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2005.02.09

小さくても強力。「ミニとうふドーナツ」

 ことわざに「大は小を兼ねる」というのがあります。広辞苑には「大きいものは小さいものの代わりにも用いることができる」と載っています。このことわざだけを見ると大きいものがより良いように思われますが、「山椒は小粒でもぴりりと辛い」なんていうことわざなんかもあって、大きくても小さくても良いものはいいんだなという気になってきます。

 ミスタードーナツでは先月11日から「とうふドーナツ 金ごま・ココア」が発売され、なかなかの好評を博しているようです。その「とうふドーナツ」が小さくなり、「からだスマイルシリーズ 第2弾 ミニとうふドーナツ」として、今月8日に発売開始されました。とうふ・豆乳・おからなど体に優しい素材を使って、新しい味わいと食感を生み出した「とうふドーナツ」。その「とうふドーナツ」をベースに小さく姿を変えた「ミニとうふドーナツ」は、大きくても小さくてもおいしいものはおいしいんだな、と思わせるだけの力を果たして持っているのでしょうか?

 「ミニとうふドーナツ」で目を引くのは、その大きさと共にディップにつけるという食べ方です。「ミニとうふドーナツ」本体は同じですが、ディップには「黒ごま」と「メープル」の2種類の味が用意されています。価格はどちらも¥189。
 いつも新商品の発売初日は売れ行きは好調です。「ミニとうふドーナツ」も例に漏れずよく売れていました。私がショップに入った時は「メープル」が売り切れていて、「黒ごま」のみが売られていました。食べ比べをするつもりで来ていたので、「メープル」が補充されるまで、他の用事を済ませることに。15分後、再来店すると「メープル」が無事補充されていて、「黒ごま」と並んで陳列されていました。

ミニとうふドーナツ 黒ごま&メープル

 トレイに乗せられた「ミニとうふドーナツ」のパッケージが2つ。一つのパックには「ミニとうふドーナツ」が5個。合わせて10個の小さな輪っか。ミスドではパッケージ入りのミニドーナツ「D−ポップ」が発売されていますが、「ミニとうふドーナツ」は形態的には「D−ポップ」の血を受け継いでいます。種類の違うドーナツの入ったカラフルな「D−ポップ」もにぎやかでかわいいでキがAドーナツらしいリングが澄まして並んでいる「ミニとうふドーナツ」も「あら、かわいらしいじゃない」と感じさせるたたずまいを持っています。

 では、「ミニとうふドーナツ」を一つ、パッケージから取り出してみましょう。直径は約45mm(実測ですので、一つ一つ誤差はあります)、表面にはシュガーレイズドやエンゼルクリームと同じ、粒子の細かいシュガーがまんべんなくまぶされています。形は「とうふドーナツ」のように、玉が連なったようなモコモコした形はしておらず、チョコドーナツ系やホームカット等のような、まん丸リングになっています。が、これも一つ一つの形状にはばらつきがあり、きれいなリングになっているものもあれば、内円がつぶれてしまっているものもあります。この辺はおおらかな心を持って、これはリングなんだと見ることにしましょう。
 取り出した一つの小さな「ミニとうふドーナツ」をそのまま口に運び、まずはディップ無しで味わってみます。指にシュガーのざらつきを感じながら、三分の一程度をかじりとります。食感は「とうふドーナツ」とほとんど変わりません。弾力のある生地表面に、しっとりふわり、少しもっちりとした粘り気のある内部生地。サイズが小さい分、内部の食感が少なく、表面食感が強く出ているように思われますが、気になるほどの違いはありません。
 「とうふドーナツ」では「金ごま」「ココア」それぞれ全く異なった味を見せていました。「金ごま」は香ばしさとしっかりした甘さ、「ココア」はビターさと生地の抑えた甘さを持っています。「ミニとうふドーナツ」で初めに現れる味は表面のシュガーの甘さです。シュガーレイズドのように全身にシュガーをまとっており、強い甘さを主張します。「とうふドーナツ 金ごま」もグレーズがかけられていて、甘みの強いドーナツでしたが、胡麻のが緩衝材となっていたのか、「ミニとうふドーナツ」の方がより甘く感じられます。また「とうふドーナツ ココア」とは違って、生地にあるはずのほのかな抑えた甘さは、表面のシュガーの甘さのために、ほとんどかき消されてしまっています。「ディップ無しでもかなり甘くて、「とうふドーナツ」という名前から連想されるヘルシー感を期待して食べるとギャップに驚かされることになるでしょう。

 2つあるディップ。最初は「黒ごま」を開けてみます。チョコレートクリームのような深い黒茶色のディップが詰まっています。開封されたディップのケースを匂ってみます。微かに立ち上る胡麻の香り。少しお行儀が悪いですが、ディップを小指につけてそのままの味を確かめます。小指をディップに沈めようとすると、ディップは軽い抵抗を示した後、指を飲み込みます。寒天が含まれたディップは、柔らかいゼリー、魚の煮こごりとマヨネーズの中間のような指ざわりです。指に乗っかったゆるいゼリー状のディップをぺろり。…一瞬、味が分かりません。あれ?と思った途端に、色と同じような深く、濃い味が鼻を突きます。この味は黒胡麻のコクと砂糖の甘さが入り混じった混沌としたものです。この複合の味は数秒後にはふわりと漂う黒胡麻の香りへと変化をします。「あぁ、やっと、黒ごまらしい味が出てきたぞ」と思っていると、数秒後には黒胡麻の香りを打ち破って、強い甘みが押し寄せて来るのです。忙しい味です。最後の甘さはかなりの威力を示し、長く舌の根あたりに居座ります。以上の経過を簡単なチャートで表すと、

 ?(よく分からない)→なんだか濃いねっとりとした味だな→あっ、黒ごまだ。→うーむ、甘いぞ。

ということになります。
 では、濃い味の黒ごまディップに「ミニとうふドーナツ」をつけて食べてみましょう。ゼリー状のディップは見た目よりも強く浸さないと、「ミニとうふドーナツ」に移りません。リングにすくい取った黒いディップ。ようやく「ミニとうふドーナツ」らしさを味わう時です。…かぷり。

 甘いぞ。

 甘いですよ、これは。甘いのが好きな私でも、この甘さは腰を据えなおすくらいの力です。ディップで食べると、シュガーの甘さと相乗効果をなすのでしょうか。単体でディップをなめたとき以上に、舌には甘さが最後で尾を引くように残ります。舌で感じた甘さはドーナツを飲み込むときには、のどでもその存在を主張し、なかなか消えることはありません。ディップをつけずに食べた時、「とうふドーナツ」らしさはあまり感じられませんでしたが、ディップをつけるとその傾向はますます強まり、生地の食感は「とうふドーナツ」ですが、味の面では「『とうふドーナツ』の生地」らしいほのかな大豆の甘さは全くといっていいほど感じられなくなります。
 黒ごまディップをつけて2個3個…。食べ進めるうちに胡麻の風味は慣れてくるのか、印象がどんどん薄れていくものの、甘さは消えることはありません。むしろ胡麻風味が感じられなくなる分、ますます甘さが強まっていくように感じます。

 一方のメープルのディップを開けてみましょう。するとすぐにメープルシロップの香りが鼻をくすぐります。「黒ごま」と同じように指にとって味わってみます。味もメープルシロップそのものですね。でもそれだけでは終わりません。ディップを飲み込むと軽い清涼感が残ります。これはディップに含まれるオレンジのものでしょう。こちらは「黒ごま」とは違う方向性を持って作られたのか、甘みはいくらか抑えられています。
 「ミニとうふドーナツ」+メープルディップで食べると、初めにオレンジが香ったかと思うと、とたんにシュガーの甘さと相俟り、メープルシロップの香りが高く立ちます。メープルシロップの香りはそのままディップを口にするよりも強く現れます。
 こちらも食べ進めるうちに甘さが声を大にして主張を始めます。シュガーの甘さが口に残り、メープルシロップの少しむせるような甘さが口中に渦を巻きます。「ミニ」と冠してはおりますが、なかなかのボリュームを感じることとなるでしょう。舌の根に長く残る甘さは「黒ごま」と同じ印象を抱かせます。またディップで食べるとオレンジの香りが際立ちます。シュガーが主役のメープルシロップを香り・甘みをやや打ち消しているのかもしれません。

 10個の「ミニとうふドーナツ」を食べ終わって、ほっと一息。「あー、甘かったなー」というのが第一印象です。前回の「とうふドーナツ 金ごま」もなかなか甘かったですが、今回はそれをひょいと上回る甘さです。シュガー+ディップでは少し甘すぎたのではないでしょうか。私はシュガー無しの方が良かったのではないかと思います。ディップ無しで「とうふドーナツ」自体のほのかな甘さ、ディップをつけて「黒ごま」や「メープル」が香る甘いドーナツ。甘さ一辺倒ではなく味のコントラストが付けられるほうが、より楽しめたでしょうに。
 「ミニとうふドーナツ」2種類はどちらかといえば、私はさわやかな甘さのある「メープル」の方を選びますが、「とうふドーナツ」として味わうならば前回の「金ごま」「ココア」の方がおすすめできます。安いですし。逆に「とうふドーナツ」の甘さが物足りなかった方は、「ミニとうふドーナツ」を好ましく思われるでしょう。

 味以外の点で、一つ気になったところを。ディップが付けにくいです。食べていくうちにいつの間にか指の先にディップが付いてしまい、べとつきます。長方形のディップのケースはもう少し浅いほうがディップが付けやすく、手にも付きにくいでしょう。また形も円形の方がケースの角にディップが残ることなく掬うことができるのですが。小型のフォークが付いていてもよかったかもしれません。

 ショップを出るときショーケースからは、また「メープル」が無くなっていました。やはり出だしは上々のようです。

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2005.02.01

「からだスマイルセット」を今度はピーチで。

 ミスタードーナツの「からだスマイルセット」を「バナナな野菜+とうふドーナツ2種」で頼んだ場合、どちらが合うのかを1月23日の記事で書きました。「からだスマイルセット」のドリンクには「ピーチな野菜」も選べます。前回の記事を書いてから「早めにピーチでのレビューも書かないといけないな」と思いながらも、10日近く経ってしまいました。うかうかしているうちに来週7日の「からだスマイルセット」の終了日が近づいているではありませんか。あわてて食べに行きました。

 「バナナな野菜」は初めに抱いていたイメージとは違って、さっぱりしているということを書きました。「ピーチな野菜」の飲む前のイメージはどのようなものか?桃の飲み物といって思いつくのは、赤い缶が印象的な「不二家ネクター」でしょう。そういえば小さいときはネクターが家によくあったな。なんでだろう?そんなに好きというわけでもなかったのに飲んでいたな。なんでだろう? おぼろげな記憶のかなたが呼び起こされましたが、今回はこれくらいにしておいて「ピーチな野菜」に戻ります。「ピーチな野菜」もネクターのようなとろりとした舌触りの飲み物なのでしょうか。

からだスマイルセット ピーチな野菜ver.

 前回と同じく「とうふドーナツ 金ごま&ココア」。そして「ピーチな野菜」を注文します。相変わらず氷多いなー。寒風吹きすさぶ中やってきた上にあの氷は、少々体にこたえそうですが、見てみないふりをします。知らなければ幸せなことがあります。
 席に着き、ドーナツを食べる前に「ピーチな野菜」の味を確かめます。…おや、これは「バナナな野菜」よりもタイトルが前面に押し出されています。「バナナな野菜」の方はのどを通過した後にバナナの風味が現れましたが、「ピーチな野菜」は口に含んだとたんに桃の味が主張を始めます。この桃の味は当初予想していた「不二家ネクター」の味に近いですね。とろみは足りないものの、みずみずしくも強めの甘さはまさしく桃のものです。「バナナな野菜」とは違った味の現れ方にやや驚きました。?み込んだ後も「バナナな野菜」とは違って、さっぱりと風味がフェードアウトしていくこともありません。桃の香りと味が強いのか、野菜の後味もほとんどといっていいほど感じません。全面的に「ピーチ」です。

 では、ドーナツとのコンビネーションを見てみましょう。
 いつも「金ごま」からだったので、今回は気分を変えて「ココア」から。濃い茶色の粉を散らしつつ、山を一つかじり取ります。甘みが少ないけどおいしいなー。…ごくり。すかさず「ピーチな野菜」をストローで一口。ココアパウダーは砂糖が少し含まれてはいるものの、甘みは抑えられておりビターな味わいですが、甘い「ピーチな野菜」を飲んだ後に「ココア」を食べると、そのほのかな甘さも薄れ、さらにビター感が強くなります。
 もう一口「ココア」を食べ、「ピーチな野菜」で後を追います。この順番で「ピーチな野菜」を飲むと、先ほどまであまり感じなかったさっぱり感が生まれたことに気づきます。飲み込むときにはかすかな野菜味も感じられますね。

 では、甘い「金ごま」と甘い「ピーチな野菜」はどうなるでしょう。結論を先に言ってしまうと「金ごま」の勝ちです。「ピーチな野菜」のさっぱり感が強く出ます。甘みは微と化します。桃の強い甘みが消える代わりに、他の果物の味が分かるようになります。いろいろな果物・野菜が渦巻く複合の味となりますが、雑多な印象は無く、うまく統一された味わいです。
 「ピーチな野菜」を飲んだ後の「金ごま」は…。「金ごま」の勝ちは変わりません。もともとの「金ごま」の甘さは打ち消されること無く居座ります。これは「金ごま」がいかに甘いかという証左ともなるでしょう。

 「とうふドーナツ 金ごま&ココア」×「バナナな野菜&ピーチな野菜」の組み合わせ4種類。私としては「とうふドーナツ」の本来のおいしさと、メインの果物の味がしっかりと味わえる「とうふドーナツ ココア」と「ピーチな野菜」のコンビに一番ひかれました。
 上にも書きましたが「からだスマイルセット」は7日までの発売となっておりますが、単品では販売は続くようです。機会があれば、みなさまのお好きな組み合わせを探してみてはいかがでしょうか。

 夏に飲みたかったです。寒かったです。

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