「PICTOCHAT」今でも使っていますか
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名古屋は独特の文化を持っていると、よく言われます。私が推測するに、戦国時代からの伝統と、東西の都の中間に位置しており、その二つの文化が融合したからではないでしょうか。
名古屋の方々は、とにかく大きいものを好みます。
私が通わせていただいている「喫茶マウンテン」のお品は大量です。さすが名古屋。
私が名古屋に住まうようになって、最初に訪れた観光地は「名古屋城」です。大きいです。さすが名古屋。
その上に鎮座している「金鯱」ももちろん大きいです。さすが名古屋。
それを模した、エビフライも大きいです。それに美味しいです。さすが名古屋。
私がよく通る「若宮大通」は、通称「100メートル道路」です。3桁を誇っています。さすが名古屋。
このような名古屋文化の中で、細かく、ひっそりと、隠れた名古屋名物があるのです。今回はそれをご紹介したいと思います。
「名古屋走り」ということばをご存知でしょうか。尾張地方のドライバーのマナーの悪さを揶揄したことばです。詳しくは、Wikipediaの「名古屋走り」の項目をご参照下さい。
私の好きな名古屋で、このようなことが起こるのは大変悲しいです。少しでも、事故が少なくなってほしいです。そのためには、一人一人が、特に公共の場所では、思いやりの心を持って、行動することが大切でしょう。何も、自動車に乗っている方だけではありません。原付バイク、自転車、そして歩行者も気を配るべきでしょう。
歩行者の方、ちゃんと歩行者用信号機の指示を守っていらっしゃいますか? 道幅が狭い道路で、車が来ていないからといって、赤でも渡ったりしていませんか。いけませんよ。信号機の色をしっかりと見てくださいませ。
「私は、ちゃんと、見ているわよ」
そうですか? このような青信号の時にちゃんと渡っていらっしゃいますか?
「うん。ちゃんとコレの時に渡っているよ」ですって? そのようにおっしゃる方は名古屋の方かもしれません。名古屋在住ではない方は、
「ん? あれ?? 」
と、思われるかもしれません。一方、名古屋の方は、「ん? あれれ?? って、何それ??? あれれって??、あれれ???」となるでしょう。
はい、こちらを渡ってください、と導かれたら、何の疑いも持たずに、皆さん、右見て、左見て、もう一回右をみて、手を上げて横断されることと思います。
初めの写真の場面と、次の写真の場面で、なぜこのような違いが生まれるのでしょうか。よくよく、二枚の写真を比べてみてください。もう、お分かりですね。
「青い人」の歩いていく方向が反対なのです。
「こんな信号機なんて見たこと無いよっ!」とおっしゃる方がほとんどでしょう。それもそのはずです。名古屋近隣の地域にしか存在しない信号機なのです。
これにはちゃんとした理由があります。
電化製品の50ヘルツと60ヘルツの違いはよく知られていると思います。静岡県・富士川と新潟県の糸魚川を境界線にして、それよりも東側が50ヘルツ、西側が60ヘルツと電源周波数が切り替わっているというものです。このような複雑な仕組みになったのは、元々、明治時代に関東ではドイツ製の50ヘルツの発電機、関西ではアメリカ製の60ヘルツの発電機が採用されてから、今まで統一されることなく、続いているためなのです。
実は、信号機の「青い人」の向きも同じような履歴があるのです。こちらは、一般生活にそれほど深く関わることが無いために、電源周波数よりも知られてはいないようです。
以前は、信号機も、東海三県と北陸を結ぶラインで東西に分けられていて、信号機を作る会社が違っていたのです。一方の会社では、今では一般的な「左へ向かって歩く青い人」の信号機だけを作っていたのですが、もう一方の会社では、それが統一されておらず、左右の向きが混在していたのです。
その状態が、約5年続いた後、統一されていない方の会社が「左へ向かって歩く青い人」信号の製造に移行していったのです。
現在、全国ほとんどが、「左へ向かって歩く青い人」に統一されました。しかし、名古屋とその周辺地域だけは、わずかながら「右へ向かって歩く青い人」の信号を残しているのです。法律で、歩く向きが決められていないため、建て替えの費用を浮かすという理由もあるのでしょうが、私は「名古屋の人の独自性」だと思っています。冒頭に挙げたような、型にとらわれない気骨の現われなのです。
でも、右と左が半々にはなっていません。「右へ向かって歩く青い人」の方がはるかに少ないです。私が、このことを知ってから、調査をしましたが、300基に1基くらいの割合でしか見かけません。どうやら、古くなってきて、どうしても建て替えが必要になった歩行者用信号機は、「左へ向かって歩く青い人」バージョンに変えているようなのです。したがって、徐々に「右へ向かって歩く青い人」信号機は徐々に無くなってきているのです。
そんな、絶滅危惧種「右へ向かって歩く青い人信号機」を、いくつかご紹介いたします。
スクランブル交差点のなかで、この1基だけが「右へ向かって歩く青い人」でした。
形と見にくさのため目を引くことで有名な、大須の「赤門通り」と「裏門前通り」の交差点も、実は「右へ向かって歩く青い人」だったのです。
形にばかり目が行ってしまい、歩く向きまではお気づきになられていなかったのではありませんか?
最近は、上のような、電力消費を抑え、寿命の短い「発光ダイオード(LED)式信号機」が登場しています。この方式の信号機は2002年頃から登場した新しいものなのですが、LED式の「右へ向かって歩く青い人」信号機も作られ、設置されています。どうやら、これは試験的に設置をしているらしく、数は極めて少ないです。
この「右へ向かって歩く青い人」は、名古屋一番の繁華街、栄のど真ん中、三越さんとスカイルさんの間にある横断歩道の上に鎮座してくださっています。何故か、三越さん側は「左へ向かって歩く青い人」で、スカイルさん側だけが「右へ向かって歩く青い人」になっています。やはり試験のためなのでしょう。
「信号機の青い人」。右へ歩んでいても、左へ歩んでいても、その指示は守らねばなりません。
自動車、バイク、自転車の運転者はもちろんのこと、歩行者も「名古屋歩き」なんてことはなさらないようにしてくださいませ。皆々様が、ちょっとずつ気をつけて、愛知県の「交通事故発生件数の連続ワースト1」などという不名誉は返上しようではありませんか。
…いやいや、全国、全世界の皆様が交通事故に遭わないように心掛けましょう! お花見、新人歓迎会などが多い季節ですが、飲酒運転なんて絶対にダメですよ。
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この記事の「右向きに歩く青い人信号機」に関する記述はフィクションであり、エイプリルフール用の記事でございます。但し、その他の部分は、本当です。くれぐれも交通事故を起こしたり、遭ったりしないよう、お気を付け下さいませ
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