「フレンチカラメルパイ」はワイルドに
ミスドの「フレンチカラメルパイ」発売されてもうすぐ一ヶ月。涼風麺とかホールシングとか他の新製品が発売されたいまごろになって、感想を書くのも気が引けますが、せっかくメモとったことですし、何食わぬ顔して書いておきます。限定期間が終わるまでのご購入の参考になれば。
CMでも言っていましたが、焼いたフレンチクルーラーにパイ生地とフルーツジャムが乗っかっていて、フレンチクルーラーの穴部分にカスタードクリームが入っています。高さがある上に、ジャム+カスタードでかなりのボリューム感を受けますね。
注文時に、
「こちらでお召し上がりですか?」
「はい」
というやり取りが、はっきりとした声で行われたにもかかわらず、
「フレンチカラメルパイを全種類一個ずつお願いします」
「…お持ち帰りですか」
「…いや、店内で」
「…失礼しました」
という手順を踏まねばなりませんでした。店員さんのお気持ちもよく分かります。でも、いくらボリュームがあろうと、三個一気に食っちまうんですよ。店内で。
チョコレートは単に食べたかった
ジャム部分(ミスドホームページでは「ソース」って言葉使っていますが、ジャムですわね)を除いた、パイ、フレンチクルーラー、カスタードは3種類とも同じです。
パイ生地は、外側はパリパリとしているものの、中まではそのパリパリ感は無く、ふわっとしています。パンに近い食感ともいえるでしょう。
焼きフレンチクルーラーは、普通のフレンチクルーラーに無い食感が生まれています。普通のはふんわり軽く食べられるドーナツですが、焼くと表面にサクサクした歯ざわりが生まれます。中も、ふんわりが残ってはいますが、ややしっとりとしています。
表面のグレーズの甘さは極めて強く、普通のフレンチクルーラーよりも甘く感じられます。
中心部のカスタードクリームはかなり抑えられた軽い甘みです。ミルク・卵のコクは十分あるものの、こってり、ねっとりとはしておらず、食べやすいです。
では、3種類のフルーツソースの味について。
ミックスベリーは酸味をまずは感じます。一方、甘みの方は弱いですね。なんだか味がぼんやりとはっきりしません。フルーツの香りがあまり立たないぞ。印象が薄いなー。
フレンチカラメルパイ断面図(ミックスベリー)
一方、白桃は桃の香りが強く立ちます。後味もしっかり。でもこれも甘さは抑え気味ですね。ソース(やっぱりジャムか)を口に入れると、はっきりと形のわかる状態に刻まれた白桃のつぶつぶが、口の中をほろほろと転がり、さわやかな甘みを残します。
フレンチカラメルパイ白桃
一番色鮮やかなストロベリーの味はどうでしょうか。…普通に売られているストロベリージャムの味に極めて近いです。ジャムから甘さを少し取り除いて、やや酸味を加えた味です。ミックスベリーのように甘さよりも酸味が目立ちます。
フレンチカラメルパイストロベリー
以上のソースの感想は、ソース「だけ」を食べた感想です。「フレンチカラメルパイ」はソースだけ、フレンチクルーラーだけ、パイだけをはがしてなどとばらばらに食べるものではないことに気付きました。「フレンチカラメルパイ」の醍醐味は…、
「大口をあけて全部一気にかぶりつく!」
のが良いのです。フォークでばらばらにして食べても面白くもなんともありません。手が汚れようが、口の周りにソースやクリームが付こうがお構いなし。ワイルドにかぶりついてください。そうやって食べると、味わいが変化をするのです。
全部分を口に入れると、同じようなさくさく感かな?と思っていたパイ部分とフレンチクルーラー部分の食感の違いがはっきり分かります。まずはパイのサクサクが感じられるものの、それはすぐに細分化され、フレンチクルーラー部分のサクサクに移ります。このサクサクの方は後に残るのです。どちらもサクサクなのですが、パイの方がやや固めのサクサクかな。口いっぱいにほおばると、みっしりとしたパイに上の歯が食いこみ、下の歯は、フレンチクルーラーに一瞬のさくりのあと、ふわりとしたに包まれるのです。
このようにほおばって食べると、フルーツソースの味わいも変わります。酸味の強かった、ストロベリー、ミックスベリーはその香りがだいぶ強く立ちます。白桃もその香りを感じますが、ただ、それは最初だけで後はフレンチクルーラーの甘さに移ってしまうのがやや物足りないです。
フレンチクルーラー部分の甘さがかなり強いので、カスタードやフルーツソースの甘さを抑えたのかもしれません。同時に食べることで、互いの味が補われ、結果的に十分な甘さになるので。ただ、その甘さや味わいも口に入れた直後だけで、最後はグレーズの甘さが大勢を占めてしまい、フルーツの香りが弱くなってしまうのが残念でした。
ミックスベリーとストロベリーのソースももともと味が薄く感じましたし。しかもいくらか水っぽいような…。
あと、フォークを使わずに食べる場合の難点として、カスタードクリームがフレンチクルーラーの穴部分に注ぎ込まれていますので、持ち上げたときに、クリームがスポッと抜けて、紙カップにクリームが残ってしまいました。手で食べられる方はお気をつけくださいませ。
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