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2007.01.25

甘くくるくる洒落てぐるぐる(マルブレ・ショコラ:ア・ラ・カンパーニュ)

 味はもちろんのことですが、店員さんの様子や、内装の色使い、食器などの小物といった、お店の雰囲気に惹かれて足を運ぶお店があります。
 今回、ご紹介する「ア・ラ・カンパーニュ」さんは、私にとって、そのようなお店のひとつです。こちらのお店で、何に惹かれるのかと言いますと…。いや、それは後にとっておきましょう。
 「ア・ラ・カンパーニュ」さんは、タルトが主力商品で、盛りだくさんのフルーツのタルト「タルト・メリメロ」が一番人気です。しかし、この日は寒くて、あざやかな彩りのタルトは、心持ちにそぐわない気がいたしましたので、しっとりと落ち着いた色使いのケーキを探しました。

マルブレ・ショコラ
 ホールだと本当にマーブルくるくるなのです

 「マルブレ・ショコラ」は、ホイップクリームの白に、チョコレートのダークブラウンのツートンカラーでシックに仕上がったケーキです。ホールの「マルブレ・ショコラ」は、ホイップクリームの上にチョコレートクリームがくるくると掛けられていて、名前の通りマーブル模様になっておりました。
 まずは、上のホイップから。…うん、このホイップは実に軽くてふんわりさっぱりしていますね。口の中に入れると、手を取り合っていたホイップさんたちが、その手を解くかのように、「さーっ」と溶けていきます。「ねっとり」「べったり」とは対照的なクリームです。べとつくような甘味もありません。
 ホイップクリームの下に敷かれているチョコレートスポンジは、ビターなあじわいです。上のマーブル状のチョコレートクリームがやや味が強いとは感じましたが、ここまではどちらかといいますと淡白な味わいです。
 しかし、チョコレートスポンジの下のカスタードがいい働きをしてくれました。ねっとりとしているものの、いやみの無い濃い甘味を持っていてくれたのです。

 「おっ、甘いぞっ!」

と、それまで淡白だった甘味は、このカスタードを際立たせるためだったのかもしれないと思わせてくれる嬉しさがこみ上げてきました。
 カスタードクリームの層には、完熟バナナのカットも挟み込まれています。これがまたいい働きを見せてくれているのです。それまで「ふんわり」「すーっ」の淡白なお味と、「ねっとり」「しっかり」のカスタードの強い甘味を取り持っているのです。バナナがその中間のほどよい甘味と、わずかな酸味を出してくれることで、全体にまとまりができています。バランスの妙とはこのことでしょう。
 そして、最後に伏兵が潜んでいました。

 「ざくっ」

が、待っていたのです。土台はクランチ状の香ばしいもので、クリームとスポンジの柔らかさに一石を投じ、意外性を表に出しているのです。これを「1度で2度美味しい」というのでしょう。

マルブレ・ショコラ断面
 複雑な層が味わいを豊かなものに

 いや、ケーキの中間に登場したバナナを忘れていました。クリームとスポンジの「ふんわり」と土台の「ざくざく」の間を取り持っているのがバナナの弾力と甘味なのです。「1度で2度」ではなく、「1度で3度美味しい」ケーキだったのです。見た目は「タルト・メリメロ」ほど華やかではありませんが、お味の面では、決して引けをとらないもので、ボリューム感たっぷり、1カットでもしっかりたらふくになれました。

 さて、これが綺麗に平らげたお皿です。

食べ終わり
 ごちそうさまでした

 ここに、私の「お気に入り」があるのです。もう少し寄ってみましょう。

蕨フォーク
 ワラビみたいな「ぐるぐる」に魅せられています

 この「ぐるぐる」です。「ア・ラ・カンパーニュ」さんでイートインするたびに、このフォークの「ぐるぐる」が気になるのです。このフォークの「ぐるぐる」に会いたいがためにイートインすることもあります。洒落っ気があって可愛らしいではありませんか。
 お皿にロゴが入っているところを見ると、このフォークもオリジナルなのかもしれません。販売していたら、すぐに大枚をはたいて手に入れたいと思うのですが。


◎店舗・商品データ
・商品データ
 商品名:Marbré chocolat(マルブレ・ショコラ)
 価格:¥473(1カット)
 商品ポップ:ココアスポンジにカスタードクリームとバナナを合わせ、チョコレートでマーブル状に仕上げました。

・店舗データ
 店舗名:à la campagne(ア・ラ・カンパーニュ 三越名古屋栄店
 住所:名古屋市中区栄3-5-1 三越名古屋栄店地下1階
 営業時間:三越名古屋栄店に準じる
 定休日:三越名古屋栄店に準じる
 公式サイト:http://www.alacampagne.jp/
 アクセス:三越名古屋栄店地下1階、ラシックとの連絡通路のすぐ脇。


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2007.01.14

四角四面にいずまい正して(花かさね:中田屋)

 年末から年始にかけての1,2週間は、街の彩りが一変します。キラキラと輝く、夜の艶やかさを持つ西洋の雰囲気から、きりりと引き締まった太陽の力がふりそそぐ和の雰囲気へと移り変わります。
 その間、街の雰囲気とともに、食の雰囲気も変わりますね。華やかなクリスマスのケーキから、しっとりと落ち着いたおせち料理に。
 ところが、今年は残念ながら、諸事情により、おせち料理をいただく機会が得られませんでした。その代わりにといいましょうか、お正月らしい和菓子をいただくことができました。
 普段、このブログでは、パンやケーキ、ドーナツなど、洋風の甘味をご紹介することが多いですが、今年最初にご紹介するものは、初甘味となった「きんつば」といたします。
 「きんつば」は江戸時代に京都で産まれて、江戸で発展したお菓子らしいのですが、どういう由来か分かりませんが、金沢の名物らしいです。今回いただいた「きんつば」は、金沢の和菓子屋専門店「中田屋」さんのものです。

花かさね
 端正なお姿

 「中田屋」さんの「きんつば」には、小豆あんとうぐいすあんの2種類あります。私はうぐいすあんが好きでして、今川焼きなどでも、うぐいすあんのものが売られていると、そちらに手が伸びるのです。「中田屋」さんの「きんつば」も、2種類ともにいただきたいと思っておりますと、どうやらそれらのアソートがありました。「中田屋」さんのサイトを見たところ、小豆あんとうぐいすあんの「きんつば」のアソートの商品名が「花かさね」というようです。私がいただいたのは、小豆あん2個+うぐいすあん2個の「花かさね」でした。ちょいとつまむ分には、ちょうど良い個数です。

 まずは、好物のうぐいすあん(中田屋さんではうぐいすあんのきんつばは「うぐいす」、小豆あんのきんつばは「きんつば」という商品名になっています)からいただきましょう。
 「うぐいす」の包装をはがして、親指と人差し指でつまみ、いざ食べようと思いましたら、そのまま口にしてはいけない気分になってきました。きっちりとした角を持ち、正方形の正面をしみじみと眺めておりますと、いずまいを正さねばならないという気になってきたのです。そのきっちりとした肩肘張った様子は、まるで、

 「新年明けましておめでとうございます」

と、言っているかのように見えたのです。思わず、私も、

 「明けましておめでとうございます。それでは、いただきます」

と、きっちりと心の中で挨拶をしてしまいました。

 「うぐいす」を半分に割ると、「ピリッ」と和紙を裂くような手ごたえとともに、鮮やかな若葉色が目に飛び込みます。この鮮やかさは、新年に相応しいこと、この上ないように思えます。

うぐいす
 瑞々しさがお目出度いです

 「ピリッ」とした薄皮に、歯をめり込ませると、薄皮とはまた違った、青えんどうの皮のぷちぷちとした弾力が感じられます。そのぷちぷち感からワンテンポ遅れて、さらりとした爽やかな甘味がふっと立ち上ります。このさっぱりとした甘さがうぐいすあんの良さですね。

 続いて、おなじみの小豆あんの「きんつば」の方をいただきます。こちらも「ピリッ」と半分に割りますと、つやつやとした小豆が姿を現します。
 きんつばは半分に割ることで特に楽しさが増すお菓子ではないでしょうか。1mmを満たすか満たさないか、それくらいのうっすらとした皮の、表と内側で、姿を大きく変えるのです。表からは御簾越しにうっすらと餡の色を伺うことしかできませんが、その御簾を上げると、内側の豆一粒ずつから、つややかな光が発せられるのです。この光を堪能することが、きんつばの楽しみ方の一つのような気がいたします。

きんつば
 目を奪うつややかさ

 小豆の「きんつば」の方が、「うぐいす」よりも甘味が強いように感じます。寒天でかためられた餡は、むっちりとした食感で、しっかりとした甘味を持っています。甘党の方にはこちらの方をおすすめいたします。小豆の方が、青えんどうよりも、皮がやわらかく、すぐに豆の甘味が感じられます。「うぐいす」にあるような「ぷちぷち感」が少ない分、素直な濃い甘味を楽しむことができるお品でしょう。

 「中田屋」さんのウェブサイトのアドレスは、"http://www.kintuba.co.jp"です。主力商品が何なのか、実に分かりやすいアドレスとなっています。ちなみに、"http://www.kintuba.com"は、静岡県磐田市の和菓子屋さん「又一庵」さんのサイトのアドレスになっています。アドレスから分かるとおり、「又一庵」さんも、主力商品はきんつばです。
 しかし、どちらのサイトでも、きんつば以外の商品も紹介されています。どれも美味しそうです。"kintuba"つながりで、両方のお店のお品をしこたま、たらふくいただいてみたいものです。


◎店舗・商品データ
・商品データ
 商品名:花かさね(「きんつば」「うぐいす」のアソート)
 価格:¥609(4個入り)

・店舗データ
 店舗名:中田屋(なかたや)
 住所:石川県金沢市元町2-4-9(元町店)他、石川県内11店舗、石川県外20店舗
 営業時間:9:00-19:00、9:00-18:00(日祝)(元町店)
 定休日:なし(元町店)
 公式サイト:http://www.kintuba.co.jp


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