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2006.09.30

長い時に、ほのかに甘く包まれて(ミルクパン、ソンブレロ:ウチキパン)

 思い出すだけで楽しい気分になれた「横浜・鎌倉食べ歩き編」はようやく今回で終了です。 前回「みなとみらい21」地区という、おしゃれ極まりないところで、甘くて、冷たくて、美味しいものをいただきました。一度、おしゃれ地区を経験したために、心にゆとりができました。今回は、これまた、おしゃれ極まりない「元町」に出向いてみることにしました。一度おしゃれを経験したからといって、「元町」というおしゃれの代表に乗り込むなんて。怖いもの知らずとはこのことでしょう。こんな風にいい気になると後で痛い目を見ることになるのは、過去の経験で分かっているはずなのですが。

 横浜中華街から、中村川に架かる橋を一つ渡ると、とたんに雰囲気が変わります。それほど広くない道幅の元町通りには、高級ブランド店が待ち構えていました。咄嗟に私は、

 「場違った!」

と、悟りました。「クイーンズスクエア」「ランドマークプラザ」を通ったときのように、そそくさと早足で元町商店街を通り抜けることとしました。うっかり横を向いて、「スタージュエリー」「4℃」などの宝飾店などが目に入ろうものなら、太陽を望遠鏡で覗いた時が如く、目が焼きつくされることとなったでしょう。

 それでも、元町で甘くて美味しいものをいただきたいという気持ちは、どうにか残っておりました。しかし、商店街の中心でそれを決行する自信はございません。
 どうしたものやらと、元町通りの端っこでガイドブック片手に思案しておりますと、ちょうど良いお店を見つけました。元町通りに並行する仲通り、みなとみらい線・元町中華街駅に近いところにパン屋さんがあるのです。

ウチキパン
 外観はシンプル

 こちらの「ウチキパン」さんは、ショーウィンドウに書かれているように、なんと、1888年、明治21年の創業。横浜一の歴史を持つパン屋さんなのです。

 お店の中は、芳しく、ほの甘い香りに包まれており、おしゃれに圧倒された私は、ようやくほっと息つくことができました。そして、ようやくいつもの調子を取り戻して、たらふくになろうとトレイとトングを持って、パン探しの開始です。

 おしゃれに疲れた体には、ベーシックな、軽い甘さのパンが適しているだろうという、我ながら素晴らしい判断によって、こちらの二つを選びました。

ミルクパン・ソンブレロ
 伝統を感じるたたずまい

 左は「ミルクパン」。ポップには「卵、ミルク入りソフトパン。やさしくなつかしい母の味です♪」と書いてあります。これを目にしただけで、ゆりかごに乗ったような心持ちになりました。
 お味も見た目のとおりの奇を衒わない、昔ながらのパンを感じさせてくれるものです。表面にグラニュー糖が若干量まぶされていて、甘味はほんのりとただようくらい。弾力のある表面を口にすると、内側の生地はその反対。ふわりと歯を受け入れてくれます。その内側の生地には甘味はほとんどありません。しかし、ばっさりと味気無いものではなく、ミルクの柔らかさが伝わってきます。

 右は「ソンブレロ」という名前です。これは、南米の方々が良く用いるつばの広い帽子の意味のスペイン語だそうです(Wikipedia「ソンブレロ」の項より)。その名前の通り、とんがり帽子のような形のこのパンは、さっくりとしたクロワッサン生地でできています。パイやクロワッサンのような生地の場合、いただく際にはどうしてもポロポロと細かい生地がポロポロとこぼれ落ちてしまいますが、この「ソンブレロ」は、生地同士の結束が強く、普通のパンに近いものとなっていて、粉がポロポロにならずにいただくことができました。
 山高部分にうっすらとグレーズが掛かっていて、それが甘さをもたらしてくれます。でも、こちらも甘さは控えめ。生地の軽さと相俟って、パクサクと口が動いていきます。内側が普通のパンに近いため、クロワッサンのように「サクサク」としたものではなくて、「外サク内フワ」の食感でした。

――――――――――

 これで、私の横浜・鎌倉旅も終わりです。新幹線に乗るために、元町中華街駅で帰りの路線を調べます。

 …分からない。

 あまりに複雑すぎて、どの路線に乗ってよいものやら、さっぱり分かりません。券売機横に荷物を置いて、腕組みをして路線図をしばらく見上げていましたが、一度見て分からないものは、二度見ても三度見ても分かるはずがありません。
 結局、券売機近くの改札口で駅員さんにお尋ねすることにしました。駅員さんが親切御丁寧に教えてくださっていたところ、一人の御婦人が怪訝そうな面持ちでいらっしゃったのです。

 「あの…、先程から、ずっとあそこにバッグがあるんですが…。気になります…」

と、おっしゃいました。その御婦人が指差す先には、券売機横で悩む際に置いた私のバッグがありました。

 元町マダムの皆様からは、私のバッグは不審物に見えることが分かりました。
 「自分におしゃれはまだ早い」と涙に顔を濡らしながら、新横浜駅から名古屋へと向かったのでした。


◎店舗・商品データ
・商品データ
 商品名:ミルクパン
 価格:¥100

 商品名:ソンブレロ
 価格:¥120

・店舗データ
 店舗名:ウチキパン
 住所:神奈川県横浜市中区元町1-50
 営業時間:9:00-19:00
 定休日:月
 公式サイト:http://www.uchikipan.com/
 アクセス:みなとみらい線「元町・中華街駅」を元町通りに沿って(南西方向に)約70m。最初の交差点を左折して約60m。交差点の右手側。


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2006.09.28

今日の「山」登りは「きのこツナクリーム」&「クリームパフェ」

 久しぶりの「喫茶マウンテン」レポートです。調べてみたら、8月の初め以来2ヶ月ぶり。しかしこの時は新メニューについてのレポートですので、飲食レポートは6月末以来、約3ヶ月ぶりとなります。
 夏の総決算として、この間、いただいたモノのご報告をいたします。

 ごはん時をやや過ぎた頃、お腹がぺこぺこになりました。お腹がぺこぺこになった上に、頭がぼんやりとしてきました。このぼんやり感は、甘味が頭に回っていない時に起こる感覚です。

 ぺこぺこを満たすところ。そして、甘味を頭に回すことができるところ。そう「山」です。

 この時は、普通にたらふくになりたかったので、無難そうなモノを探すことにしました。山にたびたび足を運んで分かったことの一つとして、スパゲッティーもピラフも「ホワイトソース」と「トマトソース(ピラフはトマトベース)」のモノは無難な傾向にあることがうっすらと分かってきました。
 あとは、油の違いです。スパゲッティーは油がきつく、ピラフはそれほどでもないと考えればよいでしょう。おなかがぺこぺこだったので、スパ方向に気が向きました。

きのこツナクリーム
 ホワイトソース系は写真でみたら違いが分かりにくいのが難点

 「きのこツナクリーム」は、メニューのスパゲッティーページの先頭に書かれている山です。マスターの意向としては、「まずはこれで、ウチがどういうところか見極めるがええよ」ということなのかもしれません。

 ホワイトソースはいつもどおりプルプルしています。一部のプリンよりもぷるぷるしているように思われます。

きのこツナクリーム・アップ
 スパの下に名称の元なったものがあるようです

 香りは、ツナのものが強く表れています。まいたけは香りが結構強いきのこですが、完全にツナに圧されています。

きのこツナクリーム・ツナときのこ
 味付きツナとまいたけ

 スパの味は塩味がつよいですね。これはツナ缶の塩味のように思われます。その塩味の強さは、上に覆いかぶさったホワイトクリームが和らげています。クリームとスパ、ツナをしっかりと混ぜ合わせていただくのが、美味しい食べ方でしょう。そうせずに、クリームはクリーム、スパはスパでいただいていくと、スパに具が絡まないまま、最後に具(とくにツナ)が残ってしまうのです(このとき私がそうなりました)。完食するためには、この残ったツナまで食べきらなければなりませんが、このツナが結構な難物です。先ほど書いたように、ツナは塩味が強いのです。塩っ辛さで舌がヒリヒリとする羽目に陥りました。

 この塩っ辛さを無くすには、甘味を摂らねばなりません。しっかりとした甘味を。
 たっぷりの甘味は「山」にはいくらでもあります。まだいただいたことのない、しっかりとした甘味を選びましょう。

クリームパフェ
 多いですが、オーソドックスな「クリームパフェ」

 相変わらずパフェも山盛りです。高さは235mm(ウエハース、パフェグラスの足を除く)。グラスいっぱいにみっしりと詰まっています。いや、その上にまでもりもりと甘味がはみ出しています。

 上にはみ出した甘味はホイップクリーム。その上には、パフェの定番、しかし私がやや苦手とする缶詰のチェリーが一個、ぽんっと乗っています。私は好きなものは後に残すタイプです。つまりは苦手なものは先にいただくタイプということです。まずは、チェリーを片付けて、ほっとした気分で、あとは甘味を堪能するだけです。
 ウエハースは1枚。これもまたパフェの定番。優しい甘さは、ホイップクリームの強い甘さや、アイスクリームの冷たさを和らげる働きをするために大切にいただきます。
 ウエハースの他には、10mm幅に輪切りにされたバナナが3切れ、20mm幅にカットされた缶詰の黄桃が2切れがクリームに張り付いています。これまたシンプルな構成。どうやらクリームパフェは至って普通のパフェのようです。

クリームパフェ・上部アップ
 チェリーが目にしみます

 上に盛られたクリームとトッピングの下から、グラスの縁の部分からはアイスクリーム層となっています。これは普通のバニラアイス。
 このまま、常温のホイップとトッピングを絡めながらアイスを食べていけばいいんだなと思っていると、外側からは見え難かった層「カステラ」層が登場します。このカステラは、アイスで冷えた舌を休めるのに抜群の働きをします。この「アイス層+カステラ層」が2度続くのです。「山」にしては優しい構成をとっています。意外です。
 「アイス→カステラ→アイス→カステラ→アイス」ときたところで、意外な展開をみせてくれました。なんと果物の第2弾が登場したのです。上に乗っていたものと同じ形で、バナナが2切れ、黄桃が1切れ、そして私が苦手とするチェリーが1個。思わぬ伏兵にひるんでしまいました。どんなときでも「山」は一筋縄ではいかないのです。

クリームパフェ・最後に
 まさか最後にこんなパンチがくるとは…

 最下部にはなんだか分からない黄色いソースが封じ込められていました。覚えがあるようなないようなお味です。サワー系の甘酸っぱいソースです。「味わったことはあるようなきがするんだけど…。何のソースなのだろうか」と深追いすることは止めておきます。考えても分からないことは目に見えていたからです。


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2006.09.27

気品に満つる神々のケーキ(アンブロワジー、ブラジエンヌ・エス:ガトー・ド・ボワ)

 よく、野球の世界は「西高東低」と言われております。しかし、この夏、甲子園を沸かせたのは、西東京代表の早稲田実業と南北海道代表の駒大苫小牧高校と、どちらも東日本の学校でした。
 ケーキの世界には「西高東低」はありませんが、日本の東西ともにケーキの有名店がひしめいている地域があります。東は東京の都市圏、西は神戸とする考えに差し支えないとご賛同いただけると、後のお話が進めやすくなります。もちろん、これらの地域以外にも美味しいことで有名なお店はたくさんあります。そのようなお店の一つ、ケーキに関する催事の常連店、奈良西大寺の「ガトー・ド・ボワ」さんもJR名古屋タカシマヤ「パティスリー&ブーランジェリーコレクション」に出品されていました。

 「ガトー・ド・ボワ」さんと言えば「アンブロワジー」。オーナーシェフ・林雅彦さんが1991年に「フランス製菓ワールドカップグランプリ」を受賞したケーキです。

アンブロワジー
 しっとりと落ち着いたたたずまいですが…

 見るからに気品に満ちた輝きを放っているではありませんか。全体がチョコレートに覆われて、シックないでたちであるものの、内から放たれる豪奢な雰囲気は、見ているだけで圧倒されます。
 まず、目を奪われるのが、デコレーションのチョコレートの花びらです。薄くしなやかなチョコレートの造形に見惚れます。まさに花びらそのもの。これをつぶさないことには味わえないというのが、なんとも悔しい限りです。一枚一枚と花びらをはがして口に入れると、舌の上ですらりとほどけて、姿のとおりのしなやかな甘さにまた惚れ惚れとしてしまいます。
 花びらをはがすといよいよ本体です。見た目はかっちりとチョコレートのコートを、かっちりと身にまとっているようですが、その正体はとろけ出ずるなめらかなチョコレートの湖。この濃密なチョコレートソースは、洗練された強いカカオの香りと、それを妨げない甘味をさっと出して、さっと消えていくのです。後味には、微かな芳香。強い香りと甘味があったはずなのに、それが一切残りません。

アンブロワジー・カット
 なめらかなチョコレートソース

 内側のチョコレートムースは、ソースとは反対に、ほんわりと軽くて、さっぱりとした甘さ。そして、ワンテンポ置いて、軽い苦いを呈してくれます。ソースとムースの相乗効果は計り知れません。
 土台のチョコレートのスポンジ生地には、しっとりと洋酒がしみこんでいて、これもまた、別のチョコレートの風合いの別の面が見られるようになっています。
 中心には、ピスタチオの実が入ったのババロアです。「ここでいきなりピスタチオ?」と思ったものの、木の実の締まった芳ばしさは、計算しつくされたアクセントとして働いています。
 土台の上にはフランボワーズのソースが潜んでいました。わずかな薄い層でありながら、後味でしっかりと酸味を出していて、これもまた良いアクセントとなっています。

 数種類のチョコレート、ピスタチオのババロア、フランボワーズのソース、洋酒と、一見するとまるでつながりがないような組み合わせですが、これらを一度にいただくと、不思議と総てが完全なるまとまりをもって、口の中で軽やかに舞うのです。

 なんだか、胸が熱くなってきました。これは洋酒のせいだけではないはずです。心がたらふくになるとは!

 この感動を、じっくりとしばらく味わった後、もう一つのケーキ「ブラジエンヌ・エス」をいただくことにしました。
 こちらは、コーヒーのお味がメインとなっています。カフェラテのムースはきめ細かく、その上の層の、コーヒーのゼラチンと一緒にいただくと、深いコクと香りが胸に広がります。

ブラジエンヌ・エス
 灼け付くブラジルのイメージなのでしょう

 さらりと軽いスポンジは、コーヒーの香りを邪魔しない程度に、ほのかな甘味を後で感じさせてくれました。
 このケーキは、全体的に甘さよりも、コーヒーの上品な香りを楽しむのが良いようです。
 トッピングやムースにナッツ類が混ぜられていて、アクセントを楽しめるものの、ややインパクトに欠けるようです。これは、いただく順番が良くありませんでした。インパクトが欠けているという感をいだいたのも、あまりに「アンブロワジー」の印象が強すぎたからなのだと思います。それほど「アンブロワジー」は「凄いケーキ」でした。

 「アンブロワジー」の価格は630円。他のケーキに比べると、頭一つ抜き出ているお値段ですが、それを気にして、これを味わわないのはあまりに惜しいことです。催事等で見つけたら、すぐさま確保しなければならないケーキの一つでしょう。


◎店舗・商品データ
・商品データ
 商品名:アンブロワジー
 価格:¥630

 商品名:ブラジエンヌ エス
 価格:¥420

・店舗データ
 店舗名:GÂTEAU DE BOIS(ガトー・ド・ボワ) 西大寺本店
 住所:奈良県奈良市西大寺南町1-19
 営業時間:9:00-19:00
 定休日:無休
 公式サイト:http://www.gateau-de-bois.com/
 アクセス:近鉄奈良線大和西大寺駅南から、右手(北東)方向に約100m。2度左折した後、約50mの右手。西大寺の向い側。


※JR名古屋タカシマヤ催事 「2006 パティスリー & ブーランジェリー コレクション」
 JR名古屋駅隣接、JR名古屋タカシマヤ10階 '06.09.20-'06.09.25


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初めて天使が降り立ったところ(クレーム・アンジュ、みやび:パティシエ・シマ)

 JR名古屋タカシマヤで開催されていた「パティスリー&ブーランジェリーコレクション」の最終日に出向きました。今度は手荷物に大きく振動をもたらす軽車両(自転車、人力車、馬など)を使用せずに、きちんと公共交通機関を利用して、生ケーキ購入体勢を整えて会場に乗り込みました。
 前回、乗り込んだときにいただいた、出品店の会場地図およびリストに、「ここのお店のを買うぞ! 今度こそ生ケーキでたらふくだ!」とチェックを入れたものを握り締めて、タカシマヤの10階催事場に駆け込みました。

 チェックを入れていたお店のうち、「オーボンビュータン」さんと「モンサンクレール」さんは、15時30分からの販売開始。会場に到達したのは14時50分。まだ少し時間があります。そのうちに他のお店を回ることにしました。

 まずは、東京・麹町の「パティシエ・シマ」さんのケーキから。
 こちらの一番押しは定番の「クレーム・アンジュ」のようです。ポップで大々的にアピールしています。

クレーム・アンジュのポップ
 日本に初めて天使が降り立ったお店なのです

 どうやらここが元祖らしいです。ショーケースの上に、この「クレーム・アンジュ」を紹介している雑誌が置かれていました。それをざっと読んだところ、今ではあちこちで見かける「クレーム・アンジュ(クレメ・ダンジュ)」はこちらの島田シェフが日本に伝えたとのことです。あとはよく覚えていません。私の心はすでに「クレーム・アンジュ」の本体の方に行っていたために、詳細が頭に入っていきませんでした。

 「クレーム・アンジュ」のガーゼをそーっと解くと、さっぱりとした甘いチーズの香りがふうわりとただよいます。新鮮な生きのいいチーズなのでしょう。

クレーム・アンジュ
 まさに天から降り立ったよう

 純白のフレッシュチーズのクリームは、羽毛のように軽く、ほのかな酸味と甘味が、なめらかな舌ざわりをもって、長くやんわりと口の中いっぱいに広がります。
 チーズクリームの中に封じ込まれた、ビビッドな紅色のスポンジには、フランボワーズソースがじっくりと染みこませてあります。「スポンジがソースを受け入れているのか、ソースがスポンジに包み込んでいるのか、どちらなのだろう?」と思ってしまうくらい、たっぷりとソースが染みているのです。ナイフをこのスポンジに入れると、じんわりと瑞々しい紅色がにじみ出てきます。この甘ずっぱいフランボワーズソースからは、ちくちくするような酸味の鋭さは感じられず、実に優しいすっぱさでした。

クレーム・アンジュ・カット
 「じゅわーっ」とソースが染み出てきました

 チーズのクリーミーさと、フランボワーズソースの爽やかさからは、若やいだ鮮烈な印象を受けました。

 もう一つ、こちらで購入したのは「みやび」。私の好きな抹茶味のケーキです。

みやび
 紅色から一転して若葉色です

 上の抹茶ホイップクリームは、立てたての抹茶の泡を取り出して置いたのではないかと思わせてくれるような、きめの細かいなめらかさです。
 周囲を取り囲むスポンジは、抹茶のまろやかな甘さが強調されたもので、苦味はほとんど感じられません。やや甘味が強めかなとも思いましたが、甘党にとってはなんのことはありません。
 スポンジの内側にある抹茶のムースは、上のホイップやスポンジほど甘くはなっていません。ここでバランスをとっているのでしょう。さらにその内側、中心には軽くさっぱりとした甘さのカスタードクリームが入っています。
 そして、上面のトッピングと抹茶ムースには、ブルーベリーが参入していて、他の部分にはない、プチッとした歯ごたえのある食感と、酸味を加えていて、洋風のアクセントとなっていました。抹茶とカスタード、ブルーベリーと、和洋折衷の甘味なのです。

みやび・カット
 交互に和と洋が現れます

 この和洋折衷をいっぺんに口に入れてみると、スポンジの甘味が一番前面に出るようでした。しかし、くどい甘味ではなく、さらりとしたスポンジの舌ざわりのために、どなたでも、いやみを感じることなくいただくことができるでしょう。

 しかし、抹茶味好きの私は「もう少し苦味があったほうが良かったのにな…」とぼんやり思った次第でございます。


◎店舗・商品データ
 商品名:クレーム・アンジュ
 価格:¥473

 商品名:みやび
 価格:¥420

・店舗データ
 店舗名:Pâtissier Shima(パティシエ・シマ)
 住所:東京都千代田区麹町3-12-4 麹町YKビル1階
 営業時間:10:00-19:00(土 10:00-17:00)
 定休日:日・祝
 アクセス:JR四谷駅から新宿通りを皇居方面に約600m。「麹町四丁目交差点」を左折。約100m進み、最初の信号を右折して100mの右手。

※JR名古屋タカシマヤ催事 「2006 パティスリー & ブーランジェリー コレクション」
 JR名古屋駅隣接、JR名古屋タカシマヤ10階 '06.09.20-'06.09.25


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2006.09.25

午前1時半のマカロン(マカロン・アソート:フレデリック スケルター)

 ちょっと夜更かしをして、本を読んだりしておりますと、小腹が空いた状態になることがしばしばあります。昨晩の私がそうでした。
 しかし、夜9時を過ぎて何か食べるのは体に良くないなんてことが言われております。太るのだそうです。
 しかししかし、太るのを懼れていては、甘党は務まりません。私は夜9時を過ぎてお腹が空いても平気で何かをいただきます。
 しかししかししかし、いくらなんでも午前1時半に何かを食べることには、やや躊躇いを感じてしまいます。
 でも、我慢ができませんでした。

 「そういえば、冷蔵庫にマカロンが入っていたな」

と、思い出したのです。JR名古屋タカシマヤで行われている「パティスリー&ブーランジェリーコレクション」で購入したものです。
 最近、日本の洋菓子業界では「エクレア」と「マカロン」が流行っているのだそうです。『料理通信』(2006年9月号)という雑誌に書いていました。それに「マカロン&エクレア大研究」という記事が載っており、マカロンの故郷フランスでは、以前は、「あくまでも焼き菓子のラインナップの一つで、量り売りの気軽なスタイル。『少しだけ気取った焼き菓子』ぐらいの位置付けだった」とマカロンについての解説がありました。マカロンは、ちょいっと一つ摘み上げて、ぽいっと口に放り込むお菓子だったようです。
 私はこの情報を素直に受け取りました。午前1時半ですが、気軽に一つだけポイッと口に放り込むことにしました。

マカロン袋入り
 これも「夜のお菓子」

 冷蔵庫に入っていた虎の子のマカロンは「フレデリック スケルター」さんの4個入りアソートです。お味はストロベリー、黒胡麻、黒糖、抹茶の4種類。
 メレンゲ生地はさっくり。口の中でほろほろと崩れて、「あっ、ぽろぽろになったな」と思ったら、「しゅわー」と昇華するように溶けていきました。このマカロンには、ねちっとしたそれっぽい食感はありません。
 ストロベリークリームは、あまりその香りが感じられません。甘さが強すぎるようでした。これは、抹茶クリームのマカロンも同じような印象。ほのかに抹茶が香るものの、甘さの方が勝っていました。

マカロン・一個だけ
 一つだけポイッと…

 一方、黒胡麻と黒糖ははっきりそれと分かる主張の強いお味です。黒胡麻が粉砕された微小な粒々がざらりと舌を撫でると、独特の芳しい香りが立ちます。はっきりと黒胡麻。しっかりと黒胡麻。和風のマカロンはこうでなくっちゃというお味です。そして黒糖クリームは他のマカロンのクリームとは違って、甘味に違いが現れます。優しくまろやかな黒糖の甘さを持っています。そして、他のマカロンに比べると、さっぱりとした甘さで、滋味を感じさせてくれるものでした。

 それにしても、どれも思いっきりの良い甘味です。のどにまで染み入る甘味です。
 午前1時半。「くぅ~っ! 甘いなぁっ! 効くなぁ!」と、思わず、お酒呑みの人のような仕草で甘味を堪能しました。

 上に「気軽に一つだけポイッと口に放り込むことにしました」と書きました。しかし、4個入りアソート全部の感想を書きました。そうです。「一つだけポイッと」ではなく、「四つだけポイッと」行ってしまったのです。いずれもかなり甘かったのですが、止められませんでした。「ポイポイポイポイッ」と行ってしまいました。

 マカロンの誘惑に負けました。小腹を満たすどころか、たらふくになってしまいました。
 午前1時半のマカロンは「魔カロン」でした。


◎店舗・商品データ
・商品データ
 商品名:マカロン(4個入りアソート)
 価格:¥720

・店舗データ
 店舗名:FRÉDÉRIC SCAILTEUR(フレデリック スケルター)
 住所:東京都港区麻布台1-11-10
 営業時間:9:00-19:00
 定休日:日
 公式サイト:http://tokyo.cool.ne.jp/fredericscailteur/index.shtml
 アクセス:東京メトロ・日比谷線 神谷町駅1番出口から、桜田通り沿いに南西方向に約200mの左手。「麻布台1交差点」横。

※JR名古屋タカシマヤ催事 「2006 パティスリー & ブーランジェリー コレクション」
 JR名古屋駅隣接、JR名古屋タカシマヤ10階 '06.09.20-'06.09.25


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2006.09.24

ぐるぐるマーブルベーグル(オータムチョコレートブレッド、ベーグル・シナモンレーズン、ベーグル・チョコクランベリー:モンシェル 勝川本店)

 多くの人でごった返す「2006 パティスリー & ブーランジェリー コレクション」催事場を行ったり来たり。人の渦に巻き込まれて、思うように動けないものの、甘いものにも囲まれているんだと思うだけで幸せな気分になれます。そして、甘いものを手にすればもっと幸せな気分になれるのですが、前回の記事にも書きましたが、自転車で出向いてしまったために、甘くて光り輝く生ケーキには手を出せません。
 他に、甘くて心がほっくりと温かくなるものはないかしらんと、人の波をクロールでかき分けて行きますと、

 「限定商品の『オータムチョコレートブレッド』でーす。和栗入りでーす」

という、歌声が聞こえてきました。「限定」「チョコレート」「和栗」の単語が入っていたために歌声のように聞こえただけでしょうか。

オータムチョコレートブレッド・ハーフサイズ
 栗がゴロゴロ入っています

 「オータムチョコレートブレッド」は、春日井市の「モンシェル」さんの商品です。カンパーニュタイプの丸くて大きなパンですが、一個まるまるだと、たらふくになりすぎるだろうなと考えたために、ハーフサイズにカットされたものを、トングでささっと摘み上げました。
 トレイに乗せられた「オータムチョコレートブレッド」から立ち上る甘い香りに誘われて、すぐにでもかじりつきたい気分になりましたが、大人の対応をとり、家に帰るまで我慢しました。
 カンパーニュタイプなため、やや固めですが、あごの力を最大限に引き出さねばならないほど固くはありません。ぐいっとかみ締めると、やや抵抗感を示した後、すぐに、もちっと噛み切れるほどの固さです。外側のややカリカリに対して、内側はふっくら、もっふりとした食感。あごに優しいフランスパンです。
 生地に練りこまれたチョコレートのほかに、とろりとしたチョコレートペーストと、コリッとしたチョコチップが入っていて、チョコレート尽くし。たっぷり、ねっとりとしたチョコレートの濃い甘さと香りに包まれます。
 そして、眼目は名前の「オータム」の部分。そう「和栗入り」ということです。この「和栗入り」は生半可な入り方ではありません。大きな粒がごろごろと入っているのです。この栗がパンとは別のほっくりとした甘さをもたらしてくれます。「こんなに豪華なパンにはめったにお目にかかれるものではないなぁ」と思いながら、もっくりもっくりとあごを動かしました。

 さらに「モンシェル」さんのコーナーの入り口には、色鮮やかな、ふっくらとした輪っかがディスプレイされていました。木の枝のようなものにベーグルがぶら下がっていました。まるでベーグルが木に生っているように。「あはは、ベーグルの木だ」と面白がると同時に、二つその実をいただきました。
 一つは「ベーグル・シナモンレーズン」。シナモンの香りは何ゆえにこんなに蠱惑的なのでしょう。私の家のシナモンパウダーの減りは激しいです。

ベーグル・シナモンレーズン
 レーズンは中に

 ベーグルのパッチリと張った表面に、プチッと歯を立てると、その後には、内に込められた「もちねちっ」とした食感が訪れます。生地は小麦粉の味が強く出ていて、甘さはあまりありません。その分、レーズンが甘味を補ってくれます。そして肝心のシナモンはほのかに香る程度。根っからのシナモン好きにはやや物足りなく感じますが、きつすぎないのも、これはこれでOKです。

 もう一つ、購入したベーグルは「ベーグル・チョコクランベリー」。またもやチョコレートです。意図せず二つ目のチョコレートパンです。チョコレート好きの血が自然と働いたと思われます。

ベーグル・チョコクランベリー
 こんな感じでマーブル状

 生地はプレーンのものとチョコレートが練りこまれたものがマーブル状に交じり合っていて、一口ごとにチョコレートの濃淡が現れ、味の違いがはっきりと分かれて二度楽しめるベーグルになっていました。チョコレートの濃い部分では、チョコレートの甘味と共に、チョコレートの風味、カカオのちょっとした苦味も感じることができました。
 クランベリーは少なめ。チョコレートの味に圧され気味で、かすかにその酸味が感じられるくらいです。もうちょっと、クランベリーの量が多くても良かったように思いました。

 明日は、「2006 パティスリー & ブーランジェリー コレクション」の最終日。今度は電車かバスを利用して、なんとしてでも生ケーキでたらふくにならねば。


◎店舗・商品データ
・商品データ
 商品名:オータムチョコレートブレッド
 価格:¥714(ハーフサイズ¥357)

 商品名:ベーグル・シナモンレーズン
 価格:¥158

 商品名:ベーグル・チョコクランベリー
 価格:¥158

・店舗データ
 店舗名:MONCHER(モンシェル) 勝川本店
 住所:愛知県春日井市八光町1-2
 営業時間:7:30-19:30
 定休日:勝川本店は無休(但し、1月1日・2日は休業、春日井駅前店・小牧店は火曜定休)
 公式サイト:http://www.bakery-moncher.co.jp/
 アクセス:JR勝川駅前から北に約300m。スーパー・ヤマナカ勝川店前の交差点を右折してすぐの右手。ヤマナカ勝川店の向かい側。


※JR名古屋タカシマヤ催事 「2006 パティスリー & ブーランジェリー コレクション」
 JR名古屋駅隣接、JR名古屋タカシマヤ10階 '06.09.20-'06.09.25


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2006.09.23

ふわっと一回くるりと巻いて(ふわふわロール:コンツェルト 狭山本店)

 JR名古屋タカシマヤさんの催事「2006 パティスリー&ブーランジェリー コレクション」に自転車で出向いたために、作りたてで、綺麗なデコレーション。ぴかぴか光り輝いている生ケーキをたくさん買い込んでたらふくになるという夢を叶えることができませんでした。
 しかし、パンだけではやはりちょっと物足りません。フレッシュなケーキをいただきたい…。しかし、輸送中に惨劇が起こる事は目に見えている…。あっ、いいものを見つけた!

 ロールケーキだ!

 デコレーションの無いオーソドックスなロールケーキならば、輸送にも耐えられます。そしてフレッシュなクリームに、ふわふわのスポンジを味わうことができます。これを買うことに決めました。買うことに決めていたのに、試食用のカットされたロールケーキをいただいてしまいました。この試食でしっかりはっきり買う決心がつきました。

ふわふわロールの箱
 ロゴがふわふわしているように見えます

 いくつかのお店でロールケーキが出品されていたようですが、見た目がプレーンな、大阪「コンツェルト」さんの「ふわふわロール」を選びました。
 「コンツェルト」のオーナーシェフ、宮本雅巳さんは、数々のケーキ作りコンテストで優勝経験のある方。狭山本店の他に8店舗+楽天のネットショップを展開していて、大阪では有名なお店のようです。その中でも、宮本シェフのオリジナルレシピによって作られたケーキには【Masami STYLE】のロゴが入っているのです。そして、狭山本店の人気商品「ふわふわロール」にももちろん【Masami STYLE】のロゴが入っていました。

Masami STYLEのロゴ
 くっきりと【Masami STYLE】

 カットすると分かるのですが、中身は至ってシンプル。中心にカスタードクリーム、それを取り巻くようにホイップクリーム、その2種類のクリームを一回くるりとスポンジケーキで巻き込んでいるだけ、余計なものは一切入っていません。
 そのシンプルさのためか、幅60mm、高さ50mmとロールケーキにしてはやや小ぶりです。しかし、長い! なんと長さが300mm! 小学校の時分に用いていたものさし一本分の長さなのです。カットしてもカットして、いつまでもロールケーキ。こんな楽しさはそうはありません。そして、カットしたものを食べても、食べてもいつまでもロールケーキ。しっかりとたらふくになれます。

ふわふわロール・カット
 カスタードクリームが独特です

 表一面に、きめ細かく綺麗に広がった薄いキツネ色の焼け目に、粉雪のように広がったパウダーシュガー。カットしてすぐに立ち上る甘い玉子の香りにうっとりとなります。
 まずは、名前を確かめるように、スポンジにフォークを入れます。手ごたえは「ふわふわ」よりもわずかに弾力が加わっているようですが、口に入れると、独特の食感に驚きが加わります。

 まさにふわふわ。

 それに、最初に感じた軽い弾力が加わったかと思うと、それがほろり、さっくりと口の中でスポンジがほどけて、さーっと溶けていくようなのです。そして、残るのはしっかりとした甘味。

 カスタードクリームは見た目はねっとりとしているものの、スポンジの甘味に対して、柑橘類のような爽やかな香りを持っていて、甘さは抑え目、さっぱりとしています。その周りのホイップクリームもまた甘さは控えめ。二つの甘さが抑えられたクリームと、甘味しっかりのスポンジを共に口に入れることで、完全なるロールケーキを味わうことができるのです。

 クリームのくどさが無いために、カットしては食べ、そしてまた食べ、終いにはカットせずに直接長いロールにフォークを立てて食べたものの、全長30cmはなかなか減りません。2日かけて食べ終わりました。


◎店舗・商品データ
・商品データ
 商品名:ふわふわロール
 価格:¥1260

・店舗データ
 店舗名:Konzert(コンツェルト 狭山本店)
 住所:大阪府大阪狭山市西山台2-13-18
 営業時間:9:00-21:00
 定休日:無休
 公式サイト:http://www.konzert.co.jp/
 アクセス:南海高野線金剛駅西口を北に約350mにあるダイエー金剛店を西に(左折)。ダイエー金剛店から約1260m先の岩室東交差点を南(左折)。そのまま約1550mを直進して左手。
 
※JR名古屋タカシマヤ催事 「2006 パティスリー & ブーランジェリー コレクション」
 JR名古屋駅隣接、JR名古屋タカシマヤ10階 '06.09.20-'06.09.25


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2006.09.22

売れすぎて、商品がプーフレカンテ(スコーン、バナーヌ:プーフレカンテ)

 名古屋の甘党さん、寄ってたもれーっ!

と、今年もJR名古屋タカシマヤさんの恒例催事「パティスリー・ブーランジェリー コレクション」が始まりました。早速、私も寄って行ったわけでございます。

 10階の催事場は、甘い香りに人だかり、あちらこちらで「ここが最後尾です」のプラカードが上がっておりました。否応なく気分が高まります。
 このような催事では、行列の数で人気度が分かるのが良いですね。ただ、人気店が分かったところで、購入のためには大行列に並ばなければなりませんが。
 いくつかの行列を見たところ、人気の高いお店は、ケーキ部門だと、東京・自由が丘の「モンサンクレール」さん、奈良・大和西大寺の「ガトー・ド・ボワ」さん、東京・丸の内「パティスリー・サダハル・アオキ・パリ」さん、パン部門だと、名古屋・瑞穂区の「プーフレカンテ」さん、愛知・春日井市の「モンシェル」のように見えました。

 中でも「モンサンクレール」さんが飛び抜けていて、「わー、並んでもいいから、たべたいーっ」と思ったものの、交通手段が自転車だったために、ケーキを買うのは泣く泣く諦めました。月曜日までこの催事が続くので、次はケーキのために公共交通機関を利用することにします。

 なので、今回はパンを中心に回りました。名古屋の超有名店「プーフレカンテ」さんは私が会場に到着した頃(17:00頃)には、すでに商品の数が僅少となっていました。「プーフレカンテ」は「閑散とした」という意味のフランス語とのことですが、お客さんが集まりすぎて、商品がプーフレカンテの状態になっていました。
 私はこの残り少ない商品から、「スコーン」と「バナーヌ」を選択。

プーフレカンテ・スコーン&バナーヌ
 左・スコーン、右・バナーヌ

 「スコーン」はクランベリー入り。生地はあっさりとしたスナック感覚でさっくりと食べられます。かと言って、パサパサという訳ではなく、軽くしっとりとした食感で、甘さひかえめで淡白な味わいでした。
 練りこまれたクランベリーは生地に対しての、甘味と酸味が引き立っていて、アクセントが効いています。

 「バナーヌ」は、パイ生地にバナナペーストとカスタードを包み込んだもの。「スコーン」の軽さを初めに味わっていただけに、こちらはずっしりとした重みに驚いてしまいました。
 お味も「スコーン」とは対照的。バナナとカスタードはねっとりと甘く、パイ生地のバターの香りがしっかりと立ち上ります。しかし、くどくは無くて、ボリュームがあるのに、さくさくと瞬く間に食べ終わりました。もっとたくさん残っていたら、もっとさくさくいただいて、たらふくになれたでしょうに。残念です。

 ところで、この「パティスリー&ブーランジェリーコレクション」のリーフレットなどに書かれている飾り文字ですが、「Pâtissrie & Boulangerie」となっていますが「Pâtisserie & Boulangerie」の綴り間違いだと思います。ご愛嬌。


◎店舗・商品データ
・商品データ
 商品名:スコーン(クランベリー入り)
 価格:¥74

 商品名:バナーヌ
 価格:¥126

・店舗データ
 店舗名:peu fréquenté(プーフレカンテ)
 住所:名古屋市瑞穂区豊岡通1-25 シャンボール近藤1階
 営業時間:8:00-19:00
 定休日:月曜日
 アクセス:名古屋市営地下鉄瑞穂運動場西駅から北西(瑞穂郵便局方向)、豊岡通沿いに約470m。
      豊岡通1交差点の手前約50m。

※JR名古屋タカシマヤ催事 「2006 パティスリー & ブーランジェリー コレクション」
 JR名古屋駅隣接、JR名古屋タカシマヤ10階 '06.09.20-'06.09.25


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2006.09.20

Like It, Love It, Gotta Have It!!(ベリー ベリー ベリー グッド、キャラメル タートル テンプテーション:コールドストーンクリーマリー 横浜ランドマークプラザ店)

 私の中での横浜の三本柱、「港町」「おしゃれ」「中華街」のうち、最後の「中華街」は短い時間ではありましたが、堪能しました。今度は「港町」「おしゃれ」の方と行きましょう。
 私は「港町」はまだしも「おしゃれ」の方はイマイチ自身がありません。おしゃれ度の高い地域に足を踏み込むと、肩幅を狭くして、できるだけ隅をあるきたくなります。私をそのような姿にしてしまう土地が横浜にあるというではありませんか。「みなとみらい」。「港」で「未来」。それでいて中身はおしゃれ度の非常に高い地域。これぞ横浜といわんばかりの地域です。それなのに、私は横浜・鎌倉旅の拠点をこの地域に置いてしまったのです。肩身が10cmくらいに狭まったような気がしました。
 横浜中華街に繰り出す前に、みなとみらいでも群を抜いておしゃれ度の高い「クイーンズスクエア」、そして「ランドマークプラザ」の隅っこをこっそりと通り抜けていると、その1階に、開店前にもかかわらず大行列のできているお店が目に付きました。どうやらアイスクリーム屋さんのようです。

 「これは只事ではないアイス屋さんだ」

と、目星を付けておいて、中華街に向かいました。

 翌日、早速そのアイスクリーム屋さん、「コールドストーンクリーマリー」さんを目指して隅を急ぎました。

コールドストーンクリーマリー
 大行列!

 「コールドストーンクリーマリー」さんは、アメリカに1000店舗以上を展開するアイスクリーム専門店で、昨年、六本木ヒルズに第一号店が開店し、現在日本には6店舗、横浜ランドマークプラザ店は、今年3月に開店したばかりのお店だということです。
 どの店舗も連日大人気で、行列必至。なぜそんな行列ができるのかといいますと、商品の作り方に原因があるようなのです。
 普通のアイスクリーム屋さんですと、アイスクリーム掬い専用おたま(アイスクリームが満たされたバケツからかき出して、ペンチのような握り手をぐいっと握ると、ぽこっとアイスが盛られるアレのことです)や、アイス専用おたまと同じく、大きなヘラですくい出して、コーンやカップに盛り付ける形式をとりますが、「コールドストーンクリーマリー」さんは、「アイスを取り出す→盛り付ける」の間に、パフォーマンスが加わるのです。そして、そのパフォーマンスが、「コールドストーンクリーマリー」さんのアイスに独特の味覚と食感をもたらしているのです。

 そのパフォーマンスとは、アイスを練って練って練りまくること。店員さんは、注文を受けた後、マイナス9℃に冷やされた石版の上に、固く凍ったアイスクリームを乗せ、普通のアイスクリーム店では「トッピング」になるはずの、フルーツやナッツ、チョコレートなども乗せるのです。その後、それらを一緒くたに、てってこ、てってこと、両手に持った大きなスプーン状のヘラで混ぜ合わせるのです。
 初めは固く凍えたアイスクリームも、てってこ、てってこ混ぜ合わせるうちに、どんどんとクリーミーになっていき、一緒に混ぜられた「トッピングになるはずのモノ」が、愛すと融合し、新たな味わいをもたらしていくのです。
 こうして出来上がったアイスクリームはまさに新食感というにふさわしいものとなるのです。

 メニューは、アイスと「トッピングになるはずのモノ」(「コールドストーンクリーマリー」さんでは、これを「ミックスイン」と呼びます。以下「ミックスイン」でいきます)は、「コールドストーンクリーマリー」さん既成の組み合わせ(これは「COLD STONE CREATON」と呼ぶそうです)と、自分で好きなアイス1品と、好きなミックスイン1品を選んで、てってこ、てってこ混ぜ合わせてくれるもの(こちらは「CREATE YOUR OWN」と呼びます)の2種類に大きく分かれています。
 オリジナルのアイスを作ることができる「CREATE YOUR OWN」に興味がありましたが、美味しい組み合わせになるかどうか、大きな疑念にとらわれたために、「既成=お店オススメ」と考え、「COLD STONE CREATION」から選ぶことにしました。ただ「COLD STONE CREATION」だけでも数十種類あるため、かなり迷います。迷いに迷います。

 迷いに迷って、一つは、ベースは「スイートクリームアイスクリーム」、ミックスインは「ストロベリー」「ブルーベリー」「ラズベリー」が入っている「ベリー ベリー ベリー グッド」を選びました。名前の面白さに惹かれた部分がかなり大きいです。

ベリーベリーベリーグッド
 3種類のベリー入り

 「スイートクリームアイスクリーム」はコクのある甘いアイスで、てってこと混ぜ合わされて、なめらかで、まろやかな口あたりで、甘いもの好きにとっては、文句なしのアイスクリームです。
 初めは、甘く、やわらかいアイスの香りがふわーっと広がり、その冷たさに口が慣れたころ、3種類のフレッシュなベリー類が交わりあって複雑で、軽やかな甘味と、きりりと締まった酸味が舌を刺激してくれます。
 甘味と酸味が落ち着いた頃合に、ベリー類の種のプチプチに気づきます。甘味、酸味、プチプチの三段階。甘さだけではないところが大変よろしいです。

 もう一つ選んだのは、同じく「スイートクリームアイスクリーム」ベースで、「ピーカンナッツ」「チョコファッジ」「キャラメルソース」のミックスイン「キャラメル タートル テンプテーション」を選択。

キャラメルタートルテンプテーション
 タートルテンプテーション? 亀の魅惑?

 こちらは、見ての通り、ひたすら甘さを追及したアイスクリームでした。ベースのアイスの甘さに、とろりとしたチョコレートの甘さと、香ばしいキャラメルの甘さが一気に強く出てきます。「わーっ、これは甘いなぁ!」と甘党でも驚くくらいの甘味に、舌も心もとろけていると、カリリと噛み締めたピーカン(くるみ)の香ばしさのアクセントが効いてくるのです。さすが、「COLD STONE CREATION」。考えつくされています。

 「COLD STONE CREATION」は3種類のサイズが用意されています。小中大がそれぞれ、「Like It」「Love It」「Gotta Have It」という呼び名になっています。それにしても「Gotta Have It」ってすごい名前ですね。「手にしなきゃ!」とでも訳せるでしょうか。

 同じようなシステムのアイスクリーム屋さんが名古屋にもオープンしました。名古屋市中区栄の「ラシック」地下1階の「マジックアイス」さんです。この地区では初出店のようです。
 「マジックアイス」さんも連日行列必至です。行列をかいくぐって、そのうちこちらのアイスも味わってみたいと思います。


◎店舗・商品データ
・商品データ
 商品名:ベリー ベリー ベリー グッド(Berry Berry Berry Good)、キャラメル タートル テンプテーション(Caramel Turtle Temptation)
 価格:Like It(小)¥450、Love It(中)¥580、Gotta Have It(大)¥900 (写真はLike Itです)
  (「CREATE YOUR OWNは、¥380、¥480、¥800)

・店舗データ
 店舗名:COLD STONE CREAMERY(コールド ストーン クリーマリー) 横浜ランドマークプラザ店
 住所:神奈川県横浜市西区みなとみらい2-2-1 ランドマークプラザ1階
 営業時間:11:00-21:00
 定休日:ランドマークプラザに準じる
 公式サイト:http://www.coldstonecreamery.co.jp/
 アクセス:JR桜木町駅から北東(ランドマークタワー方向)に約300m。


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2006.09.19

涙ににじむ大月餅(豆沙大月餅:紅棉)

 スローフードが見直されている昨今ですが、ちゃちゃっと購入できて、公園でひと休み中、そぞろ歩きのお供に、軽くつまめる食べ物は重宝します。これはアメリカ風だとハンバーガー、フランス風にいくとクレープ、日本風だとあんまんとなりましょうか。それでは中華風は? 私は「胡麻団子」と「月餅」が二強だと思います。
 揚げたてカリカリの胡麻に、ねっちりもっちりした生地、不用意に噛み潰すと、油の熱がちっとも冷めていないあんが飛び出て、舌と上あごが「アチチッ!」となる胡麻団子。小麦粉の焼き色がほっこりとしていて、さまざまな意匠が凝らされた表面、いろいろな種類のあんを持っている月餅。どちらも中華ファーストフードの王座を占めるにふさわしい要素を有しています。
 甲乙付け難きこの二つのお菓子。この記事では「月餅」の方を採り上げることといたしました。決定打はビジュアルです。悲しいかな、胡麻団子は直径5cmほど、いずれもベージュもしくは黒の球でしかありません。その点、上に書いたように、月餅はその意匠のおかげで、ビジュアル面では一歩抜きん出ていると考えざるを得ません。
 何故、ビジュアルを決定打としたのかと問われると「ブログ記事では写真の力が大きいから」と答えるほかありません。メディアのせいです。胡麻団子が悪いわけではありません。胡麻団子及び胡麻団子ファンの皆様、責めないで下さいませ。

 中華街では、一歩進むごとに、胡麻団子か月餅が売られているように感じました。それくらいその二つは幅を効かせているのです。全部数えることはほぼ不可能でしょう。数百種類あるのか、数千種類あるのか…。
 そんな、胡麻団子・月餅の海の中で、私が選び出したのは、関帝廟通りにある「紅棉」さんの「豆沙大月餅」です。

豆沙大月餅・未開封
 大月餅!

 「大月餅」というくらいです。とにかく大きい月餅なのです。直径9cm! ものさしを取り出してください。両手の親指と人差し指で円を作って、直径9cmにしてみてください。そんなに大きいのです。そしてそれは紙のようにぺらぺらしているわけではありません。あんこと小麦粉がギュッと詰まった月餅なのです。私は思い返すだけでたらふくになってしまいます。

豆沙大月餅・開封
 でかい!

 ちょっとお行儀が良くないですが、この「豆沙大月餅」をファーストフード感覚で食べ歩きながら、関帝廟へと歩いていきました。

 すぐに関帝廟に到着しました。

 「紅棉」さんと「関帝廟」は思っていたよりも近かったのです。「豆沙大月餅」は、まだ3分の2くらいは残っています。

豆沙大月餅・厚さ
 厚い!

 「関帝廟」内はもちろん飲食禁止。むき出しの「豆沙大月餅」の食べかけを持ち込むことはできません。もう夕闇はすぐそこまで来ておりました。あまりのんびりしている時間はありません。私はあわてて「豆沙大月餅」を頬張りました。
 あんこはラベルに書いてある通り、真っ黒です。心底から真っ黒です。月餅そのものの心根は悪くないのですが、内側は真っ黒です。この真っ黒のあんこが、これまた、心底から甘いのです。「あ・ん・こ」と一文字ずつ区切って主張するくらいの密度の高い甘味を含んでいます。
 そして、月餅の生地は、みっしりとした小麦粉を固めたもの。口の中でほろっと崩れて、瞬く間にそこの水分を吸収していきます。あんこも固めの「もっくり」とした食感。「もっくり」と「みっしり」が口中で手を組むと、「もそねっとり」としたものができあがります。
 これを、頬張ったのですからたまりません。何度も何度も口をもぐもぐもぐもぐとさせても、水分を吸って「もっそもっそ、ねっとねっと」となるだけ、口の中で満遍なく練物化するだけで、なかなか咽喉を通過したがらないのです。

 甘い! とにかく甘い! いつまでも甘い!

 私は関帝廟の前で、大きくて、甘くて、丸い何かをもくもくと、そしてできるだけ早く食べるしかありませんでした。涙がにじんでいたかもしれません。

 教訓1:関帝廟に行く直前には、月餅はいただくべきではない。
 教訓2:月餅をいただく際には、飲み物を用意しておく。

 「豆沙大月餅」は落ち着いていただけば、甘党にはたまらない美味しさです。しっかりと練られた黒あんはざらつきのない、なめらかな甘さを感じさせてくれます。
 「紅棉」さんには、黒練りあんの他にも、くるみなど果実あんなどを詰めたものや白あんなど、数種類の月餅が用意されていました。甘すぎない月餅もお求めできます。でも、いずれも大きいので食べごたえはしっかりあると思います。


◎店舗・商品データ
・商品データ
 商品名:豆沙大月餅(とーさーたーいえぴん)
 価格:¥450

・店舗データ
 店舗名:紅棉(こうめん)
 住所:神奈川県横浜市中区山下町190
 営業時間:10:00-20:00
 公式サイト:http://www.koumen.co.jp/
 アクセス:関帝廟通りを、関帝廟前から東(みなとみらい線・元町中華街駅方向)に、約150m。


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2006.09.18

読めないデザートと、玉子じゃない「愛の玉子」(芒果雪凍、愛玉子ゼリー:菜香 中華街大通り売店)

 「横浜・鎌倉シリーズ」の鎌倉の方は、若干の心残りがあるものの、前回でお終いです。続いて横浜に場を移すことといたします。
 横浜と言って思いつくことばは、「港町」「おしゃれ」、…「中華街」! かなりイメージが固定的かつ貧困ではございますが、これくらいしか思いつきませんでした。このうち、食べ歩きに最も関係が深いのが最後に挙げた「中華街」でしょう。
 この「中華街」、横浜・鎌倉に旅をすると決めた際、一番初めに行きたいところとして、思いついたところでした。美味しいものがあるのはもちろんのことですが、もう一つ、『関帝廟』をお参りしたかったからです。「関帝廟」は、三国志で有名な武将「関羽」を祀っており、お参りすれば、商売繁盛・福徳利益を授かることができるところして知られています。

 遥か以前、私の学校の修学旅行先の一つが東京近郊で、そこで自由活動してよいということになっていました。三国志好きの私は「関帝廟」をお参りしたかったのですが、グループ活動だったために、私一人のわがままは許されず、「関帝廟」お参りの夢は夢のままで終わりました。それが今回、幾千夜の時を経て、ようやく実を結ぶこととなったのです。
 しかし、幾千夜の時を経た私は純粋な心を失っておりました。「三国志が好き」というよりも、御利益の方に重きが置かれていたのです。
 この「横浜・鎌倉食べ歩き編」を、ありがたくも初めから根気良くご覧いただいた方々は、うすうすお気づきになられていると思います。銭洗弁天でありったけのお金をざばざばと洗い、ここまで書いておりませんでしたが、鎌倉駅近くの本覚寺で、一日一回握ると御利益があるといわれる「にぎり福」という小さな素焼きの人形を4種類も買い、なおかつ商売繁盛の神様をお祀りしている「関帝廟」を訪れるというのです。

 そうです。

 この旅のメインテーマは食べ歩きでしたが、同じくらい重いテーマは「金運獲得・お金ザクザク」だったのです。これを振り返ると、自分は現世を生きる人間なのだなと深く思わされます。

 金運獲得を心のうちに秘めて、中華街に一歩踏み込みますと、美味しいもののお店が道の両側に軒を連ね、湯気と香りが立ち上り、呼び込みの喧騒、観光客の雑踏、極彩色の店構えが一気に飛び込んできました。この何かが起こりそうな雑然さ。私の好きな雰囲気です。「金運獲得はもちろんしなければならないが、この街を遊び倒そうではないか」という思いが一気に湧き上がりました。
 そう思うが早いか、あっちのお店に飛び込み、中華グッズをいじりまわり、こっちのお店に立ち入っては、小腹を満たしておりました。
 そのようにして、中華グッズ巡り、及び中華食を腹に収めた中で、一番「当たり!」と思った甘味が、今回ご紹介する「菜香」さんの「芒果雪凍」と「愛玉子ゼリー」です。

菜香 中華街大通り売店
 あの「聘珍楼横濱本店」さんのお隣です

 一つめの「芒果雪凍」はいわゆる「マンゴープリンサンデー」。マンゴープリンをベースにして、デコレーションをほどこしたものです。

芒果雪凍
 「太陽のスウィーツ」とでも言いましょうか。鮮やか!

 サンデーというと、味の違う数種類のものを飾り付けていて、カラフルなものを思い浮かべますが、「芒果雪凍」は、ひたすらマンゴー色を追求しています。
 ベースはマンゴープリン。その上にバニラ味のアイスクリームが乗せられていて、さらにその上にマンゴーソースがたっぷりと掛けられています。あとは申し訳程度にホイップクリームとココナツパウダーが顔をのぞかせて、さらに追伸の申し訳程度にミントが腰掛けています。

 ベースのマンゴープリンは、濃密な、香りしっかりのマンゴーの真実が詰められている風味。マンゴーそのものではないかと思うほどのマンゴーの深い甘さと、芯の強い酸味を感じることができます。スーパーマーケットで安売りされているパック入りのマンゴープリンを20個くらい集めて、高圧でギューッと濃縮したくらいの味の濃さです。「ぷるりん」とした食感も好感度が高いです。
 その上にたっぷりと盛られたバニラアイスもまた濃厚。ミルキーできめの細かい舌触りはマンゴープリンとはまた違った甘さと冷感を持って舌の上を流れていきます。下のマンゴープリンを一口食べて、やや強めの酸味を味わった後に、上のアイスをマンゴソース、ココナツパウダーと共に、しっかりとした甘さがじっくりと溶けていく様を思い浮かべながらいただきました。ホイップは口休め、最後はお好みでミントを口に含むのがよろしいかと。

 もう一つのおすすめは「愛玉子ゼリー」。「『愛玉子』とはどんな玉子なの? 玉子なのに甘いの?」と思っていたのですが、「愛玉子」とは、クワ科の植物の種子の成分を取り出して固めた、天然のゼリーらしいです。いつも食べている鶏卵とは親類でも何でもないようです。動物と植物。大違いでした。

愛玉子ゼリー
 見た目と違って、コシのあるゼリー

 「菜香」さんの「愛玉子ゼリー」は、見た目では、ほろほろと崩れるゼリーのようですが、実際にはかなりの弾力性があり、普通のゼリーより固い口ざわりです。この本体のゼリーにはあまり甘さは無く、シロップの味が主でした。これははちみつの甘さとレモンの酸味をもつもの。簡単に言ってしまえば、「はちみつレモン」の味でした。でも、市販の「はちみつレモン」とは違い、これまた、手作りだと分かる、しっかりとしたはちみつのとげの無い甘味と、すっきりとしたレモンの酸味です。「芒果雪凍」でたらふくになったお腹でも「つるりん、つるりん」といくらでも入っていきそうな気になりました。

 「愛玉子」は「おーぎょーちー」と読むらしいのですが、マンゴープリンサンデーの「芒果雪凍」は、何と呼べば良いのか、店員さんにお聞きするのを忘れておりました。暫定的に「ぼうかせっとう」と読むようにしています。正式名称をご存知の方はご一報くださるとたいへん助かります。


◎店舗・商品データ
・商品データ
 商品名:芒果雪凍(マングオ シュエドン)
 価格:¥420

 商品名:愛玉子ゼリー(おーぎょーちーぜりー)
 価格:¥420

・店舗データ
 店舗名:菜香 中華街大通り売店(さいこう ちゅうかがいおおどおりばいてん)
 住所:神奈川県横浜市中区山下町149
 営業時間:11:00-21:30(EAT IN 12:00-20:00(L.O.))
 定休日:年末年始以外無休
 公式サイト:http://www.oisii.net.co.jp/tensin/
 アクセス:みなとみらい線・元町中華街駅2番出口を出て、中華街東門を通り、約50m先の交差点を直進(交番を右手にして真っ直ぐ)。交差点から約150mの右側。


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2006.09.15

御利益で巡り合った綿毛のようなおかし(かまくらカスター:かの鎌倉)

 「茶房 雲母」さんから、鎌倉駅方面に戻ってくると、鎌倉一番のお買い物ストリート、小町通りに行き当たります。鎌倉駅東口から、鶴岡八幡宮へと伸びるこの通りには、お土産物、レストラン、喫茶店、甘いもの屋さんが軒を連ねており、約600mのこの通りを往復するだけで、ひねもす楽しめそうな気がいたします。
 こちらでゆっくりとお買い物を楽しみたいのですが、どうしても一ヶ所行きたいところがありました。昨年のNHK大河ドラマ『義経』を欠かさず見た私は、静御前ゆかりの場所、鶴岡八幡宮の「舞殿」を見てみたかったのです。まずは、「しずやしず」と静御前が舞ったこの場所を見てから、ゆっくりとお買い物をすることにしました。
 欲しいもの、食べたいものをチェックをし、今すぐにでも食べたいと思うものに後ろ髪を引かれながらも、やや急ぎ足で小町通りを抜け、鶴岡八幡宮の鳥居をくぐると、正面に舞殿が見えました。
 「あっ、舞殿、舞殿だ!」と足早に近寄ると、どうにも様子がおかしいのです。

 絵でした。

 後日、公式サイトで確認すると、舞殿は、現在修復工事中で、もともと全面に白い幕が掛けられていたらしいのです。しかし、それだと景観が悪いと判断したのか、正面の幕に実物大写真の舞殿をプリントしたのだそうです。
 公式サイトでは「期間限定 プリント舞殿」と書いていますが、あまり嬉しくない期間限定でした。できれば白い幕のままの方が良いのではないかと思います。工事について知らない人は、すごくがっかりしますので。
 すごくがっかりしながら、せめて本宮はお参りせねばと思っていたら、あと数分で本宮が閉められることが分かりました。あわててお賽銭を取り出して、ささっとお参りを済ませました。本当ならば、銭洗弁天と同じくらいいろんなことをしっかりとお願いしたかったのですが。下調べは本当に大切なものなのだと深く深く反省いたしました。

 さて、これでゆっくりとお買い物ができると、小町通りを鎌倉駅方面に向けて歩いていくと、先ほどと様子が違っています。ずいぶんとがらんどうな感じなのです。
 そうなのです。八幡宮が閉まれば、お店も閉まるというわけなのです。目をつけていたあのソフトクリームも、あのワッフルも、あのプリンも、もう閉まっているのです。悲しすぎて、涙も出ません。
 せめて、これだけは買っておきたいと思っていた「鎌倉帆布巾」さんのバッグを求めに行くと、

 「本日は臨時休業といたします」

の張り紙が…。涙も涸れて、ドライアイです。

 何も買えてない…。一円も払っていない…。一円も…。あっ、そうなのかっ!

 無駄遣いをしていないのです。お金が減っていないのです。これが銭洗弁天様の御利益だったのです。ずいぶん遠回りな御利益のようですが、そう考えなければ、やってられません。

 鎌倉駅まで戻ったところで、一軒のお菓子処に入りました。あらかじめ目を付けておいて、かろうじてまだ閉店していなかったお店です。
 お店の名前は「かの鎌倉」さん。こちらのおすすめのお品は「かまくらカスター」という洋菓子です。


 グレープフルーツのみ期間限定です

 丸いスポンジケーキの中に、カスタードクリームが入ったこの商品。オーソドックスなカスタード味の他に、チョコレート味、紅茶味などのラインナップとなっております。今回はあえて普通のカスタードは避けて、変り種のチョコレート、紅茶、そして期間限定のグレープフルーツ味を選択しました。

 まずは、チョコレート味からいただいてみることにしましょう。袋から取り出して、半分に割ると、ふかっとした手触りがしたかと思うと、とろりとなめらかなクリームが現れました。
 このスポンジケーキはスポンジというにはあまりに軽くて優しい手触り、口当たり。見た目はスポンジですが、綿のように軽く、きめ細やか。スポンジケーキというよりもシフォンケーキに近いでしょうか。あえて例えるならば、極限まで柔らかくした低反発枕のようです。…余計な例えでした。でも他に言いようが思いつかないのです。


 綿毛を持っているような感触

 クリームはべたつきが無く、なめらか且つさらりとしているものの、しっかりとコクを持っています。ただ、チョコレートの味はそれほど強烈ではなく、受けの良いクセのないお味といったところでした。
 一方、紅茶クリームは、快心の味! ミルクティの深いコクがカスタードと見事にマッチしていて、上品な香りが鼻を抜けます。「チャイ」に近い味ですが、香辛料のきつさは全く無いので、お子様でも安心して召し上がることができるでしょう。
 そして、期間限定の「グレープフルーツ味」。クリームにはピンクグレープフルーツが使われているとのことで、ベージュのクリームは、微かな酸味を持っていて、すっきりと爽やかなお味です。スポンジの軽さとクリームの味の軽さとは、これが一番融合しているように思われました。ただ惜しむらくは、これが夏季期間限定だということ。すでにこの商品は店頭には並んでいないのだそうです。(公式サイトによれば、現在の期間限定商品は「渋皮マロン」クリーム。10月半ばまでの販売)

 一個105円。小町通りでお買い物三昧、食べ歩き三昧を目論んでいたのですが、ずいぶんお安く済みました。銭洗弁天様、ありがとうございます。でも、今度は全種類食べて、さらに他のお店の甘いものをあれこれと食べ歩いて、心ゆくまでたらふくになりたいです。金運と併せて、お願いいたします。あと帆布バッグも。


◎店舗・商品データ
・商品データ
 商品名:かまくらカスター
 価格:「カスタード」は¥90。期間限定「渋皮マロン」は¥150。その他は¥105。

・店舗データ
 店舗名:かの鎌倉・鎌倉駅前本館
 住所:神奈川県鎌倉市小町1-5-2
 営業時間:平日8:30-20:00、日祝8:30-19:00
 定休日:無し
 公式サイト:http://www.yougashi.co.jp/
 アクセス:JR鎌倉駅東口の正面すぐ。徒歩1分


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2006.09.14

なめらかだけでは物足りない人のために(プリンケーキ:パステル)

 一旦、「横浜・鎌倉シリーズ」をお休みして、名古屋に戻ってきます。
 中部・東京・大阪圏に店舗を展開する、「なめらかプリン」でおなじみの「パステル」さんは、本社が北名古屋市にあります。現在は、他社が同様の製品を出しているようですが、たぶん「パステル」さんのものが、筆頭のはずです。「なめらかプリン」は、東京・大阪でも食べられる名古屋名物だったのです。
 でも、あのとろーっとした、プリンらしくないプリンに物足りなさを感じている方々も多いようです。「プリンッ」としたところにプリンらしさを求めている方にとっては、「なめらかプリン」は「う~ん、なんとなく釈然としない…」という感覚を持たれていらっしゃるようです。

 しかし、「なめらかプリン」は美味しいです。

 「『なめらかプリン』釈然としない派」の皆様にも、「なめらかプリン」を美味しく召し上がっていただきたいがために、今回は「プリンケーキ」を取り上げることにいたしました。

 アット・ニフティBBフェスタが行われたナディアパークの4階には、「パステル」さんのカフェレストランがあります。BBフェスタをちょっと抜け出して、お昼ごはんをこちらでいただくことにしました。
 ここの「パステル」さんではパスタ料理などもいただけますが、そのときはパスタをいただけるほどおなかが空いておりませんでした。でも、「なめらかプリン」1個ではものたりない…。そんな思いを抱いている中、目に入ったのが「プリンケーキ」でした。
 このプリンケーキ、結構な層の数、厚さ、半径を持っています。「ごはんにしたいけど、それほどおなかは空いていない。でも何かちょっと食べておきたい」という場合にぴったりではありませんか。このような思考段階を踏むのは私が甘党だからでしょうか。

プリンケーキ
 プリンもケーキも

 しかも、ケーキセット(ケーキ+アイスティかホットコーヒー)だと¥682円。しかもしかも、飲み物はこの2つだったらお代わり自由。しかもしかもしかも、紅茶からコーヒー、コーヒーから紅茶への変更も自由。なんとお得なのでしょう。オーダーするしかありません。
 ショーケースから運ばれた「プリンケーキ」は、一番上が「なめらかプリン」の薄い層。そこにホイップクリームとイチゴのデコレーションが為されています。時期はずれなのと、ショーケースに入っていた時間が長く、寒さに嫌気がさしてしまったのか、イチゴはやや暗い顔色になっていました。大変でしたね、イチゴさん。イチゴさんの暗い顔色を見ていると申し訳ない気分になってきたので、一番初めにイチゴさんからいきました。…ちょっとすっぱい。私の口中に入るまで、いろいろと辛いことがあったのやもしれません。
 赤いアクセントが無くなった「プリンケーキ」に再び目を移しますと、

 なめらかプリン+ホイップクリーム
 スポンジ
 なめらかプリン
 スポンジ
 ホイップクリーム
 なめらかプリン
 スポンジ

という、層を構成しています。要所要所に「なめらかプリン」が入り込んでいるのが、この「プリンケーキ」なのです。
 一番上の「なめらかプリン層」はカラメルの軽い苦味がいい風味となっています。その苦味の舌には、例のとろりとまろやかな「なめらかプリン」がそっと横たわっています。
 この一番上のカラメル色の層を取り去ってしまえば、ごくごく普通のショートケーキにしか見えないでしょう。しかし、味の面では違います。本来カスタードクリームが入り込んでいるところに「なめらかプリン」が入り込んでいるのです。そのためカスタードクリームのような玉子の香りはあまり無く、代わりにキャラメルに近い甘さを感じることができるのです。このようなことができるのも「パステル」さんが「なめらかプリン」という強力な手札を持っているからに他なりません。
 そして、最下層のスポンジ部分が印象深いのです。しっとり、じんわりとシロップを含んでいて、ホイップクリーム、「なめらかプリン」と共に口に入れると、じゅわっといろんな甘さが間隙を置かずにやってくるのです。このような悦楽を一番下に持ってくるとは。小気味の良い技を見せ付けられた思いです。

 甘さの虜となった口の中に、おかわり自由の紅茶を含み、さっぱりすっきり。コーヒーに代えて、しっとりじっくり心を鎮め、再びコーヒーをお代わりをいただき、頭をすっきりしゃっきりさせて、再びBBフェスタの会場に向かう心構えとなりました。
 ケーキ+美味しい紅茶×1+美味しいコーヒー×2もいただきましたので、たらふくなのはもちろんでございます。


◎店舗・商品データ
・商品データ
 商品名:プリンケーキ
 価格:¥472(ホットコーヒーもしくはアイスティーとのケーキセットは¥682)

・店舗データ
 店舗名:パステル ロフト店(他中部・東京・大阪を中心に167店舗(2006年3月現在))
 住所:名古屋市中区栄3-18-1 ナディアパークロフト名古屋4階
 営業時間:10:30-20:00(L.O.19:30)
 定休日:ロフト名古屋に準じる
 公式サイト:http://www.chitaka.co.jp/20original/21pastel/f_pastel.html
 アクセス:名古屋市営地下鉄矢場町駅6番出口から、松坂屋本店本館西側に回り、正面の交差点を渡り、約150mの右手側。ナディアパーク・ビジネスセンタービルの4階。

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2006.09.10

白玉あんみつの「温度のグラデーション」(宇治白玉クリームあんみつ:茶房 雲母)

 前回の最後に書いた「目的地」とは「宇賀福神社」。正式名称「銭洗弁財天宇賀福神社」。通称「銭洗弁天」。そうです。こちらの洞窟からの湧水でお金を洗うと、十倍、百倍、千倍、万倍にもなるという銭洗弁天様をお参りするのが目的…、いやお金を洗うのが目的だったのです。
 このために、私は銀行・郵便局からありったけの(とは言ってもわずかですが)お金を下ろして、「増えますように! 増えますように! 増えますようにっ!!」と念じながら、ひしゃくで数十回水を掬い、お札と硬貨を、水浸しにしました。水浸しの前に、お賽銭、二礼二拍一礼をきちんと致しましたが、今考えると、罰当たり甚だしいです。

 後日譚ですが、この洗ったお札は一枚ずつ窓際に置いて乾かすと、へなへなの頼りないものとなりました。でも、各所の店員さんは、偽札だと疑うことなく受け取ってくださり、ATMもきちんと認識してくれました。

 こちらでお金を洗っている様子は、あまりにあさましいので写真ではお見せできません。

 お話を戻します。
 思う存分、お金を洗った後、次なる甘味処を目指しました。
 銭洗弁天の坂を下り、降りた先にある隧道…、ここは「佐助トンネル」というようですが、静まり返って、やや湿り気を帯びた涼風が流れ、車が二台の車がようようすれ違えるくらいの幅のここは、「トンネル」と呼ぶよりも、「隧道」と漢字で書いた方が雰囲気が当てはまるような気がいたします。この隧道を抜けて、およそ50メートル。竹林に囲まれた落ち着いた雰囲気のお家が目に入ります。

茶房 雲母
 しっとりと落ち着いた雰囲気

 ふっ、と目の前に現れた桃源郷にあるお家のようなこちらが、甘味処「茶房雲母」さんです。
 外と同じく、内装も実に落ち着いていて、すみずみまでピシリと静けさが染み渡っているようです。
 和喫茶なので、甘味もカキ氷や、あんみつなどが主です。その中でも、一番のおすすめとなっているのが、手作りの白玉。この白玉がカキ氷やあんみつなどと組み合わされているのです。
 何種類もの白玉メニューがありましたが、店員さんに質問して、「クリーム」が「アイスクリーム」を指していることが判明したため、「宇治白玉クリームあんみつ」という総動員体制をうかがわせるお品に決めました。暑い中歩いてきましたので、賢明な判断であったと確信しております。

宇治白玉クリームあんみつ
 たっぷりとしていて福々しいです

 10分ほど後、届いたお盆には、「宇治白玉クリームあんみつ」に、小花が一輪、箸休めのお漬物少々に、黒蜜が添えられていました。実に粋です。

 大き目のこしあんの玉の周囲には、和の色彩。こしあんと同じくらい大きい白玉一つに抹茶味の白玉(矛盾がありますが、この書き方で通します)が4つ、それらに囲まれて、甘く煮られた褐色のあんずに、ちょこんと淡い色の桜ん坊。この桜ん坊と比較してみてください。白玉の大きさがお分かりいただけると思います。

 どこからいただけばよいのか迷いますが、まずは黒蜜を…、いやこれは黒蜜ではありませんでした。小さなガラス容器に入れられたものは深い深い色合いだったために分かりませんでしたが、白玉、アイスにくるりと掛けると、黒蜜ではないことが分かりました。これは抹茶蜜です。和の色彩と、味わいを崩さないように、黒蜜よりも甘さを抑えた抹茶蜜にしているのでしょう。これまた粋な心遣いです。

 それでは、主役の白玉からいきましょう。…ゆでたてなのがはっきりと分かる、ねっとり、ふんわり、そしてとろりとした口当たりです。ほっと心が落ち着く、優しいお味。抹茶白玉の方は、嫌味の無い苦味がわずかに香る上品さを持っています。
 2つ入ったあんずは、すっぱくて、しゃくっとした歯ごたえを持っていて、選びに選び抜かれたことが分かる相性の良さ。
 写真に見られる分でも、結構なボリュームがありますが、食べ進めていくと、「あんみつ」の本体である、かんてんと黒えんどう豆が登場します。ほろほろと崩れるかんてんと、ほくっとしたえんどう豆で、これまた新しい口当たりを感じさせてくれます。
 途中、甘さに倦む瞬間があります。そんなときは、箸休めの高菜漬けをちょっぴり口に含みます。すると再び、優しい甘さの感動に浸ることができるのです。

 この「宇治白玉クリームあんみつ」は、「温度差の美味しさ」であるとも言えます。ゆでたてで、まだぬくもりのある白玉、反対に、よく冷えて、周囲の熱で徐々に溶けていく抹茶のアイス、こしあんとあんみつ、果物は、彼らを繋ぎとめる役割を果たしています。このような温度のグラデーションを感じることができる甘味は、珍しいのではないでしょうか。

 見た目、味、温度、量。あらゆる面でたらふくになれました。膨らんだおなかをぽんぽん叩いていると、店員さんが一杯のお茶を持ってきて下さいました。このお茶は、塩気のある昆布茶です。最後の最後まで、素晴らしいおもてなしを見せていただきました。

 甘い喜びにひたっておりますと、後ろのお客さんと店員さんがお話をしていました。

「申し訳ありません。ご注文をもっとしっかりとお聞きしていれば…」
「いえいえ、僕が勘違いをしていたものなので…」

 どうやら、お客さんは沖縄からいらっしゃった方で、「ぜんざい」を注文されたようなのです。

 ぜんざい

 皆様はどのようなものを思い浮かべますか? 私にとってはお椀に入ったあん(私はつぶあん派です)に、お餅が入ったものが「ぜんざい」です。しかし、沖縄では、金時豆の上にカキ氷を盛ったものを「ぜんざい」と呼ぶのだそうです。店員さんとお客さんの間で、行き違いがあったのでした。

 沖縄の皆様、夏場に県外にご旅行する際はお気をつけ下さい。
 沖縄県外の皆様、冬場に沖縄にご旅行する際はお気をつけ下さい。

 お勘定は水に濡れた千円札で済ませました。店員さんは全てを分かっているという風で受け取って下さいました。


◎店舗・商品データ
・商品データ
 商品名:宇治白玉クリームあんみつ
 価格:¥750

・店舗データ
 店舗名:茶房 雲母(さぼう きらら)
 住所:神奈川県鎌倉市御成町16-7
 営業時間:10:30-18:00
 定休日:無し
 アクセス:鎌倉駅方面からは、鎌倉駅西口から西に約100mにある市役所前交差点を右折。約150m先の交差点を左折(「ヘアーサロンキングダム」さんが目印)。直進して約300mの左手。
 銭洗弁天からは、坂を下った先をそのまま真っ直ぐ南へ約350m先の三叉路を左折(「みのわアパート(くずきりみのわ)さん」のある三叉路の次です)。そこから真っ直ぐ約350mの右手。
 佐助トンネルを抜けてからは、約50mです。


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2006.09.08

不思議に甘い幸せのワンプレート(3種のデリとご飯のワンプレート:ハッピー デリ 鎌倉)

 鎌倉駅に降り立ちますと、そこには、一見、名古屋と変わらぬ蒼天と陽射しがありました。しかし、そこに満ちている空気は、ヒートアイランドと化している名古屋とは全く違っておりました。爽やかな暑さ。暑い中にもひんやりとした気をはらんでいる風が流れています。陰もまた違っていました。ビルに囲まれた陰と、並木の木陰にこれほどまでの差があるとは思ってもみませんでした。自然の力の豊かさを感じた瞬間です。
 その空気を胸一杯に吸い込み、暑くもあり、冷やりともした風を肌に受けておりますと、それだけで肺が清涼感でたらふくになったように思われてきました。
 でも、昼下がり。まだ、昼食を取っておりませんでした。肺はたらふくでも、胃はぺこぺこです。目的地に行く前に、しっかりと腹ごしらえをしなければなりません。

HAPPY DELI kamakura
 お店は2階です

 こちらの「HAPPY DELI kamakura」さんは、ショーケースにならぶ10種類ほどのお惣菜と、日替わりグリル料理から、2種類、もしくは3種類を選ぶワンプレートメニューが人気のお店とのこと。
 このようなスタイルは、選択の幅があって、とっても嬉しいのですが、反面、とっても困ります。優柔不断な私は「あれが美味しそう。う~ん、こっちも食べてみたい。どれが良いかなぁ…。それをとりあえず一つください」と、決定にやたらと時間が掛かってしまい、店員さんご迷惑をお掛けすることになります。ですが、この時は最も混み合う時間帯が過ぎていたため、他のお客さんにまではご迷惑をお掛けすることはありませんでした。まあまあの幸いと言えるでしょう。

 あれやこれやと迷った結果、私が選んだのはこちらの3種類。

3種のデリとご飯のワンプレート
 デリは10種ほどから選べるようになっています

 左から「クリームチーズの野菜サラダ」「ガーリックアンチョビポテト」「チキンのグリル」です。それに加わるのが大盛りのご飯。視覚のみでたらふくです。
 「クリームチーズの野菜サラダ」は、シャキシャキのお野菜に、大好きなバジルが良く効いていて、ご飯がどんどん進みます。
 「ガーリックアンチョビポテト」も、しっかりとした味付け。アンチョビの塩気とガーリックの香りが加わったお芋さんが、ご飯に合わない訳がありません。どんどんお箸が進みます。
 そして、「チキンのグリル」。塩胡椒と香草で味付けされて、普通にグリルで焼かれた鶏肉かと思いきや、漂ってくる香りは印度方面のスパイシーなもの。タンドリーチキンの香りです。辛いものが苦手な私にとっては鬼門の香りです。

 「あっ! お魚の方にしておけば良かったかなぁ…」

と、思いつつも、お肉を一口パクリっと。…あれっ!?

 「甘いっ!! カレーの香りなのに甘い!! 何故か甘い!!」

 これだけ感嘆符を付けても足りないほどの驚きのお味でした。全くのカレーの香りなのに、ちっとも辛くないのです。舌に優しい、とろける甘さなのです。これには感服。ぱくぱくぱくっと、これまたご飯に良く合って、あっという間に食べ終わりました。

 「ご飯、ちょっと多いかなぁ」と思うのは、初めだけです。全てがご飯と見事に腕を組んでいます。これだけのボリュームがあるのに、お代が¥600ということにもニンマリ。

 これで、肺も胃も満たされました。さて、最大の目的地、あの神様に向かわねば。


◎店舗・商品データ
・商品データ
 商品名:3種のデリとご飯のワンプレート
 価格:¥600(2種のデリの場合¥400)

・店舗データ
 店舗名:HAPPY DELI kamakura(ハッピー デリ カマクラ)
 住所:神奈川県鎌倉市御成町15-7 樹々ビル2階
 営業時間:8:00-18:30(土は-18:00)
 定休日:日
 公式サイト:http://www18.ocn.ne.jp/~hpydeli/
 アクセス:JR鎌倉駅西口を出て真っ直ぐ西に、約250mの右側。


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気がすむまで甘くて美味しいものを食べ歩く―涼風の横浜・鎌倉編

 この夏、私は、旅まくりました。大阪と横浜と鎌倉と東京に行ってきました。「まくり」という表現を使いましたが、実際に出歩いたところは、大阪駅周辺と横浜・鎌倉、東京に至っては、滞在時間数十分でした。

 これを「まくり」と言っても良いでしょうか。

 「良し」としてください。出不精の私にとっては、近年稀に見る、激しい出歩き加減でございます。
 大阪については、アット・ニフティさんのイベントの様子と、甘いもの食べ歩きの様を既にご報告いたしました。
 そして今回は、大阪に行く前に「旅まくった」個所についてのご報告をいたします。もちろん、甘いもの中心です。各所で甘くて美味しいものを頂きましたが、その中でも厳選し、「ここでは、是非ともこれを召し上がっていただきたい」との思いで書きました。
 前述のように、旅まくったのが盛夏でしたので、最も美味しくいただくには、やや時期を逸したお品が含まれていると思います。しかし、「少々時期を逸してはいても、いや、時期は関係なし。今でも、いつでも、美味しく召し上がっていただけるはず!」というお品を選んだつもりです。

3種のデリとご飯のワンプレート:HAPPY DELI kamakura
宇治白玉クリームあんみつ:茶房 雲母
かまくらカスター:菓子処 かの鎌倉
芒果雪凍、愛玉子ゼリー:菜香 中華街大通り売店
豆沙大月餅:紅棉
Berry Berry Berry Good、Caramel Turtle Temptation:COLD STONE CREAMERY
ソンブレロ、ミルクパン:ウチキパン

 「大阪駅周辺編」と違い、今回は、時間に余裕をもって各所を回りましたので、文章にもあせりの色が出ていないはずです。心にゆとりを持ってご覧いただけるものと思います。


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