« 今日の「山」登りは「ナスみそミートスパ」 | トップページ | 忙中閑ありスコーンとお休み(キャラメルスコーン:ボイズバリスタコーヒー) »

2006.12.21

ソフトクリームてんこ盛りにおけるコーンフレークの有効性

 甘いものが好きで好きでしょうがない人々は、甘いものをたくさんたくさん食べたいという欲求に突き動かされることがあると思います。もちろん、私もその衝動に突き動かされることが間々あります。
 そのような時に私が利用いたしますのが、甘いもの関係のバイキングでございます。このバイキングは呼び名は、

 ケーキバイキング
 デザートバイキング
 デザートビュッフェ
 ドルチェバイキング
 ランチバイキング(デザート食べ放題)
 ビュッフェレストラン(デザート食べ放題)
 等々

のように多岐に渉っておりますが、要は「好きなものを食べられるだけ食べてもいいですよ」というシステムで、甘いものが用意されているという場所のことです。
 「好きなだけ食べてもいいですよ」とはなっていますが、「いつまで食べてもいいですよ」となっているところは、皆無と言って良いでしょう。ほとんどのバイキングで時間制限が設けられています。90分が一番多いようで、あとは60分、90分といったところでしょうか。私が好きなケーキバイキングを実施しているあるお店では、最長180分というところがありますが、人間、いくら好きなものでも、そんなに長い間食べ続けることはできません。経験則でいきますと、おおよそ70分あたりで「ふぃ~、美味しかったな~。食べた、食べた。よく食べた」とたらふく感を味わうことになります。

 「甘いものバイキング」で気をつけなければならないのは、時間制限があるからと思って、最初から飛ばしてしまうと、後々、苦しい目を見る羽目に陥りやすいということです。あれやこれやとお皿にてんこ盛り盛りに甘いものを盛り付けて、「いただきますー」と行きますと、二皿目の終わりくらい、2,30分くらいのところで「あれっ? ちょっと苦しいかも…」となり、折角、バイキングなのに、あまり食べることができずに、お店をすごすごと退散することになりかねないのです。

 ここで、私が好きなタイプの「甘いものバイキング店」について述べさせていただきたく思います。

 私はソフトクリーム(アイスクリーム)が好きです。

 夏はもちろんのこと、冬でももりもりいただきます。
 最近流行の、パスタ類やごはん類、サラダなども置いているデザートバイキング店、「メインはたくさんのお惣菜ですが、甘いものもいくらか取り揃えていますよ」というビュッフェレストランでは、自分でソフトクリームを作ってくださいね、とソフトクリームサーバーを設置しているお店があります。
 そこでは、お皿をソフトクリーム排出口に差し出して、機械のレバーを引くと、「うんにゃら、うんにゃら」とソフトクリームが次々と製造されていくのです。

 これが、実に楽しいのです。

 私が初めにこの機械に遭遇したときは、レバーの引き具合が分からずに、異常に早いスピードでソフトクリームが飛び出してきて、驚愕すると同時に慌てまくったのを覚えています。あの機械は、思ったよりもソフトクリームの「出」が良いので、少ーしだけレバーを引くのが、上手く渦巻状にソフトクリームを盛るコツと言えるでしょう。

 先に申しましたように、私はソフトクリームが好きなので、この機械が設置されているバイキング店では、何杯もソフトクリームのお代わりをしたいのです。
 しかし、このシステムにも陥穽があります。冬場はもちろんのこと、夏場でも、2杯ほどソフトクリームを多めに盛っていただきますと、体が冷えるのと、ただ「なめらかさ」が続く食感の単調さにヤられてしまうのです。おいしい、お腹もそれほどたまっていない、時間もある、それなのに大好きなソフトクリームを堪能できないというジレンマに陥るのです。

 そこで、活躍してもらうのが「コーンフレーク」なのです。

 コーンフレークを少々、ソフトクリームに添えるだけで、「えっ、こんなにソフトクリームを食べることができるの!?」と驚くくらいに、「ソフトクリーム食(しょく)」が進むのです。
 まず、ソフトクリームにコーンフレークを加えることで、「するりとろり」としたソフトクリームの食感に「ジャクザック」とした、大きな変化を与えることができます。これだけで2杯分、食が進みます。
 さらに、ソフトクリームの冷たさによって麻痺した舌を休めることができます。これが無ければ、何を食べているのか分からない、「ぬめぬめした何か」が咽喉を通り過ぎているという感覚しかなくなるのです。
 このように、素晴らしい力を見せてくれるコーンフレーク。ここで、コーンフレークの「盛り」に注目してみようと思います。
 多くの場合、ソフトクリームサーバーの近辺にコーンフレークが詰め込まれたビンにスプーンが添えられて置かれています。さて、どのタイミングでこのコーンフレークにアプローチすればいいのでしょうか。
 まずは、最初にお皿にコーンフレークを入れ、その上にソフトクリームを練り落とす「ボトム型」というのがあります。

コーンフレーク・ボトム型
 ボトム型は美しいです

 ソフトクリーム屋さんで売られている時も、この「ボトム型」が一般的でしょう。この利点は、「盛り」の美しさにあるでしょう。お皿に平らにコーンフレークを敷き詰めると、その上には綺麗にソフトクリームの渦を作ることができます。さらにその上に、チョコレートソースなどを流し掛けると、普通にお店で売っているソフトクリームそのものになるではありませんか。
 さらに、食する時にも、この盛りはいい効果をもたらします。まずはソフトクリームをスプーンで一掬い。口に甘味を感じ、軽い冷気を感じたところで、もう一度、スプーンを差し込みますと、

 「ジャクッ」

と、コーンフレークの層に到達します。ソフトクリームの下に敷かれたコーンフレークですので、アイスクリームをまとった状態になっているはずです。コーンフレーク自体には、あまり強い味はありません。コーンフレークにソフトクリームが衣をまとったことで力が発揮されるのです。甘くて滑らかなソフトクリームに硬質のコーンフレークとの兼ね合い。「ザクザク」した食感にミルキーな味わいが加わると、向かうところ敵無しの甘味となるのです。
 順次、ソフトクリームとコーンフレークを食べ進みますと、最後には、お皿の底に、溶けきったソフトクリームとその湖に沈んだ幾許かのコーンフレークが残ります。このコーンフレークが、食べはじめの時のコーンフレークとは、また違った味わいを持っています。ソフトクリームの甘味をしっとりと沁みこませたコーンフレークは、「くんなり」となり、最初の頃の頑なな姿勢を崩し、平和な融和状態とも言える甘味菓子となっています。コーンフレーク一つが二つの味わいをもたらしてくれるのです。なんと贅沢なことでしょう。

 「ボトム型」では、どうしてもソフトクリームからいただかねばなりません。コーンフレークの硬さをお好みの方には、「サイド型」をご提案いたします。

コーンフレーク・サイド型
 サイド型は、コーンフレークがお好きな方向け

 「サイド型」では、最初にソフトクリームだけをお皿の中心を外して、やや少なめに盛り、その横にコーンフレークをもたせ掛けるというものです。これで、完全に「ザクザク」のコーンフレークを味わいつつ、間にソフトクリームの滑らかさを挟むという食べ方ができます。もちろん、ソフトクリームの滑らかさの間に、コーンフレークの「ザクザク」を挟むという食べ方でも構いません。ほとんど同じことです。

 サイド型に似た「盛り」に「トップ型」というのがあります。お皿にソフトクリームを盛りきった後に、上からぱらぱらとコーンフレークを振り掛けるという方法です。しかし、これはあまりおすすめできません。余程、慎重にコーンフレークを振り掛けなければ、お皿からコーンフレークをぱらりぱらりとこぼしてしまい、見た目が美しくないだけではなく、他のお客さんや店員さんにご迷惑をお掛けしてしまうということにもなりかねません。そのため、こぼさないように、そーっとコーンフレークを振り掛けることになるのですが、それでは舌休めにもならないほどの少量のコーンフレークしか振り掛けることができません。それでは、コーンフレークの持ち味が発揮されません。「トップ型」を実行する際は、お皿の大きさに余裕がある時に限るというのが良いと思われます。

 以上、いくつかソフトクリームとコーンフレークの組み合わせについて申し上げました。コーンフレークによってソフトクリーム食は確実に進みます。しかし、おなかの容量が増えるわけではありません。「とろりざくざく」と、テンポ良く食べ進むうちに、おなかに負担がかかるほどの量のソフトクリームを食べてしまう惧れがあります。私も、何度か失敗して、体に負担をかけたことがあります。
 たくさん食べつつも、今、自分がどれだけの量のソフトクリームを食べてしまっているのか?と、ご自身の体と相談をしながらお召し上がりくださいませ。


人気blogランキング クリックしてくださると、もっとたらふくになれます。

|

« 今日の「山」登りは「ナスみそミートスパ」 | トップページ | 忙中閑ありスコーンとお休み(キャラメルスコーン:ボイズバリスタコーヒー) »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ソフトクリームてんこ盛りにおけるコーンフレークの有効性:

« 今日の「山」登りは「ナスみそミートスパ」 | トップページ | 忙中閑ありスコーンとお休み(キャラメルスコーン:ボイズバリスタコーヒー) »