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2012.08.22

本との七夕 その三

 前記事(その二)へ。

 ●いよいよ飾り付け

 笹を手に入れるのに苦労しました。七月七日の前でしたら、そこここで手に入れることができたようです。ところが、八月も下旬になりますと、ありません。全く無い。本当に無い。ありません。ここまで無いとは思いませんでした。
 困ったなあ……、と思いながら、調べると、生花店で扱われていることが多いということが分かりました。しかし、それも七月七日頃の話しです。困ったなあ……、と、とぼとぼといくつかのお花屋さんの店先をのぞいてみました。笹が生い茂っているはずもありません。困ったなあ……。
 困ったなあ……、とぼやいてばかりでは仕方ないので、一軒のお花屋さんに入ってみました。綺麗な生花が並んでいますが、笹はやはりありません。
「ご、ごめんくださーい」
「はーい、ちょっと、お待ちくださいねー」
 十数秒の後、お姿を現したマダムに、旧暦に合わせて七夕飾りを作りたい、よって笹を探し求めている次第をお伝えしました。すると、困ったお顔で、
「笹はねえ、もう、無いですねえ。市場にももう出ていないはずですよ。ううん、どうしようかしらねえ」
 生花に囲まれて、困ったなあ、という二人。
 ところが、一転、光明が。
「あら、そうだわ。うちのお庭の奥に、まだ切っていない笹があったはずだわ。もし、それで良ければ」
 もしそれで、も、何も、それです。それが欲しいのです。是非是非、とお願いして、用意できたのがこちらの笹。


 千金に値する笹です

 今後、旧暦に合わせた七夕のおまつりを催すことをお考えの方は、あらかじめ笹を植えていらっしゃるお宅におうかがいして、予約しておくことをお勧めいたします。売っていません。
 これを、隣の竹垣に竹立てかけるように、笹を立てかけます。


 案外と、ふわりと先が広がるように見せるのは難しいです

 紆余曲折ありましたが、準備完了です。みずみずしい笹が天への祈りを支えてくれるのです。まずは、色紙で作った長いのを飾ります。

 夕暮れせまる中で、涼風にあおられて、まさに、笹の葉さらさら、です(後で、これが悲運をもたらします)。
 次いで、じゃばらから変じた天の川と、かっこいい赤い菱形、カササギも飾りました。いよいよ気分が高まってきました。風はますます涼しく心地よくなっていきます。

 色紙の飾り付けが終わり、スリップ短冊の飾り付けです。準備は万端整えておりましたので、素早く、糸を通し、つまようじを引っかけ、笹にくくりつけます。

 次々に、くくりつけます。素早く。しかし、夕闇もそれ以上に素早く迫ってきます。

 素早く、つまようじ、糸、絡む、風吹く、外れた、素早く、暗くなる、見えにくい、焦る、ヤブ蚊。……できました。

 笹の葉、さらさら。飾りはなびき、短冊は舞う。
 ここで、手持ちのデジカメの限界です。以降、心は満足感で明るいですが、写真は暗いです。

 ●飾られたスリップ短冊は……


 暗闇に映えるタイトルです。


 「たのしみは……」


 甘いもの! 甘いものは楽しいです。


 最新刊です。登場人物がいろいろするのが面白かったです。


 コミカライズ版です。最新十巻。佳境に入りました。


 桜とあれば、つい買ってしまいます。下の『浪漫図案』は、昔の商品ラベルやポスターなどの写真が満載で、眺めるだけで楽しい本です。


「伝染るんです。」や「中の人」などのことばは、どのような暮らしを送ることで生み出せるのか知りたいです。


 豊島ミホさんは、今、電子書籍の可能性を試していらっしゃるようです。


 「紙の本」でなければ成り立たない作品。きのこだらけの名作を集めた名作です。

 他にも数冊分のスリップ短冊を飾ったのですが、笹の葉をさらさらさせすぎる風がひっきりなしに吹いていたため、ぶれた写真ばかりになってしまいました。以上がかろうじて判別できるものです。
 できる限り広い範囲、興味の幅を持てるよう、本を読むことにしています。しかし、こうしてみると、かなり偏りがあることが分かりました。その反省を込めて、天に祈りを。
 もっと本を読めますように。もっと本の世界が広がりますように。もっと本が親しまれますように。本よ永遠なれ!

 
 とどきますように

 ―カーテンコール―
 今回、ご登場いただいた、書籍諸氏です。ありがとうございました。
 

 あ……、

 

 お星様きらきら、金銀するの忘れてました。

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本との七夕 その二

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 ●本のための短冊

 現在、本を読む方法は拡がって行っています。従来のように、町の本屋さんで買う、図書館で借りる、だけではなく、ネット書店で取り寄せる、データをダウンロードして電子書籍で読む、など……。もしかしたら、今後は、これ以外にも、思いもよらない方法で、本を読むことができるようになるかもしれません。本に限ったことではありませんが、新しい方法が生まれれば、得られることがあり、失われることもあります。
 本の場合、何が得られて、何が失われるか、少し考えてみましょう。町の本屋さんに行けば、欲しかった本、目的の本の他に、つい目にとまる本があり、それを先に買ってしまうことがあります。どのようなことが書かれているのか、立ち読みで目を通すこともできます。本屋さんに行けばこのようにして本を見て買うことができますが、そもそも、そこに行く労が必要になります。遠くにしか本屋さんが無い場合は、特にそれが難です。一方、ネット書店は配達をしてくれますし、その時々の売れ筋の本、全国的に話題になっている本が何かも分かりやすくなっています。けれども、本との思いがけない運命的な出会いはネット書店では起きにくいように思われます。立ち読みもできないため、届いて、手に取ったら、印象と違っていた、ということもあるでしょう。
 町の本屋さんでもネット書店でも、手に入れた本は、棚に並べたり、積んでおくことで、どれだけ読んだのか、手元にあるのかという、「量」が感覚的に分かります。読んだ実感が強く味わえるように思います。ただし、その実感が大きくなればなるほど、物理的なスペースは小さくなっていきます。電子書籍はそれを解決してくれます。部屋はすっきり広くなります。「あれは、何の本のどこに書いていたことだったっけ?」という場合も、検索して、すぐに見つけ出すことができます。数多くの本の内容も端末一つで持ち運ぶことができます。一方、「情報量」以外の感覚で「本を持つ」という印象が薄らぎます。装丁、紙の手触り、帯の有り無しなども、本の楽しみ方のひとつ、と考えていらっしゃる方には物足りないかもしれません。
 先に書いたように、どんな方法でも、一長一短があります。それまでのものと新しくできたものとの間で、善し悪しや要不要をすぐに断ずることはできないでしょう。
 しかし、ある一点、「電子書籍ばかりになれば、さすがに、あれは無くなってしまうだろうなあ」と思うものがあります。


 あれ

 これです。見覚えがおありなのではないでしょうか。立ち読みをしていて、中程のページに至ると、数ページまたいでいて、「邪魔だな、この紙」と思う、あれ、です。出版社のしおりや、新刊案内以外に入っている、あれ、です。
 ところが、本屋さんで、本の検分を済ませて、「では、今日はこの本を買うことにしよう」とレジスターまで持って行き、お会計を済ませて、帰宅し、書店の袋から本を取り出し、ページを開くと、あの邪魔な紙は消え失せています。
 時間を巻き戻してみましょう。レジスターに本を持って行きます。店員さんに本をお渡しします。価格が告げられます。
 その時です。
 シュッ、とされます。このように。


 挟まっているのを……


 シュッ!!

 抜き取られます。あの邪魔な紙を抜き取ってくれてありがとうございます、と思いますか? それとも、あの邪魔な紙込みで本は売ってもらえないのだろうか、と思いますか?
 あの紙は、本屋さんでは一般的に「売上カード」や「売上スリップ」、さらに略して「スリップ」と呼ばれたりしています。名前の通り、売り上げ管理のためのものでしたが、最近では、売り上げはPOSで管理していることが多いため、このカードで売り上げ管理をすることは少なくなっているらしいです。スリップは細長い紙片の二つ折りで、一方は売り上げ管理に使われますが、もう一方は、売れた本を補充するための伝票としての役割を持っています。他にも、スリップにはいくつか役割がありますが、いずれにせよ、本屋さんのためにあるもので、本を買った人のため、という意味合いは弱いと言えます。


 半分ずつ、役割が違います。書店でアルバイトをしていた時、連続してスリップを抜き取り忘れ、えらく叱られたことがありました…

 「それならば、なにゆえに、桜濱は、抜き取られ、本屋さんの元に残されるはずのスリップを持っているのか?」と問責されるかもしれません。悪いことはしておりません。言い訳はあります。スリップは、町の本屋さんで本を買った場合は、上記の理由により抜き取られますが、ネット書店で購入した場合は、スリップを用いた補充や売り上げ管理の必要が無いため、それが入ったまま送られてくるのです。
 購入者にとってほとんど意味のないものであるため、廃棄したところで、何ら支障は無いのですが、せっかく本と一緒にやってきたものなので、そうするのも忍びなく、「本屋さんで買ったら、入っていないものだし、捨てちゃうのも、もったいないなあ」という、極めて世俗的な理由で、本の奥付けの辺りに挟んだままにしております。
 お話を七夕に戻しましょう。意味なく、長々とスリップのことを書いたわけではありません。スリップには「別名」がいろいろとあります。本名の「売上カード」、又の名の「補充注文カード」、紙片という形状から「売上スリップ」、その略称「スリップ」まで書きました。他には、本から抜き取りやすくするために、半円状にくりぬかれた部分に由来して「坊主」。


 くりくり坊主

 そして、見たままの形から「短冊」とも呼ばれます。
 ようやく、つながりました。


 七夕よりもよく見かける短冊です

 そうです。今回は、スリップを短冊として使います。本の情報が書き込まれたスリップ。謂わば、スリップとは、本の魂の記録なのです。その魂を天の川に捧げれば、とこしえに本があり続けますように、という願いが叶えられるような気がします。
 それでは、スリップ短冊を飾り付ける準備をしましょう。坊主の部分に、ぶすり、と穴を開けて、こよりや糸を通すのは、これまたなんとなく憚られ、せっかく捨てずに挟んで取っておいたのに、という思いもあり、傷つけずに短冊化させます。
 穴は空いています。坊主のくりぬかれた穴です。これを利用します。

 つまようじをスリップ短冊の長さに合わせて切り、真ん中辺りに糸をくくり付けます。

 短冊を開いて、坊主をくりぬいた穴の裏側から糸を通し、スリップ短冊を元通りに折ると、

 ぶらーん、と、七夕カスタマイズ・スリップ短冊のできあがりです。これでしたら、紙を傷めません。外すのも簡単です。我ながら良くできました。


 スリップ短冊のできあがり

 これで、飾りも、短冊もできました。笹に着せて、さあ、星に願いを。

 その三に続く。

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本との七夕 その一

 避暑、ということばを聞いて思い浮かぶのは、白樺と、テニスと、白樺と……、というくらいに、避暑とは縁が薄い半生でした。九州で産湯につかり、豊後水道のお魚を食べて育ちましたので、夏というのは、遠くの空で、白く大きな雲がもくもくと盛り上がり、草の匂いとじめりとした湿り気を含んだ風が通り抜ける季節である、という観念を受け入れておりました。それを避けよう、避けることができるなどということは思いもしませんでした。
 しかしながら、近年の夏は、度を超えています。避けられるものならば避けたいです。残暑お見舞い申し上げます、も、もう飽きたという頃合いでも、とても暑く、何らかの回避手段を講じなければ、身体に異常をきたす恐れがあります。白樺やテニスは無くてもいい、そもそもテニスをしたことがない、暑さを避けられればそれで構わない、ただ、許されるならば、静かでゆっくりとした時間を過ごせるところがいい、という我が儘な願望を抱きます。
 それを叶えてくれる場所があります。その名は図書館。涼しい。座ることができる。本もたくさんあって自由に読むことができる。名古屋市鶴舞中央図書館愛知県図書館であれば、スガキヤさんが入っているので、小腹が空けば、クリームぜんざいを食べることもできます。楽園です。
 こんな良い思いをできるのも、本という存在がゆえにです。ありがとう、本。本の世界よ、永遠に。浅薄な我が脳に麗しき知識をお与え下さいますよう、なにとぞ、特に一番最後をどうかよろしくお願いします、と、このように常々思っておりましたが、本の世界が揺らいでいる、ようなのです。

 ●最近よく聞くようになった本屋さんの話題

 電子書籍ができました。それが広まっています。町の書店が減少傾向にあるそうです。小さな書店ばかりでなく、都市部の大型書店も例外ではないようで、ジュンク堂書店新宿店さんの閉店は、ニュースになりました。
 どれくらい、本屋さんで、本が売れなくなっているのか、手元に資料が無いため、はっきりしたことは分かりませんが、右肩上がりでぐんぐんと売り上げが伸びている、ということでは無さそうです。
 ですが、本屋さんで本が売れなくなったから、急激に本が無くなった、ということも無く、本はまだまだあります。まだ全てが電子書籍とはなっていません。では、どのようにして本が人々の手に渡っているか、といいますと、ネット書店、らしいです。話題の本があれば、その紹介記事とともに、ネット書店のその本の購入ページへのリンクが貼られています。書名を検索すれば、最上位は、ネット書店内のページが表示されることも多いです。
 ネット書店は便利です。私もよく利用しています。町の本屋さんと、ネット書店。どちらが良く、どちらが良くない、とは言い切れません。どちらにも良いところがあります。願わくば、上手い具合に共存してほしい、手に取りたい本が手に取りやすいようになっていてほしい、と思っています。

 ●本の安泰を願いたい

 この願い、流星に祈ってもいいのですが、流星に祈る場合は、現れてから、消えるまでに三回唱えねばならないそうです。そんなに口が回りません。もっと、ゆっくり、願いたいです。お正月ならば、初詣、という手もありますが、この季節に詣でて願っても神さまは「え、今頃、来たのかい!?」とお思いになるような気がします。
 ところが、世の中、良くできたもので、「みんな、そろそろ願いたい頃なんじゃないのかい?」と狙い澄ましたようなイベントが設定されています。
 七夕です。
 短冊にゆっくりと願い事を書いて、ゆっくりと笹にくくりつけ、ゆっくりと夜空に祈ります。お願いします。本をできるだけ長く読めますように。
 その願いをあざ笑うかのような、大雨。短冊は湿り、水性ペンで書いた願いは流れ落ちます。そうです、七月七日、七夕の日は、おおよそにして、梅雨まっただ中です。毎年、七夕の夜は晴れるのか、曇り空なのか、雨降りなのか、が天気予報されています。晴れだと、それだけで「運が良い」ということになっているように見受けられます。晴れにするだけで、願い力、を使い果たしているのではないか、という気にさせられてしまいます。
 それを、避ける手段として、「月遅れの七夕」を催す地域があります。八月七日に七夕を行う、ということです。良い考えだと思います。八月に入れば、梅雨も明けていて、青空が見込め、星空に願いを、ということができます。ただひとつ残念なのは、七が並んでいないため、ちょっと心中もやもやしてしまう、ということでしょう(奇数は「陽」であり、月日でそれが並ぶため吉日とされています)。
 七月七日は雨、八月七日は居心地が少し良くない。でも、諦めるにおよびません。最終手段が残っています。「旧暦の七月七日」です。現行の暦(太陽暦)では七月七日は梅雨のただ中であっても、旧暦(太陰太陽暦)の七月七日ですと、立秋も過ぎ、梅雨もとうに明けていることが多いようです。
 今年の旧暦七月七日は、七月二十四日です。明後日です。近頃は、昼間は酷暑でも、日が落ちると、秋をほのかに感じさせてくれる風が吹くようになりました。夕立、通り雨はありますが、晴れている時間はかなり長いです。
 七夕日和です。いざ、星に願いを。

 七夕の願いは、短冊に願い事を書いて、笹にくくり付けますが、それ以外にも、いろいろな飾りを笹にまとわり付けさせます。それらの飾りは、紙製のものが多いです。ケーキもろうそくも要らないので、実に容易に行動に移せます。


 セットの色紙と、少し厚手のA4サイズ

 東急ハンズさんでこれだけ入手すれば、短冊以外の七夕飾りは成立します。これらを切ったり貼ったり折ったりすればいいのです。さて、切りましょう、折りましょう。
 ……輪っかをつなげたものしか思い出せません。あとは、単純に色紙をつなげたものくらいしか。自らの創造力と想像力と記憶力を嘆きつつ、キーボードを打ちますと、ありがたいページが見つかりました。こちらを参考に作っていきます。

七夕特集|七夕飾り(かざり)と短冊|縁結び祈願 京都地主神社
http://www.jishujinja.or.jp/tanabata/kazari/kazari.html

 まずは、簡単で、見た目が「いかにも七夕」というような飾りです。折って切って広げるだけです。左右交互に「へ」の字形に切って、

 広げると、

 できました。かっこいいです。いかにも縁起が良さそうです。


 縁結び神社推奨っぽさが出ています

 次は、定番のものを作りましょう。これは、見なくても分かります。細切りにしたものを輪っかにしてしてつなげる、小さい四角に切ってつなげる、の繰り返しで、


 定番の飾り二種類

 できました。懐かしいです。しばし、童心に返りました。
 あとは、数十枚の色紙があれば、その中の数枚は、この運命を辿るであろうものを作ります。

 折って、広げて、

 鶴、ではありません。カササギ、です。七夕の空、天の川の架け橋の役目を担っているのは、カササギです。「かささぎの渡せる橋におく霜の白きをみれば夜ぞふけにける」という大友家持作とされる百人一首にも収められている有名な和歌からも、カササギの役目と人の良さが分かります。ただし、カササギの折り方は「鶴を参照」です。

 小学生の頃、先生が色紙を取り出すと、各一枚ずつ入っている「金」と「銀」の争奪戦が始まりました。金と銀の希少価値は、色紙界にも及んでいます。今回は、一人で作っておりますので、贅沢に、我が身一つで金と銀をもてあそぶことができます。贅沢に使いましょう。
 色紙に入っていた台紙を星形に切ります。定規とコンパスで五角形を作ったのは何年ぶりでしょうか。かなり頭を悩ませてくれました。これだけで、輪っか飾りと四角をつなげた飾りを作る時間くらい要しました。この苦労して作った星形の裏表に、星形に取った金と銀の色紙を貼り付けます。

 贅沢です。小さい頃にはできなかった代物です。しばらく、輝く星飾りを見遣ります。金に目がくらむ、とはこのようなことなのでしょう。


 あこがれの金と銀をどちらも使った逸品

 色紙セットの飾りはこれくらいにして、別に用意したA4の紙を使います。これを四つ折りにして、互い違いに左右からはさみを入れます。

 びよーん、としたじゃばらのようなものができます。こんなのが飾りになるのか、叱責を受ける前に、ささっ、と折り目を広げると、

 天の川のできあがりです。これを「網」ということもあるようです。天の川に棲むものを捕らえるための網らしいです。……なんとなく、「天の川」としたい気持ちです。
 これで、飾りは一通りできました。では、肝心の短冊を用意することにいたしましょう。

 その二に続く。

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