「BBフェスタin大阪」におじゃましました
以前、ラジオ番組の街角アンケートを受けたことがあります。その時、尋ねられたのは、
「あなたにとって、『日本のお祭り』といえば、何ですか?」
私は「浅草サンバカーニバル」とお答えしました。
まず、「お祭り」ということばで、ブラジルのサンバカーニバルが思い浮かんだのです。しかし、問いには「日本の」という限定が付いていました。そして、その連想で「浅草サンバカーニバル」となったのです。
私の答えを聞かれたレポーターさんは、
「普通は、札幌雪祭りとか、ねぶた祭り、祇園祭などが多いんですけどね」
と、おっしゃいました。
確かに。そういわれてみれば、確かにそれらを思いついてしかるべきです。すべてはブラジルのサンバカーニバルのせいです。
今、同じ質問をされたら、私はどのように答えるでしょう。お祭り騒ぎから思いつくものといえば…、
「大道芸ワールドカップin静岡。それと@niftyBBフェスタ。甲乙つけがたいですね」
今の私にとって、最大のお祭り騒ぎのひとつ、「BBフェスタin大阪」におじゃましました。名古屋でも開催されるにも関わらず。大阪にまで行きました。在来線で。
今回、参加した最大の理由は、コネタ道場の門下生の方々が大集結しそうだという情報を得たためです。普段、じかに顔を合わせる機会がない、あの方、この方にお会いできるかもしれない、その思いが私を大阪へと向かわせました。…いや、もう一つ、私を向かわせた理由があるのですが、それは後述いたします。
8月5日の朝。寝坊しました。
いきなりのミスです。鳴るはずだった目覚まし時計が鳴りませんでした。鳴らなかったような気がします。あたふたと準備をして、1時間遅い電車に乗る羽目になりました。
正午過ぎ。熱い大阪の大地を踏みしめることに成功です。さて、遅刻した分、予定の行動を急いでとらねばなりません。
1.会場に向かう
Googleマップで印刷した解像度の荒い地図を片手に持ち、太陽の位置から南北を判断して、よたよたと会場に向かいました。5分でいけるはずのところが、15分くらいかかりました。後で分かったことですが、JR大阪駅から、会場のハービスHALLまでは、地下道でつながっていたのですね。私は汗だくになりながら、地上のコンクリートを踏み回りました。
眞鍋さん、見られるかな
目に入る汗をぬぐいながら、おぼろけに見えてきたロゴ。着いた。やっと着きました。大阪会場の優待券の応募をしていなかったために、プレゼントが少しだけ少なかったようです。へこたれません。
会場に入ってすぐに黒山の人だかりが見えます。「デイリーポータルZ」のブースです。名古屋会場に比べると、ブースの広さが倍以上あるように見えましたが、それでも、その空間を埋め尽くす人だかり。これが人気サイトの力なのでしょう。ここにいらっしゃる方々が、コネタ道場を介して、私の記事を見てくださっているのかもしれない。そう考えると感慨無量です。
物販コーナーは一段落していました
2.門下生の方々に出会う。そのための目印。
コネタ道場門下生の藤田チエさんから「桜濱さんは、大阪のBBフェスタに参加されますか?」というメールをいただいておりました。チエさんからのご連絡が無ければ、参加していなかったでしょう。
チエさんには「参加することに決めました。私だとはっきり分かる格好をしていきますので、目に付いたらお声をおかけください」とお知らせいたしました。
目印はこれです。
甘党Tシャツ・2006年版
昨年の色違いです。「甘党Tシャツ‐Ver.P.P」です。裏面は新しいワードにいたしました。これで甘いものを食べても虫歯の心配はなくなる、…はずです。
デイリーポータルZブースに展示されているものを、ふらふらと見て回っておりますと、
展示品一部。「隕石っぽいただの石」と「消しゴム彫刻」。心地よい脱力感
「あっ!」
その声の方を振り向くと、サイン交換会の行列に並ぶお子様連れの女性が二人。藤田チエさんと、卒業生代表さんでした。
「やっぱり甘党なんですねぇ。すごいピンクですね」
とお褒めのことばをいただきました。そして、チエさんは、
「これ、桜濱さんにおみやげです」
と、小さな紙袋をお渡しくださいました。
「今、開けてみても良いですか?」
「どうぞ、どうぞ」
「ハチの一刺し」という名前
「ハチミツ」をいただきました。いや「蜂・蜜」をいただきましたと書く方が正確かもしれません。奇食の館主宰・リムさんも同じものをお受け取りになって、ブログで良心的な形で報告されていらっしゃいましたが、私はそんなに良心的ではありません。自分が受けたショックを多くの人にお分けすることで、自らのダメージを緩和させようと考える者でございます。
私、虫、大嫌いです。
チエさん、どうもありがとうございました。
サイン交換会の行列を見ておりますと、一人の女性からお声を掛けられました。
「あの…、写真撮っても良いですか? さっきからTシャツがすごく気になっていて…。」
目立つことができていたようです。どうぞ、どうぞ。そのために着てきたようなものです。前も後ろもどうぞ。
3.ライターさんに会う
毎日面白い記事を書かれていらっしゃるデイリーポータルZのライターさんのお姿を、あちらこちらで目にすることができます。記事内の写真で拝見しているものの、実際に動いているお姿を見ますと「あぁ、『あんなこと、こんなこと』をする方々が、現実世界にいらっしゃるのだなぁ」という感動を覚えました。
サイン交換会の行列に並ばないと、サインをいただけないのかと思いきや、傍目を見ると、交換会の担当時間になっていないライターさんがいらっしゃり、サインを書いていらっしゃいます。
「あっ、べつやくさんだ!」
急いで、『ココロミくん』(デイリーポータルZでべつやくさんがお書きになった記事がまとめられた本)を購入して、サインと写真をお願いしました。
照れくさいので、小さく。意外と恥ずかしがり屋さんなんです
べつやくさん、どうもありがとうございました。
4.Zくんになる
今年もZくんになりました。青バージョンは崩壊したとのことです。
テーマ・甘いものの摂りすぎで、血糖値が上がるのではないかと苦悩するZくん
名古屋会場でも、またかぶります。
4.バージョンアップした
チエさんや卒業生代表さんが長蛇の列に巻き込まれているのを見て、「これに並ぶのはあまりに辛い!」と思い、名古屋会場でのサイン交換会に参加しようと思っていたのですが、お昼休み明けに、サイン交換会の列を見ると、意外と少ない。これはチャンスと思い、ちゃっかりと列に紛れ込みました。
私の順番になったとき、サイン交換会の担当のライターさんは、べつやくさんとヨシダさんでした。コネタ道場のこと、私のサインが失敗してしまったこと、私の昔あだ名など、ひとしりきお話した後、それではサインをとなりました。
私がサインしてもらったものはコレ。
カバー・オン・カバーがDPZ
デイリーポータルZ特製クオカードを加工した紙を挟みこんだ、ほぼ日手帳です。DPZ化していくほぼ日手帳です。
サインしてくださったほぼ日手帳を胸に抱いて、再び展示品を見ていると、そこには住さんがいらっしゃいました。そしてまたちゃっかりとサインをいただいたのです。私の似顔絵付きで。
メガネ君と、サルを噛むちょっとかっこいいワニと、住すなお画伯による私。
私のほぼ日手帳がどんどんバージョンアップしてきます。ほぼ日手帳がデイリーポータルZに侵食されていきます。
似顔絵を描いていただいた後、住さんは「ピロピロ」の手つきをして、
「このあと、これには参加しますか?」
「あっ、いえ、ちょっとこの後、用がありまして。名古屋会場のときにまた参加します」
「ピロピロ」の手つきとは縦笛を吹く手つきです。デイリーポータルZの縦笛企画がこの後あったのです。「『これ』+『ピロピロ』=縦笛イベント」は、この会場でしか通用しない暗合でしょう。
5.さぁ! ケーキを食べに行くぞ!!
住さんに告げた「用」というのは、大阪の有名ケーキ店の甘いものを食べ歩くというものです。大阪駅、ハービスHALLの周辺にあるケーキ屋さんのデータが書き込まれた地図を握り締めて、会場を出ました。
美味しかったっ!! 甘かった!!
たらふく甘いものをいただきました!! 食いだおれの街というだけあるケーキ力を見せ付けられました! ショーケースにあったあのケーキも美味しそうだったなぁ! また大阪行きたいなっ!
JR大阪駅に着いたのが13時ころ。ハービスホールを出たのが16時ころ。最後のケーキを購入したのが20時過ぎ。
BBフェスタのついでに甘いものを食べ歩くつもりが、甘いものを食べ歩くのに費やした時間の方が長くなっていました。結果として、甘いもののついでのBBフェスタin大阪になりました。
名古屋では、BBフェスタメインの一日を送るように努めます。
「甘党Tシャツ‐Ver.P.P」の「P.P.」は「ピンクパンサー」の略です。「林家ぺー・パー子」さんではありません。
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コメント
>みんたさん
あらー、わざわざ調べてくださったのですね。ありがとうございます。毒だけど毒にならないようでホッとしました。まさに毒を以って毒を制すなんですね。
お酒は飲めないので、焼酎には手を出せません。20匹も虫が蠢いているのを考えると、なおさら手がでません。
蜂だけが残ったボトルは燃えないゴミの日に出すことにします。
以前、頭に「ゴ」の字がつく、黒くて、すばやく動く虫を、専用のスプレー式薬剤で始末したことがあるのですが、薬剤が効いた瞬間、「ぴょこん」とひっくり返りやがりました。全身に鳥肌が立ちました。
奴らは、生きていても、亡くなっても、ベクトルの違う怖さがあります。
投稿: 桜濱 | 2006.08.20 01:37
…つい気になって、毒のこと調べてみました。たんぱく質の一種だよとしか憶えていなかったので、色々面白かったです。
「解らない物質がまだまだ多いけど、不整脈に効く成分が見つかって期待されています」とのことでした。少量ずつ摂取することで健康を維持するのに役立つものらしいとは昔から言われ、20匹ばかり焼酎に漬け込んだお酒を売っていますね、さすがにちょっと見た目恐いです(汗)
彼らの栄養源をヒントにしたというスポーツ飲料も、そういえばありました。恐がりながらも結局は利用してしまうものですね。
蜜のあとしまつ、たしかに気になります。生きて動いていれば虫はそれぞれ機能美など感じますが、動かなくなってからのほうが気味悪く思えますよね。(アレを退治するのは得意ですが、後始末いやですし)ど~うしてもダメなら、何かのときに瓶ごとわたしにください。
投稿: みんた | 2006.08.19 14:07
>むいむいさん
去年と今年は、東京・大阪・名古屋の三ヶ所で開催されていますが、おととしは確か、全国五会場で開催されていたはずです。場所が狭まったことで、参加したくてもできない方々が多くいらっしゃるのだろうなぁ、と残念に思います。ただ、年を追うごとに、一会場の参加者数は上がってはいるようです。
ただでさえ大きなスズメバチが、ボトルと蜜のレンズ効果により、さらに大きく見えてしまいます。「うひぃー!」と思ってしまいますが、パワーはでるかもしれません。…毒を含んだまま蜜の中に入れられたのでしょうか? もし、捕獲後即ボトル詰めされたのだとしたら、毒がどのように変化するのでしょうか? 気になりますが、昆虫事典や図鑑をみなければならないでしょうから、調べることができません。
投稿: 桜濱 | 2006.08.18 03:33
桜濱さん、こんにちは。
大阪にいらっしゃってたんですね。
こんな面白そうなイベントが開催されているとは
存じませんでした。残念>_<;
『蜂・蜜』虫好きとしては是非一度挑戦して
みたい一品です^^; スズメバチパワーに
あやかれそうです♪
投稿: むいむい | 2006.08.15 13:14
ただいま、お盆休みに入っておりまして、コメントのお返事が遅れてしまい申し訳ございません。
>藤田チエさん
あっ! いやいや、こちらこそ申し訳ございません。「大嫌い」というのは、きつい書き方でした。「嫌悪」するというよりも、「苦手」なんです。「ちっ、嫌なやつめっ!」と思うのでは無く、「ひきゃーっ!」と声を上げて逃げるほどの苦手っぷりです。とうとう「弱点」をさらしてしまいました。
「蜂・蜜」はパンケーキにちょっとずつ付けていただいております。ただ、心配なのが、「蜜」が無くなった後の、「蜂」と「ビン」の処理です。怖いです。
ケーキ屋さんは、最後の一店はテイクアウトになってしまいました。イートインで新鮮なのを食べたかったです。土曜日だったというのも、ちょっとネックになっていました。閉店している所がが案外多いのです。
>みんたさん
食べ歩きで汗まみれになる前に、フェスタで汗まみれになっていました。着替えのTシャツを持って行ってて正解でした。
巣ごと食べる蜂蜜は美味しいらしいですね。蜂の巣の食感が独特だとか。
虫は、水周りを中心に出没して、早く動いて、「ホイホイ」などで捕獲する、例のヤツらが特に苦手です。名前を出したくないくらい嫌です。殺害しても、その後の処理ができません。
投稿: 桜濱 | 2006.08.14 22:30
まあ、あの食べ歩きの前にこれをこなしておられたのですね。ご縁のないわたしにも楽しげな熱気が伝わってくるようです。
変わった蜂蜜といえば、巣ごと切り分けてそのまま食べるものを以前岐阜県で買いました。口の中にロウがたまるのですけど、「それも体にいいから食べなさい」と書いてあるのでそうしました。ロウはあまり嬉しいものではなかったですが、蜜はたいへん美味しいものでしたので、先に蜜だけ絞るとよかったかもしれません。機会があったら味わってみてください。
虫がお嫌いだったのですね。今後気をつけなければ…ネットで観察記録をつけている方々には程遠いけれど、見るの嫌いじゃないものですから、何かにつけて話を出してしまうのです。封印。
投稿: みんた | 2006.08.11 22:33
すみません。
こちらは娘においしい焼き菓子をいただいたのに、
桜濱さんが虫嫌いといことをリサーチしておりませんでして。
すみませんでした。
次のBBフェスタでお会いするときはなんかおいしいお菓子持ってきます。
それにしてもあんな短い時間で5件のケーキ屋さんを巡っていただなんて・・・。
さすが甘党王です。
投稿: 藤田チエ | 2006.08.11 19:39