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2006.03.14

「小さな虹」は甘い虹

 バウム

 この後にどんな言葉をつなげますか?

 1.テスト
 バウムテスト―被験者に樹木の絵を描かせる性格診断法。申し訳ございませんが、このブログには該当する情報は載っておりません。「心理学」などのキーワードを加えて、再検索をおすすめします。

 2.ガルテン
 [Alexander Gottlieb Baumgarten]―ドイツの哲学者。『形而上学』『美学』などを著す。申し訳ございませんが、こちら該当する情報は載っておりません。「哲学」などのキーワードを加えて再検索を。

 3.タイガー
 「バウムタイガー」ではなくて、「タイガーバーム」が正しいです。
 タイガーバーム―「萬金油」とも呼ばれ、肩こり、筋肉痛などに効く塗り薬です。小瓶に描かれた伸びやかな虎の絵が目印。シンガポールには、タイガーバームで莫大な富を築いた胡文虎氏の手による「タイガー・バーム・ガーデン」という派手派手なテーマパークがあります。
 またまた、申し訳ございませんが、こちらにはこれ以上、タイガーバームに関する情報はございません。「胡文虎」などのキーワードを加えて…

 4.クーヘン
 バウムクーヘン―ドイツ語で「木の菓子」を意味する焼き菓子。この名前は、断面が木の年輪状になっていることに由来している。一枚ずつはがして食べる人も多い。

 あります。バウムクーヘン情報なら、こちらに少々ございます。ここまでお付き合いくださったことを感謝いたします。

――――――――――

 名古屋市中区・金山総合駅に隣接するショッピングモール「アスナル金山」内にある、パティスリー「プティアルカンシエル」のバームクーヘンはたいそう美味しいらしい。その情報は1年前のオープン時から、ちらほらと入ってきておりました。

 アスナルの「プティアルカンシエル」は、名古屋市港区の結婚式場「アルカンシエル名古屋ウエディングビレッジ」内のカフェ「プティアルカンシエル」の金山店(少しややこしい)ということです。
 結婚式といえば、引き出物。引き出物といえば「バウムクーヘン」というくらいですから、アルカンシエルのバームが美味しくないわけがありません。したがって、オープンと同時にアスナルに駆け込んで、バームクーヘンを2,3本買い込み、三食+おやつがバームクーヘンの1日を設けてもよかったくらいなのですが、それはかないませんでした。それどころか、金山駅には何度も足を運んでいるのに、プティアルカンシエルでケーキを買ったのは一回だけ。その一回も、なぜかバームクーヘンをまるで念頭に置かない買い物だったのです。

 みすみす、美味しいバウムクーヘンとの邂逅を逃すなんて!

 それからは、ユーハイムを見かけるたびに、キッチンペーパーを横から見るたびに、池に落ちた鉄の斧の行方を思うたびに、「今度こそはプティアルカンシエルのバームを食さねばならぬ」と強く心に思うようになったのです。

 そして、ついにその念願が叶うときがやってきました。ふと。

 金山駅に降りた私は、「今日はバームの日だ」と思ったのです。ふと。
 そしてそのままエスカレーターを上がり、アスナル2階の「プティアルカンシエル」のショップに向かったのです。

 色とりどりの甘味を内包したショーケースには、カットされて、フルーツやクリームで綺麗に飾り立てられ、ひときわ多く居並ぶバームクーヘンが2種類。…2種類!? 良く見ると、オーソドックスなバームクーヘンと、生地にチョコレートが混ぜ込まれたバームクーヘンがありました。

 これは迷いますよ。迷って、迷って、迷いぬいた挙句に選んだのは、

 「バーム(チョコレート)」。

 なぜならば、チョコレートが好きだからです。直球の理由でございます。普通のバームのほうは次回に頂くことにしましょう。

 店内はとっても明るいです。明るすぎるくらいに。店舗の表面が全面ガラス張りになっているため、通路を歩く人から丸見えです。少し恥ずかしいです。軽くシェードをかけてもいいのではないでしょうか。

チョコレートタワー
 展示品のチョコレートタワー。お手を触れないで下さい

 オーダーから、やや時間を置いて登場した「バーム(チョコレート)」は、イートイン専用で、3種類の柑橘類(グレープフルーツ2種類、オレンジ1種類。写真では1個裏側に隠れてます)とフランボワーズソースで綺麗に飾り付けられていました。この姿を目にすれば、同じいただくのでもテイクアウトよりもイートインをおすすめするよりほかありません。

バーム(チョコレート)
 バーム(チョコレート)。1/4カットで¥315

 トッピングのイチゴは小粒ながらも、甘味強め、酸味抑え目。土台になっているカスタードクリームとも絶妙な兼ね合いとなっています。

 肝心のバーム本体はどうでしょうか。
 よくあるバウムクーヘンのように、ホロホロと崩れるような感じはありません。むしろ、みっしりしっかり、ぎゅっと濃縮された食感です。
 チョコレートの香りは濃厚。しっとりとして、長く口に残る甘さは、ザッハトルテに近いように思われます。「長く口に残る」といっても、上品な甘さのため舌にまとわり付くようなくどさはありません。「このバームなら、2,3本は軽くいける!」という気になってきます。

 バウムクーヘンには、常に「はがすか?はがさないか?」の問題が絡んできます。私はこの「バーム(チョコレート)」は、はがさない方向でご提案を差し上げたいと思います。このバームも、少しはがして食べてみました。美味しいです。しかし、しっとりとした幾層ものバーム生地を裁断する喜びを、歯に味わわせたいのです。それに適したバームだと思うのです。

 ここまでの文中で「バウム」と「バーム」という、2種類の表記をしています。一般的には「バウムクーヘン」と書くことが多いでしょうが、「プティアルカンシエル」では「バーム」という商品名で販売されていました。よって、「プティアルカンシエル」の「バウムクーヘン」は「バーム」、一般的なバウムクーヘンを指すときは「バウム」と書き分けてみました。
 オーダーの際は「バウムください」ではなく、「バームください」と告げると、店員さんに「あなどれないっ!」と思われることでしょう。

 JR、名鉄、市営地下鉄、バスターミナルが入り乱れる金山総合駅に隣接するアスナルです。乗り換えに余裕があれば、ぜひ一度ご賞味くださいませ。バウムの概念が覆されるバームに出会えますよ。

――――――――――

 諸事情により、約1ヶ月ぶりの更新となりました。半ば休眠状態でしたが、その間も訪問者数はほとんど変化が無く、多くの方々にご覧いただいておりました。感謝に耐えません。
 今後は更新ペースを以前のレベルに戻すよう最善の努力をして、仮に長期間更新ができない場合は、あらかじめご報告致したいと思います。
 それでは、今後もご贔屓のほど、なにとぞよろしくお願い申し上げます。


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コメント

>yama3さん
ようこそ、いらっしゃいませ。
ブログを拝見いたしました。めくるめくバウムの世界に、胃袋がその存在を主張しはじめました(笑) かなりの甘党でいらっしゃいますね。
拙ブログでは、最近は普通の甘味はあまり取り上げないのですが、プティアルカンシエルのバウムはあまりに美味しくて綺麗だったので、記事にしました。思い出すだけで、胃袋がその存在を主張しはじめました。

「ポン・デ・リング」のカテゴリが作られているのも、素敵ですわ。

雑多なブログですが、お引き立てのほど、よろしくお願いいたしますね。

投稿: 桜濱 | 2006.05.26 00:46

初めまして。yama3(やまさん)といいます。
リムさんのところで「印象が桜濱さんと似ている」とリムさんから言われたのでやってきました。
そしたら私の大好きなバウムクーヘンの記事があったのでコメントさせていただきました。
私のブログのURLを記載しましたので見ていただけたらと思います。バウムクーヘンを主として様々なスイーツを取り上げています。

なにやら楽しそうなブログなので、これからちょくちょくきて読ませていただきます。

投稿: yama3 | 2006.05.24 23:48

>藤田チエさん
手作りバウムクーヘンは古賀さんの名作ですね。「河原でバウムクーヘン」とかいう名前だったような。写真のキャプションがひたすら「バウム」だったりして(笑)

ユーハイムのお店では、バウムクーヘン作りの機械が見られるところがありますが、あれを見ると「手作りするなんて、すごいなぁ」と思わされます。すごく大掛かりですよ。

プティアルカンシエルのバームは、はがして食べようとしたものの、層と層の結束力が強くて、上手くはがれずボロボロになったんです。なので「このバームははがして食べるべきではないのかもしれないぞ」と思ったわけです。

投稿: 桜濱 | 2006.03.18 20:17

いつだったか、
DPZの特集で、アウトドアでバウムクーヘンを作るというのをやっていて、私もいつか作って食べたいと思っています。
私はいつも剥がして食べます。

投稿: 藤田チエ | 2006.03.17 18:03

>まゆぞうさん
バウムクーヘンを前にすると、ついついはがしてしまい勝ちですが、このバームはフォークでさくっと切って、クリームとソースをちょっと付けたほうが、美味しくいただけるような気がしてます。
まゆぞうさんのコメントを拝見して「あっ、しまったーっ!」と。イチゴと一緒に食べるべきでした。イチゴを一粒食べたら、あまりの美味しさに、イチゴだけ3連続で食べてしまってました。今度はバームもカスタードもソースもイチゴも、全部ひっくるめた総合の美味しさを感じてみたいとおもいます。

ハチミツたっぷりのバウムですかぁー。美味しそーっ。ハチミツにもいろんな味がありますが、バウムには、さわやかな軽い甘さのものが合いそうですね。親戚が北海道に引っ越してほしいです(笑)

>みんたさん
ご声援ありがとうございますっ!2月中旬にカゼをひいて、更新をお休みしてしまったら、そのまま延び延びになってしまいました。今回の更新間隔が延びたことは、それはそれとして踏まえて、今後の本ブログの展開に役立てたいと思います。

バウムっていうと、結婚式の引き出物のイメージがあまりに強くて、自分で購入することはほとんど無かったです。その結婚式のバウムも、なんだかぱさぱさした食感の印象が強くて、あんまり好きじゃありませんでした。でも「プティアルカンシエルのバーム」は、自分の中のバウム価値観を一変させてくれた、極上品でした。感謝です。
イートインや、カットされたバームは写真のように飾りつけがされていますが、ホールで購入すれば、飾りが無いはずです。純粋にバームを楽しめるはずですよ。

それと、ここでは、飲み物だけオーダーしても、ちっちゃいお皿に入ったカットバーム(チョコじゃないもの)がおまけで付いてくるのです。大きさは、1/8カットくらいだったように思います。お徳感がありすぎです。あっ、こっちは飾りつけはありませんよ。私も、お会いできることならば1ホールお贈りしたいものです。

投稿: 桜濱 | 2006.03.17 00:54

ええ、ぜひ塊で食べたいですね(こんな言い方だとだいなしかも…)

バウムは思い出深いお菓子でして、こんな高級品と並べるのはアレですんで詳しくは書けませんが、シンプルなもっさり切り落とし(春日井のほうの会社のものがよく横浜でも昔ながらの豪快袋詰めで売られています)でも、このような美麗な飾り付けのものでも、どんなでも魅力的です。

ただ、好みとしては飾りはないほうが好きですね。なのでちょっと惜しいです。うちの近所で、たいへん美味しいケーキ屋さんがあるのですが、最近シンプルだったその店のスタンダードが次々飾られているので悲しいです。いかにも伝統菓子の面影を残した、ごつい岩のような肌に粉砂糖を振っただけの見た目と裏腹にかろやかなチョコスフレ…よりによって苺と生クリームで飾ってくれました(;;)和三盆ロールケーキだけはそのままで…と祈っておるのです。
失礼にもぐちりましたが、以上は横浜の片田舎の美味情報です(笑)お会いできるなら1本まるごと差し上げたいような品です。

いつも勝手を書かせていただいていますが、本当に読むだけで楽しみです。こうやってゆっくりでもよろしいではないですか。すてきな記事が書けていいなあ~といつも思っております。

投稿: みんた | 2006.03.16 22:52

うっうまそう。
バウムクーヘンははがす派ですが,
こんなに品のいいバウムクーヘンは
ぜひはがさないで,イチゴと一緒に
食べたいですね。

バウムクーヘンで好きなのは北海道の
北菓楼という所のバウムクーヘンが
おいしいです。蜂蜜たっぷり。
でもチョコ味も捨てがたいですねえ。

投稿: まゆぞう | 2006.03.15 19:15

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