思いの外の太っ腹
日本という土地は、あざやかな四季を持っています。自然は時期ごとに変貌し、とりどりの美しさを見せてくれます。野山ではもちろんのこと、都会でも、公共施設、公園、沿道、学校などには多くの草木が植えられており、私たちの目を楽しませ、心を癒してくれます。
これらの草木は公のものですから、一個人が占有することはできません。公園の花壇などに、とても美しい花が咲き誇っているいるからといって、それを折り取り、持って帰るなんて、もってのほかです。場所によっては、芝生に入ることさえ禁じていることがあります。
また、公共の場だけではなく、個人が所有するものでも同じです。所有者に断り無く、プランターなどに植えられている草花をこっそりと持って行くのも駄目です。

色とりどりの草花の横には注意書き
ご覧下さい。こちらでも綺麗に咲いている花の脇には、注意書きが添えられています。勝手に草花を持って行ってはいけないことは、多くの方々が分かっていることですが、悲しいかな、このような注意を添えないと、草花に被害が及ぶのでしょう。

「勝手に」と放任主義
違っていました。反対です。こちらでは、持って行っても良かったのです。
それにしても丁寧が行き届いています。咲き頃をお教え下さって、さらには「勝手に切って」とまで書いていらっしゃるのです。
「咲ます」の送り仮名や、文章の最後の方の余白が厳しくなるような、ぶっきら棒な書き方ですが、そこには、書記者氏の人柄の良さが表れていると言えるでしょう。
それでは、お言葉に甘えて、頂いていきましょう。…で、できません。何故かためらいが出てしまいます。只で、勝手に、と言われますと、かえって悪い気がしてしまいます。
この効果が奏功しているからなのかは不明ですが、こちらのプランターでは、欠けることなく、花々が咲き乱れていました。
こちらは、あくまで例外の場だと思いますので、別のところの草花は、そっとそのまま見守りましょう。
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