脱毛実感
夏場になると、肌を露出する機会が増えます。女性はこの季節に合わせて、脱毛・除毛をするらしいですが、最近は、男性も露出する部分の体毛を気にして、脱毛などをすることが多いようです。

「それ」と「脱毛」は別物だと思います。そこの永久脱毛を、確かなお覚悟があってされるのでしたら、止められることはないでしょうが…。誓約書を書かないといけないかもしれません。
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夏場になると、肌を露出する機会が増えます。女性はこの季節に合わせて、脱毛・除毛をするらしいですが、最近は、男性も露出する部分の体毛を気にして、脱毛などをすることが多いようです。

「それ」と「脱毛」は別物だと思います。そこの永久脱毛を、確かなお覚悟があってされるのでしたら、止められることはないでしょうが…。誓約書を書かないといけないかもしれません。
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桜前線はそろそろ津軽海峡を渡って、北海道に入ったようです。名古屋では、もうすっかりと葉桜になり、ぽかぽかを越して、ほかほか陽気になって、初夏の気候です。
名古屋が満開をやや過ぎた頃、私も、散歩がてらお花見に行ってきました。場所は、名古屋のお花見スポット「鶴舞公園」です。名古屋の中心部に近く、桜以外の花も咲いていて、やや葉っぱが目立った桜の木でしたが、お花見気分を味わえました。
お花見で大変なのが「場所取り」ですね。会社のお花見会では、新入社員・若手の方々がその任に当たるようです。できるだけ桜が良く見える場所が良い、できるだけ通用の便が良いところを狙う、お手洗いが近いほうがいいけど、お手洗いの真裏では、いくら桜が満開でもちょっと避けたい…、等々。場所の選定には苦労するようです。よって、他の人よりも早く場所に出向いて、紐を張ったり、ブルーシートを広げることが求められます。しかし、お花見場所管理側も、無茶な場所取りは、牽制します。

この立て札は、無茶な場所取りをしようとする人に向けてのものか、犬や猫に向けてのものか、ちょっと悩んでしまいます。が、犬や猫はおそらく日本語は読めないと思うので、人に向けてのものだろうと想像が付きます。
来年、場所取りをする方は、木が傷むので、縄を張らないように気をつけてください。
通常の場所取りは、このようにブルーシートが用いられるようです。

謎の数字
でも、段ボール箱に書かれた数字の意味が分かりませんでした。暗号だと考えられますので、何かミッションインポッシブっているのだろうと思います。
多くの人が集まるところには、商売っ気も集まるのはつきもので、公園内の歩道沿いにみっしりと屋台が出ていました。定番の、たこ焼き、お好み焼き、焼きそばなどの炭水化物系に、イカ焼き、焼き鳥、豚串などの肉っ気、数回遊んだら、飽きるか、壊れるかしそうなカラフルなおもちゃといったところが多かったです。そうそう、名古屋名物のたません屋さんもありました。
そんなたくさんの屋台の中で、私がもっとも心を惹かれたのが、この屋台さん。

こういう屋台の色使いは派手ですね
アメリカンドッグ屋さんです。ソーセージがホットケーキミックスのような甘い粉をまとって、揚げられているお菓子のような、おかずのような、よくあるものの、考えてみれば不思議な食べ物です。
このお店は、洋風、特にアメリカを強調していますね。「アメリカンドッグ」という真っ赤な文字だけで、アメリカということが分かるのですが、垂れ幕の上の部分に、青の文字でさらに「アメリカ生まれの」と強調しています。日本人の洋風志向を刺激しているのでしょう。

アメリカではなく、ここで作られています
そんなアメリカンドッグ屋さんですが、こまごました所で、破綻をきたしています。

日本一ウマイ、アメリカ
あれだけ、アメリカを強調していましたが、美味しさは「日本一ウマイ!」です。確かに名古屋は日本なので、これで間違いはありません。むしろ「アメリカ一ウマイ!」とした方がおかしくなります。でも、「あれだけアメリカっぽさをだしているのに『日本一』はいかんだろう」という気にさせることは、避けられそうにありません。
いや、これだけで、判断してはいけませんでした。日本にいながら、アメリカの味の素晴らしさを出していました。

アメリカっぽい
英語の説明書きに、日本語のルビ。
「アメリカンドッグ」が「フレンチドッグ」になっているのはご愛嬌でしょう。
Ketchup and mustard
ケチャップ と カラシは
間違ってはいません。ちゃんと対照になっています。
Please help yourself!!
ご自由 に どうぞ!!
こっちは正しいとは言いがたい気がします。しかし、言わんとすることは分かります。何にせよ、親切なお店ということは間違いありません。
これだけ親切なアメリカンドッグに興味わきましたが、お店の方が見当たらなかったので、購入はいたしませんでした。
いい右横書きも持ってます。

発音すると良さが分かります
お花見はやっぱり楽しいです。来年も楽しみです。
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より‐どり【選り取り】
よりとること。多数の物の中から好きなものを自由に選ぶこと。えりどり。
よりどり‐みどり【選り取り見取り】
好き勝手に選んで取ること。
(『広辞苑』第五版)

つまりは希望小売価格
こちらは「100円均一商品販売店」です。
最初に書いた語釈から考えますと、間違ってはいないのです。この中から選んで買ってくださいということなのです。
しかし、普通は「選り取り」と言えば、3個が多いですね。なので「選り取り」=「お得感」となるのです。
この場合、「お得感」を出そうとして、失敗しているような気がします。素直に「1つ105円(税込み)」と丁寧に書いたほうが好感が持てます。
このポップを書くときは、筆記者氏も暴挙に出ていると思われたのでしょう。緊張で、「1」の線が波打っています。下の棒が長すぎて安定感がありすぎです。
皆様、「よりどり」は決して2個以上とは限りません。お買い物の際はご注意ください。
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今日から、洞爺湖サミットが始まります。主な議題は、環境とアフリカの問題です。しかし、これらの問題以外についても活発な議論が為されることになると思います。各国の秘めたる思惑はあるのでしょうが、全体的には、世界中の人々が、安心して暮らせる世界を作るような話し合いになるはずです。そうなってほしいです。
「安心して暮らせる世界」を一言で言うとしたら「平和」で表わされると思います。自分を大切にして、他者を思いやる心を持てば、自ずからその方向へと流れていくでしょう。
そのためには何をすればよいのでしょうか?
難しい問題です。太古の昔より、人々は諍いを起こしてきました。諍いに勝つために、相手の上をいく技術を編み出そうと試みた結果、新発見、新発明が生み出され、それが、人々の暮らしを向上させることになった例もあります。
しかし、技術向上のために争いを肯定することはできないと思います。平和な世の中を構築するために新しい技術を生み出すこともできるはずです。
肝心なことは、「心持ち」なのだと思います。「是が非でも勝とう」という闘争本能に準じて行動していたら、平和は遠いものになってしまうはずです。そういう考え方をまずは手放して、純粋に、穏やかな心を人々と分け合うように努めていれば、自然と、平和への道筋が浮かび上がることでしょう。
名古屋は、世界平和を目指す一人の人物を生み出しました。上記のような思いを持っていらっしゃると思います。たぶん。
その人の名前は、「安穂野香」(あんほのか)。
二十年程前から、名古屋の中心地、中区・栄のセントラルパークを中心に音楽活動をされていらっしゃる歌手です。この方は自らが作詞作曲した歌を披露するシンガーソングライターです。その歌は、いずれも穏やかな心で生み出されたことが分かる素敵な歌詞とメロディーとなっています。
Wikipediaによれば、「安穂野香」の芸名も、「『あ』から『ん』まで(五十音の最初から最後まで)を『ほのか』な雰囲気で歌っていきたい」という思いから付けられているそうです。まさに己の身を以って、穏やかな世界を志向していると言えるでしょう。
先々月末に、安穂野香さんのPVをまとめたDVDがリリースされました。
様々なジャンルのパフォーマーを紹介するテレビ番組『あらびき団』(TBS系)に、安穂野香さんが出演され、その反響の大きさから、「あらびき団 Presents」という形で世に出ることになったようです。
私も、安穂野香さんのパフォーマンスの素晴らしさに感銘を受けた一人です。発売後、すぐにHMVさんに出向き、入手いたしました。これがそのDVDです。

ジャケ写です。隠していますが、一部分出ています
安穂野香さん。通称「セーラー服おじさん」のファーストDVD。何も間違っていません。
本作には、
『NICE PEACE』
『Pigeon Dance』
『キュートな☆と・き・め・き』
『たんぽぽのマンボ』
『ドキドキしてるの』
『ハイキング・サンバ』(新曲)
が収録されています。では、中を見てみましょう。

歌詞カードです。白抜きです
まだ、秘密は守られています。
躊躇いは要りません。ディスクをドライブにインしてください。
…鑑賞中…
…『あらびき団』で、免疫が付いていたと思っていたのですが、私の思考の遥か上を行く出来上がりになっています。
こんなに、すごいミュージックビデオが、今までに存在したであろうか!!
過去には、「格好良いPV」というものはありました。「美しいPV」というのもありました。
しかし、穂野香さんのこのPVは、そのような尺度で計れるものではありません。観た人を、「非日常のさらに奥」へと誘ってくれるのです。
約16分間。一回も笑うことがなかったならば、その方は素晴らしいです。
このDVDには、特典映像に、『あらびき団』MCの東野幸治さんと藤井隆さんによるPV解説が入っています。本編で一回も笑わなかった方、このPV解説でも笑わなかったら、無我の境地に至っていると思います。もう既に悟りを開いていると思います。もう既に平和の中に身を置いていらっしゃるはずです。
残念ながら、悟りを開けずに、現世に執着を持っていらっしゃる方。いいのです。お笑いください。このDVDをご覧になって、思いっきり笑ってください。
わずか16分の映像なのですが、3週間分の笑い(個人的見積り)が詰まっています。3週間経ったら、また再生してください。次の3週間がより笑みに満ちたものになるでしょう。
このDVDは、日本中、いや、世界中の方に観ていただきたいです。なぜなら、ここにこそ、平和のヒントが秘められている気がしてならないのです。
平和の足がかりは、このような笑いの中にこそあるのだと思います。
アーティストのPV集DVDなのに1260円(タックスイン)。6曲も入っているのに1260円。特典映像まで付いているのに1260円。なんというコストパフォーマンスの良さなのでしょう。いいのです。儲けなど無くてもいいのです。世界平和を目指して作られたのですから。
このPV集は、愛に満ちた穂野香さんの力と、穂野香さんがインスパイアされた荘厳なる山の力と、なんらかの意志が働いた編集の力によって成り立っています。
皆さん、ひたすらに観れば良いと思います。大人も、子どもも、男性も、女性も、サラリーマンさんも、学生さんも、官僚さんも、政治家さんも。皆さん、ひたすらに観れば良いのです。それが世界平和の第一歩へとつながるっていると強く思っています。
サミットでは、会談の前に、このDVDを流していただきたいです。
さあ、皆様、声を合わせて、
NICE PEACE!!
普段、本ブログでは特定の商品をご紹介することはないのですが、あまりに感銘を受けましたので、今回、取り上げることにいたしました。
リンクでAmazon.co.jp内に飛べるようにしておりますが、ご購入を希望の方は、このリンクを利用しなくても全く構いません。もちろんクリックしていただければ、アフェリエイトで私にポイントは入るのですが、それが目的ではないからです。ただただ、「世界平和」のためです。数日間、ランチのランクを少し下げて、このDVDの購入資金に当てていただければと思います。

おまけのステッカーです。全貌が表れています。
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7月7日は七夕です。でも、今年の7月7日はちょっと特別です。

暗いので分かりにくいですが、道路の上の電光表示板です。私は名古屋在住なので、もちろん、「愛知」県警察からのお知らせです。

そうです。今年の7月7日は「北海道洞爺湖サミット」が開かれる日です。普段はよく「洞爺湖サミット」と呼ばれますが、正式には「北海道洞爺湖サミット」です…、と思ったら、違いました。正式名称は「第34回主要国首脳会議」だそうです。
主な議題は、環境問題・アフリカ問題。洞爺湖の豊かな自然の中で、地球のために実りある会議をしていただきたいですね。
分かりました。私も、電気の無駄遣いなどをしないようにいたします。わざわざ、このようにお知らせをしていただき、ありがとうございます。

お知らせの内容が、遠すぎます。
重要なことだとは思いますが、名古屋の一般道なのに…。
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名古屋は、今年は6月2日に梅雨入り宣言が出ました。しかし、その後、2,3日は雨が降りましたが、以降は、それほど雨は降らず、良い天気が続いております。「梅雨の中休み」というよりも、「中休みの梅雨」のようです。
おかげで、洗濯物を部屋干しせずともよく、外出にも不便を覚えることはありません。先週末も、晴天で、お出かけ日和でした。
この陽気に誘われて、中区・栄までお出かけしました。週末の街中は、イベントが多いですね。ふらふらと歩いているだけで、面白そうなモノモノに遭遇します。そんなモノモノをちらりちらりと眺めながら、何の当ても無く徘徊しておりましたら、物産展に行き当たりました。普段はあまり立ち寄ることの無い「オアシス21」です。「水の宇宙船」の下はすっぽりと広場(「銀河の広場」)になっているので、週末や祝日などには、イベントが頻繁に執り行われているようです。知りませんでした。

今回、私が迷い込んだ物産展は、岐阜県の南西に位置する恵那市の観光物産展です。題して「恵那市じまん市 観光物産展」! 「じまん市」のところが頼もしくて、恵那市の関係者ではありませんが、嬉しくなります。
さて、それでは、この物産展で、どんな「じまん」を見せ付けてくれるのでしょうか。一通り回ってみましょう。
ちなみに、今回は、写真が多いです。
やっぱり、物産展と言えば、名物食材を使ったお弁当や軽食ですね。有名どころとして、京王百貨店さんが行っている「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」が思い浮かびます。この物産展は別名「駅弁の甲子園」とも呼ばれているとのこと。
物産展と言えば、お弁当。この繋がりはゆるぎないものとなっているのが現状のようです。
もちろん、「じまん市」でも、自慢のお弁当が出品されていました。

洒落は定番ですね
名前の響きの割には、リーズナブルなお値段です。やや遠めで写真を撮ったので、中身を詳しく吟味しませんでしたが、栗が入っていることは想像に難くありません。
ただ、"Crystal"(水晶)の意味でしたら、何ら問題は無い、それどころか気の効いた洒落だと思いますが、「栗廃る」とも読み取れるのです。「じまん」から荒廃へ…。町おこしとは逆ベクトル。せめて「すたる」の部分を「スタル」と片仮名にしておけばよかったのかもしれません。

手作り感を出すキャッチフレーズの定番「おふくろの味」。筆文字と合わせていい味を出しています。訴求力がありますね。是非いただいてみたくなります。

人気はあったようだ
「おふくろが作った」…。
誰の…?
少なくとも私の母は蒟蒻芋から、蒟蒻は作れないはずです。疑心が沸きいずるのは、私の心が狭いからでしょうか? 多くの方は、このキャッチコピーに魅かれて購入されたようです。無事に「完売」の文字。なんとなく、ホッとしました。でも、「誰のおふくろ」なのか…?
テントを張って特産品を販売していましたが、売れ行きによっては、急遽、追加で販促物をプラスするところもあるようです。

手書きでありがちな事態が起こっています。最後の「ト」の大きさとズレ具合。そして、「チョッピリ」という謙虚さ。この素朴さがいいのです。500円以上ならば、買ってしまいたくなりますね。

どうやら、この物産展で一番人気らしいイベントが、この「布ぞうり投げ トレヴィの泉大会」のようなのです。「布草履」と「トレヴィの泉」という雰囲気のギャップが見せ所でしょう。しかも、「トレビ」ではなく、発音良く、イタリア語"Fontana di Trevi"に合わせて「トレヴィ」です。こういったところの力の入れ具合のバランスの取り方が物産展の良さなのかもしれません。
この布草履用の「トレヴィ」は、こんな感じです。

円形に配置して「泉」を意識しているみたいです
さて、私もいっちょ、布草履をスローして、樽に放り込んでみるかっ! …と、意気込んだのですが、

残念ながら、終わっていました。「またきてネ!」とのメッセージ入りの伝言ポールが立っていました。
ん? なんだこのキャラは?

彼の特徴を列挙いたしますと、
・側頭部から後頭部にかけては毛髪に不自由はしていないが、前頭部から頭頂部にかけてはやや過疎化が進んでいる。
・眉毛が短く、薄い。
・三白眼&白目
・鼻が大きいが、その穴の処理は怠っている。
・上前歯の主張が強い。
総合評価:軽いタッチでありながら、インパクトの強いキャラクターである。
恵那市では、彼(仮に「恵那氏」と呼びます)を前面に押し出してきています。「トレヴィの泉」に何度も登場するのです。

まずは、「はずれ」っぽい樽は「わたがし」です。普通です。ここまでは。

「内閣総理大臣献上店の布ぞうり」! すごい由緒正しき布ぞうりが手に入るのです…よ? れ…?

「内閣ぞうり大臣献上店」…。洒落が幅を利かせていることを失念しておりました。内閣ぞうり大臣閣下は官邸では、フォーマルな靴を履いていらっしゃると思いますが、公邸では、きっと布ぞうりを履いていらっしゃると思います。そう、思いましょう、皆様。
そして、この「トレヴィの泉」では、おそらくは、自分が履いて、投げ飛ばした布ぞうりをそのまま下さるのだと思います。
だんだんと、賞品がランクアップしますよ。

「温泉券」です。たぶん現地集合・現地解散となるのでしょうが、それでもわたがしよりも嬉しいのは、私の体が昔より大人になったからでしょう。

恵那氏も満足そうにつかっています。きちんと「前」も隠して。頬に赤みがさしていますし、きっと良い温泉なのでしょう。

同じく温泉券ですが、

なんだか、恵那氏の描き込みが細かくなっているような気がします。白目じゃなくなりました。頬も赤みをさしたままです。きっと湯上りなのでしょう。心持ち、鼻からの毛が増えたようにも見えます。やっぱりきちんと「前」は隠してくれています。
でも、何故に、「百合」とのコラボレーションなのでしょうか。Wikipediaによると「ガールズラブを示す隠語。女性同士の恋愛、またそれを扱った漫画、小説、アニメ等の作品ジャンル名」とあります。そんな隠微なところに、恵那氏が立ち入ろうとしていいのでしょうか。やや問題があるように思われます。

大当たりはこれ。「くしはら温泉 軽スポーツ 年間パスポート!!」です。恵那氏も「当り!!」と叫び、赤く細いしたを飛び出させています。何故かこの舌が「スプリットタン」。『蛇にピアス』を読んで影響されたのでしょうか。朴訥とした風貌から、このようなアヴァンギャルドなモノが飛び出るとどきりとします。物産展なのに、この胸騒ぎするような不安感を覚えるとは思いも寄りませんでした。

しっかり分かれています。そして白目に戻っています。

もう一つの大当たり樽です。こちらの方が派手になっています。そして、

「温泉入りすぎて 鼻血ブ~!!」………。あれだけ頬を染めていましたからね。無理もありません。でも出血量が尋常ではありません。早急な処置を。
私は、もう「恵那氏」のとりこです。
奈良では、色々なイメージキャラクターが登場しているようですが、恵那市民から発せられたこのキャラクターは、「イメージキャラクター」の概念を打ち破るフォルムを持っています。是非とも公式化を希望します。恵那市が一番「じまん」したらいいのではないかと思われるのが「恵那氏」のような気がします。
…で、一体、どなたがモデルなのでしょう? ちょっとお会いしたいです。
思わぬところで、いいキャラクターに出会って、「芸能プロダクションのスカウトさんはこんな気持ちで次世代の人気者を探しているのかもしれない。そりゃ、見つかったときは嬉しいだろうなあ」というシンパシーを覚えました。

3年後のうえに、これはいくらなんでも強引過ぎると思います。
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人の感情表現は「喜怒哀楽」と言われます。この四つの感情は、それぞれに特有の性質があるように思われます。今回は、このうち「怒り」について考えてみましょう。
「怒る」には、やたらと重量感がある印象を受けます。胸の奥にずっしりと溜まっているようなイメージです。そして、ただ溜まっているのではなくて、それが徐々に、上に上がっていって、限界点を超えたときに、溜まった分だけ、爆発的にぶちまけられるのです。慣用表現を使うとしたら、「ふつふつと怒りが沸いて」きて、「怒り心頭に発する」となるわけです。
『新明解国語辞典 第六版』(三省堂)で「怒る」を引くと、
いか・る【怒る】(自五)
(一)許しがたい事柄に接し、不快感を抑えきれず、いらだった状態になる。おこる。(後略)
と、あります。ここで注目すべきことは「不快感を抑えきれず」というところでしょう。「怒り」は、自分の内面から表に出るのです。喜怒哀楽のうち、他の三つは自分の内側で感じて、終結させることができるのではないでしょうか。「怒り」は、腹の裡に仕舞っておくことができないのです。
「もう、我慢できんっ!!」
と、八方構わず、パワーが噴出されるのが「怒り」なのです。
その対象が怒りをもたらした元でないときは「八つ当たり」であり、他の人から見たら些細なことで、あっという間に怒りが噴き出すのが「キレる」ということなのでしょう。
しかし、ある程度分別のある人だったら、「八つ当たり」も「キレる」ことも躊躇われます。それでも、溜め込んだ怒りは抑えきれず発散させたい。そうしなければ、精神衛生上良くないと私も思います。
そこで、許される範囲で、怒りを噴出させようとなるのです。

歩道に囲まれた、変形四角形の土地です。8畳間くらいの大きさでしょうか。真ん中に一本だけ木が植えられていて、その周囲は特に手入れされた様子もなく、草が生えっぱなしになっています。この狭い土地の縁に、ふつふつと沸いた怒りが表出していました。

駅が近いので、人通りも多いのでしょう。中には、無分別な人もいると思います。心無い人が、通りがかりに何かしら散らかしていくことが多かったのかもしれません。そこで、地主さんと思われる方(以下、筆記者氏)が、注意を喚起するこの立て看板を設置したと思われます。
冷静な文面ですが、よく見ると、すでにこの看板を書いている時点で、筆記者氏の怒りは出てきています。まずは、句点の打ち方がおかしなことに目が行きますね。捨ててはいけないものの中で、句点が打たれているものと、打たれていないものがあります。もう、抑えきれない怒りのために、判別があやふやになっているのです。

先の看板とあまり変わりが無いように見えます。確かに文面に違いはほとんどありませんし、句点の打ち方もほぼ同じです。
ここで注目すべきは、「絶対」の文字です。「絶対」という強い意志の感じられる単語が倍角で書かれています。「絶」の字は、上の行の「タバ」と同じ幅です。しかも、抑えきれない怒りで倍角の「絶対」を書いたために、後半の「下さい。」のなんと小さなことか。入りきれなかったのです。それでも良いのです。筆記者氏は「絶対」を言いたかったのですから。

一見すると、捨ててはいけない場所を書き記していない分、あっさりとした文面になっているようです。「絶対」もそれほど大きくありません。「下さい。」にやや無理が生じてはいますが。
これを、筆記者氏の怒りが沈静化したと見てよいものでしょうか。否。筆記者氏は、己の怒りを抑えようとしながら、怒りを制御できていませんでした。
「ジューズの缶。」
「『ジュー』の缶」ということです。筆記者氏は、何をお考えになったのか、濁点を打ってはいけないところに打って、とうとう民族問題にまで立ち入ってしまいました。私は、この看板については、もうこれ以上申し上げません。

この一連の看板群に言えることですが、「ジュース」の書き方にやや問題があります。筆記者氏の癖なのかもしれませんが、「ュ」を大きく書く傾向にあるのです。最近は、「ぁたしゎ、ぁのひとが、かゎゅいと思ぅょ」といったような文面をネット上で頻繁に目にするようになりましたが、筆記者氏はその潮流を力強く遡っています。抑えきれない怒りの力のためでしょう。
「ジユースの缶。」
「ジュースの缶」と書くよりも数段上の怒りが伝わってきます。
これで、変形四角形の土地の各辺に立てられた看板を鑑賞して、ひしひしと伝わる筆記者氏の怒りを受け止めました。はい、わかりました。絶対に、「ジュースの缶」(中略)「ゴミ。」は捨てません。
…と心に刻み込んで、ふと脇を通る道に目を遣ると、

電信柱とそのまた向こうになにかあります…。行ってみましょう。


電信柱の表と裏です。針金でしっかりと固定されています。この針金が登場したことで、抑えきれない怒りがうかがえます。
スペースが少ないためか、文字数を制限しています。筆記者氏は無駄遣いだと気づいたのか、句点の数を極端に減らし、「ゴミ。」「下さい。」にしか付けていません。でも、「ゴミ」にも本来は句点は要りません。
さて、道を渡ったところにある、大物らしき存在を鑑賞してみましょう。

用件は軽く流しています。もし捨てたらの場合に、とうとう公権力を持ち出しました。「通報」です。でも、相変わらず、最初は「カン。」と余分(と思われる)な句点があります。
この看板で、「警察」「通報」のことばが出たことで、怒り心頭に達しつつあることがうすうすと感じられます。

ついに、噴火です。
怒り心頭を突き破りました。
筆記者氏は、これまで我慢に我慢を重ねて、数枚の看板を書いていたのでしょう。でも、それも限界。もう堪忍袋の緒がズタズタ。
いきなり「捨てたら警察に通報します。」と、震える文字で、公権力を発動させることを宣言します。その一文の両脇から伸びて、看板を囲む赤いライン。危険度が上がったことを知らせています。
「コヒー」。発音良く書いています。"coffee"。
「レジー」。伸ばさなくてもいいような気がしますが、抑えきれなかった怒りがそうさせません。
「犬の糞」。いままで、ずっと、「犬のフン」とカナで書いていた優しき筆記者氏はどこに行かれたのでしょう。筆文字で書くにはあまりに画数の多い字。この漢字を書かせたのも、抑えきれなかった怒りためとしか考えられません。
「タバコの吸い殻」。「糞」が書けるのですから「殻」なんて漢字は、お茶の子さいさいです。
「弁当の容器」。とうとう、仮名が「の」だけになってしまいました。
「ゴミ一切捨るな」。これは強調の意志を示す高度なレトリックです。助詞を省くことで冗長さを無くしています。これまで見かけなかった「一切」という副詞を加えました。
そして、最後の「捨るな」。これをただ単に「捨てるな」の送り仮名違いと読むべきではありません。「捨てるな」と「するな」を掛けているのです。筆記者氏は「捨てるな、捨てるな、捨てるなっ!!(怒り心頭) とにかくゴミ、ゴミ、ゴミ、ゴミ! うぉーっ! なにもするなーっ!(怒り心頭を超える)」といった状態になったのだと推測します。
これらの看板群からは、断片的に怒りが漏れ出て、最後に土手が決壊するように、怒りが迸るのだということを見て取ることができました。
幸いにして、この周辺では、コヒー。ジュース(ジューズ、ジユース)の缶。ペットボトル。レジーの袋。犬の糞。タバコの吸い殻。弁当の容器。菓子の袋。総称して、「ゴミ。」は一切見かけませんでした。看板の効果はあるようです。
しかし、筆記者氏が必死に守っていらっしゃるこの8畳ほどの土地が、何のためのものなのかは分からず仕舞いでした。
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名古屋は独特の文化を持っていると、よく言われます。私が推測するに、戦国時代からの伝統と、東西の都の中間に位置しており、その二つの文化が融合したからではないでしょうか。
名古屋の方々は、とにかく大きいものを好みます。
私が通わせていただいている「喫茶マウンテン」のお品は大量です。さすが名古屋。
私が名古屋に住まうようになって、最初に訪れた観光地は「名古屋城」です。大きいです。さすが名古屋。
その上に鎮座している「金鯱」ももちろん大きいです。さすが名古屋。
それを模した、エビフライも大きいです。それに美味しいです。さすが名古屋。
私がよく通る「若宮大通」は、通称「100メートル道路」です。3桁を誇っています。さすが名古屋。
このような名古屋文化の中で、細かく、ひっそりと、隠れた名古屋名物があるのです。今回はそれをご紹介したいと思います。
「名古屋走り」ということばをご存知でしょうか。尾張地方のドライバーのマナーの悪さを揶揄したことばです。詳しくは、Wikipediaの「名古屋走り」の項目をご参照下さい。
私の好きな名古屋で、このようなことが起こるのは大変悲しいです。少しでも、事故が少なくなってほしいです。そのためには、一人一人が、特に公共の場所では、思いやりの心を持って、行動することが大切でしょう。何も、自動車に乗っている方だけではありません。原付バイク、自転車、そして歩行者も気を配るべきでしょう。
歩行者の方、ちゃんと歩行者用信号機の指示を守っていらっしゃいますか? 道幅が狭い道路で、車が来ていないからといって、赤でも渡ったりしていませんか。いけませんよ。信号機の色をしっかりと見てくださいませ。
「私は、ちゃんと、見ているわよ」
そうですか? このような青信号の時にちゃんと渡っていらっしゃいますか?

「うん。ちゃんとコレの時に渡っているよ」ですって? そのようにおっしゃる方は名古屋の方かもしれません。名古屋在住ではない方は、
「ん? あれ?? 」
と、思われるかもしれません。一方、名古屋の方は、「ん? あれれ?? って、何それ??? あれれって??、あれれ???」となるでしょう。

はい、こちらを渡ってください、と導かれたら、何の疑いも持たずに、皆さん、右見て、左見て、もう一回右をみて、手を上げて横断されることと思います。
初めの写真の場面と、次の写真の場面で、なぜこのような違いが生まれるのでしょうか。よくよく、二枚の写真を比べてみてください。もう、お分かりですね。
「青い人」の歩いていく方向が反対なのです。
「こんな信号機なんて見たこと無いよっ!」とおっしゃる方がほとんどでしょう。それもそのはずです。名古屋近隣の地域にしか存在しない信号機なのです。
これにはちゃんとした理由があります。
電化製品の50ヘルツと60ヘルツの違いはよく知られていると思います。静岡県・富士川と新潟県の糸魚川を境界線にして、それよりも東側が50ヘルツ、西側が60ヘルツと電源周波数が切り替わっているというものです。このような複雑な仕組みになったのは、元々、明治時代に関東ではドイツ製の50ヘルツの発電機、関西ではアメリカ製の60ヘルツの発電機が採用されてから、今まで統一されることなく、続いているためなのです。
実は、信号機の「青い人」の向きも同じような履歴があるのです。こちらは、一般生活にそれほど深く関わることが無いために、電源周波数よりも知られてはいないようです。
以前は、信号機も、東海三県と北陸を結ぶラインで東西に分けられていて、信号機を作る会社が違っていたのです。一方の会社では、今では一般的な「左へ向かって歩く青い人」の信号機だけを作っていたのですが、もう一方の会社では、それが統一されておらず、左右の向きが混在していたのです。
その状態が、約5年続いた後、統一されていない方の会社が「左へ向かって歩く青い人」信号の製造に移行していったのです。
現在、全国ほとんどが、「左へ向かって歩く青い人」に統一されました。しかし、名古屋とその周辺地域だけは、わずかながら「右へ向かって歩く青い人」の信号を残しているのです。法律で、歩く向きが決められていないため、建て替えの費用を浮かすという理由もあるのでしょうが、私は「名古屋の人の独自性」だと思っています。冒頭に挙げたような、型にとらわれない気骨の現われなのです。
でも、右と左が半々にはなっていません。「右へ向かって歩く青い人」の方がはるかに少ないです。私が、このことを知ってから、調査をしましたが、300基に1基くらいの割合でしか見かけません。どうやら、古くなってきて、どうしても建て替えが必要になった歩行者用信号機は、「左へ向かって歩く青い人」バージョンに変えているようなのです。したがって、徐々に「右へ向かって歩く青い人」信号機は徐々に無くなってきているのです。
そんな、絶滅危惧種「右へ向かって歩く青い人信号機」を、いくつかご紹介いたします。

スクランブル交差点のなかで、この1基だけが「右へ向かって歩く青い人」でした。
形と見にくさのため目を引くことで有名な、大須の「赤門通り」と「裏門前通り」の交差点も、実は「右へ向かって歩く青い人」だったのです。

形にばかり目が行ってしまい、歩く向きまではお気づきになられていなかったのではありませんか?

最近は、上のような、電力消費を抑え、寿命の短い「発光ダイオード(LED)式信号機」が登場しています。この方式の信号機は2002年頃から登場した新しいものなのですが、LED式の「右へ向かって歩く青い人」信号機も作られ、設置されています。どうやら、これは試験的に設置をしているらしく、数は極めて少ないです。

この「右へ向かって歩く青い人」は、名古屋一番の繁華街、栄のど真ん中、三越さんとスカイルさんの間にある横断歩道の上に鎮座してくださっています。何故か、三越さん側は「左へ向かって歩く青い人」で、スカイルさん側だけが「右へ向かって歩く青い人」になっています。やはり試験のためなのでしょう。
「信号機の青い人」。右へ歩んでいても、左へ歩んでいても、その指示は守らねばなりません。
自動車、バイク、自転車の運転者はもちろんのこと、歩行者も「名古屋歩き」なんてことはなさらないようにしてくださいませ。皆々様が、ちょっとずつ気をつけて、愛知県の「交通事故発生件数の連続ワースト1」などという不名誉は返上しようではありませんか。
…いやいや、全国、全世界の皆様が交通事故に遭わないように心掛けましょう! お花見、新人歓迎会などが多い季節ですが、飲酒運転なんて絶対にダメですよ。
――――――――――
この記事の「右向きに歩く青い人信号機」に関する記述はフィクションであり、エイプリルフール用の記事でございます。但し、その他の部分は、本当です。くれぐれも交通事故を起こしたり、遭ったりしないよう、お気を付け下さいませ
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やや、時期を逸してしまいましたが、
明けまして、おめでとうございます!
本年も「九州男児のにくばなれ」をたまにチェックして下さいますと、たいへん嬉しく思います。どうか、よろしくおねがいいたします。
日本国に住んでおりますと、その正統なお正月の過ごし方は、おせち料理をつまみながら、のんびり、ゆるやかに、ほほえましく過ごすことがよろしいようです。
しかし、単身者の私は、このお正月をおせち料理無しで過ごさざるを得ませんでした。今年一年が良い年になることを祈りたいのですが、出だしでややつまづいた感がございます。
その代わりになるか分かりませんが、先日、おせち料理をいただく代わりに、お気に入りの健康食ブッフェレストランに行ってまいりました。そこで、美味しくて、健康に、今年一年が食に困ること無いよう、祈りながら、たらふくいただいてまいりました。
美味しいものをいただいたことは、もう一つのブログ「たらふく。」に書くのですが、たまたまそのお店で目に付いたものが、コネタ気味でしたので、こちらの方でご報告することといたします。

きまぐれの日
「シェフ」さんが気まぐれることは、レストランでは良くあることですが、日替わりのおすすめパスタで気まぐれることは、あまりないのではないでしょうか。
スタッフ「シェフ、今日のパスタは何にしますか?」
シェフ「う~ん、そうだね~…。それじゃ、今日はボクの『気まぐれ』で何か作るよ。うん、気分次第だ。」
スタッフ「…」
などという会話がされたのかもと想像いたしました。シェフもたまには思いつくままに何かなさりたいのでしょう。制約のないままにパスタに立ち向かいたい日があるのでしょう。
さて、この気まぐれは、どれくらい気まぐったものなのでしょうか。

きまぐれな具たち
水菜が入っていました。人参が入っていました。しめじ、まいたけ、えのきと、キノコ群がたむろしていました。ハムの細切りが入っていました。
本当に、気まぐれで目に付いたものを入れたような、自由奔放ぶりを発揮した具の内容でした。
味付けは塩胡椒。胡椒がやや強めで、ピリリと舌に響きます。もう一皿、このパスタを作ると、味付け変わるのでしょう。変わってほしいです。シェフには、思うがまま、気まぐれで味付けをして欲しいなと思いました。
最後になりましたが、たいへん美味しかったです。素人がきまぐれたら、こうは美味しくならなかったでしょう。さすがシェフです。
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これの続きです。コメントもご参照下さい。
―――――
確かにそこは何度も通り過ぎた道だった。間違いないと思って、二度三度と往復した道だった。しかし、その時は、蜃気楼のようにその看板は消え失せていた。
今はある。目の前にそれはある。蜃気楼のように消えていたそれは、沙漠の湖のごとく再び眼前にある。年季の入った臙脂と紫の看板に、手書きの品書き。初めて私がそれを目にしたときから、いや、何年も何十年も前から一分の違いも無く、その場所に置かれているかのように思われた。

消えていたのが嘘のように
「COFFEE 喫茶うすい」は、この店の正しい名前ではないようだ。入り口のガラス、その上に取り付けられた大きな看板には「ミュージックプラザうすい」と書かれている。窓ガラスの文字や上の看板も、長い年月を経ているようだ。

昭和30年代、「歌声喫茶」というものが流行したと聞いたことがある。喫茶店に集まった、見知らぬ客同士が合唱をする店だったという。昭和40年台に入り、純喫茶が流行するとともに歌声喫茶は衰退する。音楽喫茶というものもある。主にジャズが流されているとのことだが、品書きを見る限り、ジャズの雰囲気は伝わってこない。
一体、この喫茶店では、どのような音楽が流れているのだろうか。
私は、重いガラスのドアを引き開けた。先には、階下へと続く階段が伸びている。「うすい」は地下にあった。

階段を降りきると、もう一つドアがあった。それを開けて店の中に入る。10数人が座れるほどのカウンター席と、4つ5つのテーブル席。二人一組の客がテーブル席に着いていた。彼等は煙草を吸っていない。しかし、店には紫煙の香りが沁みている。
二人の客は私を気にすることなく、会話を続けている。カウンターの奥には、誰もいない。棚にはキープされたウィスキーのボトルが並んでいる。この店は、喫茶店というよりも、スナックと呼ぶほうが適当のようだ。
一分ほど立ち尽くしていただろうか。左手奥のドアから、店の主人とおぼしき熟年の女性が現れた。
「あら、すみませんね。どうぞ、お好きな席へ」
私は、カウンターの中心近くの席に着き、脱いだブルゾンと鞄を左横の座席に置いた。

「何に、なさいますか」
ミストレスが訊いた。
「『コーヒ』ト、トースト、ヲ、オネガイシマス」
初めて気付いた。「コーヒー」を入り口に置かれた品書きの如く「コーヒ」と口に出すと、後に続く言葉は片言になるのだ。
「はいはい、コーヒーですね。トーストは1枚? 2枚?」
私の注文した「コーヒ」は「コーヒー」として、きちんと伝わったようだ。
トーストは1枚100円だ。安い。2枚注文する人もよくいるのだろう。
「1枚で」
「はい、ちょっとお待ちくださいね。あら、その席は上の電球が切れているから、暗かったら他の席に移ってくださいね」
ふいと見上げると、カウンターに沿って点灯している白熱球は、私の座っている上のものだけが切れていた。他の電球は点っている。暗いとは感じない。この席のままで良い事をミストレスに告げる。カウンターの端には、買って来たばかりと思しき電球が箱に入ったまま置かれていた。
そして、私は、出された氷水をこくりこくりと飲みながら、何という気も無く、カウンターの奥で私の「コーヒ」と「トースト1枚」を用意するミストレスを眺めていた。
パンが焼きあがる。
ミストレスはバターナイフにティースプーン一杯ほどのバターをすくい取り、満遍なく、丁寧に、慣れた手つきで塗りつけた。
その間に、湯も沸いたようだ。カップの上にドリッパーを置き、濾紙に入れた豆にその湯を注ぎ込む。これもまた、丁寧に、慣れた手つきで。
「お待たせしました。どうぞ」
私の前に、縦半分に切られた六つ切りのトースト1枚と、コーヒーカップが置かれる。パンの生地目に沁みこんだバターの香りとカップのコーヒーの香りが、紫煙の香りを紛らす。

「COFFEEうすい」の「コーヒ」は、「アメリカン」の「コーヒー」なのか。それを確かめるためにこの店に入ったのだ。淹れたての熱い「コーヒ」をすする。
薄くは無い。普通の濃さの「コーヒー」だ。
もう一口すする。芳ばしい香りが鼻をくすぐる丁寧なコーヒーだ。ここは「アメリカンコーヒー専門店」では無かった。だが、それを残念なことだとは思わなかった。

トーストをかじる。薄いきつね色の焼き色が付いている。さっくりとした食感をわずかに残して、バターの脂でゆるやかな口当たりになっている。難しいことはしていないトーストだ。しかし、美味い。
半分に切られたトーストを四口で食べ終わる。熱さの和らいだコーヒーをカップ半分ほど飲む。残り半分のトーストを、また四口で食べ終わる。残りのコーヒーを飲み干す。
「ごちそうさまでした。あの…、こちらは何時から開いているんですか?」
「朝はだいたい10時頃に開けて、昼は3時過ぎくらい…かしら、それくらいに一度閉めて、また夜は夜で開けますよ」
「あの、すみません。こちらのお店をインターネットのホームページで紹介してもよろしいでしょうか?」
「あら、インターネットですか…」
私は、最近はブログでお店を紹介する場合、店主や店員さんに、出来る限り了解を取るようにしている。礼儀であるとも思うし、このように話しかけることで、お店の人々と会話が弾み、食事をするだけでは知りようのなかったことが分かるときもあるからだ。ただ、初めは不審がられることもある。これは仕方が無いと思うようにしている。
「僕はインターネットのホームページで、自分が食事をしたお店の感想などを書いているのですが、こちらのお店もご紹介できたらと思いまして」
「インターネットねぇ…。私はインターネットも携帯電話も持っていないのよ。時代遅れね。紹介ねぇ…、どんなものかよく分からないけど、良いですよ」
「どうも、ありがとうございます。コーヒー、美味しかったです。…実は、こちらのお店の名前が『うすい』さんなので、アメリカンコーヒー専門の、薄いコーヒーが出てくるお店なのかなと思って、前からずっと気になっていたんです」
「『うすい』は私の名前なんですよ。『薄い』と『うすい』ね。あはは。なるほどね。頼まれれば、アメリカンコーヒーも出しますよ」
「そうですよね。だから『うすい』さんというお名前と、『薄い』を掛けて、アメリカンコーヒーだけを出すのかな、なんて思ったんですよ。薄くなくて、美味しかったです」
「いえいえ、どういたしまして。…でもね、実は、今度の22日でお店を閉めちゃうのよ」
『閉める』って…。えっ!
「『閉める』って、店じまいということですか?」
「そうなの。だから、紹介って言っても、22日までなのよ。…41年。ここで41年お店をやっていたのよ。昭和41年から41年間。でもね、私の体が動くうちに止めることにしたのよ。
…お店ってね、創めるときはそれほど難しくないのよ。止めるときの方が難しいわね。自分で止めることが出来るときに止めるの。それが良いと思うわ」
「そうなんですか…。ずっと前から気になって、今日こそはと思ってお邪魔したんですが…。残念です」
「そうね。残念だけど、仕方ないわねぇ」
そして、私は上を向き、一つだけ消えている電球を見た。
ミストレスは、あと10日余りで店を閉めるのに、電球を新品のものに取り替えようとしていたのだ。端の目立たない席の上に点っている電球を外し、カウンターの真ん中近くの電球と取り替えても良いはずだ。ほとんどの客は、そうしても気に留めないに違いない。それでもミストレスは、41年間続けていた通りに、あと10日余りを、一点の欠けも無いように、店内を照らし続けようとしているのだ。これも何かの縁だと感じた。
「もし、よろしければ、ここの電球を替えますよ」
「いやいや、いいですよ。あとで知り合いが来たときにでも替えてもらうから」
「いえ、簡単なものですから。取り替えますよ。あれを着ければいいんですよね」
「すみませんね。じゃ、着けてもらおうかしら」
私は、椅子の上に立ち上がって、新しい電球をソケットに捻じ込んだ。黄色の暖かい灯りが点る。
「あら、点いたわ。どうもありがとうございます。お客さんを使っちゃって、悪かったわね。私はこういうのが駄目で、上手く着けられたり、なかなか着けられなかったりするのよね。良かったわ」
「コーヒ」と「トースト」の代金400円をミストレスに手渡し、階段を上り、ガラス戸を開けて外に出た。夕方が早い冬の日だ。ちらりほらりとクリスマスを祝う白と青の硬い光が点り始めていた。私はその光に背を向けて、傾いた太陽がうすい闇へと変えている街の外れに歩を進めた。
◎店舗・商品データ
・商品データ
商品名:コーヒ
価格:¥300
商品名:トースト
価格:¥100
・店舗データ
店舗名:うすい
住所:名古屋市中区栄3-13-28
アクセス:「栄交差点」を西(名古屋駅方面)に約200m。「広小路呉服町交差点」を左折(プリンセス大通りを南下)して、約250mの左手。
※2006年12月22日をもって閉店。

週「刊」誌が揃っていました
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