甘さと渋さの表裏一体コーヒーゼリー(ジュレ・ド・カフェ:ア キャトル)
「そうめんしか食べる気がしない」
この時期よく聞かれる言葉です。暑さで胃腸が弱り、するすると軽い力で食べられるものを、どうしても欲してしまいます。本当はこんなときこそスタミナの付くものを食べるべきなのでしょう。
甘党にとっても同じような事を意味する言葉があります。
「ゼリーしか食べる気がしない」
ゼラチンでゆるく固められた物体を、「ちゅるり」とすすりこむことしかできない状態を指します。甘党人間がこのような状態になったら、かなりの重症です。本当はこんなときこそスタミナの付く、カスタードクリームとフルーツがたっぷりと挟まったミルクレープでも食べるべきなのでしょう。
幸いにして、私は、今のところゼリーしか食べられないという状態には陥っていません。ミルクレープももりもり食べることができるはずです。
大阪甘いもの巡りの2件目「ア キャトル」さんでは、夏甘味の東の横綱と言っても過言では無い「コーヒーゼリー」をいただくことにしました。夏限定の新作であることに惹かれてしまったのではないかという点も否び難くはあります。
ドアの向こうのスウィーツに導かれます
「ア キャトル」さんのコーヒーゼリーのお名前は「ジュレ・ド・カフェ」。英語に直すと「ゼリー・オブ・コーヒー」。案外とストレートなネーミングです。しかし、お味はそうそう単純ではありませんよ。
このコーヒーゼリー、只者ではありません
深い深いブラウンのゼリーと真っ白なマスカルポーネチーズのクリーム。ゼリーの周囲には、カスタードが漂い、何かのチップがちりばめられています。
マスカルポーネクリームはかなり甘味が強いです。それに対して、コーヒーゼリーの方は、コーヒーの持つ豊かな香りと軽い渋みのみを包含しており、甘さは全くありません。色と同様に、味も正反対なのです。
ゼリーとカスタードに散りばめられたチップは何でしょう? コリコリとして結構な歯ごたえ、ピーナッツの先端のような食感です。これが本物のカカオ豆なのでしょうか。不勉強なため、これ以上のことは分かりません。申し訳ございません。
カスタードはマスカルポーネほど甘味は強くありません。ふんわりと軽めにホイップされています。写真ではわかりませんが、「マスカルポーネ‐コーヒーゼリー‐カスタードコーヒーゼリー」の4層構造になっています。カスタードの下から、もう一回ゼリーがでてくるのです。「クリームの方が多いみたいだな」などと油断をしていると、深い深いブラウンが再び登場するのです。
これは別々にいただいてはいけないようですね。マスカルポーネ、コーヒーゼリー、カスタードを一緒に口に入れることで、甘さのバランスが上手く取れるようです。
「コーヒーゼリーしか食べる気がしない」
なんて考えて、こちらのゼリーをいただくと、思わぬ重量感を身に受けることになるでしょう。ゼリーですが、おなかにたまります。ゼリーを一つ二ついただくだけでたらふくになることができるのです。
最後にミントの葉を含んでみましょう。少しの時間ですが、外の焦熱を忘れることができました。
◎店舗・商品データ
・商品データ
商品名:Gelée de Café(ジュレ ド カフェ)
価格:¥450
商品ポップ:新作 コーヒーゼリーの上に、マスカルポーネのクリームをたっぷりのせました。
・店舗データ
店舗名:A,quatre(ア キャトル) 北新地店
住所:〒530-0002 大阪市北区曽根崎新地1-11-11 永楽町スエヒロ本店1階
営業時間:12:00-23:00(平日),12:00-22:00(土),12:00-19:00(日)
定休日:不定休
アクセス:阪急梅田駅から御堂筋を南下、「梅田新道交差点」を右折、「曽根崎新地1交差点」の西、約20m先を左折してすぐ。
公式サイト:http://a-quatre.jp/
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