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2006.01.10

今年の「山」登り初めは「甘口抹茶小倉スパ・ダブル」など

 1月7日は七草です。七種類の若草をお粥に入れて、味の濃いおせち料理や、宴の酒で疲れた胃腸に安らぎを与える日です。

 その七草の日に、あるオフ会が開かれました。「登山会」という名の。

 「奇食の館」のリムさん主催の「登山会」ももう3回目。今回の趣旨は冬季限定(正確には夏季を除いた季節限定)の「甘口いちごスパ」をみんなで頂こうというものです。

 私は当日、都合により15分ほど遅刻して入山しました。既に参加者の皆様は、注文の品を決めていらっしゃいました。ほとんどの方が趣旨通りの「甘口いちごスパ」です。

マウンテンのお正月
 鏡餅の左にある子供は何?

 さて、ここが悩みどころです。先月末、登り納めと、黒帯記念に「甘口いちごスパ・ダブル」いただいていたため、連続して同じスパを食べるのはためらわれました。
 よし、それなら…、

 「甘口抹茶小倉スパ。ダブルでお願いします」

 「甘口いちごスパ」のピンクと「甘口抹茶小倉スパ」の緑のコントラストでテーブルを鮮やかに彩り、また、通常量とダブルの比較をしたかったためです。

 「甘口いちごスパ」×8、「おしるこスパ」×1、「甘口バナナスパ」×1、「甘口抹茶小倉スパ・ダブル」×1と、各々が甘口スパを一品ずつ頼むという、チャレンジ精神溢れすぎているオーダーとなりました。さすが「奇食の館」愛読者の皆さん、何が必要かよく分かっていらっしゃいます。

 厨房にオーダーを通す店員さん。

 「〜〜〜、抹茶・ダブル、ワン。

 なぜか、私の注文だけをやたらと大きな声で通されたのです。拡がる失笑。恥ずかしい。

 オーダーから約15分後、次々とピンクの山が運ばれてきました。いままで見たこと無い光景のできあがりです。

甘口いちごスパ×4
 こんな絵、初めて見た

 さすが皆さん、何が必要か良く分かっていらっしゃいます。
 全部で8皿の「甘口いちごスパ」は豪華絢爛。初春にふさわしい艶やかさです。

 そして、最初の「甘口いちごスパ」が運ばれてから、さらに10分後、見覚えのある「取っ手付き大皿」が現れました。

甘口抹茶小倉スパ・ダブル
 飾りが多いよ

 おーっ、通常量の「甘口抹茶小倉スパ」よりも飾りつけが豪華ではありませんか! 以前いただいた「甘口抹茶小倉スパ」のトッピングは、「小倉あん、生クリーム、缶詰の黄桃とチェリー」でしたが、「ダブル」ではさらに「キウイ、いちご、パイン」が加わっています。「山」のフルーツが総動員されています。
 それら豪華なトッピングの下には、懐かしくも毒々しい緑のスパが、どしりと腰を下ろしています。七草粥の緑色とは大違いです。

 胃腸を休める日に、それとは逆ベクトルのものが目の前に置かれています。…「ショック療法」と考えることにいたしました。…ん? いや、違うぞっ!

 「チェリー、いちご、黄桃、キウイ、パイン、小倉あん、生クリーム」!

 なんとしたことでしょう。スパの上には7種類のものが乗っているではありませんか。これは「ショック療法」などではなく、「マウンテン風・七草」と見るべきだったのです。

 それにしても、でかい。前回の「甘口いちごスパ・ダブル」よりも、迫力があります。暗色系だからでしょうか。地に足がしっかりとついているような様子です。

他の甘口スパとの比較
 遠近法ではないです

 さて、久々の「甘口抹茶小倉スパ」です。しっかりじっくり味わいましょう。
 このスパは、小倉あんの対策に誤りがあると、非常に登りにくくなります。あんをスパに絡めてしまうと、逃げ道が無くなる甘さとなるのです。あんことスパを別々に食べると「いくらか」楽に登り進めることができます。
 生クリームをまとったスパは、抹茶飲料(抹茶オレや抹茶豆乳)のようなクリーミーさ。甘さの中にほんの少しの渋みと苦味。やっぱり美味しいです。さすが看板商品ですね。
 5合目ほどまで登ったところで、体の変化に気付きました。異常に暑いのです。汗が二筋三筋、背中を流れ落ちる。

 来たっ。「糖」が来たぞっ。

 血糖値の急激な上昇のせいでしょう。暑くてたまりません。セーターを一枚脱いで、腕まくり。「ふっ」と一息ついて、残りの山を登り続けます。

 そして、登山開始から17分後。

甘口抹茶小倉スパ・ダブル単独登頂成功
 さすがにおなかいっぱい

 単独登頂成功しました。今回は油が少なく、また舌休めのフルーツの種類が多かったため、当初予想していたよりは登りやすかったです。ただ、大量の小倉あん攻めには、やや手こずりました。掘っても掘っても、小倉あんの壁が無くならないんですもの。

 そして、参加者の皆様、それぞれ完食です。さすが皆さん、何が必要かよく分かっていらっしゃいます。

 この様子を見て、リムさんは一品追加注文されました。「マンゴスペシャル(辛口)」。
 数分後届いた太陽のごとき、目にまばゆい氷山を、私も一口いただきました。

 「コレ甘いですよ。ぜんぜん辛くな……いっ!」

 痛い。舌が痛い。咽頭が痛い。喉頭が痛い。あちこち痛いっ。わざわざ「(辛口)」と注記するだけの威力を見せてくれました。甘い香りには罠が潜んでいたのです。もう食べたくありません。私は甘口専門で行くことにいたしますわ。

 その「マンゴスペシャル(辛口)」も勇士たちに制せられ、下山の時となりました。
 マウンテンは一括会計のルールがあるために、代表のリムさんに、それぞれが食べた分だけの料金をお渡しし、糖で暑くなった体にとって、心地良い冷気に充ちている入山口で解散となりました。

 リムさん他数人が、今日の感想を話し合いながら、最寄のいりなか駅までのゆるい下り坂を歩いていると、マウンテンの店員さんでもある、参加者のお一人の携帯電話が鳴り響いたのです。

 「はい、はい、…えっ!」

 笑激の結末はコチラで。まさかあんなオチを用意していたとは。さすがリムさん。


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http://blog.livedoor.jp/rimjapan/archives/50503181.html

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コメント

>リムさん
 いやいや、こちらこそ。リムさん経由で、御覧頂いている方々がたくさんいらっしゃって、いつも有難く思っております。

 昨日はうえるりゃさんも抹茶小倉スパを登られたようで(http://blog.livedoor.jp/nyankee25/archives/50333172.html)。登山会が一週間ずれていたらご一緒できただろうにと、残念でなりません。

 マウンテンネタは定番ではありますが、奥深さもまたありますからね。道場主様にも是非登っていただきたいです。その際は、もちろんお供いたしますわ。でも、次は何を登りましょうか?甘口スパの新作(試作)でも出てほしいですねー。

投稿: 桜濱 | 2006.01.15 03:56

あははw
載ってましたねー。
うちもついでにアクセス数が増えてましたw
ありがとうございました。

とりあえず、次回はダメ元で道場主を誘ってみましょうか。
なんか、参加したそうな雰囲気を感じ取りましたんで。
「門下生二人を従えて道場主が山登り」
イイじゃないですか、イイ!

投稿: リム | 2006.01.15 00:29

>まひろさん
うわー、採用されてるーっ! 約2日ぶりにパソコンに電源投入したら、えらいことになっていました。驚きですっ。ありがとうございますーっ!

道場主様のお言葉の通り、マウンテン記事はベタなネタだと思い、いつもは「山登り」記事は投稿しないのですが、今回は「年末年始特番」の感覚で送ってみました。得しました。
リムさん、ありがとうございます。私もオフ会報告で1回頂いてしまいました(笑)

昔、私の父は本屋で、やらかしてしまいました。雑誌を小脇に挟んだまま、店の外に出たので「それ、払わなくていいの?」と問うたところ、「あっ!しまったっ!」と慌ててレジに向かいました。笑いました。

>藤田チエさん
もう少しで登山歴1年になろうとしていますが、甘口スパばかり11皿並んでいる様は初めて目にしました。部屋に甘いニオイが立ち込めておりましたよ。
生クリームは3分ほどで溶けきります。溶けクリームが絡まったスパが苦手な方が多いようですが、私は溶けクリーム歓迎派です。ねっとりした甘さがたまりませんわぁ。

先日のインドお土産に続いて、大阪のお土産までいただけるとは。本当にありがとうございます。インドのハーブの香りは強烈でした。レポートを書こうと思いつつ、延び延びに…。今度、合わせて感想を書かせていただきます。
いつも頂いてばかりなので、今度、名古屋っぽい何かをお返しいたしますね。

投稿: 桜濱 | 2006.01.14 21:39

甘口イチゴスパがこんなにも・・・。
それにしても抹茶スパは熱で必然的に生クリームに溶けてぐちゃーってなりませんか?
考えただけでも胃が・・・。
あぁそうそう。
大阪のおみやげ近いうちに送らせていただきます。
もしよろしければ感想レポートを・・・。

投稿: 藤田チエ | 2006.01.14 21:21

おお~、黒帯になられて僅か3週間での入選、おめでとうございます。
「笑激の結末」をご自分でお書きにならず、「コチラで」とリムさんにバトンタッチなさったワザが一本を取ったというところですね。
我が家も家族5人で散々食べたあげくにやらかした経験がございます(汗)。
すぐに気づいてお店に入りなおしましたが、その時点でまだお店のご主人はあっけに取られた表情のままでいらっしゃいました。

投稿: まひろ | 2006.01.14 00:07

>リムさん
 ダブルだとあんなサービスが付くとは思いませんでしたわ。フルーツが増えることで、「ほんの少ーし」だけ楽になりました。

 ぜひお使いくださいませ。でも「機会」まであと一年も待たねばなりませんよ(笑)

 偶々、本当に七草を意識していたために、フルーツが多くなったのかもしれません。
 今後、この記事をご覧になられて、抹茶ダブルを注文される方々、「抹茶ダブルを頼んだのに、フルーツが増えてなかったぞっ!」という苦情はお受けできませんのでご了承ください。

投稿: 桜濱 | 2006.01.12 03:07

>マウンテン風・七草
さすが、うまいこと言いますね~!
機会があったら使わせてもらいますw

投稿: リム | 2006.01.11 00:27

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