2006.06.20

まばゆく甘い「ポン・デ・夏みかん」

 「夏みかん」というと、あまんきみこさんの小説を思い出します。小学校の教科書に載ってたものです。調べてみると『車のいろは空のいろ・白いぼうし』というタイトルでした。タクシーの運転手さん「松井さん」と不思議なお客さんたちとの物語です。
 「白いぼうし」の冒頭は松井さんと、お客さんの会話から始まります。

 「これは、レモンのにおいですか?」「いいえ、夏みかんですよ」

 松井さんは、知人から贈られた夏みかんを芳香剤の代わりに、車中に置いていたのです。
 この会話で、私は夏みかんが香りの強いものなんだなと知りました。
 実際に夏みかんを手にしたとき、その香りを確かめると、厚い皮に蓄えられた強い酸味、鼻と目を軽く刺激するさわやかさ、そしてなんとなく油っぽい手触り。

 「夏みかん」に対して「冬みかん」とは言いません。「冬みかん」すなわち「温州みかん」が「普通のみかん」だと考えられているからでしょう。それだけに「夏みかん」は「特別なみかん」だという感じがします。

 「冬みかん」よりも、大きくて、
 「冬みかん」よりも、香りが強くて、
 「冬みかん」よりも、甘味が鮮やかで、
 「冬みかん」よりも、すっぱくて、
 「冬みかん」よりも、目に眩しい。

それが「夏みかん」のような気がします。決して「温州みかん」の地位に疑問を投げかけているわけではございません。「温州みかん」の安心感、安定感は揺るぎないものだと思っております。
 ただ、「夏みかん」には、季節を冠するにふさわしい要素を多分に含んでいると思うのです。夏の好ましさがいっぱいに詰まっているように思うのです。

 ミスタードーナツの夏季限定商品「ポン・デ・夏みかん」は、明るく鮮やかな夏の雰囲気をいっぱいにまとっていました。甘いけど、すっぱい。ちょっとだけクセのある皮の味。そして、いつもの「ポン・デ・リング」よりも、ぴかりんと輝いています。

ポン・デ・夏みかん ¥126
 紙ケースに入っていたところが湿気で色が変わっています

 「ポン・デ・夏みかん」のベースとなる生地は「ポン・デ・リング」と同じです。直径は約100mm、中央の穴は50mm(共に最大値)、横面をカットして、間に夏みかんペーストを挟みこんでいます。紙のケースに入っていて、表面のパウダーやフィリングが手に付きにくいようになっています。
 表面にまぶされたオレンジ色のパウダーは、酸味が強く、甘みはあまり感じられません。その分、ペーストはさわやかな甘みが前面にでており、酸味は少々。そして、夏みかん特有の皮の苦味が、ほんのほんのちょっとだけ見えました。ペーストをよく見ると、わずかに皮らしきものが確認できます。ゼリーを粉砕したようになっていて、マーマレードにも似ていますが、マーマレードのように皮の存在ははっきりしていません。

ポン・デ・夏みかん(内部)
 ジャムよりさらりとしています

 もっちもっちとじっくりしっかり味わいますと、マーマレードの甘みだけを抜き出したような夏みかんペーストの味がぱーっと広がり、パウダーのちょっとしたすっぱさがそれを支えます。この二つの味が生地と交わって、まるで「みかんもち」のような食感と味になりました。

 見ているだけで口が潤い、のどが潤う。この季節だからこそのお品です。涼しいお部屋で、冷たいお飲み物(できれば、あまり甘くないもの)と共にいただくのがよろしいかしらんと思いました。


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2006.06.09

爽やかでかわいいペンタゴン「フルーツシュードーナツ」

 昨年夏、ミスタードーナツは1993年に発売された「アメリカンフルーツ」を「アメリカンフルーツJr.」の名前で、期間限定商品として、再発売をしました。
 その「アメリカンフルーツJr.」が好評を博したのでしょうか、今年は少し姿を変えて「フルーツシュードーナツ」の名前で、6月5日から発売が開始されました。
 「『アメリカンフルーツ』が定番化してくだされば嬉しいのに」と思っていた私にとっては、とびっきりの朗報です。さっそく今年の「アメフル」、いや「フルシュー」…この呼び方ですと、気が抜けたようになりますね。訂正いたします。「フルーツシュードーナツ」をいただきにショップへ向かいました。

 五角形と星型の中間にあるような、かわいらしいフォルム。片面にはパウダーシュガーがまぶされ、半分にカットされたその間に、ヨーグルトクリームをフルーツソースがはさみこまれています。フルーツソースは、「マンゴ」「ブルーベリー」「ピーチ」の3種類、ヨーグルトクリームは三種類共通のものとなっています。

フルーツシュードーナツ3種
 「フルーツシュードーナツ」を前にしたリカちゃん

 大きさは直径85mm、厚さは45mm(ともに最大値)、中心には生地がふくらみすぎてややつぶれてしまっている穴があいています。
 表面がさっくり軽く揚げられて、内部は大きな気泡を持ってふんわりと。フレンチドーナツ系の生地ですね。4月の期間限定商品「エンゼルエッグ」によく似た食感です。同じ生地を使っているように見えます。

 フィリングのヨーグルトクリームは、クリーム感がやや強めです。ねっとりとした舌触りとなっています。ホイップクリームよりもカスタードクリームに近いなめらかさです。酸味はやや抑え気味でしょうか。その分甘味が引き立っていますが、そのバランスは取れていて、ヨーグルトの風味が生かされていて、じつにさわやか。でも、その味は、舌の上に長めに舌に味が残るという、ちょっと不思議な味わいです。

フルーツシュードーナツ・フィリング
 フィリングはこのように

 「マンゴ&ヨーグルトクリーム」は、細かく切ったマンゴーの実と、ペースト状のマンゴークリームが混ぜ合わされたものが入っています。マンゴーの実が入っていますが、熱帯の密度の高い空気を含みこんだような、マンゴー独特の強い甘味ではなく、ヨーグルトクリームにあわせたのか、さっぱりとした香りになっていたように思います

 「ブルーベリー&ヨーグルトクリーム」が3つの中で最も甘味を感じました。「プチッ」としたブルーベリーの食感、そしてソースのしっかりした酸味と甘味は、ヨーグルトクリームのそれとは上手い具合にコントラストが取れていました。

フルーツシュードーナツ・ブルーベリー&ヨーグルトクリーム
 つぶつぶ入りです

 「ピーチ&ヨーグルトクリーム」のピーチは、桃の生の果実の味というよりも、缶づめのピーチの味に似ているような…。もしくは「不二家ネクター」の味に。桃本来の甘味、香りというよりも、桃缶のシロップを思い出させてくれるものでした。

 現在、「misdo Licca」キャンペーンの第2段、「レアル・マドリード」のユニフォームを着た「Real Licca chan」プレゼントキャンペーンが行われています。期間は6月26日(当日消印有効)まで、5000セット限定となっています。
 300円分の商品の購入ごとにもらえる、ミスドカードのはずれスクラッチ8枚を1口として応募するしくみとなっています。

 8枚!?

 前回の「misdo Licca」では5枚だったような…。ドーナツを食べまくって6口応募したような…。全部外れたような…。体重が増えたような…。

 今回は応募はちょっとパスいたします。


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2006.05.22

もう一杯飲みたくなる?「アイスカフェオレ」

 イートインスペースを見ると、黄色いカップが白いカップをすっかりと駆逐してしまったように思えます。No.1の座は確実に入れ替わったでしょう。

 ミスタードーナツは昨年、「おかわりできるカフェオレ」を新商品として投入しました。「おかわりできる」という要素はあまりに鮮烈過ぎました。長年、ミスドのドリンクNo.1の守ってきた「おかわりできるコーヒー」は、その地位を譲らねばなりませんでした。
 それでも、「コーヒー」の人気は高いみたいです。コーヒーファンの皆様はご安心ください。ふとしたきっかけでNo.1の地位を、再び獲得できる位置にいると思います。

 大人気の「カフェオレ」に、先月「アイス」が追加されました。

アイスカフェオレのリーフレット
 「アイスカフェオレ」のリーフレット

 特別にリーフレットも作られています。このようなものは他の商品では見た覚えがございません。よほど力を入れているように見受けられます。

 「カフェオレ」と「アイスカフェオレ」の大きな違いは二点あります。

 ・「カフェオレ」は温かい。「アイスカフェオレ」は冷たい。

 これは名前から容易に判断できることです。問題は二点目です。

 ・「カフェオレ」はおかわりができる。「アイスカフェオレ」はおかわりができない。

 これは大きい、実に大きい違いです。「カフェオレ」が大好評であることの最大の理由は「おかわりできること」というのは間違いないと言えるでしょう。それができない「アイスカフェオレ」はウィークポイントを一つ持ってしまったということです。

 しかし、「おかわりできること」と同じくらい重要な点があります。それは「味」。おいしいか否か。そのものが本来的な実力さえ持っていれば、「おかわり」は第二の要素となるのです。

アイスカフェオレとハニーチュロ
 今回は「ハニーチュロ」をお供に

 「カフェオレ」の時のように、まずはガムシロップを入れないで一口。
 まずはミルクのまろやかさが感じられます。しかしながら、ミルクの持つ脂肪分のこってり感はあまりありません。そして、コーヒーの芳しい香りと、ちょっとした苦味がやってきます。刺激を抑えた味で、こくこくとすんなり飲むことができます。

 次に、ガムシロップを入れてみましょう。
 やはりこれも「カフェオレ」とほぼ同じ印象です。ミルクの味が甘さによって引き出され、それが前面に強く現れます。コーヒーの味はこの後を追いかけるようにやってきますが、強く主張するほどではありません。

 これから、日を追うごとに暑くなっていくでしょう。甘いドーナツのお供に「アイスカフェオレ」をいただく時は、ガムシロップをちょっとだけ入れて、ドーナツの味を引き立てつつ、カフェオレのさっぱりとした甘さ、まろやかさで、涼を取る楽しみを味わえるでしょう。

 「アイスカフェオレ」。おかわり無しですが、なかなかの実力者です。


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2006.04.20

おめでたい「クリスピースティック」と、ふわりと舞い上がる「エンゼルエッグ」

 久々のミスド記事です。
 「ちょっと役立つ生活情報を、手早くお手軽に」というキャッチフレーズは、今思いたものですが、その精神はずっと持ち続けて記事を書いておりました。それなのに、今頃になって、「クリスピースティック」と「エンゼルエッグ」の感想を書くのは、顔を上げて歩けないくらい、罪深いことではあるのは分かっております。

 でも、書きます。今、書かねば、もっと罪深いことだと考えました。恥を忍んで、書きます。上の二品をご購入する際の参考にしていただければ幸いでございます。

――――――――――

 縁起物というのがあります。例えば鯛。「めでタイ」につながるからですね。昆布、「よろコブ」です。数の子は、いっぱいの玉子で、子宝にめぐまれますようにと。あと、縁起が悪い言葉を縁起の良い言葉に変えるということもしますね。スルメは「擦る」につながるので、「寿留女」と書いたり、「アタリメ」と呼んだりします。
 このように、日本人は食べ物に食べること以外の意味を見出すことがあるのです。このような風習を、ドーナツに当てはめるとどうなるでしょうか。これは深く考えなくても答えを出せます。

 形が丸いから「円満」。

 ドーナツは縁起物なのです。「ハニーチュロ」の元である「チュロス」は、映画館などで売っているものは棒状です。しかし、ぐるりと折り曲げて、端と端をくっつけて、円状にしています。

 「ハニーチュロ」も「円満」

 ミスタードーナツには「円満」が満ち溢れているのです!…と申し上げたいのですが、何にでも例外はあります。これから取り上げる「クリスピースティック」。円じゃありません。あまつさえねじれています。「ねじれる」にあまり良いニュアンスが感じられません。
 それでは、「クリスピースティック」は忌むべきものなのか。いえ、形や名前とは別方面に縁起を見出すことに成功しました。

 「クリスピースティック」は「ザクザク」した食感なのです。

 「ザクザク」。なんて縁起の良い言葉ではありませんか。「ここほれワンワン。掘ったら、お宝、ザックサク」という例を挙げるまでもなく、富裕繁栄の意味を有していることが分かりますね。
 それでは、目の前にお宝が降りそそぐことを祈り、安心して「クリスピースティック」をいただくことにしましょう。

クリスピースティック2種
 シナモンが無くなったのは残念

 今回発売されたクリスピースティックは、リニューアルということになります。それまで4種類あったものを2種類にして、チョコレート風味の生地を混ぜ込んでいて、食感をより「ザクザク」したものに変えたということです。トッピングにやや変更があるものの、見た目はこれまでのものと大きく変わっているようには見えません。サイズは、長さ190mm、幅(直径)25mmとなっています(実測値)。

 「クリスピースティック」はその名前のとおり「パキッ」と折れるのが特徴でした。そして今回も…、

 「ポクッ」

 なぜだか、「ポクッ」とした折れ方をしました。より「ザクザク」した食感にすると、「パキッ」が「ポクッ」と折れるようになるのです。新発見です。

クリスピースティック断面
 生地はマーブル状になっています

 それでは、まずは「メープルチョコクリスピー」からいただいてみましょう。…あっ。半分にする際に、手に油などが付かないようにと、ナプキンを使ったのですが、メープルシロップのせいで、ナプキンがくっついてしまいました。…あっ。ナプキンを剥がしたらメープルシロップにナプキンの繊維がわずかに残ってしまいました。「メープルチョコクリスピーを召し上がるときは、手やナプキンにメープルシロップが付かないようにお気をつけください。結構べとべとします。

 一口噛んだときの「ザクザク感」は明らかに上昇しています。これは心地よい食感です。さすがに「ザクザク」を大々的に表明しているだけのことはあります。メープルシロップの香りと甘さが強く立ち上り、口から鼻へとじんわりと染み渡るようです。
 生地は表面から中までしっかりざくざくしています。中でも「おこげ」の部分の食感が好ましいです。ザクザクの中でも極まったザクザクです。おこげのザクザクが「クリスピースティック」の眼目なのかもしれません。

 「ダブルチョコクリスピー」は、「メープルチョコクリスピー」と同じ生地に、チョコレートソースとパウダーシュガーが掛かったものです。
 こちらは、完全にチョコレート一色。「メープルチョコクリスピー」に比べると、やや変化に欠けると言わざるを得ません。表面のチョコレートの主張が弱いからなのか、同じ「チョコ+チョコ」の「ポン・デ・ダブルショコラ」に比べると、チョコレートの印象がぼんやりとしているのです。
 甘みも「メープル」よりも、若干弱いように感じました。これは、メープルシロップの甘みが強いことによる、相対的なものと見ることもできるでしょう。甘さが決定的に欠けているわけではないので、甘さひかえめがお好きな方はこちらをどうぞ。

 「クリスピースティック」には、4本入りセットのボックスがあります(お店によるのかもしれませんが)、縁起の良い「ザクザク」のセットです。お土産にするには、もってこいではないでしょうか。

―――――――――――

 そして、今月の新製品「エンゼルエッグ」の感想と行きましょう。

 プチシュータイプの「エンゼルエッグ」は、「ふんわりホイップ」「ふんわりカスター」「ふんわりイチゴ」の3種類。実際に販売されるときは、「ふんわりカスター&ホイップ」「ふんわりイチゴ&ホイップ」の2つの組み合わせとなっており、1月の限定商品「春小玉」と同様の形態ををとっています。

エンゼルエッグ2種
 天使の羽のパッケージ

 「エッグ」の名の通り、楕円球形。直径37mm(最小部)、52mm(最大部)で、ぱくりと一口でいける大きさとなっております。

 生地は、フレンチドーナツと同じもののようです。普通のシュークリームの生地よりも、ややしっとりしており、弾力性も強めです。クレープ生地に近いでしょうか。
 「ふんわりホイップ」の中に充填されたホイップクリームは、他の商品のホイップクリームと同じでしょう。まさに、ふんわり。そしてさっくり。かる~くいただけます。他のドーナツのいいとこ取りのお品のため、安心して味わえるのですが、意外性にはやや欠けるでしょう。

 「ふんわりカスター」は、片面にチョコソースがかけられ、その上に、カラーシュガーがまぶされています。生地は「ふんわりホイップ」と同じですが、中身はカスタード+ホイップクリームとなっていて、玉子の香りとホイップの軽さが絶妙なバランスで融合しています。さらにバニラビーンズも加えられており、味にアクセントが効いています。
 このカスタードクリームと表面のチョコレートが合わさると、豊かな甘みに満ち満ちます。チョコバナナの味わいに近いように思いました。

 「ふんわりイチゴ」のクリームは、他2つのはるか上を行く鮮烈な印象です。酸味が効いて、春らしい明るい彩り、かるいホイップにイチゴの風味がしっかり。表面のイチゴチョコレートと合わさることで、相乗的にイチゴのお味が強まっています。

エンゼルエッグ断面
 これはしっかりとクリームが入っていますが、たまに空洞が大きいときも…

 「春小玉」の時にも思ったことですが、セットの内訳を自分で決めることができたら、より良かったと思います。店員さんにお手間をおかけするのは分かっております。でも、「ふんわりカスター&イチゴ」が欲しかったです。どちらか甲乙つけがたいのです。


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2006.03.25

シルクロードのど真ん中にいそうな「和・ポン・デ」

 ミスタードーナツの新商品の感想を書きます。でも、今月発売された「クリスピースティック」のことではありません。先月発売開始の「ポン・デ・あずきホイップ」のことです。

ポン・デ・あずきホイップ
 左端の「エンゼルショコラ」は、食欲に負けた結果。

 そういえば、「ミスド35周年記念リカちゃんプレゼントキャンペーン」というのが1月に行われていたのを思い出しました。ミスドファンとして、すごく欲しかったので、6口ほど応募したのを思い出しました。

 300円でカード1枚。それが5枚で一口。応募したのが6口。

 一月はたくさんドーナツを食べたのを思い出しました。今月初めに「2月末の発送をもって発表にかえさせていただきます」というのを思い出しました。

 思い出してすぐにヤフーオークションを見たら、¥15000くらいの値が付いていました。

 私の手元には一人のリカちゃんもやってきてくれませんでした。それを今思い返しています。

 しばらくミスドの感想を書かなかったのは、風邪引いたり、忙しかったりしたからでございます。

 意趣返し?

 いえいえ、滅相もございません。ミスタードーナツさんには、いつもお世話になっております。美味しいドーナツをいつもありがとうございます。これからもご厄介になると思いますが、よろしくお願いいたします。私のところへの、リカちゃんの発送が遅れていることなんて、何とも思っておりませんので、お気になさらないでくださいませ。今からでも遅くありません。迎える用意は万端整っております。

 伝言も終わりましたので、元に戻って「ポン・デ・あずきホイップ」の感想を。

 チョコ生地の「ポン・デ」3種は、大変なインパクトを持って迎えられましたが、今回の「あずきホイップ」は、「普通・ポン・デ」の生地に立ち戻って、和風テイストを加味した商品となっております。和風の「ポン・デ」と言えば、人気高の「ポン・デ・黒糖」がレギュラーとなっていますが、それとは、どのような違いを見せているのでしょうか。

 「ポン・デ」生地は、外径約100mm(最大部)、内径約45mm(最小部)、8個のモコモコ形となっており、通常の「ポン・デ」と同じです。表面には、グレーズやシュガーパウダーの代わりに、細かい粒子のきなこパウダーがかけられています。きなこパウダーの甘さは抑え目。そのままでは、きなこの香りはそれほど強くは感じられません。

ポン・デ・あずきホイップ×2
 「あずきホイップ」を通して見た「あずきホイップ」

 表面部のかりっとした食感と、独特のもっちりとした食感の組み合わせは、相変わらず絶妙です。そのままではあまり感じられなかったきなこの香りも、口に入れるとはっきりと姿を現し、グレーズのようなパンチ力は無いものの、滋味にあふれる素朴な甘さが伝わってきます。

 フィリングの「あずきホイップ」は、「春小玉」に使われていたのと同じものでした。カスタードや、エンゼル系のホイップに比べると甘さは抑えられていますが、表面のきなこよりは、しっかりとした甘さとなっています。クリーム自体の甘さを弱くして、あずきの香りと甘さを出していると思われます。フィリングには、あずきの粒を残しています。

ポン・デ・あずきホイップ解体
 めくられた「あずきホイップ」。つぶあん。

 じんわりと染みてくる優しい甘さのきなこと、あずきの風味がよく分かる、甘さを控えたホイップは、組み合わさることで、最大限の力を発揮しているように感じられました。
 あずきを使った「ポン・デ」には、「ポン・デ・八穀あずき」というものがありましたが、「八穀あずき」に比べると、生地とフィリングの境界があいまいです。生地とあずきの間に、ホイップクリームの仲立ちがあるためでしょう。

 「ポン・デ・あずきホイップ」の特徴として、「甘さを抑えている」ことを強調しておりますが、いくら甘さを抑えているとは言っても「ホイップ」ですので、「ポン・デ・黒糖」と比べると、甘さは後をひきます。洋風と和風の中間地点にいる「ポン・デ・あずきホイップ」。シルクロードのど真ん中、中央アジアの「ポン・デ・リング」とでもいえましょうか。

 「ポン・デ・あずきホイップ」をいただく際の注意点を一つ申し上げて、記事の〆としましょう。

 きなこパウダーの「むせ度」がやや高いです。気管にきなこパウダーを侵入させないようにお気を付けくださいませ。


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2006.01.23

季節先取りの「春小玉」 お味は「チ」

 センター試験が終わりました。大雪や、英語リスニング機の不調などの混乱があったようですが、受験生のみなさまは、これで一段落ついたことでしょう。でもまだ、二次試験や私立大学試験もありますし、センター試験の結果採用の学校にしても、結果発表はもう少し先。「サクラサク」日は、あとちょっと待たねばなりませんね。

 そして、実際の「桜咲く」日も、今年は遅くなりそうです。毎日のように伝えられる大雪のニュースに、春の訪れが遅くなることを予感させられます。

 そんな、春未だ遠い1月半ば、ミスタードーナツは一足早く、柔らかな春を感じさせてくれる新商品「春小玉」の発売を開始しました。

春小玉 2タイプ
 「春小玉」2タイプ

 「春小玉」は、「黒糖くるみ」「さくら」「抹茶」の3種類となっていますが、「さくら」と「黒糖くるみ」の組み合わせの「さくらびより」、「抹茶」と「黒糖くるみ」の組み合わせの「抹茶びより」の二つのタイプで発売されています。

 「春小玉」の形態は、生地+ホイップクリーム+トッピングとなっており、生地とホイップクリームは3種類共通、違いはホイップクリームの上にまぶされたトッピングによるものです。

春小玉断面
 3層に分かれています。写真は「さくら」です

 ベースの生地は黒糖味。甘味は抑えられていて、柔らかな味わいです。外側はさっくり。このさっくり具合は「オールドファッション」に似ています。中はふんわりとしていて、パンケーキのよう。黒糖味にぴたりと合う食感ですわ。

 ホイップクリームには、あずき粒が混ぜ込まれていて、和風のいい香り。冷たくないあずきアイスのような風味です。生地に比べると、甘さはやや強め。生地と一緒に食べると、ちょうど良い甘さとなります。

春小玉 さくらびより
 春小玉 さくらびより

 「さくら」のトッピングは、「バタークランチ」と同じようなしゃりしゃりとした歯ざわり。ほのかに香るさくら風味は、桜餅や桜茶のそれ。ほんわりとした、まさに春を思い起こさせる甘さです。
 ただ、そのほのかな甘さのために、ホイップクリームの甘さの方が強く出てしまっていましょうか。最初に、あずきの香りと強い甘さ、最後の最後で「すぅっ」と軽く、さくら風味が現れたかなと思う間もなく、さくらの姿が薄れていきます。「もう少し、さくらトッピングの味が強くても良かったかも」と思いました。

 「抹茶」も「さくら」とほぼ同じ印象です。上のしゃりしゃりのトッピングだけをすくい取って、口に運ばないと、抹茶の風味が分かりにくいです。また、抹茶味のお菓子はよく見かけるため、「さくら」ほどの目新しさもないかしら。

春小玉 抹茶びより
 春小玉 抹茶びより

 「春小玉」の一番の注目は、「黒糖くるみ」です。カリカリのくるみトッピングは、黒糖でコーティングされていて、甘さもしっかり、歯ごたえもしっかり。香りもしっかり。ホイップクリームに負けない味の強さを出しています。「さくら」や「抹茶」のトッピングのように、他に同様のトッピングのドーナツが無いだけに、目新しさもばっちり。「くるみ+小豆ホイップクリーム+黒糖生地」の全てを一緒に口に入れても、過不足無く、それぞれの味を感じることができます。第一印象は「納豆に似ている」でしたが、味は全然違いましたわ。

 「春小玉」というだけあって、一口サイズ。付属のフォークを使えば、クリームやパウダーシュガーが手に付くことなく、「ぱくりっ」とできますよ。

 パッケージもピンクと黄緑の春らしい中間色で、かわいらしいです。ドーナツ自体の繊細なデザインと相俟って、ショーケースに数多のドーナツが居並んでいても、思わず目が惹かれることでしょう。

 実際にはまだまだ先にある春を感じさせてくれる三つの小玉。CMもさぞかし、しっとり、落ち着いたものなんでしょうね。…と思いきや。

 「チッチキチッチッチーッ、ミスタードーナッツ!」

 何かの見間違い?

――――――――――

 ほぼ、2週間ぶりの更新になりました。今しばらくは更新頻度が落ちると思います。
 次回は「misdo Licca」コラボレーションバッグのことを書きたいと思っておりますが、時間がちょっと厳しいです。「半そで甘党Tシャツの九州男児+70年代風のカラフルなバッグ」の似合わなさっぷりをご覧いただきたいのですが…。3種類全部似合わないです。

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2006.01.07

年の初めのためしとしての「ミスド福箱」

 明けましておめでとうございます。

 まだぎりぎりで松の内。「明けまして」が有効としていただけると、大いに助かります。本ブログの昨年のお正月の記事を見てみますと、元日に年始の御挨拶、2日にミスタードーナツ「福箱」について書いておりました。去年の私を褒めてやりたいです。

 今年も、元日に「福箱」を買いに走りました。なのに、その感想を今頃になってようやく書いている始末です。ミスドファンなのにこの有様とは、肩身が13cmくらい狭まったような思いでございます。

 なにゆえに、このように感想が遅れてしまったのかと申しますと、がっかりな中身だったためでございます。「福袋」と同じなので、喜ぶこともあれば、がっかりすることもあるのは分かってはいるのですが…。去年も結構がっかり気味のことを書いていますが、今年はもっとがっかり度が強く、記事書きが延び延びになってしまいました。

 これが今年の福箱(¥2000版)です。購入したお店は去年と同じところでした。

2006年版福箱

 ピングーとポン・デ・ライオンが片面ずつ印刷されています。お店で見かけたとき「今年は2種類の福箱があるんだ〜」と惑わされました。

 ドーナツ8個、ゼリーが1個ついています。(昨年はドーナツ10個でした)

2006年版福箱

 ドーナツの内訳は…、

 ポン・デ・ダブルショコラ
 ポン・デ・リング
 フレンチクルーラー
 カスタードクリーム
 シュガーレイズド
 レーズンカスタードパイ
 ダブルチョコレート
 オールドファッション

の8個。都合により、2箱購入したのですが、どちらも同じ品揃えでした。組み合わせはアトランダムではなくて、福箱用に決められた数と種類のドーナツを別に作っていたのでしょう。

 肝心の福箱の中身はといいますと、

2006年版福箱・中身

 カレンダー・2種類
 ポン・デ・ライオンのハンドタオル
 長皿
 カラフルスケジュールン2006
 35周年記念グラス
 ドーナツ1個引き換えクーポン×10
 30%引きクーポン×6

 壁掛け用カレンダーは、1ヶ月めくりの、ポン・デ・ライオンデザイン。大きさは423mm×297mm、一日分の書き込みスペースが40mm×35mm。
 卓上カレンダーの方はピングーデザインのディスクケース型。ケースサイズは121mm×124mm、カレンダーは一ヶ月1枚で、115mm×115mm。

2006年カレンダー2種類

 ハンドタオルは「ポン・デ・ライオンのタオル・デ・ライオン」のうちの一つです。ポン・デ・ライオン、D−ピピコ、チョコリングマの組み合わせで280mm×280mm。確か大きなタオルの方が人気あったはず。

 長皿は、2005年1月のノベルティ「スペイン風食器」のもの。横幅273mm、縦幅145mm。長皿は使いにくいですわね。

 ベージュのスケジュールン2006。…ちょっと地味ですね。福箱らしい華やかさに欠けますよ…。

 あっ、「フルーツゼリー・びわ」も入っていたわね。美味しいのよね、びわゼリー。

 うっ!

急げ!

 賞味期限まであと1ヶ月。急いで捌かねばならなかったのでしょう。

 35周年記念ノベルティは、グラスよりもカップの方が人気があったようですね。グラスの方は、期間終了後に、よくドーナツとのセット販売で見かけました。これで4つ目が集まりました。

 うーむ、全体的に残り物感が溢れる組み合わせでしたわ…。去年の感想では「小吉」と書いていました。小吉の一つ下はなんというのでしょうか。

 いつまでもがっかりしていても仕方がないので、翌日、10枚のクーポン全部を、好きなドーナツに引き換えてきました。ようやく少し気持ちが晴れました。

 でも、来年も福箱買いますわ。リカちゃんが入っていることを期待して。

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2005.12.23

ミスドは「ノエル」

 「ミスドクリスマス」だと語呂が悪いですからね。「ミスドヴァイナハテン」よりはましでしょうが。

 ミスドの今月の期間限定商品「ミスドノエル」。もちろん「ブッシュ・ド・ノエル」から持ってきた名前でしょう。

 名前のとおり、ロールケーキ状のドーナツで、発売された4種類は、どれもお祝いらしく派手派手な見た目となっております。
 その4種類、「全部テイクアウトで」と注文いたしますと、4個入れ専用のスペシャルボックスに入れてくださいました。

クリスマス仕様ボックス
 組み立てが大変そうでした

 クロース翁がやや傾いているのが気がかりでございますが、ログハウスには、「Noel2005」の祝い言葉に、雪だるま、レンガの煙突に、天辺に星が輝くツリーに、暖色系の蛍光灯を使っているらしい部屋の内部と、これでもかと言わんばかりの、理想的なクリスマス家が出来上がっております。…あら、はしごが架けられていますね。クロース翁はトナカイに乗って、直接煙突脇に横付けした訳ではなくて、老体に鞭打ってはしごをよじ登ったようです。

 この家屋の屋根を、ばりりとはがすと、中から4色の渦巻きが現れます。

ミスドノエル4種
 ビジュアルはミスド・ナンバー1

 持ち帰り時に、多少揺らしてしまったのですが、保護カバー付きで形も崩れず。

 4種類ありますが、どれでもベースは同じみたいですね。ロールケーキ状で、上にホイップクリーム。その上にスティックのミルクチョコ。このチョコレート、市販品で同じようなものがあった気がするのですが、名前が思い出せません。白黒しましまで、中が空洞のチョコです。何という商品だったかしらん。
 渦巻きの見える切り口は斜めで、最長部分で約8cm、直径は約6cm。断面にぺったりとしたシロップが付けられています。このシロップはあまり甘くはなかったです。いったい何なのでしょう、正体は。
 ホイップクリームの上には赤に銀の縁取りの紙でできた飾りが突き刺さっています。これは何種類かあるみたいです。ミスドサイトの「ミスドノエル」紹介ページの写真では4種類確認されます。私が買ったものは、三角形×1、六角形×1、七角形×2でした。あとは星型と五角形があるみたいですね。

 どれからいこうかなっ…と。

ミスドノエル フレーキーチョコ
 色つきシュガーが懐かしい

 「フレーキーチョコ」にしました。渦の中身はチョコクリーム、上はチョコファッションなどと同じものでコーティング、ホイップクリームには色つきシュガーがかかっています。
 それでは、一口。

 うん? …見た目と食感が食い違うような。見た目はスポンジのロールケーキなのに、食感はみっしりとした生地、オールドファッションに似ているかしら…?

 いや、違う。これ「パン」だ。

 スーパーやコンビニなどに売っている「銀チョコパン」の生地と同じような食感ですわ。

 チョコレートフィリングはかなり味が強めです。そのためホイップの味があまり感じられません。
 あと、なんだか、このフィリング、ジャリジャリしていますよ。何なんだろう…?と思ってミスドサイトを見たところ、コーンフレークだと分かりました。このざりざり感、気になりますわ。とろりとしたチョコソースにして、ざりざりが無かったほうが良かったかも。

 続いて、「フレーキーキャラメル」。フィリングは固めのキャラメルクリーム、コーティングはアーモンドチョコレート。「フレーキーチョコ」では色つきシュガーでしたが、こちらは、「ゴールデンチョコレート」と同じバタークランチとチョコソースがかかっています。
 こちらも、中のフィリングにはコーンフレークが入っているらしく、ざりざりした食感が際立っています。キャラメルクリームはかなり甘さが強いですね。強すぎて、キャラメルの香りがやや分かりにくいかしら。

ミスドノエル フレーキーキャラメル&ストロベリー
 彩り重視で「ストロベリー」を前にすれば良かったか

 さて、2つ食べました。やっぱりパンっぽいです。生地の外側は「パンの耳」みたい…。悪い意味ではないですよ。ふわふわとかりかりが混じったような食感なんです。

 さて、「ストロベリー」に行きましょうか。こちらは「フレーキーチョコ」のピンク色への色違い。フィリングはストロベリージャムで、コーティングが「ストロベリーカスタードフレンチ」と同じものです。
 ストロベリージャムは甘さが抑え目で、イチゴの香りが強く出ています。酸味もしっかりあって、甘みとのコントラストがはっきり出て、特徴が良く出ています。これには、コーンフレークが入っておらず、ざりざり感が無くて食べやすいですわ。

ミスドノエル ブルーベリー
 パウダーシュガーはこれだけ

 最後は「ブルーベリー」です。ブルーベリージャムのフィリングに、コーティングの代わりにパウダーシュガー、プラスチョコレートソースです。
 こちらのフィリングのジャムは「ストロベリー」に比べると、やや風味が薄いような気がします。ストロベリーのようなインパクトは感じられませんでした。ジャムよりもホイップの味の方が強く出ているような気がします。
 …この時点で、すでに3つ食べているため、味覚が麻痺している可能性もありますわね。損な順番だったのかもしれません。ごめんなさいね、「ブルーベリー」君。

 見た目が「ブッシュ・ド・ノエル」なのに、生地はパンっぽい。その違和感が気にかかってしましました。なんだか「ばそばそした食感だなぁ」と思いながら、4つの渦巻きを食べ終わりました。

 目を引きますし、季節物ですので、一度は食べてみても良いかもしれませんが、味を求めるならば、同じように派手な「ファンシー」の方を私はオススメいたします。作っているお店は少ないみたいですけど。「ミスドノエル」がセール&クーポン対象外なのも痛いです。手が掛かっているのははっきりと分かるのですが…。

 あっ、「ミスドノエル」は明後日で、もう終わっちゃうのかな。感想書くの遅すぎました。兵は神速を尊ぶのに。


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2005.11.26

スケジュールン2006・アナトミア

 お坊さんが助走を始めるこの時期、書店や文房具店の入り口付近には、新しい年用の手帳のコーナーが特設されます。平積みてんこ盛りの手帳を目にすると、いよいよ今年も押し迫ってきたわねという気になってまいります。
 手帳の平積みが始まるとともに、ミスタードーナツでも年末恒例の人気ノベルティ「スケジュールン」が11月2日から登場しました。

 今年は「カラフルスケジュールン2006」として、2種類・各8色の品揃えとなっており、キャンペーン名のとおり、幅広いお色のニーズに答えられるようになっています。

スケジュールン2006
 スリムノートタイプ(ダンデライオン)とバインダータイプ(レッド)

 それでは、各種類を解体・調査をしてみましょう。
(本記事中に記載のサイズはすべて実測値ですので、多少の誤差はあると思います)

 まずは、ミスドの人気キャラ「ポン・デ・ライオンと仲間たち」を使った「バインダータイプ」から。
 バインダータイプで用意された色は、
ピンクレッドオレンジイエローグリーンブルーホワイトベージュ(実際の色とは異なる場合があります)
と、原色中心。

 内容は、カバー、バインダー、リフィール、ファスナー付きのカードケース、ものさしという構成。
 カバーは、161×116(mm)、表面はポリエステル、中央の帯部分はデニム地で、「SCHEDULUN 2006」のタグつき、ホックで閉じるようになっています。
 帯のデニム地は内側のスリーブ部分にも使われています。表の見返しには154×35(mm)のポケット、裏の見返しには75×66(mm)のポケットとペンホルダー付いています。
 このカバーはほぼ文庫本サイズになっているため、文庫カバーにも流用できます。ただし、1cmくらいの厚さの文庫本でないと上手くカバーをセットできないようです。岩波文庫だと250ページ程度で約1cmでした。

カバーとバインダー

 バインダーは、半透明、194×97(mm)のミニ6穴タイプですので、一般に販売しているリフィールが使えるようになっています。

 スケジュールン付属のリフィールは、全114ページ。構成は、

1ページ…表紙(「SCHEDULUN 2006」とポン・デ・ライオンのイラスト)

表紙とカレンダー

2〜3ページ…2006年と2007年のカレンダー。月曜始まり

4〜29ページ…見開き1ヶ月のスケジュール書き込みスペース。各月毎に色わけされていて、ポン・デ・ライオンと仲間たちのイラスト入り。2005年12月から2006年12月まで。

見開き1ヶ月

30〜86ページ…見開き2週間のスケジュール書き込みスペース。各付き毎に色分け、各週毎にポン・デ・ライオンと仲間たちのイラスト入り。月曜始まり。一日分のスペースには、日付と主な行事、曜日、六曜が記載。2005年12月1日から2006年12月31日まで。

見開き2週間

86〜96ページ…ポン・デ・ライオンと仲間たちのイラストが薄色で全面に印刷されたフリーメモ

メモ用紙

97〜100ページ…アドレスメモ。1ページに4件分。1件分は名前・携帯電話番号・メールアドレス・住所・電話番号・ファクス番号用の欄が設けられており、5段の罫線。1件毎の脇にポン・デ・ライオンと仲間たちの小さめのイラスト。

101〜108ページ…ミシン目の入ったメモ用紙。1ページが4分割できるようになっている。1段は31.5×67(mm)。ポン・デ・ライオンと仲間たちのイラストと、「PON DE LION&His Sweet Friends」のロゴ入り。

アドレスメモとメモ

109〜112ページ…ミスタードーナツの割引クーポン。1枚でドーナツ・パイ・マフィンが5個まで通常価格の30%オフの券が4枚、1枚でドーナツ1個+ドリンク1杯を合計金額から100円引きできる券が4枚(ただしどちらの種類も、有効期間が2005年12月1日〜2006年2月28日、2006年3月1日〜2006年5月31日、2006年6月1日〜8月31日、2006年9月1日〜11月30日が1枚ずつ)

113ページ〜114ページ…東京・横浜・大阪・京都・神戸・札幌・仙台・名古屋・福岡の鉄道路線図

と、なっています。
その他に付属品として、

カードケース…125×88(mm)(ただし、収納可能部分は119×73(mm))。半透明。ファスナー付き。
ものさし…135(最大)×80(mm)。右側に1mmきざみで11cmまで計れる目盛り。全面に5mm方眼。中央に「ゴールデンチョッキリン」のイラストが印刷。イラストの頭が約1cm、リフィールのサイズより突出。

が入っており、どちらもミニ6穴バインダーにセットできるようになっています。

カードケースとものさし

 では、次に「スリムノートタイプ」の方を見てみましょう。

色は、
フォレストグリーンアップルグリーンラベンダーローズピンクプルメリアホワイトダンデライオンピーチピンクオータムマロン(実際の色とは異なる場合があります)
の、中間色8種類。

 ノートタイプは見た目とおり、すっきりとした内容で、カバー部、ノート部、ものさし部の3つに分けられます。

スリムノートタイプ

 カバーは、表、見返し、ベルト、ベルトループがポリウレタン製の合成皮革。裏面(ノートとカバーが触れる部分)が不織布。サイズは180×93(mm)。表見返しに幅55mmの切れ込みが入っていて、メモなどを挟めるポケットになっています。裏見返しにはペンホルダー付き。背に「schedulun 2006」の刻印入り。

 ノートは170×82(mm)。全136ページ。オフホワイト。表紙に「schedulun 2006」のロゴ。内容は、

1ページ…schedulun 2006のロゴ。

2〜3ページ…2006年と2007年のカレンダー。

4〜29ページ…見開き1ヶ月の予定書き込みスペース。2005年12月〜2006年12月まで対応。上部に前後の月のカレンダー。下部に5段の罫線入り。各月毎に色分け。

見開き1ヶ月

30〜107ページ…見開き2週間の予定書き込みスペース。2005年11月28日〜2006年12月31日まで対応。各月は必ず左ページから(各月1日が左ページ)。そのため、月末にできる余分なスペースには、罫線が入っています。各月毎に色分け。日付、曜日、六曜が記載。

見開き2週間

108〜115ページ…フリーメモスペース。見開きごとに色分け。高さ7mmで23段の罫線入り。

116〜119ページ…東京・横浜・大阪・神戸・札幌・仙台・名古屋・福岡の鉄道路線図。

120〜124ページ…アドレスメモ。1ページ6件分。記入欄は名前・携帯電話番号・メールアドレス・住所・電話番号・ファックス番号。見開きごとに色分け。

125〜132ページ…のミシン目入りのメモ用紙。各ページが6つに分割でき、1つは38×71(mm)。1ページの2段ごとに色分け。

アドレスとメモ

133〜136ページ…ミスタードーナツの割引クーポン。1枚でドーナツ・パイ・マフィンが5個まで通常価格の30%オフ券が4枚、1枚でドーナツ1個+ドリンク1杯を合計金額から100円引きできる券が4枚(ただしどちらの種類も、有効期間が2005年12月1日〜2006年2月28日、2006年3月1日〜2006年5月31日、2006年6月1日〜8月31日、2006年9月1日〜11月30日が1枚ずつ)

 こちらも付属にものさしが入っています。サイズは159×25(mm)。1mm刻みで15cmまで計測できます。半分より下は、ものさしに合わせて5mm角の方眼が3段描かれており、右下には「MisterDonut」のロゴが入っています。

 以上が、バインダータイプとノートタイプの内容比較です。構成に大きな違いはありません。「ポン・デ・ライオン」が好きならば、バインダータイプ、すっきりシンプルなものが好みならばノートタイプとなるでしょうか。

 「スケジュールン2006」の引き換え終了日は明日(11月27日)。駆け込み交換される方の参考になればと思っております。すでに、人気の色のものは品切れとなっていることが多いようです。
 しかし、人気薄となったの色のスケジュールンは在庫がかなり余ることでしょう。それらがお正月の福袋・福箱に入る可能性は高いと見ております。

 それにしても、何ゆえに16色もの色分けにしたのでしょうか。ポン・デ・ライオンだけでも8色です。

 ポン・デ・ライオン? ライオン? 獅子? しし? 4×4=16!

 …まさかね。

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2005.11.18

軽いマロンって、ありそうでないかも

 甘いもの好きにとって、「秋の味覚」とは何でしょうか。
 それは植物方面、特に果物方面に目を向けると答えが得られそうです。

 やきいも。

 細長い紡錘形を半分に割ると、「みっしり」とかすかな音を立てて、目にまばゆい黄金色が表れます。湯気をもわりと吐き出している、繊維が毛羽立った黄金色に歯を立てて、「アチアチ」と「ふーふー」を組み合わせた「ふぁひふぁひ」という声とともに、わずかに欠片をかじり取ると、ねっとりと濃い甘さが、湯気の力を借りて、もわりと口中に広がります。
 夏の陽射しを大地を介して吸い込んださつまいもの甘さは、甘党にはたまらないものがあります。キング・オブ・秋の甘い植物でしょう。ただし野菜部門で。

 果物部門では、誰がその頂点に上るでしょうか。

 梨? 葡萄? 柿?

 彼らのいずれもかなりの実力を持っていて、多くのファンがいることでしょう。しかし、これらの実力者のさらに上を行く実力者がいるのです。栗です。マロンです。

 栗の力にはすばらしいものがあります。自身の持つ甘みはいうまでもなく、栗がちょっと手を貸すだけで、お菓子が何倍も美味しそうに見えるではありませんか。

 想像してみてください。

 秋らしい落ち着いた色合いのケーキあるとします。美味しそうです。

 その上に、栗が一粒、いや半粒乗っけてみます。すごく美味しそうです。

 わずか半粒の栗を乗せるだけで、ケーキの味、香り、上品さ、価格がぐ〜っと上がったように感じられるでしょう。このような現象は、他の果物では起きません。栗の天賦の才なのです。栗にはクイーン・オブ・秋の甘い植物の称号を与えたいと思います。

 栗の魅力に、消費者が惹きつけられるのか、製造者がそそのかされるのか、秋風が吹くやいなや、お菓子会社やケーキ屋さん各社は、栗を使った限定商品の販売を始めるのです。そして、甘いもの好きは出る先々から、手にとっていくのです。

 ここでようやく、ミスドの話を。

 これほどまでに、栗が求められている状況に、ミスドも加わらないわけはありません。10月31日から、「マロンクリームバラエティ」として、三種の従来品に栗を組み合わせた商品を期間限定で販売しています。

マロンクリームバラエティ
 マロンクリームバラエティ三種

 「マロンクリームバラエティ」となったのは、イースト・シェルタイプの「マロンクリーム」、ポン・デ・リングタイプの「ポン・デ・マロンクリーム」、フレンチドーナツタイプの「マロンクリームフレンチ」。
 これら三種には、共通してマロンホイップクリームが使われています。このホイップクリームには栗の香りが付けられて、ふわりと軽い口当たり。中には栗の粒が混ぜ込まれています。栗の粒と言っても、でかい塊がごろごろと入っているわけではなく、「ピーナッツの先のとがったところ(正式名称不明)」くらいの大きさに粉砕されたものです。

 「栗フレーバーのホイップクリームに栗粒まで入れて、怒涛の栗ラッシュで来たわね」と思いながら、「マロンクリーム」をがぶりと大口でかじりついたのですが、なぜだかあまり栗っぽさが伝わってきません。あれ?と思ってもう一口。栗のつぶつぶを奥歯でかりりとつぶしても、栗の味がかすかにする程度でした。どうやら、ベースのホイップの甘さの方が強すぎて、栗の風味が薄れてしまっているようでした。

 「ポン・デ・マロンクリーム」と「マロンクリームフレンチ」も同じホイップクリームを使っているため、味の印象もほぼ同じです。アーモンドチョココーティングの分、もう少し、栗の姿が遠くに行ってしまっています。

 今回のマロンクリームバラエティは、通常版の三種とは違う味わいであることは確かですが、栗っぽいかと訊かれたら、「うーん、栗といえば栗なんだけど…」くらいのぼんやりとした印象でした。もう少し、ホイップの甘みを抑えるか、チョコレートコーティングを無しにして、栗らしい濃密でしっとりとした甘味を前面に出したほうが印象が強まっただろうなと感じました。
 ただ、軽い味わいの栗のお菓子というのは、あまりないと思われますので、珍しさはありますね。

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