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2006.08.24

満遍なき円満(今川焼き:ポッポ)

 ミスドから新グルメパイがでているようですが、現在、私、歯の治療中のため、感想が書けるようになるのは、しばらく先になりそうです。「ハムチーズパイ」「半熟ハムエッグパイ」「エビグラタンパイ」の3種類。早く食べたいです。
 このような事情のため、これからしばらくの間は、宿題にしていたものの感想などを書いていくことといたします。

――――――――――

 それでは、本題に移ります。
 いつも「ケーキが好き! ケーキが好き! 生クリームが好きなの!」と言っておりますが、和の菓子も好きです。
 生八つ橋に、おはぎに、大福に、どらやきに、たい焼きに、今川焼き。
 花などを象った、小さくて、綺麗な京菓子も素敵だと思いますが、どちらかというと、前掲のような、くつろいだ感のある和菓子が好きです。
 これらの菓子から、すぐに思い浮かぶのが、あんこの存在です。いずれも小倉あんが重要な位置を占めているのが分かるでしょう。かぶせられたり、はさまれたり、閉じ込められたり、粉と一緒に焼かれたり。あんこはTPOに合わせて、多種多様な使われ方をします。
 こうして見ると、「焼き度」が高いほど、よりくつろいだ菓子になっていることが分かります。換言すれば、焼かれたあんこ菓子は気軽に食べられるということなのです。
 おまつりの屋台を思い出しましょう。生八つ橋の屋台を見たことはありません。たい焼き、今川焼きの屋台は目にします。
 最もくつろいだあんこ菓子「たい焼き」「今川焼き」は、気軽さが持ち味のためか、ふとした場所で売られていることがあります。スーパーの片隅。しかし、出入り口付近。一番人目に付くところで彼らは焼かれています。そして、買い物を済ませたはずの人の財布の紐を緩めるのです。
 たい焼きと今川焼き。彼らの構成要素は変わりがありません。型が違うだけです。それだけの違いなのに、たい焼きの方が会話の種になることが多いように思われます。それは「たい焼き頭尾どちらを先に食べるか論争」が大きく関わっていることは、言を俟たないでしょう。
 生き物を象っているがために生まれる論争。たい焼きの持って生まれた宿命。そのためたい焼きには悲壮感が漂っているように感じられるのです。
 しかし、今川焼きにはそれがありません。前も後ろも、上も下も、裏も表もありません。焼印が押されて、上下裏表が決められている今川焼きがありますが、それは例外とします。どのような物事にも例外はつきものです。
 今川焼きは円形であるため、どこからかぶりついても、小麦粉の香ばしさと、あんこの甘さを、等しく得ることができます。たい焼きのように「尻尾は粉だけ」というようなことはありません(粉だけの部分も、あれはあれで美味しいとは思います)。
 円満。総てが丸く収まっている。それが今川焼きの良さでしょう。結婚式の披露宴に出てもおかしくないと思います。いや、出るべきなのです。
 ここで、一つ、注意書きを入れます。
 ここまで「今川焼き」と書いてきましたが、私の郷里では「回転焼き」という呼称が一般的です。こちらのサイト(『二重焼き』 http://hb2.seikyou.ne.jp/home/my-morita/ni/ni_top.htm)をご覧下さい。同じものなのに、これほどまでに呼称が異なっているのです。
 今回の記事では「今川焼き」という呼称を使うことといたしました。最も一般的であると思われると共に、今回の本題に深く関わっているからです。
 その本題とは、「『ポッポ』の今川焼きは美味しい」というものです。
 「ポッポ」とは、大手スーパーマーケット「イトーヨーカドー」さんのフードコートにあるファーストフード店です。「ほー。そんなお店があるのか」と思われる方も多いと思います。何故なら、イトーヨーカドーさんは、全国47都道府県中、25都道府県にしか店舗が無いからです。約半数の県の在住者の方は、イトーヨーカドーさん、そしてポッポさんに関わることが困難な状況にあるのです。 そのような皆様方に、ポッポさんの今川焼きが美味しいということを伝えたいがために、今回の拙文を書くに至ったわけでございます。
 ポッポさんでの商品名は「今川焼」です。

ポッポの今川焼き(持ち帰り用)
 明記されています

 ポッポさんの今川焼きが、何故美味しいのか。第一にして、最大の理由は、作りたてであるということに尽きるでしょう。
 大手スーパーマーケットの、広いフードコートには、常に多くのお客さんがいらっしゃいます。その方々が、引きも切らず、注文をするのです。そのため、焼いては手渡し、手渡しては焼くを繰り返すことになるのです。そうなれば、自然と、作りたてをいただくことになるというわけです。
 作りたての今川焼きは、美味しいです。薄い皮の表面はパリッとしていて、でも周縁部の内側は鈴カステラのようにふわっとしています。
 「さぁ、食べよう」と手に取ると、まだアチアチで、右手、左手、右手と何度か往復をさせ、いくらか冷却させた後、歯を立てるのですが、中身はまだまだアチアチで、歯がジンジンと熱くて、舌がヒリヒリと熱くて、「こへは、もうひょっとはまひはほうはよはっは(これは、もうちょっとさましたほうがよかった)」と思うものの、時既に遅く、アチアチアチアチで甘甘甘甘のあんこが上あごに引っ付き、やけどして、皮がぺろりとはがれるという羽目になるのです。
 「そんな目に遭うのに、何故、今川焼きを食べるのか? しっかりと冷ましてから食べればよいではないか」
 そのような叱責は甘んじてお受けします。しかし、やけどするほどアチアチなのをいただいてこそ今川焼きだと思っております。アチアチの今川焼きとヒエヒエの今川焼きを食べ比べてみてください。味に雲泥の差があることがお分かりいただけると思います。
 持ち帰りの今川焼きは、ラップにくるんで、20秒ほど電子レンジで加熱してください。作りたての表面のパリッ感は失われますが、アチアチでジンジンの美味しさは復活させることができます。

ポッポの今川焼き(中身)
 たっぷりで甘甘のあんこ

 ポッポさんでは、調理行程を間近で見られるという魅力もあります。お客さんから、ほんの数十センチの目の前で、限界まで近づけば、目からほんの数センチ前で、次から次へと、今川焼きが作られていくのを見ることができます。
 一分の隙も無く、システマティックに、大量に、なおかつ、一つ一つに心を込めて、調理されている様子は、いくら眺めていても、飽きることがありません。
 仮に、今川焼き調理行程を見飽きたとしましょう。目を少し横にずらしてください。するとそこには、一分の隙も無く、システマティックに、大量に、なおかつ心を込めて作られている、お好み焼きやたこ焼きを見ることができるようになっています。もし、それらの調理行程を見飽きたら、再び目を元に戻してください。その頃にはまた今川焼きの調理行程が懐かしくなっているはずです。今川焼きが一分の隙も無く…、とエンドレスに楽しめるフードコート。眺めているだけでたらふくになれるフードコート。それが「ポッポ」さんなのです。
 「あぁ、今川焼き、たこ焼き、お好み焼きが、ぽっぽっぽっと出来上がっていくのをみるのは心地よいなぁ」
 ぽっぽっぽっと出来上がる?

 ぽっぽっぽっ?

 私の中で一つの疑問が生じました。

 ……つづく


◎店舗・商品データ
・商品データ
 商品名:今川焼き(小倉あん)
 価格:¥84

・店舗データ
 店舗名:ポッポ(イトーヨーカドー・フードコート内)
 住所:イトーヨーカドー各店(178店舗:2006年2月末現在)
 営業時間:イトーヨーカドーに準じる
 定休日:イトーヨーカドーに準じる


 更新履歴
 2018/12/11
 一部の改行を削除しました。
 全角の英数文字を半角にしました。
 三点リーダを「…」から「……」に変更しました。

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2006.08.21

涼しさ飛び出る檸檬のバクダン(タルト・シトロン・キャラメリゼ:シェ・シバタ 名古屋店)

 丸善の色とりどりの画集の上に置かれた檸檬は、あの後、どうなったのでしょうか。
 「奇怪な幻想的な城」はその上に置かれた檸檬によって、「ガチャガチャした色の諧調をひっそりと紡錘形の身体の中へ吸収してしまって、カーンと冴えかえ」りました。

 「カーン」という、擬音が良いですね。

 硬く、鋭く、そして冷ややかな音です。「肺尖を悪くしていていつも身体に熱が出」ていた「私」も檸檬を握ることで、「掌から身内に浸み透ってゆくようなその冷たさは快いもの」を感じていました。

 レモンはいつでも、冷たく、快いものなのです。

 「シェ・シバタ」さんの「タルト・シトロン・キャラメリゼ」もまたそうでした。このお品は、夏限定なのだそうです。

タルト・シトロン・キャラメリゼ
 画集の上には置かれていません

 表面がキャラメリゼされており、暖色系となっているため、ぱっと見た感じでは、それほど、甘い涼感を得られるようには見えません。果たして中身でどのようにして、夏限定を表しているのでしょうか。

 前回いただいた「タルト・オ・フィグ」は手づかみでしたが、今回はそうは参りません。このタルトを手づかみでいただくと、カラメルとタルト生地に内包されているクリームによって、指・手・口まわり・その他諸々箇所が惨憺たる有様になることが、容易に予想できます。
 これは、きちんとフォークとナイフでいただきましょう。

タルト・シトロン・キャラメリゼ 中身
 とろけだす甘酸っぱさ

 表面はパリッパリにキャラメリゼされていて、ナイフを通すと、ステンドグラスのように、パリンとひびが入ります。それとともに、真っ白なクリームが姿を現しました。カラメルと対を為すかのように、とろっとろです。このクリームは酸味がやや強いレモン風味。のどに軽く沁みるほどの酸味をもっています。

 あれ? ちょっとすっぱすぎるかな?

と、思ったのですが、表面のカラメルと共に口にいれると、きっちりバランスの取れた甘さ、すっぱさとなりました。これぞまさに名人芸!としか言いようがありません。
 タルトの土台はやや硬め。これは口ざわりの点で、クリームと対を為していると言えるでしょう。やはり名人芸!
 上にはアーモンド味のクッキーが乗っかっています。カリカリタイプのクッキーで、しっとり感はありません。

 このタルト一つで、さまざまな要素を体験できるのです。
 一番上がカリカリの香ばしいクッキー。
 パリッパリで強い甘みのカラメル。
 とろっとろで、酸味の強いレモンクリーム。
 ザクザクしたタルト生地が一番下。

 こんな贅沢な涼感があってもいいのでしょうか。アイスクリームやシャーベットのような冷たさはもちろんありません。しかし、昔の人と同じく、心と体に快いものを感じさせてくれるタルトです。心がくつろぐたらふく感でございました。

・引用文献
 梶井基次郎『檸檬』 新潮文庫 1985年6月改版


◎店舗・商品データ
・商品データ
 商品名:タルト・シトロン・キャラメリゼ(Tarte citron carameliser)
 価格:¥420
 ポップ:本場のレシピで作ったシトロンクリームをタルトに詰め、表面をキャラメル状にしました。

・店舗データ
 店舗名:chez Shibata NAGOYA(シェ・シバタ 名古屋店)
 住所:〒464-0064 名古屋市千種区山門町2-54
 営業時間:10:00-19:00
 定休日:火
 公式サイト:http://www.chez-shibata.com/
 アクセス:名古屋市営地下鉄覚王山駅の北東、日泰寺の参道に沿って、約150mの右側。


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2006.08.09

最後は意地のテイクアウト(ショートケーキ、クレメ・ダンジュ:グレゴリー コレ)

 最初に目星を付けていたのに、定休日だから、テイクアウトだけだからという理由で、あきらめるわけには行きません。「ココリコ」さんから再び阪急梅田本店に快足を飛ばして戻り、再び「グレゴリー コレ」さんを訪れました。
 電車の時間は迫っています。テイクアウトで名古屋まで持って帰らねばなりません。ちょっとの振動で形が崩れるようなものを選ぶわけには参りません。
 そこで選んだのが、定番中の定番「ショートケーキ」と「クレメ・ダンジュ」。特に「クレメ・ダンジュ」は型崩れの心配がほとんどありません。テイクアウトにもってこいです。一方、真っ赤なイチゴの大玉が乗っかった「ショートケーキ」は移動に不安がありましたが、なんとかして振動を吸収する持ち帰り方をするしかありません。

 「お持ち帰りの時間はどれくらいでしょうか」
 「最大でどれくらいの保冷剤をいれてくださいますか?」
 「一番多くても2時間分となります」

 大阪駅から名古屋駅まででも2時間40分掛かります(在来線)。それだけですでに保冷時間オーバーです。でも仕方ありません。「最大時間分の保冷剤をお願いします」とお頼みして、少しでも保冷時間を延ばす作戦にでました。

 駅の売店に直行です。500mlのペットボトルのお茶を2本、ケーキの箱の上に載せました。この方法で成功するか分かりません。しかし、無いよりましなような気がします。

 電車に乗ってから、家に帰るまで、「おかもち方式」で持ち帰ることにしました。常に、ケーキ入りビニール袋の取っ手を指に引っ掛けて、指・手・腕の関節と筋肉でケーキを緩衝するという方法です。

保冷剤代わりの1リットル
 一リットルの保冷剤

 指が痛い。手が痛い。うっ血します。でも美味しいケーキのためです。これも修行なのです。耐えねばなりません。

グレゴリー コレの袋
 やっと持ち帰ることができました

 ようよう家に帰り着き、グレゴリー コレの黄色の袋の中身を取り出してみました。
 保冷剤は「再び冷凍庫に入れておけば、保冷することができる剤」に変化していました。「クレメ・ダンジュ」に障害は無し。丸いショートケーキはややイチゴが傾き、イチゴの乗っている側のクリームに損傷がみられました。しかし、大阪から名古屋の移動で、これだけの損傷で済んだことは、幸いとみるべきでしょう。

やや崩壊
 イチゴが傾いているっ!

 もう、保冷時間は過ぎています。夜12時近いですが、早速いただくことにしましょう。まずは、キング・オブ・ケーキの称号をほしいままにしている「ショートケーキ」から。

少しだけお色直し
 壊れているところが見えにくくしました

 ショートケーキの勲章ともいえるべきイチゴがかなり大きいです。φ55mm。そして丸いです。この品種は何でしょうか? 見覚えがありません。またまた不勉強が露呈しました。生クリームの上にそのでかいイチゴが鎮座ましまいていました。…が、移動中に座からこけていました。申し訳ない。イチゴ君。このイチゴ、水分が多いものの、酸味がやや強め。甘味は弱かったです。
 飾り付けのホイップクリームは固めの甘さが強いタイプでしたので、イチゴと同時に食べれば、丁度良い甘さになっていたのかもしれません。
 本体表面のクリームは、つるつるに綺麗に整えられていて、光り輝いています。突き崩すのがもったいなくなります。…が、食べないことには始まりませんので、ざくりといっぺんを切り取ります。うん、こっちのクリームもしっかり甘いです。
 中のスポンジは、美味しいケーキ店の法則とおり、ぱさつきは無く、さらりと口どけをするものでした。甘味はくどくなく、スポンジだけでもいいから、いくらでも頂きたくなります。

 おや、スポンジの中心になにやらソースが隠れていました。このソースが不思議な味わい。酸味はフランボワーズなのですが、甘味はストロベリーっぽいのです。ベリーミックスのソースなのでしょうか。訊きたいのは山々ですが、いくらなんでもこれは企業秘密でしょう。
 この甘酸っぱいソースが、いい効果を出していました。これが出てくるまでには、上から順番にちょっとずつ食べていけばいいかしらん、と思っておりましたが、このソースの登場でそうは行かなくなりました。これはざっくりとすべての層をいっぺんに削り取って、大口をあけてぱくつくのがよさそうです。甘さと複雑なすっぱさが交わりあうと、恍惚となりますよ。

 そして、やっと、今回最後のケーキになりました。型崩れ無しの「クレメ・ダンジュ」です。

クレメ・ダンジュ
 食べ終わった後の陶器の容器の扱いに困る

 フランボワーズソースが、小さな容器に小分けにされていて、食べる直前にかけるようになっています。このソースはかなりの酸味。「うっ、すっぱーい」というほどのすっぱさでした。
 本体はどうでしょうか。一口をじっくりと味わうと、最初は甘さがいちどきに押し寄せるのですが、すぐにチーズの深い甘みとわずかな酸味、ふわりと軽い感触は、ホイップクリーム以上です。
 クリームチーズの層の下はスポンジ層となっていました。しっとりと水分を多分に含んでおり、とても甘く、サバランのようになっていますが、洋酒の香りは感じられませんでした。

 さすがに二つ続けていただけば、たらふくにもなります。
 いや、半日で6個のケーキをいただいたのですから、たらふくにならないはずがありません。大満足の一日でした。

 翌朝、おなかが空いていました。ケーキを少し残しておけば良かったかなと、ちょっと後悔しました。


◎店舗・商品データ
・商品データ
 商品名:ショートケーキ(SHORT CAKE)
 価格:¥368

 商品名:クレメ・ダンジュ(CREMET D'ANJOU)
 価格:¥473

・店舗データ
 店舗名:グレゴリー コレ(GRÉGORY COLLET) 阪急百貨店・梅田店(こちらはテイクアウトのみ。神戸・本町本店及び大阪・北新地店ではイートインができます)
 住所:〒530-8350 大阪府大阪市北区角田町8-7 阪急百貨店・うめだ本店 地下1階
 営業時間:10:00-20:00
 定休日:阪急百貨店・うめだ本店に準じる。
 アクセス:阪急梅田駅からすぐ。
 公式サイト:http://www.gregory-collet.com/


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目覚めがよくなるかな(リュバン:ココリコ 阪急三番街店)

 さて、次なる目的地は阪急百貨店にある「グレゴリー コレ」さん。
 ところが行ってみると、デパチカのテイクアウト専門店でした。どうしても今、いただきたい。店員さんに、

 「イートインできるお店はありませんか?」

とお尋ねしたところ、お店のネームカードをいただき、

 「神戸の元町本店と、北新地店ではお召し上がりいただけます」

と教えてくださいました。
 帰りの時間は迫っています。神戸まで行くには時間は足りません。北新地店ならば、ギリギリ間に合いそうです。住所が書かれてあるそのカードと、iモード、印刷解像度の荒いGoogleマップを頼りにして、北新地店を目指そうとしたところに、カード裏面の一文が目に付きました。

 「定休日/土曜日・日曜日・祝日」

 今日は土曜日。お休みです。先ほどまでの意気込みはすっかり消沈し、ショックですごすごと大阪の地下街を彷徨いました。
 しばらくするとそのショックからもどうにか立ち直れて、5件目に予定していたお店に向かうことにしました。
 向かった先は「ココリコ 阪急三番街店」です。「cocorico」はニワトリの鳴き声を、フランス語で表したものです。また、お笑いコンビの「ココリコ」さんは、このお店の名前を拝借したそうです。

ココリコ外観
 店内は広いです

 ムース、ゼリー、タルトと食べ続けてきたので、だんだん選択肢が少なくなってきました。あとは…、チーズケーキ!
 何種類かあるチーズケーキから、名前に惹かれて「リュバン」を選びました。「リュバン」とは、フランス語で「リボン」を意味する言葉です。届いたケーキを見てみますと、
リュバン
 いろんな白がある白

 たしかにリボンが巻かれています。本体のお味とはあまり関係なさそうですが、飾りが綺麗なので、なんだかわくわくします。
 ケーキは真っ白。頂上のイチゴが目覚ましてくれます。白は白でも、部分部分で白が異なったものとなっているのです。
 ムースは甘いマスカルポーネ、その上にはホワイトチョコレートが散りばめられ、さらに、ムースの内側にはヨーグルトのムース。いずれも甘いのですが、イチゴが酸味の強いもののため、ケーキ部分とイチゴ部分を同時にいただくと、甘酸っぱさの極地を味わうことができます。イチゴを除いて、ケーキ部分だけをいただくと、初めは甘味がやってきて、その甘味がのどを過ぎる頃に、ほどよい酸味が姿を現します。それぞれの味わいが適切な行動をとっているように感じました。
 上から順番に、白い部分をつついていると、ほぼ中心部になにやらあるのを発見しました。赤く、すっぱいソースです。ラズベリージャムでした。さらにそこには細かく砕かれたパイが含まれているのです。それが、全体的に柔らかいこのケーキに、ちょっとしたアクセントを加えていて、食感に変化を持たせており、単調にならないような気配りがされています。

 このリュバンは¥380。大阪のケーキは¥300円台、高いものでも¥400円台前半が多いような気がします。これらのケーキ店が近くにあれば、入り浸ることになるでしょう。一日大阪駅周辺を歩き回れば、甘味でたらふくになれることがわかりました。これが私の体にとって幸か不幸か、私にはいまだによくわかりません。

 さて、合計5店舗を回ったわけですが、ただ一つ「グレゴリー コレ」さんのケーキが気になってなりません。電車は20:30発車。ただいま20:00。

 間に合うか? 間に合う!

 心肺を総動員して、走って、阪急・梅田本店に引き返しました。


◎店舗・商品データ
・商品データ
 商品名:Ruban(リュバン)
 価格:¥380
 メニューの説明:マスカルポーネのムースとヨーグルトのムースの中には、手作りのラズベリー・ジャム、パイ・クランチスフレ風に仕上げ、上にホイップ・クリームとイチゴを飾りました。

・店舗データ
 店舗名:cocorico(ココリコ)阪急三番街店
 住所:〒530-0012 大阪府大阪市北区芝田1-1-3 梅田阪急三番街 B2階 北館
 営業時間:10:00-23:00
 定休日:不定休
 アクセス:阪急・梅田駅茶屋町口改札から階段を降りてすぐ。
 公式サイト:http://www.crepes-de-cocorico.com/


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果物の美味しさを知ることができました(タルト・バナーヌ:ポワール・ド・ジュネス)

 だんだんと夕闇が迫ってきた頃合、きらきらしく目映いお店に着きました。3件目の「ポワール・ド・ジュネス」さんです。

ポワール・ド・ジュネス外観
 キラキラです

 このキラキラを浴びているうちに、キラキラこそケーキに必要不可欠なものじゃないかと考えるようになってきました。だんだんと頭に糖が回ってきたようです。
 ここまでに、ムースタイプのズコット、コーヒーゼリーといただいてきたために、そろそろフルーツものが欲しくなってきました。
 よくよく店内を眺めてみると、大きなポスターに、バナナのタルトの写真が載っていました。バナナならば栄養充分、甘味充分、タルトなのでこれまでに食べてきたものとかぶらない、そして何より、バナナは美味しい。ガッツ石松さんもバナナが好物だと聞いたことがあります。

タルト・バナーヌ
 淡いブラウンがいかにも甘そうです

 数層に分かれていますが、全体が淡いブラウンに統一されています。見た目に落ち着いた、ちょっと大人の雰囲気を持っていますね。
 まずは、上面に乗っかった三切れのバナナうち、一つをフォークで刺し、口にすると…、

 なんという、甘味! 円熟! 熱帯の濃密な香り!

 いやな感じではないねっとりとした舌触り。これほどまでにバナナが美味しいと感じたことは久しぶり、いや、初めてかもしれません。
 このバナナの美味しさはもしかしたら私の勘違いかもしれない。私は自分を疑って、もう一切れのバナナに手を伸ばしました。…美味しい! やはり美味しい。陶然となるとはこのようなことを言うのでしょう。
 あと一切れのバナナは後のお楽しみにして、ケーキ本体に取り掛かります。バナナを固定しているのは生クリーム。さすがにバナナの甘味に圧倒されていて、存在がやや薄いです。
 その下、ケーキ本体の一番上の層はキャラメルムースです。表面は薄くゼラチンが敷かれていて、ほんの少しのぷるり感がムースのなめらかさを引き立てているようです。ムースは私の大好きなキャラメル味。甘味はほどほど、キャラメルの風味だけで、苦味はほとんど無いタイプです。甘党にとってはたまらないキャラメル味です。
 ムースの下、スポンジ層の間になにやら挟まっています。

 あっ、バナナ!

 上にだけあると思っていたのに、さらにバナナです。これまた、上のバナナと同じ味わい、じっくりゆっくりと楽しみました。このバナナもくどくない甘さ! 美味しい!
 スポンジはしっとりとしたタイプで、やや洋酒の香りが感じられます。香りだけなので、お酒が苦手な方も安心して楽しめると思います。
 一番下のタルト生地は、パイ生地に近いように見えますが、ぱりぱりとしたものではなく、ほろりとくずれる柔らかいものでした。サクサクタイプの生地とは逆ベクトルのタルト生地です。

 フルーツタルトでこんなに満足を得られたのは久しぶりでした。全体の甘味の調和が取れていて、しっかりたらふくです。

 食後にセットでアイスコーヒーをお願いしました。

セットのアイスコーヒー
 思わぬ発見をしました

 少しミルクをたくさん、ガムシロップを少量入れて、ストローでコーヒーをかき混ぜると、

 「キャラン、キャラン」

と、グラスが涼しげな音を立ててくれました。
 普通のお店では、グラスは割れにくいように、厚手のグラスを使うところが多いようですが、こちらのグラスは直径が広く、高さが低め、10角形の薄手のグラスです。氷とグラスが接触すると、上のような涼しげな音を立ててくれるのです。私は飲むのは後にして、音を楽しむために、むやみに「キャラン、キャラン」とストローをかき混ぜていました。
 でも、それだけではコーヒーセットにした意味がありません。少しコーヒーを吸いこみ、またもやストローでかき混ぜます。

 「キィリン、キィリン」

 コーヒーの量が減ったために、音がやや高くなりました。もう、コーヒーを飲むことよりも、音の変化の方が楽しくなりました。
 さらに、コーヒーを飲んで、かき混ぜると、

 「ピィリン、ピィリン」

 どんどん音が高くなってきます。コーヒーの音でこれほどまでに涼感を得ることができるとは思いませんでした。

 お会計を済ませる時、店員さんにバナナがあまりにも美味しかったことを伝えたかったために、

 「あの、バナナがとっても美味しかったです。こちらのお店はもともと果物を取り扱っていらっしゃるのですか?」
と、質問したところ、
 「いえ、果物店ということはございません。ただ、当店は30年ほど前から開業しておりまして、それ以来、ケーキに使用するフルーツは厳選してご提供いたしております」
とのお答えをいただきました。フルーツに捧げる心意気はバナナ一つで分かりました。

 帰り際店外に置かれていたメニュー表を見てみると、「タルト・バナーヌ」は8月・今月のスペシャリテとして新商品かつおすすめ商品になっておりました。
 タルト・バナーヌの説明には、

 「キャラメルムースが名脇役になって、バナナをしっかりと引き立てます。バナナのおいしさを、たっぷりと味わって頂けるタルトです」

とありました。はい、しっかりとバナナの美味しさを味わうことができました。
 このバナナを味わいたい方は、月が明けないうちにどうぞ、お召し上がりを。感動ですよ。


◎店舗・商品データ
・商品データ
 商品名:タルト・バナーヌ(Tarte Banane:バナナのタルト)
 価格:¥462
 商品ポップ:キャラメルムースが名脇役になって、バナナをしっかり引き立てます。バナナのおいしさを、たっぷり味わって頂けるタルトです

・店舗データ
 店舗名:POIRE de jeunesse(ポワール・ド・ジュネス)
 住所:〒530-0003 大阪府大阪市北区堂島1-2-13 翁ビル1階
 営業時間:12:00-翌1:00
 定休日:日・祝祭日
 公式サイト:http://www.poire.co.jp/


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甘さと渋さの表裏一体コーヒーゼリー(ジュレ・ド・カフェ:ア キャトル)

 「そうめんしか食べる気がしない」

 この時期よく聞かれる言葉です。暑さで胃腸が弱り、するすると軽い力で食べられるものを、どうしても欲してしまいます。本当はこんなときこそスタミナの付くものを食べるべきなのでしょう。
 甘党にとっても同じような事を意味する言葉があります。

 「ゼリーしか食べる気がしない」

 ゼラチンでゆるく固められた物体を、「ちゅるり」とすすりこむことしかできない状態を指します。甘党人間がこのような状態になったら、かなりの重症です。本当はこんなときこそスタミナの付く、カスタードクリームとフルーツがたっぷりと挟まったミルクレープでも食べるべきなのでしょう。

 幸いにして、私は、今のところゼリーしか食べられないという状態には陥っていません。ミルクレープももりもり食べることができるはずです。

 大阪甘いもの巡りの2件目「ア キャトル」さんでは、夏甘味の東の横綱と言っても過言では無い「コーヒーゼリー」をいただくことにしました。夏限定の新作であることに惹かれてしまったのではないかという点も否び難くはあります。

ア キャトル外観
 ドアの向こうのスウィーツに導かれます

 「ア キャトル」さんのコーヒーゼリーのお名前は「ジュレ・ド・カフェ」。英語に直すと「ゼリー・オブ・コーヒー」。案外とストレートなネーミングです。しかし、お味はそうそう単純ではありませんよ。

ジュレ・ド・カフェ
 このコーヒーゼリー、只者ではありません

 深い深いブラウンのゼリーと真っ白なマスカルポーネチーズのクリーム。ゼリーの周囲には、カスタードが漂い、何かのチップがちりばめられています。
 マスカルポーネクリームはかなり甘味が強いです。それに対して、コーヒーゼリーの方は、コーヒーの持つ豊かな香りと軽い渋みのみを包含しており、甘さは全くありません。色と同様に、味も正反対なのです。
 ゼリーとカスタードに散りばめられたチップは何でしょう? コリコリとして結構な歯ごたえ、ピーナッツの先端のような食感です。これが本物のカカオ豆なのでしょうか。不勉強なため、これ以上のことは分かりません。申し訳ございません。
 カスタードはマスカルポーネほど甘味は強くありません。ふんわりと軽めにホイップされています。写真ではわかりませんが、「マスカルポーネ‐コーヒーゼリー‐カスタードコーヒーゼリー」の4層構造になっています。カスタードの下から、もう一回ゼリーがでてくるのです。「クリームの方が多いみたいだな」などと油断をしていると、深い深いブラウンが再び登場するのです。
 これは別々にいただいてはいけないようですね。マスカルポーネ、コーヒーゼリー、カスタードを一緒に口に入れることで、甘さのバランスが上手く取れるようです。

 「コーヒーゼリーしか食べる気がしない」

なんて考えて、こちらのゼリーをいただくと、思わぬ重量感を身に受けることになるでしょう。ゼリーですが、おなかにたまります。ゼリーを一つ二ついただくだけでたらふくになることができるのです。

 最後にミントの葉を含んでみましょう。少しの時間ですが、外の焦熱を忘れることができました。


◎店舗・商品データ
・商品データ
 商品名:Gelée de Café(ジュレ ド カフェ)
 価格:¥450
 商品ポップ:新作 コーヒーゼリーの上に、マスカルポーネのクリームをたっぷりのせました。

・店舗データ
 店舗名:A,quatre(ア キャトル) 北新地店
 住所:〒530-0002 大阪市北区曽根崎新地1-11-11 永楽町スエヒロ本店1階
 営業時間:12:00-23:00(平日),12:00-22:00(土),12:00-19:00(日)
 定休日:不定休
 アクセス:阪急梅田駅から御堂筋を南下、「梅田新道交差点」を右折、「曽根崎新地1交差点」の西、約20m先を左折してすぐ。
 公式サイト:http://a-quatre.jp/


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主役くらい目立っているよ(ズコット:パティスリー アンブラッセ

 心地よい冷気が流れている大阪駅前の地下道から、一歩地上に出ると、じりじりとビルを人をアスファルトを太陽が焦がしていました。見る見る間に腕に汗の粒が湧き出してきます。Googleマップを印刷したものを手にして、慣れない大阪の街を彷徨します。
 電信柱や建物の角に貼り付けられた住所表示を当てにして、行ったり来たりすること20分。最初のお店「パティスリー アンブラッセ」にたどり着きました。
 近辺まで行っていたにもかかわらず、10数分の間、周囲をうろついていました。暑い。

パティスリー アンブラッセ外観
 『堂島プリン』というのが名物らしいです。次は食べよう

 ドアを開けると、涼風を身に受け、ショーケースの中の鮮やかな色彩が飛び込んできました。イートインであることを店員さんに告げた後、右に左に目を交わし、どれを注文するか考慮すること数分間。綺麗な半円を描いた「ズコット」と目が合いました。ズコットが頷いてくれたような気がします

 アイスコーヒーとのセット(ケーキの価格+¥300)にして、外の暑さを忘れていた頃に、ズコットの到着です。…あれ? ズコットを注文したはずなのですが…。

ズコット&黒ゴマソフト
 あれれ? 二つ出てきた。

 右にあるのはおまけ? それにしては、主役のズコットを凌ぐほどの存在感を示しています。「黒ゴマソフトクリーム」だっ! それだけで一品の規模のおまけが付いてきました。いきなり「食いだおれの街」の意地を見た気がします。
 ズコットは¥388。かなりのお手ごろ価格なのに、こんなにたくさんのおまけがついてくるなんて、なんだか申し訳ないような気がします。でも、きっちりいただきます。

 長いパフェ用のスプーンを使って、とろりと半溶けしたアイスをすくい、冷え冷えになったスプーンごと口に運びます。
 冷たい。もうそれだけで満足です。そして、甘い。切れのよい甘さです。黒ゴマの粒と、氷の粒が入り混じったシャリシャリ感がのどを過ぎる頃に、黒ゴマの香ばしさが現れます。暑い暑い日の、芳しい黒ゴマ。この日にもってこいのお味でした。
 これが、いくら食べても減らないくらいの量が入っているのです。こんなサービスをしてくださって本当に良かったのでしょうか。今になっても不思議でなりません。

 やっと、ここで主役のズコットの感想に移ることができます。
 生クリームの上にチョコレートパウダーをまとい、チョコレートの花びらで飾られた姿は、シックでありながらも、上品な艶やかさがあります。
 薄いチョコレートをまずは一枚。おや、結構な甘さを持つミルクチョコレートです。甘さに飢えていた私は、ひきつけられるようにもう一枚いただきます。甘い。美味しい。
 それでは本体はどうでしょうか。表面のココアパウダーの味はほとんど感じられません。表面の生クリームは固めのホイップ、チョコレートの花びらに比べると、抑えた甘さになっています。
 その内側にはさらりとしたスポンジ生地、さらにその中、ドームの中心には、複雑な食感のムースが隠れておりました。プチプチとした食感はチョコチップです。ピチリと噛み締めると、ムースよりも甘いチョコレートの味が広がります。さらにカリカリとした食感が出てきます。商品ポップによれば、このカリカリはクラッシュされた、アーモンドとヘーゼルナッツ。2種類の異なるナッツを混ぜることででカリカリはカリカリでも複雑なカリカリと複雑な香ばしさにしているのです。なんと細かい芸なのでしょう。このムースは疲れた体を癒すに必要充分なしっかりとした甘さを与えてくれました。良いです!

ズコット単体
 中身が見える写真を撮り忘れました。失策です

 φ75mmのドームを平らげた時には、黒ゴマソフトと、いろんな甘さと口ざわりを感じさせてくれたズコットのおかげで、心もおなかもたらふくになりました。

 このお店は、街の方々のオアシスになっているようで、地元の方と思しき2組の先客さんがいらっしゃいました。私のお隣さん、20代半ばと思われる女性二人組みのお客さんの会話を聞くともなしに聞いていると、

 「開けてー、閉めてー、開けてー、閉めてー、開けてー閉めたら、入れな~い」

というフレーズが飛び出しました。この瞬間、「あぁ、今、私は大阪にいるんだ」ということがしみじみと感じられました。街そのものが新喜劇になっているのです。

 外のゆらめく空気を窓越しに見ていると、もう、一品、二品、三品と注文して、ここから離れたくないという気分にさせられますが、他にもどうしても回りたいお店があります。お会計を済ませて、泣く泣く、太陽熱に熱せられたドアを開けたのでした。
 お会計時にネームカードと一緒にいただいた、お知らせの紙を見ると、

 「ケーキバイキング 2006年8月18日(金)二部制
  15:00~ 18:30~
  新作ケーキ
  ミルフィーユ・イチゴのパルフェ他15種類、さらにパスタ等のお口直しもご用意
  要予約
  お一人様90分 大人2,000円 小学生1,300円 幼児500円
  この案内をご持参でおみやげプレゼント」

 うらやまし過ぎて、本当に泣けてきました。


◎店舗・商品データ
・商品データ
 商品名:ズコット
 価格:¥388
 商品ポップ:スポンジ生地のドームにチョコチップ、アーモンド、ヘーゼルナッツを閉じこめました。

・店舗データ
 店舗名:pâtisserie embrasser(パティスリー アンブラッセ) 堂島店
 住所:〒530-0002 大阪府大阪市北区曽根崎新地2-4-7 酒井ビル1階
 営業時間:11:00-20:00(L.O.)(月-土),11:00-19:00(L.O.)(日)
 定休日:無休
 アクセス:JR大阪駅を南下、「桜橋交差点」を右折、「桜橋西交差点」を左折、そこから二つ目の交差点の左手。「桜橋西交差点」から徒歩約1分。
 公式サイト:http://www.restaurant-jp.com/cake1.html


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気がすむまで甘くて美味しいものを食べ歩く―灼熱の大阪駅周辺編

 たこ焼き、お好み、つゆ色薄いおうどんさん。大阪の街は「食いだおれ」という名がふさわしいほど、美味しいものに恵まれています。以上に挙げたものの他にも、まだまだたくさん美味しいものがわんさかあります。

 たこ焼き、お好み焼き、うどん。

 あっ! どれも主原料が小麦粉ではありませんか。大阪の街は粉モノの街でもあったのです。
 甘いもの好きにとっての粉モノは何かという問いが来たならば、ケーキを筆頭に挙げずにはいられません。

 先週末、所用(くわしくはこちら)で、大阪の街に赴きました。名古屋ではなかなかありつけない、大阪の街にしかお店の無いケーキ店、洋菓子の街・神戸のケーキ屋さんの支店がたくさんあります。
 本来の目的も充分に魅惑的なのですが、ケーキ店もかなり魅惑を持っています。私は泣く泣くそこを早めに切り上げて、名古屋行きの最終電車の発車までに、それらのケーキ店をできる限りたくさん巡り、口福を得ることといたしました。

 その日は、この夏一番の暑さでした。JR大阪駅を中心に、わずか半径約300メートル圏内にある、関西で有名なケーキ店を回ったのですが、その厳しい暑さと、立ち寄る先で補給される糖分のために、20:30の電車に乗ったときは、汗だくにつぐ汗だくのひどい有様となりました。

 私は満足しました。多種多様の甘みにありつけたのですから。電車の中で汗が冷えて、胃がキリキリと痛みましたが、満足でした。むしろ、これこそ「食いだおれ」! 甘いたらふくを抱えて日の昇るほうへと帰っていきました。

 以下が、今回私がいただいた甘味と、立ち寄ったお店です。

 1件目 ズコット:パティスリー アンブラッセ
 2件目 ジュレ・ド・カフェ:ア キャトル
 3件目 タルト・バナーヌ:ポアール・ド・ジュネス
 4件目 リュバン:ココリコ
 5件目 ショートケーキ、クレメ・ダンジュ:グレゴリー コレ

 それぞれ、系統の異なる甘味を選んでいただいてみたのですが、各店の特徴を垣間見ることができたと思っております。
 では、効率的か非効率化か分からない順路で回った、暑々の報告書をご覧下さいませ。


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2006.08.05

名前の秘密は?(プリンアラモード・クッキーシュー:パティスリー ニノ)

 とあることをきっかけに、久しぶりに友人に会いに行ってまいりました。手ぶらで行くのは失礼極まりないこと。何か手土産を持参せねばならぬと考えたのです。…否、否。虚言を吐いてしまいました。お菓子を見たかったのです。甘くて綺麗なお菓子を見たかったのです。自分の食欲に衝き動かされたのでございます。申し訳ない、友人。

 池下駅まで行き、「さて何を見て楽しもうか…。否! 何を持参しようか?」と考えて、すぐに思い当たったのが、先日、名古屋テレビ塔1Fに本店のできた、池下駅からすぐに店舗のある「ミセス・ハート」の「天使のババロア」。

 これが、また、実に、かわいらしく、美味しいのです。

 つるん、と舌の上を滑ったかと思うと、瞬く間に、溶けて消えてしまうのです。上品な甘さを残しながら。
 しかしながら、梅雨明けして灼熱の太陽熱が照りつける空の下、常温でも溶けてしまうという「天使のババロア」をお土産にするのに、ややためらいを抱いてしまいました。
 そして再び、「はてさて、何を見て楽しもうか…。否。持参しようか?」と思って、自作の「食べ物屋さんチェックリスト」をぱらりぱらりとめくっていると、よいお店が見つかりました。

Patisserie nino
 レンガと赤い扉が目印です

 池下駅北に伸びる道(ミスタードーナツを右手側にして)を歩くこと、約3分、道のりにして約250mにある「Patisserie nino」を訪れました。こちらは5月11日にオープンしたばかりのお店です。
 オシャレな赤色の扉がまぶしい、素敵な外観。店外に置かれてある立て看は、きらきらしたお菓子の写真がたっぷりと載ったメニューです。これを目にしておきながら、通過することはままならないでしょう。

店外メニュー
 写真つきメニューが店外にあるのは強みですね

 店内に入ると、目の前のショーケースには、タルトにショートケーキ、プリンにシュークリームとあらゆる好みに対応できるお品が揃っておりました。

 眼福。

 ケーキを観に来て、否。手土産を買いに来て本当に良かった。
 店内には、男性がお一人。店長さんです。心をほっとさせてくださる、感じの良い方でいらっしゃいました。そのため、私もついつい矢継ぎ早に質問をしてしたのです。

 「こちらで一番人気の商品はどちらですか?」
 「そうですね…。このお店では、タルトをメインで作っています。こちらの『キャラメルリンゴのタルト』がよく出ていますね」

 確かにポップには「おすすめ」マークが付いています。それでは、それをお1つ。
 あとは、私の目に付くまま、好みのまま選んでいきました。

 まずは、デコレーションの綺麗な『プリンアラモード』。そして『キャラメルリンゴのタルト』と同じく「おすすめ」マークの付いている『メープルロール』。さらに「限定!! 1日200個」と魅惑的なワードが書かれている『クッキーシュー』の4点を購入いたしました。

 早速、頂きたかったものの、
 「こちらは、イートインできないんですね」
 「申し訳ありません。テイクアウトのみなんです。代わりに、ここから北に、自転車だと5分ほどにある『PEGGY COFFEE』さんに、2種類のタルトだけですが、置かせていただいております。あと新栄の『PEGGY COFFEE』さんにも同じものがありますよ。コーヒーの美味しいお店なので、ご機会がありましたら、ぜひ、お立ち寄りください」
 おぉ、いい情報をいただけました、ありがとうございます。今度、新栄のお店の方に(交通事情により)お伺いすることにいたしましょう。

 さて、手土産も手に入れて、ケーキの形が崩れないように、そろりそろりと友人宅を訪れました。

―――――

 「これ、お土産。良かったら食べてー」
 「いまちょっと都合が悪くて、ケーキ食べられないんです。どうぞ、桜濱さん食べていって下さい」
 僕が、ケーキに目が無いことを知っているだけに、どうぞどうぞと勧めてくれます。それではということで、少しだけいただくことにいたしました。思わぬ幸福。

プリンアラモード
 結局、いただいてしまいました

 綺麗に飾られた「プリンアラモード」。カップの上には玉子型のホイップクリーム。その周りには、ストロベリー、クランベリー、ラズベリー、ブルーベリーと、四種類のベリーが揃っています。ここまでベリー類が乗っかったケーキはあまり見たことがありません。フルーツはどれもぷっちりと新鮮で、汗がすーっと引くのが感じられるほど、さわやかな酸味が強く残ります。
 一番上の真ん丸いホイップクリームとフルーツの下のカスタード層は、どちらもやや甘みが強く出ていますが、くどくはありません。上に乗っかったフルーツと一緒にいただくのが良いでしょう。

 カスタード層の下にはスポンジ層が待っていました。なかなかプリン本体にたどり着けません。でも、それで良いのです。何故なら美味しかったからです。スポンジはしっとり、さらりとしていて、丁寧な作りが感じられます。

 長々と書きましたが、ここまでは序章。スポンジ層が終わると、ようやくプリン層の登場です。
 プリンは、ぷるんぷるんタイプで、しっかりした甘さ。砂糖と玉子がよいバランスを持ってしっかりとした強く甘い香りが鼻を抜けます。一番下のカラメルソースも、甘さが前面に出ていて、苦味はほとんどありませんでした。

 ごちそうさまでした。

 「残しておいても、私は当面食べられないので、桜濱さん、全部食べてください」
 「いやいや、全部いただくのは、気が引けます。…あと、一個だけいただきます。あとはご家族で召し上がってくださいませ」

クッキーシュー
 たまご型なんです

 二つ目のチョイスは、個数限定の「クッキーシュー」と行きました。オーダーを受けてからクリームを詰めるようになっているため、シュー皮はぱりぱり。クリームはひんやりと冷たくて、いくらでも食べられそうです。
 シュー皮、上部表面のクッキー生地は、パリパリのカリカリ。中のクリームはバニラと玉子が、これまた良いコンビネーションを発揮しています。そして、このクリームは「ぷるり」とした食感なのです。普通のシュークリームとプリンの中間のような味わいでした。
 この「クッキーシュー」は形も独特。卵型といいますか、楕円球形といいますか、おもしろい形をしています。見た目がころりとしてかわいいので、シュークリームだけを買ってきて、お土産にしても良いですね。

 「もっとどうぞ。もう全部、食べちゃってくださいよ」と友人は勧めてくれたものの、もういくらなんでもこれ以上は、体重関係に多大な影響を与えそうなので、やはりご家族に召し上がっていただくことをお勧めしました。とっても美味しいケーキですもの。少しでも多くの方に召し上げっていただきたいではありませんか。それに私は二個のケーキで、すでにたらふくになっておりました。

 話は戻って、お店でのお会計時。店長さんとの会話。
 「ところで、お店の名前の『パティスリー・ニノ』というのは、もしかして…だからですか?」
 「ははは、そうなんですよー」と、ややはにかみ気味に明るくお答えをいただきました。ご回答が気になる方は、実際にお店を訪問して、忙しくなさそうな時間帯に、勘を働かせてお尋ねになられてはいかがでしょうか。さわやかにお答え下さると思いますよ。


◎店舗・商品データ
・商品データ
 商品名:プリンアラモード
 価格:¥390
 店頭ポップ:フルーツの下には、コクのあるカスタードプリン

 商品名:クッキーシュー
 価格:¥160
 店頭ポップ:限定!! 1日200個 ご注文いただいてからクリームをおつめします☆

・店舗データ
 店舗名:Patisserie nino(パティスリー ニノ)
 住所:〒464-0061 名古屋市千種区向陽1-12-30
 営業時間:10:00-20:00
 定休日:水
 アクセス:池下駅の北側(ミスタードーナツのある道)、ミスドを右手側にして、徒歩3分。

◎その他のお店のデータ
 店舗名:Mrs. HEART(ミセス・ハート)池下店
 住所:〒464-0066 名古屋市千種区池下町2-17 セピア217-2F
 営業時間:11:00-19:00
 定休日:月
 公式サイト:http://www.mrs-heart.co.jp/
 アクセス:池下駅北側の道を西側に向かって(ミスドを左手側にして)、徒歩1分。

 店舗名:PEGGY COFFEE1(ペギーコーヒー1)
 住所:〒464-0071 名古屋市千種区若水3-30-2
 営業時間:9:00-21:00
 定休日:無し
 公式サイト:http://www.peggy.co.jp/
 アクセス:池下駅から北の道(パティスリー ニノと同じ方向)を約600m。「高見小学校北」交差点の南東。


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2006.08.02

喫茶マウンテンのメニュー・2006年6月改訂版 精査編

 2006.07.19付「喫茶マウンテンのメニュー・2006年6月改訂版 一覧編」の続きです。既に「喫茶マウンテン公式Blog」さんでアナウンスされていますが、私なりに調査・考察してみました。それでは、昨年のメニューとどのように変わったのか、見て行きましょう。

◎???の消滅
 昨年夏、登山者を興奮のるつぼに落とし込んだ「???カテゴリー」が消去されました。
・「大人の???」→「ピラフ・その他カテゴリー」に「大人のお子様ランチ」として正式にメニュー入りしました。
・「???丼」及び「????」はメニューから消されましたが、注文すれば作っていただけるようです。
 (2006.08.03追記)
 「喫茶マウンテン公式ブログ」さんによりますと、「????」こと「たらい氷」にオーダーのルールが設定されたとのことです。
 1.4人以上
 2.混雑時には注文を受け付けられない時がある。
 3.味は氷カテゴリーからの選択になるが、一部作ることができないものがある。ミルクかけも不可
だそうです。

◎ドリンク&氷メニューの大量追加
 店内ポップにあったお品が、「ドリンクカテゴリー」・「氷カテゴリー」に正式入りしました。

・追加されたドリンク・氷
 熊五郎(アルコール入り)&熊五郎(アルコール入り)氷
 モモ子(アルコール入り)&熊五郎(アルコール入り)氷
 ハマイカ&ハマイカ氷
 ライム&ライム氷
 エメラルドカクテル&エメラルドカクテル氷
 セニョリータ(アルコール入り)&セニョリータ(アルコール入り)氷
 黒酢

・消去された氷
 トマトバジル
 「喫茶マウンテン公式Blog」さんによりますと、「カルピスラベンダー」「いちじく」も注文不可になったようです。
 「http://members.at.infoseek.co.jp/rimssecret/mountain05.htm」で少しだけ食べた「トマトバジル氷」。消されたのを悲しむべきか、喜ぶべきか…。

◎コーヒー&紅茶&ミルクの値上がり
 4月1日からコーヒーが+50円になることは、3月以前からアナウンスされていましたが、それが新メニューにも反映されています。値上がりしていたのは、コーヒーだけではありませんでした。
 
・コーヒー
 ストロングコーヒー…300→350
 ソフトコーヒー…300→350
 アメリカンコーヒー…350→400
 ミルクコーヒー…350→400
 ウインナーコーヒー…350→400
 アイスコーヒー…300→350
 アイスミルクコーヒー…350→400
 アイスウインナーコーヒー…350→400

・紅茶&ミルク
 紅茶…300→350
 アイスレモンティー…300→350
 レモンティー…300→350
 ミルクティー…300→350
 アイスティー…300→350
 アイスミルクティー…300→350
 ミルク…300→350
 アイスミルク…300→350
 ココア…350→400
 アイスココア…350→400

 コーヒー、紅茶、ミルク類は大概50円値上げされています。しかしながら、「カプチーノ」「コーヒーセーキ」「ジョッキコーヒー」「シナモンティー」「ブランデー紅茶」の、「元から400円組」は、そのまま400円のままとなっています。「ドリンク400円ライン」が死守されているのです。

◎フロートカテゴリー・500円ライン
 それに対して、フロートは前回メニューから、全て400円を突破していました。そのため今回の値上げによって、「フロート500円ライン」が生まれました。

・フロート
 紅茶フロート…400→450
 ココアフロート…450→500
 チョコレートフロート…450→450

 チョコアイス関連が値上がり対象になっているようなのですが、「アイスクリーム」カテゴリーは、何の変化もありません。「山」の不思議がまた一つ増えました。

◎変化少のピラフページ
 ほとんど変動のないのがピラフページです。

 ペペロンチーノライス(イカ、タコ入り)…750→800
 アボガドピラフ…700→800
 アボガドとツナのピラフ…750→800
 カレーぞうすい→カレーぞうすい

 相変わらず「アボカド」ではなく「アボガド」です。「アボガドピラフ」の100円アップは大きいですね。「カレーぞうすい」は何故か「カレー」と半角カナ文字になっていました。また一つふしぎ発見です。

◎スパゲッティーから見る変化の法則
 スパゲッティーの変化の様子をみると、ピラフの変化の理由も見えてくるのです。

 サラミのナポリタン…消去(500円では厳しくなったか?)
 タコトマトスパ…700→800
 イカメンタイコスパ…700→750
 クリームメンタイコ…700→750
 ボンゴレ…700→750
 アボガドスパ…700→800
 グラタン風アボガド…700→800
 コスモセット(卵、ライス付き)…750→800

 お値段の変化したお品に共通点が見られます。
 1.海鮮物が値上がりしている。
 2.アボガド物が値上がりしている。
です。「コスモセット」は、もともとかなりボリュームがあり、たらふくになれるものでしたので、妥当な値上げではないでしょうか。

◎そのほか
 レイアウトが少し変わっていました。「紅茶&ミルク」と「フロート」の位置が入れ替わっています。
 オーダーストップ…PM9:45→PM9:40
 夜の登山に、ほんの少しだけ余裕が生まれました。

 今回も結構値上がりしたお品がありましたが、800円ラインは不動でした(「小倉丼」「たらい氷」の特殊メニューを除く)。いつ850円商品が出てくるでしょうか。「山」ファンとして、注目していきたいと思います。


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