ややフルーツが多くて、彩りが豊かになっているだけのように見えたのですが…。

フルーツパフェ
 このときは甘く見ていた

 トップ部分は、ホイップクリームがたっぷりと盛られていて、周囲をフルーツやウエハースが取り囲んでいます。山盛りのホイップクリームを含んで、標高225mm。もう、この高さには慣れました。
 グラス内部に押し込められた何かの色が見えますが、今のところは見ないことにして、トッピングから、チェックしてみましょう。ホイップクリームの頂点には、私がやや苦手とする缶詰のチェリーが一個。パフェを食べ進めるうちに冷えてくる舌を休めるためのウエハースが一片。輪切りにカットされたバナナに、カットされた黄桃は「クリームパフェ」と同じ組み合わせです。
 ここから「フルーツパフェ」らしくなってきます。缶詰パインの1/2カットがクリームの横に張り付いて、その横にもたれかかるようにプラムがいます。

フルーツパフェ 上部
 鮮やかさにも惑わされていた

 まずは、苦手のチェリーを片付けてから、クリームとフルーツをささっといただいていきます。見た目どおりの意表を突くことない、ごく普通のパフェです。ここまでは。
 上の「クリーム&フルーツ」層を片付けると、「バニラアイス」層に突入です。2合目に差し掛かったところで、キウイが新規加入しました。さらには黄桃と、私の苦手なチェリーが再登場です。

2つめのチェリー
 上に1つだけあるからいいのでは?

 5合目に差し掛かりました。

3つめのチェリー
 そんなに奥深くにいなくてもいいのでは?

 キウイと、三度目の私の苦手なチェリーが登場しました。量もお味も良いのですが、チェリーのおかげでだんだんと辛くなってきました。
 それでも、もくもくと、長いスプーンをグラスに突っ込んでいると、8合目でバナナ、キウイと黄桃が9合目でまた登場です。もう少しで完全登頂です。あ…。

4つめのチェリー
 チェリーは天辺に1つあればいい!

 グラスの底にしかれた酸味のあるソースに混じってヤツが登場しました。私の苦手なチェリーです。

 完全登頂しました。まさか、「マウンテン」の考える「フルーツパフェ」がチェリーの連打とは思いませんでした。
 しかし、苦手なものが、このように、連続して、不意打ちでくると、とてもとてもつらい気持ちになるんですね。「フルーツパフェ」は「マウンテン」では登りやすい山の一つでしょうが、私にとっては難山でした。ピンクの連打が効きました。
チェリーの残骸
 つらかった…

 缶詰チェリーでたらふくにはなりたくなかったです。


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2007.02.14

ほろ苦く天までつのる想い(ムース・オ・ショコラ、トゥール・ド・フレーズ:ブールヴァール・デ・ガトー)

 いよいよ、チョコレートの日になりました。
 贈り物の準備は出来ていらっしゃいますか? 準備万端整って、後はどきどき渡すだけ、という方もいらっしゃる一方で、考え、迷って、悩んだ挙句、結局何も用意が出来ていないのよ、という方もいらっしゃるかもしれません。
 何も、早くから有名ショコラティエさんの手がけたショコラの詰め合わせ購入しておく、あるいは、クーベルチュールチョコレートをしこたま買い込んで、どでかい、凝りに凝ったチョコレートを作る、それだけがバレンタインの日の醍醐味ではないと思います。

 そこで、一つご提案。
 チョコレートケーキの美味しいケーキ屋さんに想い人をお連れするなんてのはどうでしょうか。この方法ならば、当日でも間に合います。いや、当日にしか出来ないことです。

 名古屋にはチョコレートを素材にした美味しいケーキを出すお店がたくさんあります。今日はたまたま、そのような評判の良いお店の近くに行く用がありましたので、チョコレートのケーキを買ってまいりました。独りで食しました。美味しかったです。これが贈り物だったら、もっと美味しくて、もっとたらふくになっていたことでしょう。チョコレートの用意が出来ていない皆様、よろしければご参考下さいませ。

ブールヴァール・デ・ガトー 外観
 最近の雑誌などでは、四谷通店の方が推されているようですが

 最近、名古屋の本山・四谷通に新店舗が出来た「ブールヴァール・デ・ガトー」さんの「ムース・オ・ショコラ」をご紹介いたします。今回は、名古屋市営地下鉄・御器所駅近くの本店の方におじゃましました。

ムース・オ・ショコラ
 好評判のチョコレートムースです

 ダークブラウンの上に配された、銀箔のアクセントがオシャレです。金箔にしないところがオシャレです。しっとりと落ち着いた雰囲気に華やぎを持たせながら、それが派手に主張しすぎていないところがオシャレです。外見だけでポイント高しです。
 表面は、やや厚めにチョコレートコーティングが為されています。このチョコレートはねっとりと濃密でありながら、なめらかでくどさがありません。カカオの香りが強く、頭を「ほんやり」とさせてくれます。ポイントさらに高しです。

ムース・オ・ショコラ 断面
 もう少しスポンジの層が厚くても良いかも

 中のムースは、コーティングのチョコレートとは反対に、さっくりと軽く、とろふわとした食感です。外側の濃密度が高いため、舌に優しいお味を感じ、ほっとできます。心が和らぐと言ってよいでしょう。もっとポイント高しです。
 土台もチョコレートスポンジ。徹底的にチョコレートのケーキです。このスポンジは、ムースよりもさらにさっぱり、すっきり。
 表面の濃密なチョコレートから、内側に向ってグラデーションがかかっているようです。変化の妙と言えるでしょう。このグラデーションをじっくりと味わっておりますと、陶酔感に身をゆだねているようになります。洋酒の香りが効いているからでしょうか。
 さっぱりしているけど、濃密。濃密だけど、後引きが強くなく、くどさが無い。チョコレート勝負の極みを見ているような感を覚えます。ポイント最高点です。

トゥール・ド・フレーズ
 イチゴよ、天まで届け!

 ここからは、甘党の志向。チョコレートとは関係なく、ほかのケーキに目が行ってしまいました。上のケーキは「トゥール・ド・フレーズ」という名前です。たぶん「Tour de fraise」(イチゴの塔)なのでしょう。その名前の通り、イチゴがそびえ立っています。合計3粒のイチゴを使ったシュークリームです。
 トッピングされたイチゴはさわやかで、瑞々しく、程よい酸味。ホイップクリームは、「ふっ」と軽めですが、甘味はやや強めです。二つの甘味のバランスがこれまた絶妙。
 さっくりとしたシュー生地をスプーン代わりにして、ホイップクリームをすくっていると、底の部分から、カスタードクリームが顔を出しました。このカスタードクリームが、また、よく考えられていて、ホイップクリームと同系統にならないようにか、甘味は弱く、さっぱり軽いお味。食感も「ぷるるん」としていて、巧妙に存在を主張しています。
 イチゴ、シュー生地、ホイップクリーム、カスタードクリーム。これらを一気にほおばると、一番際立っているのが、イチゴの食感と水分と甘味、酸味。もう少し、ホイップやカスタードのお味が前面に出ていても良いのかもと思いましたが、「トゥール・ド・フレーズ」ですから、これで良いのでしょう。

 このように、ただチョコレートを贈るのではなく、美味しいケーキをご馳走するなんてのも粋ではないでしょうか。こんな方法もかっこいいと思いますよ。
 もちろん私は、チョコレートケーキ以外のものをご馳走していただいても大喜びです。


◎店舗・商品データ
・商品データ
 商品名:ムース・オ・ショコラ
 価格:¥483
 商品ポップ:カカオバター70%のチョコレートを使用

 商品名:トゥール・ド・フレーズ
 価格:¥399

・店舗データ
 店舗名:BOULEVARD DES GÂTEAUX(ブールヴァール・デ・ガトー) 本店
 住所:名古屋市昭和区塩付通1-45-2
 営業時間:9:30-19:30
 定休日:月(但し祝日営業)
 公式サイト:http://www.boulevard-dg.jp/
 アクセス:名古屋市営地下鉄「御器所駅」から東に約300m。「広路通1交差点」を左折(北行)。「広路通1交差点」から約200mの「塩付通2交差点」、二又に分かれている左側の道を直進。「塩付通2交差点」から約80mの右手。


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2007.02.10

典雅な情熱への誘い手(トルフェット・シャンパーニュ:ヴィタメール)

 いよいよ、バレンタインデー前の3連休になりましたね。この週末で、どれだけのチョコレートが売れるのでしょうか。先週、いくつかのバレンタイン催事にいきましたが、かなりの混雑でした。今日からの3日間の混雑は想像するだけでも腰が引けてきます。
 でも、チョコレートを贈る方としては、この3連休が正念場。少しでも素敵なチョコレートを入手しようと、東奔西走、人の波をかき分けていらっしゃるのでしょう。

 さて、私はといいますと、前回、前々回にブログ記事に書いたように、食べたいチョコレートはすでに入手済みです。入手して、いただいております。バレンタインデー前にチョコレートをのんびりとたらふくいただく。これはこれで、結構楽しいです。甘党の悦楽とはこういうことなのでしょう。

 今回は、またオーソドックスな方面に戻りまして、トリュフチョコレートをご紹介いたします。でも、ただのトリュフチョコレートではありません。店員さんの紅いユニフォームが印象的な、ベルギー王室御用達「ヴィタメール」さんのトリュフチョコレートです。
トルフェット・シャンパーニュ 外箱
 黄金に圧倒

 眩しいゴールドのリボンをほどいて、箱を開けますと、

トルフェット・シャンパーニュ プチプチ
 王室は厳重警戒

 まだまだ、チョコレートに辿り着くことはできません。王宮への扉は警戒が厳重なのです。

トルフェット・シャンパーニュ 整列
 6:3、約分して2:1で違うお味が楽しめます

 プチプチをどけると、さらにはクッション用の紙でできたシートがありました。それをどけて、ようやくチョコレートにあいまみえることができるのです。
 整然と並んだ9個のトリュフチョコレート。お味は2種類です。上下段の白いトリュフチョコレートは、パウダーシュガーがまぶされたもの、中段の3つは「カソナード」をまとったものです。

 カソナード?

 カタログの能書きにはそのように書いていましたが、何のことやら分かりません。見た目はザラメのようなんですが。はっきりさせるために辞典で調べてみました。

 cassonade/ca-sɔ-nad/
 [女]粗糖
 (旺文社 プチ・ロワイヤル仏和辞典 第3版)

 そ-とう【粗糖】‥タウ
 甘蔗の茎を圧搾した汁に石灰乳を加え、不純物の大部分を除去した糖液から結晶させたままの蔗糖。糖分96パーセント。←→清糖
 (岩波書店 広辞苑 第五版)

 ザラメは清糖を大きな結晶にしたもののようですが、カソナードは、清糖にする直前の段階のお砂糖のようです。確かにこのトリュフチョコレートをよくよく見れば、わずかに色づいているようです。…うーん、精製途中の砂糖というと、ちょっと味に交じり気があるのかなぁ。まぁ、いいでしょう。いただいてみれば分かることです。実食に移りましょう。

トルフェット・シャンパーニュ 2種
 粗糖というものを初めて知りました

 「トルフェット・シャンパーニュ」はやや小ぶり。直径約20mmです。やんわりと指でつまみあげないと、「くちゃっ」と潰してしまいそうな華奢な風をしています。まずは、数が多い、パウダーシュガーの方から。
 表面に満遍なくまぶされた目に沁みる真っ白いお砂糖は、口の中で「さりさり」とした食感を生み出します。「ふっ」と軽く力を込めると、20mmの球はやんわりとほぐれて、濃密なチョコレートの風味が現われます。中の口どけはとってもきめ細やかで、優しい感触となっています。後味は、しっかりくっきり残りますが、しつこくはありません。口の中いっぱいに甘さが広がった瞬間から、「ふうわり」とゆっくり姿を消していきます。
 名前にあるシャンパンのお味はと申しますと、その香りに、強烈なものはありませんが、ちゃんとしっかり感じられます。外側がミルクチョコレートなので、一粒、口の中に入れますと、初めは優しい甘さしか感じられませんが、それが溶けた後、外側とは対照的なちょっとほろ苦いような上品なシャンパンの香りが立ち上ります。

トルフェット・シャンパーニュ 断面
 中の見た目はスタンダードですが…

 さて、問題のカソナードの方はどうでしょうか。
 ザラメのように結晶が大きいので、外側が「ざりざり」としています。この「ざりざり」感は、イヤなものではなくて、むしろインパクトがあって面白いです。表面のお砂糖を除いては、パウダーシュガー版と同じようです。なので、外側が「ざりざり」していると、中のなめらかさが強調されることになり、食べて楽しいのは、こちらのカソナード版のように思いました。

 一粒が20mmと小さくて、シャンパンの香りもそれほど強くはない。そのため、軽い気持ちで、ぽぽいっと4粒、5粒は簡単にいただけるでしょう。…でも、王室御用達はそんなに軽いものじゃありませんでした。3粒ほどいただいたところで、胸が熱くなってきました。これは、カカオのせいか、思っていたよりも強かったシャンパンのアルコールのせいか…。頭も軽くふらりふらりとしてきています。王威は…、そんなに…、甘くは…、ないようです…。ふぅ…。

◎店舗・商品データ
・商品データ
 商品名:truffette CHAMPAGNE(トルフェット・シャンパーニュ)9個入り
 価格:¥1260

・店舗データ
 店舗名:WITTAMER(ヴィタメール・JR名古屋タカシマヤ店)
 住所:名古屋市中村区名駅1-1-4 JR名古屋タカシマヤ 地下1階
 営業時間:JR名古屋タカシマヤに準じる
 定休日:JR名古屋タカシマヤに準じる
 公式サイト:http://www.wittamer.jp/
 アクセス:JR「名古屋駅」直結


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2007.02.08

目移りさせてくれる小箱(コフレ・ド・ショコラ:イグレックプリュス)

 極限にまで美味しいものを、しみじみ、ひたすら、たくさん、いただくのは楽しいことです。前回、ご紹介したチョコレート「フィフスアヴェニュチョコラティア」さんの「シャンパン生チョコ」はその典型でしょう。たんたんと、じっくり、ゆったりとそのお味に身を任せていたいチョコレートです。
 一方、私の心中には「ちょっとずつでもいいから、いろんな種類の美味しいものを、あっちをつまみ、こっちをつまみと、いつの間にかたらふくになるまで食べ続けたい」という欲求もあるのです。その心根が反映されているのが、私の「バイキングレストラン好き」ということなのでしょう。
 これが、チョコレートになるとどういうことになるのか。目移りするばかり、色とりどりの菓子を、あれこれと迷いながら、口に放り込んでいきたいとなるのです。
 そのような欲張りな願望を叶えてくれるバレンタインチョコレートがありました。

イグレックプリュス コフレ・ド・ショコラ外箱
 魅惑の小箱

 神戸の「イグレックプリュス」さんの「コフレ・ド・ショコラ」は、化粧箱を模した箱に、甘美な魅惑が収められているのです。ロゴ入りの赤いリボンをほどいて、箱を開けると…、

イグレックプリュス コフレ・ド・ショコラ開封
 2段だ!

 ボンボン、マカロン、トリュフ、キャラメルがそれぞれ2個ずつ詰められているのです。「あれもこれも」欲の強い私の心をジャストに満たしてくれる小箱なのです。楽しい! 見ているだけで楽しいです。全てがチョコレート色なのでシックにまとまっていますが、ぱぁーっと華やかさが放たれているようです。それでは「どれにしようかな~」と迷いながらいただくことといたしましょう。

コフレ・ド・ショコラ ボンボン
 ナッツかと思ったら

 「ボンボン」は、紡錘形の薄手のチョコレートの中に、爽やかな香りのクリームが入っていました。柑橘系の香りのように感じました。形から考えるとレモンの風味かもしれません。全体的にさっぱりとした甘味で、涼やかな印象のチョコレートです。

コフレ・ド・ショコラ マカロン
 もう一個は持って帰る途中で表面が崩壊してました…

 「マカロン」は王道。表面はさっくり、内側はねっちり。中心に挟まれたのは芳しいナッツのクリームです。「さりさり」としたお砂糖の甘味が強くて、チョコレートの風味はやや薄いようです。こちらは、しっかりと、のどの奥まで甘味を行きわたらせてくれるものでした。

コフレ・ド・ショコラ トリュフ
 断面が分かりにくい写真になった

 洋酒の香りが上品な「トリュフ」。チョコレートのビターさが前面に押し出されていますね。中のペーストは、口中の温かさで「すらり」ととろけていきく滑らかな口当たりで、うっとりとなります。洋酒+ビターで、「大人のチョコレート」の雰囲気を出していますね。

コフレ・ド・ショコラ キャラメル
 普通のキャラメルより二周りほど大きいです

 「キャラメル」は、当たり前のことですが、スーパーやコンビニで売られている普通のキャラメルとは完全に一線を画しています。普通売りのキャラメルは、初めにかっちりとしていて、口の中でしばらく転がしていると、段々と柔らかみが生まれてくるものですが、この「キャラメル」は、最初から「ねっとり」。指で持ち上げると、それだけで指にくっつきます。「ねっとり」ここに極まれりです。お味も、感触と同じく、粘りのある強い甘さ。「にっちにっち」とかみ締めると、甘味が口の中いっぱいは言うに及ばず、のどから胃にかけて、染み渡るように深く濃く残る甘さです。「マカロン」もしっかり甘かったですが、それを上回る甘さです。チョコレートの風味は、苦味少なく、程よいものでした。

コフレ・ド・ショコラ 俯瞰
 たくさんはやっぱり嬉しい

 もう一度、俯瞰のコフレを見てみましょう。…うん、いろいろたくさんある。満足です。箱が2段になっているというのが嬉しいですね。そういえば、「フィフスアベニュチョコラティア・シャンパン生チョコ」でも、箱の焼印に好ましい印象を覚えました。もしかしたら、私はチョコレートと同じくらいに「箱」も好きなのかもしれません。

 バレンタイン商品にはこのようなものもあります。

バレンタイン・ジュエリーボックス
 三越名古屋栄店さんのカタログより

 左・「レ・グラン ショコラティエ」の「ジュエリーボックス」(26個入り・¥12600)、右・「ガレー」の「ジュエリーBOX(X)」(56個入り・¥10500)というものです。
 これらを贈られたら大喜び…かと思いきや、この「ジュエリーボックス」には、「ホワイトデーの時には、このボックスに本物のジュエリーを入れてお返ししてね」という意味が包含されているらしいのです。喜びは一気に反転。恐怖の到来です。お返しを期待してこんなのを贈るのは…、反則技ギリギリのような気が…。


◎店舗・商品データ
・商品データ
 商品名:Coffret de chocolat(コフレ・ド・ショコラ)
 価格:¥2100

・店舗データ
 店舗名:Y+ igrekpluls(イグレックプリュス) 北野店
 住所:兵庫県神戸市中央区山本通2-13-15
 営業時間:10:00-21:00
 定休日:火
 公式サイト:http://www.igrekplus.jp/

 ※2007年名古屋地区でのバレンタイン催事では、JR名古屋タカシマヤさんで出品されています。


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2007.02.01

もらって嬉しい5番街(シャンパン生チョコ:フィフスアヴェニューチョコラティア)

 「ダークブラウン」「ブラック」。こんな色はどちらかといいますと、重~く、暗~いイメージを持っております。
 「私の今の気持ちは、ダークブラウンなの」
 「今、ブルーな気持ちなの」と聞かされると、声を掛けてあげなくてはならないな、という思いに駆られますが、上のように、「ダークブラウンなの」とか「ブラックなの」と言われてしまうと、暗すぎて、何とも声を掛けようがありません。
 しかし、この季節、そんな暗いはずの「ダークブラウン」「ブラック」が、街に満ちてくるのです。そうです。バレンタインさんがやってくるのです。「ダークブラウン」や「ブラック」にバレンタインさんが介入することで、その気持ちは、重さ、暗さとは正反対の、明るく華やかで、そわそわふわふわと浮き立ったものとなりますね。
 クリスマスケーキの場合、食べたいケーキを見つければ、ホールであっても、性別を問わず、一人だろうと団体だろうと、購入に躊躇うことはありません。ところが、バレンタインチョコレートだと、男性が、一人で購入するとなると、やや腰が引けてしまうのが現状でしょう。しかし、甘党の一人として声を大にして申し上げたいです。
 「旨そうなチョコレートを、男性が、一人で、ショーウインドウの前で一時間悩んで、買って、自分で食べて、良くないだろうか? いや良い!」
 これからは、バレンタインにおける贈答儀礼として、性別格差を無くそうではありませんか。もちろん、甘いものを食べたい方が、自ら、思う存分食べるために、チョコレートを購入することに、何の問題がありましょうや。
 そうは申しましても、チョコレートを頂ければ、嬉しいものです。それが心尽くしの美味しいものでしたら、思わずほほえみが浮かび上がります。
 ここまでは、主として、チョコレートをいただくほう、食べるほうとしての意見です。それでは、贈るほうとしては、何が重要視されるでしょうか。
 「素敵で、美味しいチョコレートを贈って、喜んでもらいたい」
というのが核たる想いでしょう。「義理」は除いて。
 今回は、私が今までいただいたり、自分で買ったりして食べたチョコレートのうち、「これは感動的な美味しさだ!」と天を仰いだほどのお品をご紹介いたします。

フィフスアベニューチョコラティエ・生チョコ・包装
 名前から分かるように、ニューヨーク発です

 生チョコレートは数あれど、「フィフスアベニューチョコラティア」さんの「シャンパン生チョコ」は、格別の美味しさです。毎日、たらふく食べても飽きないのではないかと思わせてくれるほど美味しいです。でも、残念ながら、日本では、東京の百貨店「松屋銀座店」にしか常設店がありません。私は「シャンパン生チョコ」の格別の味が忘れられず、横浜に行った際に、「シャンパン生チョコ」のためだけに銀座まで足を運んだくらいです。

フィフスアベニューチョコラティエ・シャンパン生チョコ
 シンプルな四角に豪華さが封じ込められています

 「フィフスアベニューチョコラティア」さんが販売している生チョコは、「オリジナル」「シャンパン」「ストロベリー」の3種類がありますが、私は断然「シャンパン」を推します。
 「シャンパン生チョコ」は、しっかりと深いコクがあり、舌に乗せるとともに濃密で魅惑的な甘さが広がります。なめらかな口当たりで、春風のような軽さでとろけていき、さっぱりとした余韻を残すのです。その間、ゴージャスなシャンパンのふくよかな香りが全身に沁み渡っていき、陶然たる夢見心地へと誘ってくれます。
 たった一粒のチョコレートが、これ以上無い感動を刻み付けてくれるのです。シンプルな姿と、味の複雑さとのコントラストは、特等の印象を心に残してくれるはずです。贈り物には最適ではないでしょうか。
 ちなみに、今年(2007年)の名古屋地域のバレンタイン催事では、「JR名古屋タカシマヤ」さんと「名鉄百貨店」さんで、出品されています。

フィフスアベニューチョコラティエ・生チョコ・外箱
 木箱にお店のロゴの焼印がオシャレ


◎店舗・商品データ
・商品データ
 商品名:シャンパン生チョコ(6個入り)
 価格:¥1995

・店舗データ(閉店)
 店舗名:5th AVENUE Chocolatiere(フィフス アベニュー チョコラティア)
 住所:東京都中央区銀座3-6-1 松屋銀座店地下1階
 営業時間:松屋銀座店に準じる
 定休日:松屋銀座店に準じる
 公式サイト:http://www.5thavenuechocolatiere.com/
 アクセス:東京メトロ「銀座駅」A12番出口直結
 ※日本での常設店舗は松屋銀座店のみ。バレンタインシーズンは全国百貨店などの催事で特別出店されます。詳しくは公式サイトをご覧下さい。

 公式サイト:https://www.facebook.com/5thavenuechocolatiere.jp/ (facebookページ)

 更新履歴
 2019/02/14
 店舗データが有効ではないこと(閉店)を追記しました。
 ニューヨーク本店の公式サイトが消滅していたためリンクを取り消し、日本版facebookページへのリンクを追加しました。
 
 2019/01/29
 画像のリンク切れを修正しました。
 一部の改行を削除しました。
 全角英数字を半角英数字に修正しました。

 2013/02/06
 追記
 2013年2月現在、日本には常設店舗・直営店舗は無いようです。松屋銀座さんのブログ記事(2013年1月25日付)によると、「昨年退店した」とあります。
 http://www.matsuya.com/m_ginza/blog/food/2013/01/20130125_1501002013_vol3.html
 よって、5th Avenue Chocolatiereさんの商品を日本で購入できる機会は、各地百貨店のバレンタイン催事に限られると思われます。

 2012/01/14
 追記
 ※2012年1月現在、フィフスアヴェニューチョコラティアさんの日本公式サイトは作られていないようです(以前はアメリカ公式とは別に作られていました)。インターネットアーカイブに2009年のバレンタイン催事出店情報が残っています。今後も同じ店舗で出店されるとは限りませんが、バレンタイン用にお求めの際は、こちらのページをご一読いただければと思います。
 http://web.archive.org/web/20090130033026/http://5thavechoco.com/index.php?page=2

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