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2006.09.15

御利益で巡り合った綿毛のようなおかし(かまくらカスター:かの鎌倉)

 「茶房 雲母」さんから、鎌倉駅方面に戻ってくると、鎌倉一番のお買い物ストリート、小町通りに行き当たります。鎌倉駅東口から、鶴岡八幡宮へと伸びるこの通りには、お土産物、レストラン、喫茶店、甘いもの屋さんが軒を連ねており、約600mのこの通りを往復するだけで、ひねもす楽しめそうな気がいたします。
 こちらでゆっくりとお買い物を楽しみたいのですが、どうしても一ヶ所行きたいところがありました。昨年のNHK大河ドラマ『義経』を欠かさず見た私は、静御前ゆかりの場所、鶴岡八幡宮の「舞殿」を見てみたかったのです。まずは、「しずやしず」と静御前が舞ったこの場所を見てから、ゆっくりとお買い物をすることにしました。
 欲しいもの、食べたいものをチェックをし、今すぐにでも食べたいと思うものに後ろ髪を引かれながらも、やや急ぎ足で小町通りを抜け、鶴岡八幡宮の鳥居をくぐると、正面に舞殿が見えました。
 「あっ、舞殿、舞殿だ!」と足早に近寄ると、どうにも様子がおかしいのです。

 絵でした。

 後日、公式サイトで確認すると、舞殿は、現在修復工事中で、もともと全面に白い幕が掛けられていたらしいのです。しかし、それだと景観が悪いと判断したのか、正面の幕に実物大写真の舞殿をプリントしたのだそうです。
 公式サイトでは「期間限定 プリント舞殿」と書いていますが、あまり嬉しくない期間限定でした。できれば白い幕のままの方が良いのではないかと思います。工事について知らない人は、すごくがっかりしますので。
 すごくがっかりしながら、せめて本宮はお参りせねばと思っていたら、あと数分で本宮が閉められることが分かりました。あわててお賽銭を取り出して、ささっとお参りを済ませました。本当ならば、銭洗弁天と同じくらいいろんなことをしっかりとお願いしたかったのですが。下調べは本当に大切なものなのだと深く深く反省いたしました。

 さて、これでゆっくりとお買い物ができると、小町通りを鎌倉駅方面に向けて歩いていくと、先ほどと様子が違っています。ずいぶんとがらんどうな感じなのです。
 そうなのです。八幡宮が閉まれば、お店も閉まるというわけなのです。目をつけていたあのソフトクリームも、あのワッフルも、あのプリンも、もう閉まっているのです。悲しすぎて、涙も出ません。
 せめて、これだけは買っておきたいと思っていた「鎌倉帆布巾」さんのバッグを求めに行くと、

 「本日は臨時休業といたします」

の張り紙が…。涙も涸れて、ドライアイです。

 何も買えてない…。一円も払っていない…。一円も…。あっ、そうなのかっ!

 無駄遣いをしていないのです。お金が減っていないのです。これが銭洗弁天様の御利益だったのです。ずいぶん遠回りな御利益のようですが、そう考えなければ、やってられません。

 鎌倉駅まで戻ったところで、一軒のお菓子処に入りました。あらかじめ目を付けておいて、かろうじてまだ閉店していなかったお店です。
 お店の名前は「かの鎌倉」さん。こちらのおすすめのお品は「かまくらカスター」という洋菓子です。


 グレープフルーツのみ期間限定です

 丸いスポンジケーキの中に、カスタードクリームが入ったこの商品。オーソドックスなカスタード味の他に、チョコレート味、紅茶味などのラインナップとなっております。今回はあえて普通のカスタードは避けて、変り種のチョコレート、紅茶、そして期間限定のグレープフルーツ味を選択しました。

 まずは、チョコレート味からいただいてみることにしましょう。袋から取り出して、半分に割ると、ふかっとした手触りがしたかと思うと、とろりとなめらかなクリームが現れました。
 このスポンジケーキはスポンジというにはあまりに軽くて優しい手触り、口当たり。見た目はスポンジですが、綿のように軽く、きめ細やか。スポンジケーキというよりもシフォンケーキに近いでしょうか。あえて例えるならば、極限まで柔らかくした低反発枕のようです。…余計な例えでした。でも他に言いようが思いつかないのです。


 綿毛を持っているような感触

 クリームはべたつきが無く、なめらか且つさらりとしているものの、しっかりとコクを持っています。ただ、チョコレートの味はそれほど強烈ではなく、受けの良いクセのないお味といったところでした。
 一方、紅茶クリームは、快心の味! ミルクティの深いコクがカスタードと見事にマッチしていて、上品な香りが鼻を抜けます。「チャイ」に近い味ですが、香辛料のきつさは全く無いので、お子様でも安心して召し上がることができるでしょう。
 そして、期間限定の「グレープフルーツ味」。クリームにはピンクグレープフルーツが使われているとのことで、ベージュのクリームは、微かな酸味を持っていて、すっきりと爽やかなお味です。スポンジの軽さとクリームの味の軽さとは、これが一番融合しているように思われました。ただ惜しむらくは、これが夏季期間限定だということ。すでにこの商品は店頭には並んでいないのだそうです。(公式サイトによれば、現在の期間限定商品は「渋皮マロン」クリーム。10月半ばまでの販売)

 一個105円。小町通りでお買い物三昧、食べ歩き三昧を目論んでいたのですが、ずいぶんお安く済みました。銭洗弁天様、ありがとうございます。でも、今度は全種類食べて、さらに他のお店の甘いものをあれこれと食べ歩いて、心ゆくまでたらふくになりたいです。金運と併せて、お願いいたします。あと帆布バッグも。


◎店舗・商品データ
・商品データ
 商品名:かまくらカスター
 価格:「カスタード」は¥90。期間限定「渋皮マロン」は¥150。その他は¥105。

・店舗データ
 店舗名:かの鎌倉・鎌倉駅前本館
 住所:神奈川県鎌倉市小町1-5-2
 営業時間:平日8:30-20:00、日祝8:30-19:00
 定休日:無し
 公式サイト:http://www.yougashi.co.jp/
 アクセス:JR鎌倉駅東口の正面すぐ。徒歩1分


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コメント

>みんたさん
「かの鎌倉」さんはそのような位置づけだったのですね。手土産の定番になっていそうですね。

弁天様は意外な手法でやらかしてくださいました。帆布バッグを買うのを非常に楽しみにしていたのですが。(でも、クィーンズスウウェアの別の帆布バッグを購入できました)弁天様がやきもちやきなのは知っておりましたので、対策はきちんと練っておきましたよ(笑)

「かまくらカスター」は普通のカスタードに特徴が出ていたとは。わざと避けたのに。裏目に出てしまうとは。あっ、これも弁天様のお導きかも! …と思うしかありません。
私は油っぽさは感じませんでしたよ。スポンジが他と違う感じがするなぁとは思いましたが、悪いイメージではありませんでした。

鳩サブレも購入してみたいもの一覧に入っていたのですが、時間が足りませんでした。鎌倉は半日、いや実際には3分の1日でしたが、それだと楽しむには全く足りませんでした。今度は1日かけて鎌倉を回りたいですわぁ。

投稿: 桜濱 | 2006.09.16 23:04

追加データ:「かの鎌倉」さんはお店の入っているビルの主「鎌倉ニュージャーマン」の出店のようなものなので、持ち帰りでよければかまくらカスターは県内各地のニュージャーマン支店で購入できます。有名デパートにはたいてい入っていると思います。

と、また楽しいレポートでした。
まさか弁天様のご利益がそちらに発揮されるとは…鎌倉はまさしく観光地なのでお店が閉まるのは昔から早いのです。(ほかには弘前も全体に早かったですが、こちらはお酒の出る飲食店とミスドは遅くまで開いていてくれました)
一言訊いてくだされば~~(TT)と今回ほど思ったことはありませんが、普通そんなことには思い至りませんし仕方ないですよね。
ちなみに、鎌倉と江ノ島の近い2箇所に有名な弁天様があることになるのですが、やきもちを焼かれて仲を裂かれるのでカップルでお参りしないほうがよいとされています。…大丈夫ですよね?(をい)

かまくらカスターは、実はプレーンなカスタード味を召し上がって他所の店のものとの違いを実感していただきたかったです。
大きさの違いはありますが、柔らかなケーキのなかにカスタードクリームを入れたお菓子は全国にありますね。そのほとんどは外側のケーキが蒸しケーキかそれに近いスポンジです。かまくらカスターは焼き色がありしっとりと油っぽくて、あまりないタイプなのです。これが中身がプレーンなものだと、際立って他との差がわかると思うのです。
地元では気軽なお土産として使われ、親しまれているもので、人によっては甘すぎるとか油っぽいとか言って好まないようなのですが、わたしにはそこまでとは思えないのです。他所のかたに楽しんでレポートしていただけて楽しかったです。

それから、今度いらっしゃるときは、八幡宮への行きは通りを1本外にして段かずらの参道を楽しんでください。ずらっと並んだ桜は、花ならもちろん若葉も紅葉もなかなか素敵です。鎌倉らしい情緒がある道だと思います。通り沿いには鳩サブレの豊島屋本店があり支店では手に入りにくいサブレ以外のお菓子を売っています。
そしておまいりの帰りに横に入って小町通でタップリと軽井沢のソフトクリームだの豆やの豆菓子だの様々を召し上がってください。

投稿: みんた | 2006.09.15 03:03

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