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2008.10.31

今月の言い訳

 2008年10月に更新した、タイトルの下の言い訳です。

――――――――――

10月1日 ※只今、書き手が三越のライオンとエジプトのスフィンクスを入れ替えようと思い立ち筋トレに励んでおりますゆえ、更新がおろそかになっております。ご了承くださいませ。
10月2日 ※只今、書き手がサンドサンドの食事をちゃんと取るために10枚切りの食パンを集めようと名古屋中を奔走しておりますゆえ、更新がおろそかになっております。ご了承くださいませ。
10月3日 ※只今、書き手が豊後牛か松坂牛がころり転げるのを木の根っこのそばで待ち構えておりますゆえ、更新がおろそかになっております。ご了承くださいませ。
10月5日 ※只今、書き手がミュージックステーションのオープニング曲を練習中でおりますゆえ、更新がおろそかになっております。ご了承くださいませ。
10月6日 ※只今、書き手が肌寒さを感じるようになりましたのでタンクトップに長袖を縫いつけておりますゆえ、更新がおろそかになっております。ご了承くださいませ。
10月7日 ※只今、書き手が串かつソース一度付けのお店で何度もじゃぶじゃぶと串をソース壺に漬けたために店主と大揉めになっておりますゆえ、更新がおろそかになっております。ご了承くださいませ。
10月8日 ※只今、書き手がストックホルムからノーベルがんばったで賞の電話が掛かって来るのをいまかいまかと待ち構えておりますゆえ、更新がおろそかになっております。ご了承くださいませ。
10月9日 ※只今、書き手が衣替えの服の山で遭難しておりますゆえ、更新がおろそかになっております。ご了承くださいませ。
10月11日 ※只今、書き手が人生ゲームで13コマ差をひっくり返すために相手から10万ドルもらうか15コマ逆戻りさせるか思案しておりますゆえ、更新がおろそかになっております。ご了承くださいませ。
10月12日 ※只今、書き手がエア東海林太郎を練習したところまるで特徴が出ずに分かってもらえないためいろいろと工夫しておりますゆえ、更新がおろそかになっております。ご了承くださいませ。
10月13日 ※只今、書き手がお茶碗いっぱいのなめこを塗り箸を使って別のお茶碗に移しかえそれをまた元のお茶碗に移しかえるという修行を積んでおりますゆえ、更新がおろそかになっております。ご了承くださいませ。
10月14日 ※只今、書き手が株価の下落に反発して家出の準備を始めておりますゆえ、更新がおろそかになっております。ご了承くださいませ。
10月15日 ※只今、書き手が実家から送られてきた大量のカボスの使い道を考えあぐねて(本当)おりますゆえ、更新がおろそかになっております。ご了承くださいませ。
10月16日 ※只今、書き手が三歩進んで二歩下がるのを反復横とびで実行しながら日本縦断をしておりますゆえ、更新がおろそかになっております。ご了承くださいませ。
10月17日 ※只今、書き手が馬頭琴の由来を知り涙に咽んで前がまともに見えない状態でおりますゆえ、更新がおろそかになっております。ご了承くださいませ。
10月18日 ※只今、書き手が格好良い変身ポーズを決めている最中なのに敵がみぞおちにパンチを繰り出したためにうずくまって動けないでおりますゆえ、更新がおろそかになっております。ご了承くださいませ。
10月19日 ※只今、書き手が美味しいおむすびを食べたくなりランニングシャツを着て放浪に出ておりますゆえ、更新がおろそかになっております。ご了承くださいませ。
10月20日 ※只今、書き手がチンカラホイを修得して嬉しくてそれを濫用して他のことに気が回らなくなっておりますゆえ、更新がおろそかになっております。ご了承くださいませ。
10月21日 ※只今、書き手が「昨日の敵は今日の友」を作ろうと明日に備えて今日の敵をたくさん作りましたら一瞬の油断もならないサバイバル状態に陥ってしまっておりますゆえ、更新がおろそかになっております。ご了承くださいませ。
10月22日 ※只今、書き手が河童の飼うツチノコがいるという有力な情報を得てその現場へ向かっておりますゆえ、更新がおろそかになっております。ご了承くださいませ。
10月23日 ※只今、書き手が健康維持とコーヒー豆採取のためキリマンジャロまで散歩に行っておりますゆえ、更新がおろそかになっております。ご了承くださいませ。
10月24日 ※只今、書き手がさけるチーズを限界までさいてモップに似せようとしておりますゆえ、更新がおろそかになっております。ご了承くださいませ。
10月25日 ※只今、書き手が実るほど頭が垂れる稲穂よりも頭を下げて謙譲の心を養う努力をしておりますゆえ、更新がおろそかになっております。ご了承くださいませ。
10月26日 ※只今、書き手がズボンの補正で余った布でスペアポケットを作っておりますゆえ、更新がおろそかになっております。ご了承くださいませ。
10月27日 ※只今、書き手が森の中で帰り道が分かるようにおはぎを千切っては置いて千切っては置いてを繰り返しましたらそれを目印にして無事帰宅はできましたが手がベトベトでキーボードが打てずにおりますゆえ、更新がおろそかになっております。ご了承くださいませ。
10月28日 ※只今、書き手が美味しいワインを飲んで酔っ払って沙場に伏しておりますゆえ、更新がおろそかになっております。ご了承くださいませ。
10月29日 ※只今、書き手がムガム中だったのですがムガムが思い通りにならなくて逃亡してそれを追いかけておりますゆえ、更新がおろそかになっております。ご了承くださいませ。
10月30日 ※只今、書き手が裸の王様が職務質問されてあわてふためく様子を写メで撮っておりますゆえ、更新がおろそかになっております。ご了承くださいませ。
10月31日 ※只今、書き手が42.195キロメートルハードル競技に使用されるハードルを置く係りに任命されてようやく21キロメートル地点まで来ておりますゆえ、更新がおろそかになっております。ご了承くださいませ。


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2008.10.30

スターバックスの緩衝材を解読する

 私はマグカップ集めを趣味としております。雑貨店、デパートやショッピングセンターの食器売り場、観光地のおみやげ売り場などに行きますと、自然とマグカップのコーナーに向かってしまいます。そこで、気の効いたマグカップを見付けますと、それだけでその日の買い物や観光の良さが3割増しくらいになった気がします。
 他にも、洋菓子店やコーヒーショップでも、マグカップが売られていることが多いようです。中でも、スターバックスさんは、定期的に期間限定マグカップを販売されていて、マグカップコレクターとしては、たいへん魅惑的なお店です。
 スターバックスさんでは、夏場はホットコーヒーを飲まれる方が少ないからか、限定マグカップはあまり出てきません。紅葉前線の南下がニュースになる頃から、限定マグカップが頻繁に登場するようになります。私にとって散財の時期の始まりです。
 しかし、ためらうことなく、この秋もマグカップを求めて、スターバックスさんに立ち寄りました。そして、ためらうことなく、しっかりと「自宅用です」と宣言して、マグカップを購入しました。
 帰宅後、早速、開封です。

 この瞬間が嬉しいのです。中身は分かっているのですが、改めて、家で落ち着いて見るのが楽しいのです。それでは、中を見てみましょう。がさがさがさがさ…。

 「ハロウィン限定・ナイトフクロウマグ」です。大ぶりで、カフェオレにぴったりです。内側に「hoo!」とプリントされているのがポイントですね。気に入りました。
 さて、後片付けをして、早速、新入りマグカップで何か飲みましょう。

 …

 自宅用と言って購入すると、箱無しの簡易包装にしてくださるのですが、緩衝材として「プチプチ」で包む場合と、今回のように、数枚の薄紙を重ねたもので包む場合があります。

 数枚の薄紙は、白とベージュの薄い紙を重ね合わせたもので、しわを入れて、クッションが効くようにしています。

 この白・ベージュの紙は無地ではなくて、スターバックスの象徴「サイレン」と船の紋様と、何かの文言が書かれています。

 英文だというのは、英語が苦手な私にも分かります。ただ、一面いっぱいにそれが書かれているので、今まではただの模様だとしか認識していませんでした。しかし、よくよく見ると、新たなことが分かったのです。

 この英文は、それほどの長文ではなくて、短い文、単語の繰り返しになっています。上の写真の、青い下線の部分が繰り返しになっているのです。
 これくらいの長さならば、私にも訳せそうです。訳す気にさせられる短さです。では、私の有する最大限の英語の知識と、それよりも遥かに頼りになる電子辞書、ネット辞書、普通の辞書の力で、解読してみましょう。

 ひたすら同じ文章が続いているので、どこが文頭なのか分かりません。便宜的にサイレンのマークの次を先頭とします。
 これは…、かなりクセのある筆記体です。読みづらいです。その中から、分かりやすい文字から判別していきましょう。
 この下線の部分は、比較的分かりやすいと思います。"of"と"something"という頻出重要単語が字形と位置から分かるためです。これら頻出英単語に含まれているアルファベットから、芋づる式に読んでいきます。
 "of"の前の文字は、形容される名詞のはずです。したがって、さらにその前は、普通は、冠詞か限定詞が来ることが分かります。その中で、一文字で、この字形のものは、"A"が当てはまると考えられます。
 冠詞の次の名詞は、先に分かった"something"から類推すると分かりやすくなります。同じ形のアルファベットがあるからです。"something"の中から、"s","h","m","i","e"が同じです。よって、

 "shimme?"

まで分かります。ここまで分かれば、電子辞書で前方一致で引けば、"shimmer"という単語が当たります。これで、ここの下線が、

 "A shimmer of something"

と分かりました。後の解読のために、判別のついたアルファベットを抜書きしておきます。

 A_________________________
 ____efghi___mno___st______

 では、次の部分です。

 ここもかなりクセが強いです。鍵は、二つ目の単語でしょう。これは、形だけで、"and"ではないだろうか、と推測されます。実際に、二つの単語の間をつなげるように位置しているので、可能性は高そうです。その前後がやや厄介です。"something"に近い、後ろの単語から解いてみます。一か所目で分かったものと、"and"と合わせて、重なる部分を当てはめると、

 "?ra??ings"

というところまで埋まります。次は、"a"と"i"の間の、下に長く伸びる同じ形の二つのアルファベットが分かりやすそうです。筆記体小文字で、下に伸びるアルファベットは、普通は、"f","g","j","p,"q","y","z"です。これらを総当りで、当てはめてみてもそれほど時間は掛からないでしょうが、文字の、右上が丸型、左下に伸びる、という特徴から、"g","p","q"が適当だと思われます。このうち、"g"は既に分かっています。残る"p"と"q"を比べると、英語においては、圧倒的に"p"の出現頻度の方が高いということから、"q"を外します。すると、

 "?rappings"

が出てきます。ここまで分かれば、逆引きができます。丁度良さそうなものがありました。

 "wrappings"

です。"w"は緩衝材に書かれた字形と比べても違和感は無さそうです。
 "and"の前は、

 "?iss?e"

まで当てはめることができます。"e"の手前のカップ型のアルファベットは、形から候補を挙げて、それぞれ当てはめてみます。これまで出てきていないアルファベットの中からは、"u"か"v"のいずれかになるでしょう。それぞれを当てはめて、逆引きしてみます。"?issve"では該当するものは出てきませんでした。対して、"?issue"では、

 "Tissue"

が、当たりました。字形も合います。二番目の部分は、

 "Tissue and wrappings"

となりました。これで表がまた少し埋まります。

 A__________________T______
 a__defghi___mnop_rstu_w___

 まず、最初は、"and"が分かります。その次も、今まで分かっているアルファベットが全て当てはまり、"surprises"が出てきました。"and"の前は、"?e?rets"となり、あと少しです。
 二つ目の?の部分を考えます。くるっ、と丸みのあるボール状のアルファベットです。これに当てはまりそうなのは、"a","c","e","o"のどれかでしょう。しかし既に、"a","e","o"は出てきて、字形が分かっています。よって、残りは"c"だけになります。ここを"c"だと仮定しますと、

 "?ecrets"

となるので、逆引きをします。なお、この単語の最後の"s"は、先に判別した"surprises"から、複数形の"s"だと思われるので、その"s"を除いて検索します。結果、"S"だけが該当し、

 "Secrets"

が出てきました。字形も合っているようです。これで、三番目は、

 "Secrets and surprises"

となり、残りは、

 A_________________ST______
 a_cdefghi___mnop_rstu_w___

 ここまでで、小文字のアルファベットはかなり埋まりました。これでペースが上がりそうです。

 ちょっと、難解な部分に当たりました。前出のアルファベット以外のものが、結構あります。最後の単語を足がかりにして読んでいきます。

 "?idden"

 "d"はクセが強いのですが、先に"and"を解いていたので、かえって分かりやすいです。先頭の大文字以外は、前出のもので埋まりました。これで逆引きすると、

 "Ridden"、"Hidden"、"Midden"

が候補に挙がりました。"H"か"M"か"R"のいずれが当てはまるでしょうか。緩衝材の文字を見ると、縦線が二本、それを横切るように横線が一本です。この点から、三つの候補のうち、"H"が一番近いようです。
 次は、一つ目の単語です。

 "??sterious"

と、最初の二文字が分かりません。それでも試しに逆引き検索してみます。上手い具合に一つしか該当しませんでした。

 "Mysterious"

 大文字"M"は分かりにくいですが、"M"だということを前提として緩衝材の文字を見ると、確かに"M"の形です。次の"y"は、下に伸びるアルファベットです。それらのアルファベットで、ここまでに分かっていなかったものは、"j","q","y","z"の四つですが、総当りすると、手元の辞書では、"My"でしか、意味の通る単語は出てきません。
 二番目の単語は、

 "e?usi?e"

までは前出のアルファベットで埋まります。
 では、不明文字を見ていきましょう。一つ目は、下から大きく上に跳ね上がって、また下に戻って次の"u"に続いています。上に長く伸びる筆記体小文字は、"b","d","f","h","k","l"です。この中から既に判別できているものを除くと、"b","k","l"の三つです。さらにこの中で、下に下がった後に、直接、次の文字につながらないものは"l"だけです。字形も問題ないでしょう。
 次に、二つ目の不明文字ですが、かなりクセの強い字ですね。丸い山があって、谷ができて、右上にはねるアルファベットです。これに該当しそうな筆記体のものは、"n","r","s","u","v"でしょう。この中から既に判別の付いているものを除外すると、"v"しか残りません。では、"v"を当てはめて、辞書をを引いてみましょう。該当する単語がありました。

 "elusive"

です。"v"の筆記体としては、字形に見づらさがありますが、おおよそ合っています。これで、この部分の3つの単語が分かりました。

 "Mysterious. elusive. Hidden."

となります。ここまでで埋まっているアルファベットは、

 A______H____M_____ST______
 a_cdefghi__lmnop_rstuvw_y_

です。

 サイレンマークの前の部分です。最初から順に、前置詞"for"、代名詞"She"、動詞"has"、定冠詞"the"までは前出の文字で埋まります。最後の単語は、下に伸びるアルファベットが二つあります。そのうち後の方は、"of"で出てきた"f"です。その前後は"i"と"t"なので、"?ift"まで埋まります。残った一つ目の、下に伸びるアルファベットは、"-ing"の形で出てきた"g"だと思われますが、上の部分がくっついていないので、他の文字にも見えます。下に伸びるアルファベットを総当りで当てはめてみます。"f","j","p,"q","y","z"を、"?ift"にそれぞれ入れて単語を作ってみましょう。

 "fift","jift","pift","qift","yift","zift"

のうち、辞書では、"fift","zift"が項目として立てられていました。ただし、"fift"は方言、"zift"は医学専門用語で、大文字で"ZIFT"か"Zift"としてしか用いられないとあります。どちらも今回のパターンには当てはまらないと考えてよいでしょう。これで最後の単語の先頭は、"g"の筆記体だと確定しても良さそうです。これで、

 "She has the gift"

の文が出てきます。

 やや長めの文章です。ここまでくれば、前出のものでどうにかなりそうです。先頭から順に見ていきましょう。

 "The unveiling of the une?pected"

 長文でしたが、不明のアルファベットは一文字だけでした。"e"と"p"の間で、線が交差しています。ここまでで不確定の小文字を挙げると、"b","j","k","q","x","z"の六つです。緩衝材の文字を見れば、下に伸びるアルファベットは除外できそうです。そうすると、"b","k","x"の三つが残ります。
 この文章を書いている人は、クセのある字ですが、筆記体で下に伸びる文字は、ちゃんと下に伸ばし、上に伸びる文字はちゃんと上に伸ばしています。この特徴から、不明の文字は上にも下にも伸びていなくて、線が交差しているので、該当するのは"x"だけです。辞書でも、"unexpected"の項目が立てられていました。これで、一文字だけ欠けていた文章が、

 "The unveiling of the unexpected"

となり、ここまでで、

 A______H____M_____ST______
 a_cdefghi__lmnop_rstuvwxy_

が判明しました。

 いよいよ最後です。二つ前に見た"for"の前の部分です。既に挙がっている文字で埋めてみましょう

 "The Siren holds the ?ey"

 ここも、あと一文字だけです。残っている小文字は、"b","j","k","q","z"です。不明の一文字は、上に伸びていて、丸みがありません。その特徴から、"k"が最も適していると判断できます。

 これで、全ての単語が埋まりました。解読した順に挙げると、

 "A shimmer of something."
 "Tissue and wrappings."
 "Secrets and surprises."
 "Mysterious. elusive. Hidden."
 "for She has the gift."
 "The unveiling of the unexpected."
 "The Siren holds the key"

です。これをさらに、緩衝材に書かれている通り、文意が分かるように並べ替えましょう。先に書きましたように、サイレンマークを先頭としておきます。

――――――――――
 □ A Shimmer of something. Mysterious. elusive. Hidden. Tissue and wrappings. □ Secrets and surprises. The unveiling of the unexpected. The Siren holds the key for She has the gift.
――――――――――

と、いう文章になりました。
 さて、これを日本語に訳してみます。

 「何かの微かな光。神秘的な。とらえどころのない。ひそんだ。薄絹と包み紙。秘密と驚きのもの。思いもよらない除幕式。サイレンには贈り物があります。彼女はその鍵を手にしています。」

 英語が苦手ですので、辞書を介しての、ほぼ直訳です。それでも、おおよそ、意味は通りました。ただ、英語は本当に、心底、苦手で下手なので、間違い(特に英文和訳の部分)は、なんなりと、ご指摘くださいませ。
 これは、徐々に贈り物の正体が浮かんできて、中に包まれたものを開ける喜びを盛り上げる、幻想的な雰囲気の文章だったのです。緩衝材・包装紙として、ぴったりの、気の効いた文です。この文章そのものが、スターバックスさんからの贈り物だったのです。紙が緩衝材であることの他に、このようなメッセージも含んでいることも分かれば、なおさらマグカップへの愛着が沸いてきます。ありがとう、スターバックスさん。
 この解読で、ますます、マグカップコレクションに熱が入りました。これからもどんどん集めたいと思います。

 ちなみに、今のところ、コレクションの一部はこのようになっています。

 部屋がマグカップで埋まっていきます。集め始めて分かりましたが、マグカップは、存外に、かさばります。


参考にした辞書:
 研究社『新英和中辞典 第6版』
 大修館書店『ジーニアス英和大辞典』 SEIKO電子辞書版
 三省堂『EXCEED 英和辞典』 goo辞書


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2008.10.20

竜宮城から帰ってきたら、こういうことも起こる

 今は昔のことです。京に若い侍がおりました。名前は伝わっていません。お金は無く、日々の暮らしにも困っていました。ですが、この男は毎月十八日の縁日に、身を清めて、観音様にお参りしておりました。また、その日には、百の寺を詣でて、仏様に礼拝をしてもいました。長年、男は、貧しいながらも、このように神仏を敬って過ごしておりました。
 ある年の九月十八日、いつものように、各所のお寺を詣でるために、南山階の街道を行く途中、山奥、ひと気が無いところで、五十歳くらいの男と出会いました。その男は、手にしている杖の先に、何かを引っ掛けています。侍は、「あれは一体何だろう?」と、よくよく見ますと、それは、一尺くらいの斑模様の小さい蛇でした。行き交う時に、小さい蛇を見ますと、その蛇はまだ生きていて、少し体をうねらせていました。奇妙に思った侍は、蛇を持った男に声を掛けました。
「もしもし、どちらへいらっしゃるのですか?」
「わしは、今から京へ登るところですわ。おたくさんは、どこへ?」
「私は、仏様を拝むために、お寺詣でをしております。つかぬ事をおうかがいしますが、あなたの杖の先の蛇は、一体、何ですか?」
「これは、ちょっとしたことに使うものでな。こんな山奥まで、わざわざ捕まえに行ってきたところなんだわ」
 侍は、それを聞き、しばらく考えた後、言いました。
「その蛇を、私に免じて、逃がしてやってくれませんか。生きているものの命を奪うことは、罪作りなことですよ。それに、今日は観音様の縁日です。このような日に、殺生はなりません」
「観音様と言ったら、蛇だけじゃなくて、人にも御利益をくださるだろう。わしも、必要があるから、この蛇を取りに行ったんだわ。おたくさんは、罪作りだと言うけどな、わしだって、生き物の命を取りたいからやっているわけじゃないんだわ。世の中のやつらは、みんな、いろんな手で世を渡らなきゃならないだろ。わしだって、仕方なくやってるんだわ」
「それなら、その蛇は、一体何に使おうというのですか?」
「わしは、ずっと『如意』という法具を作ってるんだわ。如意は牛の角から作るんだが、曲がってる角を真っ直ぐに延ばさなきゃならないんだわ。それに使うのがこの小蛇なんだわ。この蛇からな、油をぎゅーっ、と、しぼり取る。その油で角を延ばすってわけだわ。だから、わざわざ山奥まで来てるってことだわ」
「では、出来上がったその如意というのは、どのように使うものですか?」
「そんなのわしの知ったことかいな。おかしなことを言うお方だわ。わしは、如意を欲しがる人に売って、その金で着物や食い物を買ってるだけだわ」
「うーむ。確かにあなたの言うとおりです。生活するにはやむを得ないというわけですね。それでは、ただ逃すだけということではなく、代わりのものを私があなたにお渡しするということでどうでしょう?」
「…一体、何と替えてくれるのかい」
「私の、狩衣でも、袴でもいいですよ」
「いやいや、そんなのじゃ、代わりにならないんだわ」
「では、今着ている、この綿入りの衣ではどうでしょうか」
「よし! それとなら、替えてやるわ」
 こうして、折り合いがついて、侍は着ていた綿入れと、小さい蛇を取り替えたのです。別れ際に、侍は蛇を持っていた男に「この蛇はどこにいたのですか?」と問いかけると、つまらなさそうに「あっちの小さな池だわ」と言い残して、さっさと立ち去りました。
 侍は、男の言った池へと行きました。そこで、小蛇が居易そうなところの砂を掘って、そこに据えて、水を掛けるなどして、小蛇の体を冷やしてやると、しばらくの後、小蛇は、ゆっくりと池の中へと消えていきました。
 小蛇の様子を見届けて、侍は街道へ戻り、お寺詣でを続けることにしました。そして、池から二町ほど行ったところで、年は十二、三歳、顔立ち美しく、目映いばかりの衣と袴を着た娘と行き会いました。侍は、山深い中なのに、こんな様子でいる娘を不思議に思っておりましたら、娘が声を掛けてきたのです。
「私は、あなた様のお心の優しさが嬉しくて、お礼を申し上げたく、参りました」
「はて? あなたにお会いするのは初めてだと思うのですが、何のお礼でしょうか?」
「あなた様は、わたくしの命の恩人でいらっしゃいます。先程、お救い下さいました。そのことを父母に申しましたら、『是非とも、お迎えに上がりなさい。お礼を致さねばならない』と申しましたので、参りました次第でございます」
 侍は、さては、この娘はさっきの小蛇だな、と思い、お礼に来たことが嬉しくも、蛇の変化であることが怖くも思いつつ、
「あなたのご両親はどちらにいらっしゃるのですか?」
と、問うと、
「こちらでございます。さあ、どうぞ」
と、侍を先程の池の方へと誘いました。侍は、恐ろしくなり、逃げ出したくなりましたが、娘は、
「決して、決して、あなた様を悪いように致しません。どうか、父母にお会いくださいませ」
と、懇願しましたので、侍はしぶしぶ池のほとりにまで娘に付いて行きました。そこで、娘は、
「こちらでしばらくお待ちくださいませ。わたくしは、あなた様がいらっしゃたことを、父母に告げて、また戻ってまいります」
と言い終わると、瞬く間に消え失せました。

『今昔』巻16・第15話

 男は、池のほとりで、薄気味悪く思いながら、ただ待っておりますと、ふっ、と娘が現れました。
「さあ、こちらへどうぞ。父母のもとへお連れいたします。では、わたくしが合図をするまで、目をつむっていてくださいませ」
 男は、娘の言われるがまま、目をつむりました。その間、ほんのわずかだったのか、長く眠っていたのか、男には分かりません。
「では、目を開けてくださいませ」
という娘の声で、はっ、として目を開けると、そこは、素晴らしく飾り立てた大きな門の前でした。この門は、都の門でさえも見劣りするほどに見えました。娘が、
「こちらで、今しばらくお待ちください。父母にあなた様がいらっしゃったことを申してまいります」
と、言い残し、門の中へ入っていきました。男は進むことも逃げることもできず、娘のことばのまま待っておりましたら、再び、娘が出てきて、
「こちらへどうぞ」
と、男を門の中へ連れて行きました。男は恐る恐る、娘の後を追って、入りました。
 そこは、美しい宮殿がいくつもあり、いずれも金銀財宝で飾り立てられ、目映く光り輝いていました。男はあっけに取られながら歩いていると、中央の本殿らしきところに行き着きました。そこは、他の宮殿を遥かに凌ぐ美しさです。様々の宝玉が輝き、麗しい帳や床がきらめいていました。
 「ここは、極楽なのか!?」と、侍が思っていると、気品があり、厳かな風格を備え、長い髪をした、六十歳くらいの男が出てきました。彼もまた、宮殿と同じように、煌びやかに身を飾っています。この男は、
「さあさあ、こちらへお上がりください」
と、言いました。侍は、気が動転して、誰に向けられたことばなのか分かりませんでした。しかし、ようやく「自分が呼ばれたのだ」と気付くと、
「どうして、そちらのような立派なところに行けましょうか。こちらで仰せを承ります」と畏まって言いました。すると、男は、
「何を仰るのです。このように、お迎えして、お会いするのには、わけがあるとお思いになってください。どうぞどうぞ、お上がりくださいませ」
と、促されましたので、侍はびくびくしながら、本殿へ上がりますと、男は言いました。
「あなたのことをお聞きしまして、たいへん感動し、その立派なお心に、なんとしてでもお応えしなければ、と思いまして、お迎えに上がったのです」
「一体、何のことを仰っていらっしゃるのですか?」
「この世の者、皆、我が子をいとしいと想う気持ちに変わりはありません。私には、多くの子がおります。その中の末の娘が、今日の昼間、外で遊びたいと言い出したのです。私は強く止めましたが、言うことを聞かずに、この近くの池で遊び始めました。すると、帰ってきた時、『先程、人に捕まえられて、死にそうになりました。しかし、通りがかりのお方が命を助けてくださいました』と言うではありませんか。娘の言うことを詳しく聞きますと、なんとまあ、たいそうありがたく嬉しく思いまして、この喜びを是非とも申し上げたいと、お迎えに上がった訳でございます」
と、男は語りました。ここで、侍は「やはり、この男はあの小蛇の親なのだ」とはっきりと分かりました。
 男が、合図をすると、気品と威厳の満ちた者が数人現れました。男はこの者たちに「こちらのお客様におもてなしをなさい」と言いつけると、すぐさま立派なご馳走が用意されました。男は、それを口にして、侍にも勧めました。侍は、全くに気を許してはおりませんでしたが、勧められるままに料理を食べてみると、その味は言い表せないほどの絶品でした。
 食事が終わると、男は言いました。
「私は、竜王です。ここに住むようになって永い時が経ちました。今まで覚えたことの無い程の御恩にどのようにお応えすれば良いかと考えています。どのような願いも叶う『如意の玉』を差し上げるべきなのでしょうが、日本の人の心は移ろいやすく、良い心を持っている方でも、ふとしたきっかけで悪い心を持つようになります。ですから、『如意の玉』を正しく使い続けることは難しいのではないかと思っています。…そこにある箱を持ってまいれ」
 竜王は、綺麗に塗られた箱を取り寄せ、ふたを開けました。そこには、黄金の餅が一つ入っていました。竜王は、その黄金の餅を中ほどから割ると、半分を元の箱に戻し、半分を侍に渡しました。
「この黄金の餅は、一度に使ってしまうことはせずに、必要なときにだけ少しずつ割りとって、お使いください。そうすれば、お命が続く間、無くなることはないでしょう」
 それを聞いた侍は、大切に黄金の餅を懐に仕舞いました。
 盛大なもてなしが終わり、侍は「そろそろ、おいとまをいたしたいと思います」と竜王に告げると、例の娘が見送りに出てきました。そして、竜宮城に来た時と同じように、門の前で、「しばらく目をつむっていてくださいませ」と言われ、その通りにしていると、いつの間にか、池のほとりに立っておりました。竜王の娘は、
「私がお見送りできるのはここまででございます。こちらよりお帰りくださいませ。今日の嬉しさは生まれ変わっても忘れることはないでしょう」
と侍に言い終わると、ふっ、と消えてしまいました。
 侍が家に帰ると、家族は「どこに行っていたんだ? ずっと帰ってこないので、心配していたんだぞ」と騒ぎ立てました。侍はほんの少しの間、竜宮城にいたと思っていたのですが、実は何日も経っていたのでした。
 侍は、その後、竜宮城の事は、一言も人に語ることはありませんでした。そして、必要に応じて、こっそりと黄金の餅を割り取り、それで物を買いに行っておりましたので、貧しいどころか、持っていないものは無いほどの富豪になったのです。また、黄金の餅は、不思議なことに、何度欠き割っても、元通りの形に戻るのでした。
 侍は、それで、一生、お金に困ることがなくなりました。そして、このようにして富に恵まれたことで、ますます熱心に観音様を礼拝するようになりました。
 侍が亡くなった後、時を同じくして、黄金の餅も消え失せて、子に伝わることはありませんでした。
 これも、侍が、心を尽くして観音様を拝んだので、その霊験によって、竜宮城に行くことができ、黄金の餅を手に入れ、富豪になれたのです。このお話しは、いつごろとは無しに、いつの間にやら、人々に知れて、語り継がれておりますよ。

――――――――――

 『今昔物語集』巻16・第15話「観音に仕りし人、竜宮に行きて富を得たる語」の現代語訳です。
 「助けた亀に連れられて~」のような、数多い竜宮伝説の一つですね。今回助けられたのは、亀では無く小蛇です。「竜宮」というくらいですから、亀よりも蛇の方がお話しに現実味が出ているように感じられます。こちらの方が浦島伝説の原型に近いのかもしれません。
 そのようにして見ていくと、「浦島太郎」のお話しとは相違点がいくつか目に付きます。「助けた亀」は「乙姫」、つまり「末娘の姫」(「甲乙」のように、「乙」には「末の」という意味があります)ですが、これは「乙蛇姫」ということが、竜王の語りで分かります。
 助けた後の歓待は、乙姫自身ではなく、竜王によって為されています。この歓待も、後でどんでん返しが待っているのでは無くて、侍が「黄金の餅」で一生の富貴を得ることで大団円を迎えています。
 これは、大団円を迎えなければなりません。なぜなら、この説話は「観音霊験譚」だからです。身は貧しくても、観音様をちゃんと拝んでいたから、その見返りが充分なされなければならないのです。そうしないと、観音様の霊験の意味が無くなります。

 面白いところは、最初に小蛇を捕まえていた男のことばです。「観音様は蛇を助けるだけじゃなくて、人も助けなければならないだろう。自分だって人だ。生き物の命を取りたいとは思わないが、この蛇がいないと生活をやっていけないのだ。みんな、いろんな事をして世渡りをしているんだ。だから、俺も蛇は渡せない」(原文「蛇持ノ云く、『観音ト申セドモ人ヲモ利益シ給フ。要ノ有レバ取テ行ク也。必ズ者ノ命ヲ殺サムト不思ネドモ、世ニ経ル人ハ様々ノ道ニテ世ヲ渡ル事也』ト。」)というのです。もっともな事を言っています。結果的に、この「蛇持」は、小蛇の命を助けて、侍から綿入りの着物を手に入れることができたのですから、観音様の霊験は少しは現れたのでしょう。
 もう一つは、竜王が侍にお礼の品として、黄金の餅を渡す前に、何でも願いの叶う「如意ノ珠」(如意宝珠、如意宝)を渡そうかと考えているところです。しかし、「日本の人の心は悪くて、如意宝珠を無事に持ち続けることは難しい。だから渡せない(原文:「此ノ喜ビニ、如意ノ珠ヲモ可奉ケレドモ、日本ハ人ノ心悪シクシテ、持チ給ハム事難シ」)」と言って、「如意ノ珠」は渡さなくて、代わりに黄金の餅を渡すのです。これは、仏教的な思想が、日本はまだ完全では無いことを言っていると思われます。

 なお、今回は、挿絵が入っています。友人のMagさんにお願いして、描いていただきました。今まで、本ブログの『今昔物語集』現代語訳は、文字だけの殺風景な記事でしたが(しかし、検索件数では一番の稼ぎ頭です)、お陰で、たいへん華やかになりました。
 予定では、今後も『今昔』現代語訳の回は、イラストを描いていただくことになっています。イラストと合わせて本文をご覧いただいき、『今昔』の雰囲気をより鮮やかに感じ取って下されば、と思っております。



 現代語訳には、この本の原文・注釈を参考にしました。

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2008.10.10

超人っぽい会社

 今年は漫画『キン肉マン』の29周年記念です。今、改めて『キン肉マン』の素晴らしさが語られています。
 そのような時、「どの超人が一番好きか?」は必ずと言ってよいほど俎上に上げられる話題だと思われます。
 皆様、色々なご意見があることでしょう。
 私は、ウォーズマンが好きです。あの憂いに満ちた存在に惹かれます。後に、正義超人、アイドル超人と呼ばれるようになりますが、元々は「残虐超人」に属していました。余りに非情なファイトスタイルからです。
 戦闘における最小限のフォルム、力強さ、寡黙さ。全てが憂いに満ちています。普段の口ぐせは、

コーホー
 息づかいが聞こえる…

です。まさに「ファイティング・コンピューター」の名に相応しい発言だと思います。
 彼のテーマ曲があります。タイトルは『悲しみのベアー・クロー』。歌詞は下記のリンク先をご参照ください。

 『悲しみのベアー・クロー(ウォーズマンのテーマ)』
 (「うたまっぷ」(http://www.utamap.com/)より

 あまりに、悲しい。あまりに、愁える。心痛止みません。

 ウォーズマンの必殺技は、ベアー・クローの他に、「パロスペシャル」というものがあります。『キン肉マン』で色々なキャラクターが繰り出す必殺技の中で、最も常人が真似しやすい必殺技の一つだと考えられます。実際、あちらこちらの学校で、児童・生徒がパロスペシャルを真似したようです。しかし、パロスペシャルは「必殺技」ですから、現実世界でも、たいへん危険な技なのです。これで怪我をした児童・生徒が多かったろうと推察されます。学校から「パロスペシャル禁止」の達しが出たところもあったと風の噂で聞いたような気がします。

 ウォーズマンは悪くないのに、禁止扱いになったのです。それを思うと、さらに愁いが増します。そして、ウォーズマンへの愛も深まります。


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