Fedora Core導入備忘録
1.フロッピーからしか起動しないのでどうするか…。
―初期の環境―
Panasonic Let's note CF-B5ER
クリーンフォーマットしたハードディスク。
BIOSは起動OK。
USB接続のFDD使用可。
PCカードを認識してくれない。
なので、PCカード接続の光学ドライブが使えない。
LAN内蔵。
OSにお金を使いたくない。(重要)
英語が大の苦手。(難点)
でも、自分は文系。(最大の難点)
最大の難点が引っ掛かるけれど、unixを導入することにした。
ネットで調べたら、FDDとネットワークが生きていれば、「ネットワークインストール」というのができるというのが分かった。それで、
Vine Linux
Debian GNU/Linux
FreeBSD
を試してみたけど、どれも上手く行かない。うーん。
と、悩みながらネットを彷徨っていると、「Fedora core 1」に行き当たる。これはフロッピー2枚でネットワークインストールができるみたい。チャレンジ!
参考
http://www.dcl.info.waseda.ac.jp/~murata/linux/linux001.html
Winが動く環境があれば、「rwwrtwin.exe」を入手する。rwwrtwin.exeはディスクイメージ(.img)ファイルをフロッピーに書き込むためのソフト。
ディスクイメージは2枚分必要。
・bootdisk.img
・drvnet.img
この2つのイメージファイルをrwwrtwin.exeでフロッピーに書き込む。
所在
http://ftp.kddilabs.jp/Linux/packages/fedora/core/1/i386/os/images/
2.ネットワークインストール
FDDにbootdisk.imgを書き込んだフロッピーを入れて、イーサネットケーブルを接続し、端末を起動。あとは指示に従って、drvnet.imgを書き込んだフロッピーに差し替える。
途中、インストーラーを英語にするか日本語にするか訊いてくるが、私の端末の場合、日本語にするとハングアップするため、英語にせざるを得なかった。(インストール終了後は日本語表示可能)
3.日本語入力システムのインストール
無事、システムのインストール終了。でも、日本語が打てないことに気付く。
参考
http://itpro.nikkeibp.co.jp/members/LIN/oss/20040616/145924/
[メイン・メニュー]―[システムツール]―[GNOME端末]
#yum install Canna kinput2-canna-wnn6
と入力。
[システム設定]―[サーバ設定]―[サービス]
「canna」にチェックを入れて「再起動」
[メインメニュー]―[システムツール]―[GNOME端末]
#/etc/init.d/canna start
と入力。
日本語入力の切り替えは[Shift]+[Space]
4.アップデートを試みる。
isoイメージを以下のサイトからダウンロードする。「FC-6-i386-disc1.iso」~FC-6-i386-disc5.iso」まで。
http://ftp.kddilabs.jp/
http://ftp.kddilabs.jp/Linux/packages/fedora/core/6/i386/iso/
これらを使って、ハードディスクインストールを試してみる。いきなりCore6なのは、挑戦。それをディレクトリを作ってマウントする
参考
http://www.atmarkit.co.jp/flinux/rensai/linuxtips/671instfc3hdd.html
http://chiba3.dip.jp/os/fc3.html
# mkdir /mnt/cdrom
# mount -o loop /ダウンロードしたフォルダ/FC-6-i386-disc1.iso /mnt/cdrom
マウントの作業を"-disc5.iso"まで繰り返す。
どうやら、「vmlinuz」と「initrd.img」というファイルが要るらしい。それをインストール用のディレクトリに入れる必要もあるらしい。
[メインメニュー]―[システムツール]―[GNOME端末]
#mkdir /boot/install
作成した/boot/installディレクトリに上記の2つのファイルを入れる。所在は
http://ftp.kddilabs.jp/
http://ftp.kddilabs.jp/Linux/packages/fedora/core/6/i386/os/images/pxeboot/
/etc/grub.confというのを書き換えなければならないと。その前に、mountコマンドで確認することがあると。GNOME端末を起動して
# mount
/dev/hda2 on /type ext3 (rw)
のうち、/dev/hda2というのが/bootの場所だというのを知っておかなければならないらしい。
以上を踏まえてgrub.confの書き換え。
「viエディタ」というのを使うようだ。
[GNOME端末]―[# vi /etc/grub.conf]
あれ? エディタが起動しても書き換えができない??
調べてみるとviエディタは起動時はコマンドモードで編集モードに移るには[i]を入力。編集が終わったら[esc]。保存はコマンドモードで[:wq]。
操作方法が分かったところで、grub.confの書き換え。最終行に以下を追加。
title Fedora Core 6 Installer
root (hd0,1)
kernel /boot/install/vmlinuz ramdisk_size=8192
initrd /boot/install/initrd.img
コケた。再起動したら、「file not found」が出る。???
5.FirefoxとThunderbirdのインストール
core 6へのアップデートは横において、core 1標準のブラウザとメーラーであるmozillaのFirefoxとThunderbirdへのアップデートを試してみる。
Firefoxのインストールに関して検索をすると、Fedoraでは
[メイン・メニュー]―[システム設定]―[アプリケーションの追加/削除]
で、ソフトウェアの変更が行えることが分かる。
まずは、上記の手順で、標準のメーラーを削除。次にFirefoxをダウンロード。
http://www.mozilla-japan.org
現在(07/09/23)ではVer.2系が推奨されているようなので、言われるがままにダウンロードする。続けて、同じサイトで、Thunderbirdもダウンロード。
ウィンドウ上で右クリックで新しいフォルダを作れた。そこにFirefoxとThunderbirdのダウンロードしたファイルを放り込む。
ダウンロードファイルは「.gz」という拡張子だが、これはLinuxの標準らしい。ダブルクリックで解凍、そして、中身を選択して、展開。それぞれたくさんのファイルが出てきた。
6.方針変更
Fedora core 1で遊ぶのを一旦取り止めて、Vine Linux 3.2に再び手を出す。
http://ftp.kddilabs.jp/Linux/packages/Vine/Vine-3.2/i386/images/
から、"bootnet.img"をダウンロード。このイメージファイルをフロッピーに移して、USB―FDDから起動。インストーラに従って入力。選択するところはほとんどお任せ。ネットワークインストール元は
http:ftp.kddilabs.jp
フォルダ:/Linux/packages/Vine/Vine-3.2/i386
を指定。あら、今度は、上手くインストールできた。
こっちの方が日本語環境が整っているみたいなので、乗り換えることにする。浮気だ。 ただ、この、Vine Linux 3.2はネットワークに繋がっていないと起動しないみたい。そこはちょっと不都合。
と、思っていたら、設定で起動時にネットワーク無しでも行けることが分かる。
[アプリケーション]―[システム・ツール]―[ネットワークの設定]
当該のイーサネットを選択―[プロパティ]
[コンピュータの起動時に有効にする(S)]のチェックを外して[OK]
これで起動時に引っ掛かることがなくなる。ただし、ネットワークにつなぐたびに[ネットワークの設定]で[有効にする]にしなければならないみたい。やっぱりちょっと不都合。
でも、これでVineを捨ててFedoraに戻る理由が無くなった。浮気から本気へ。Vineひとすじで進むことにします。
―――――――――――
ヤフオクで入手したこの子。もともとは、WinMeが走っていたのですが、操作を誤って、起動ディスクを破壊してしまい、しかもそのまま、フォーマットしてしまったために、再インストールが不可能になっていました。(起動ディスクは通常のMeのものではなくて、そのマシンで作ったものしか使用できない仕様)
「OS無ければただの箱」とは良く言ったもので、本当にただの箱になりかけていたのですが、以前から興味のあったLinuxのインストールに向かわせるきっかけになってくれました。なんとか動く状態にまでなりましたが、これからLinuxのお勉強の始まりです。
お勉強の結果、自分にとって実があるなぁと思ったことは、この記事に書き足していく予定です。(07/10/03)
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