ビックカメラ小袋の群雄割拠
5月の初めに、愛用のコンパクトデジカメが壊れてしまいました。シャッターも切れますし、動作に問題は無いようなのですが、液晶画面が全く映らない状態です。これでは、デジカメの機能を半分は奪われたようなものです。
そこで、すぐに、購入したビックカメラの修理コーナーに持っていきました。そこで、「このようにすると液晶が映らなくなるのです」と、スタッフさんに、操作しつつ説明をいたしましたら、何故か液晶が映りました。まるで二昔前のコントです。
せっかくのゴールデンウィークに壊れてしまいました…
一応、中の状態が悪い可能性がありますし、長期保障にも入っていたので、修理のために里帰りをすることになりました。その際、預り証をいただきました。小さな茶色の紙袋に入った預り証は、長期5年保障の時にいただいたものと同じ…、ではありませんでした! 少し違っているのです。まずはこの写真をご覧ください。
上が旧、下が新です。一見すると同じようですが…
一見すると、ほとんど変わりは無いのですが、よくよく見ると、ブランド名の配置や大きさが違っています。その違いをいくつか見ていきましょう。
1.パナソニックブランドへの統一
2008年9月までは、ナショナルは「National」と「Panasonic」の二つのブランドに分かれていましたが、翌月の社名変更により、「Panasonic」ブランドに統一されました。
私がこのデジカメを購入したのは、2008年9月より前でしたので、小袋には、「National」と「Panasonic」の両方が印字されています。しかし、修理に出したのは、2009年5月。「Panasonic」に統合された後です。それが、小袋にも反映されていました。購入時の保証書小袋には、「National」も「Panasonic」もありますが、2009年5月版の小袋には、「National」は無く、「Panasonic」だけです。ちゃんとこのような細かい場所にも、反映されていました。
今はパナソニックです
ブランド統合前
2.ロゴが変わっている
同じ会社でも、数年の間に、ブランドロゴが変わっている場合があります。例として、NTTdocomoを見てみましょう。
まずは、現在のロゴをご覧ください。
このように、丸っこいロゴです。見覚えがありますね。そしてこれが2年前のロゴです。
こちらも見覚えががありますね。「そうそう、これだった」と思われる方もいらっしゃると思います。
このように、何気なく移行したロゴも見受けられます。
3.下の段ほど変化が少ない
小袋の上の段は、なぜかブランドの入れ替わりが激しいです。一方、それぞれの小袋の下から7段目くらいまでは、ほとんど変化がありません。特に、目を惹くのが、下から6段目の「ビック」シリーズのロゴです。「ビック酒販」「ビックトイズ」「ビックスポーツ」「生毛工房」が鉄壁のラインを引いています。
4.ブランド名の統計
この小袋を見ると、ビックカメラではこれだけのブランドの取り扱いがあるのだな、と思うのですが、目を凝らすと、同じロゴが大小取り混ぜて、複数回登場する場合があります。それらの出現個数を表にしてみました。
2007年11月 | 2009年5月 | ||
SONY | 5 | SIGMA | 5 |
TEAC | 5 | SONY | 5 |
AXIA | 4 | TEAC | 5 |
HITACHI | 4 | AXIA | 4 |
maxell | 4 | EIZO | 4 |
NEC | 4 | maxell | 4 |
SIGMA | 4 | Rinnai | 4 |
AOepn | 3 | AOpen | 3 |
Arivel | 3 | Arvel | 3 |
ASUS | 3 | ASUS | 3 |
CASIO | 3 | BRONICA | 3 |
corega | 3 | DENON | 3 |
DENON | 3 | ELECOM | 3 |
EIZO | 3 | HITACHI | 3 |
ELECOM | 3 | Iwatani | 3 |
Iwatani | 3 | LEXMARK | 3 |
LEXMARK | 3 | Microsoft | 3 |
Microsoft | 3 | NEC | 3 |
PHILIPS | 3 | ORIENT | 3 |
Pioneer | 3 | PHILIPS | 3 |
Rinnai | 3 | SEIKO | 3 |
SEIKO | 3 | Victor・JVC | 3 |
生毛工房 | 3 |
2007年11月分
3回以上出現のブランド数…76
2回以下出現のブランド数…111
合計187ブランド
2009年5月分
3回以上出現のブランド数…78
2回以下出現のブランド数…104
合計182ブランド
3回以上登場するものだけを抽出しました。「SONY」「TEAC」「SIGMA」が3強と言えるでしょう。「SONY」は家電業界の勇、「TEAC」はパソコン周辺機器で幅を利かせています。そんな中、「SIGMA」が入ってきているのが意外です。カメラとそのアクセサリーという、ちょっと、深いながらも細かい分野のブランドが入ってきているのです。しかし、ここは、「ビックカメラ」です。カメラを大きく入れて、「ビック『カメラ』」だということを強調しようとということが見て取れます。これは、小袋に書かれたブランドのイメージであるととともに、小袋そのものが「ビックカメラ」のブランドイメージでもあるのです。
この小さな袋からでも、家電業界の群雄割拠、勢力構造の変化がわかります。なかなか興味深い読み物なのです。
(各社の敬称略)
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なお、幸いにして、私のデジタルカメラは3週間ほどして、綺麗な姿で手元に戻ってきました。動作にも何の障害もありません。
元気になって帰ってきてくれました
今日から、拙ブログは6年目に入りました。これからもこのデジタルカメラと自転車をフルに活用して、ネタ探しに奔走したいと思っておりますので、ご支援、ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
更新履歴
2018/05/22
画像のリンク切れを修正しました。
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