« せめて二次会はここで | トップページ | スケジュールン2006・アナトミア »

2005.11.18

軽いマロンって、ありそうでないかも

 甘いもの好きにとって、「秋の味覚」とは何でしょうか。
 それは植物方面、特に果物方面に目を向けると答えが得られそうです。

 やきいも。

 細長い紡錘形を半分に割ると、「みっしり」とかすかな音を立てて、目にまばゆい黄金色が表れます。湯気をもわりと吐き出している、繊維が毛羽立った黄金色に歯を立てて、「アチアチ」と「ふーふー」を組み合わせた「ふぁひふぁひ」という声とともに、わずかに欠片をかじり取ると、ねっとりと濃い甘さが、湯気の力を借りて、もわりと口中に広がります。
 夏の陽射しを大地を介して吸い込んださつまいもの甘さは、甘党にはたまらないものがあります。キング・オブ・秋の甘い植物でしょう。ただし野菜部門で。

 果物部門では、誰がその頂点に上るでしょうか。

 梨? 葡萄? 柿?

 彼らのいずれもかなりの実力を持っていて、多くのファンがいることでしょう。しかし、これらの実力者のさらに上を行く実力者がいるのです。栗です。マロンです。

 栗の力にはすばらしいものがあります。自身の持つ甘みはいうまでもなく、栗がちょっと手を貸すだけで、お菓子が何倍も美味しそうに見えるではありませんか。

 想像してみてください。

 秋らしい落ち着いた色合いのケーキあるとします。美味しそうです。

 その上に、栗が一粒、いや半粒乗っけてみます。すごく美味しそうです。

 わずか半粒の栗を乗せるだけで、ケーキの味、香り、上品さ、価格がぐ〜っと上がったように感じられるでしょう。このような現象は、他の果物では起きません。栗の天賦の才なのです。栗にはクイーン・オブ・秋の甘い植物の称号を与えたいと思います。

 栗の魅力に、消費者が惹きつけられるのか、製造者がそそのかされるのか、秋風が吹くやいなや、お菓子会社やケーキ屋さん各社は、栗を使った限定商品の販売を始めるのです。そして、甘いもの好きは出る先々から、手にとっていくのです。

 ここでようやく、ミスドの話を。

 これほどまでに、栗が求められている状況に、ミスドも加わらないわけはありません。10月31日から、「マロンクリームバラエティ」として、三種の従来品に栗を組み合わせた商品を期間限定で販売しています。

マロンクリームバラエティ
 マロンクリームバラエティ三種

 「マロンクリームバラエティ」となったのは、イースト・シェルタイプの「マロンクリーム」、ポン・デ・リングタイプの「ポン・デ・マロンクリーム」、フレンチドーナツタイプの「マロンクリームフレンチ」。
 これら三種には、共通してマロンホイップクリームが使われています。このホイップクリームには栗の香りが付けられて、ふわりと軽い口当たり。中には栗の粒が混ぜ込まれています。栗の粒と言っても、でかい塊がごろごろと入っているわけではなく、「ピーナッツの先のとがったところ(正式名称不明)」くらいの大きさに粉砕されたものです。

 「栗フレーバーのホイップクリームに栗粒まで入れて、怒涛の栗ラッシュで来たわね」と思いながら、「マロンクリーム」をがぶりと大口でかじりついたのですが、なぜだかあまり栗っぽさが伝わってきません。あれ?と思ってもう一口。栗のつぶつぶを奥歯でかりりとつぶしても、栗の味がかすかにする程度でした。どうやら、ベースのホイップの甘さの方が強すぎて、栗の風味が薄れてしまっているようでした。

 「ポン・デ・マロンクリーム」と「マロンクリームフレンチ」も同じホイップクリームを使っているため、味の印象もほぼ同じです。アーモンドチョココーティングの分、もう少し、栗の姿が遠くに行ってしまっています。

 今回のマロンクリームバラエティは、通常版の三種とは違う味わいであることは確かですが、栗っぽいかと訊かれたら、「うーん、栗といえば栗なんだけど…」くらいのぼんやりとした印象でした。もう少し、ホイップの甘みを抑えるか、チョコレートコーティングを無しにして、栗らしい濃密でしっとりとした甘味を前面に出したほうが印象が強まっただろうなと感じました。
 ただ、軽い味わいの栗のお菓子というのは、あまりないと思われますので、珍しさはありますね。

|

« せめて二次会はここで | トップページ | スケジュールン2006・アナトミア »

コメント

>藤田チエさん
今でこそ、「甘いもの好き。大好き」とのたまっておりますが、以前はそれほどでもなかったのです。甘~いモンブランに手を伸ばすことなんて、ほとんどありませんでした。
ところが今は「モンブラン問題なし。ねっとりと甘いの好き」となってしまいました。大人の階段を登ったのでしょう。

最近はかなり冷え込んできましたからね。今がちょうど、晩秋から初冬への境目でしょうね。

投稿: 桜濱 | 2005.11.20 23:19

昨日は旦那の誕生日だったのでモンブランを買ってきました。
幼い頃、なぜかモンブランは苦手でしたね。
ケーキは酸味のあるフルーツと一緒でないと甘いだけでは辛かったからでしょうか・・・。
でも「このお店のなら大丈夫」というのはあります。

先日栗ご飯をしようと栗を剥いたら3分の1ほど傷んでおりました。
もうすぐ栗の季節が終わるのね、と少し寂しげ。

投稿: 藤田チエ | 2005.11.20 17:17

>さわむらさん
「まぁ、マロンですね。言われてみれば」ってくらいでしょうね。モンブランのようにこってりとした栗の風味を期待していただけに、すぃっとかわされたような感がありました。
モンブランだと「一つで十分、おなかいっぱい」となりますが、マロンクリームバラエティはその点、いくつでもいけそうです。一度に三種類でもまるっきり問題なし。ぱくぱく食べられますわ。

投稿: 桜濱 | 2005.11.20 01:20

桜濱さん、こんにちは。レポートご苦労様です。

>どうやら、ベースのホイップの甘さの方が強すぎて、栗の風味が薄れてしまっているようでした。

>「ポン・デ・マロンクリーム」と「マロンクリームフレンチ」~アーモンドチョココーティングの分、もう少し、栗の姿が遠くに行ってしまっています。

同感であります。「マロンだ!!」より「まぁ、マロンですね。」って感じました。(←説明下手でゴメンナサイ。) こってりせずに軽~く食べられる感はいいんですが、秋限定の特別なお味気分♪に浸るには舌にちょっと神経集中しなきゃ。かなぁ。(←あくまで個人感想です。よろしく。) アーモンドチョコにちょい押されてるの、わかります。アーモンドチョコ好きなんでだいじょぶなんですが…ね。

秋のお味真っ最中なのに、もう外は寒い~。秋は短し。
ありがとうございます☆

投稿: さわむら | 2005.11.19 22:28

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/44489/7173015

この記事へのトラックバック一覧です: 軽いマロンって、ありそうでないかも:

« せめて二次会はここで | トップページ | スケジュールン2006・アナトミア »