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2005.08.31

あえて違うものを吹く

◆きっかけは○○

 名古屋に移り住んだ当初から気になっていた場所がありました。
 その場所を知ったのは、一冊の本がきっかけでした。その本とはコレ。

名古屋市街地図
 地図のメジャーメーカー「昭文社」の「でっか字まっぷ 名古屋」

 初めての都会生活をする地方人にとっては、欠くことができないものです。日本一複雑といわれる地下街。どこでどう繋がっているのかを考えると三日三晩は眠れなくなりそうなバス&地下鉄路線。遥かに続く家々によって、ラビリンスのようになっている町並み。ここにはダイダロスはまだ生きているのかもしれないという錯覚に陥ります。

 でも、この地図さえあれば大丈夫。北を確かめ、電柱の住所案内をみればほとんど迷うことはありません。地図を持ち歩くことで迷い人になる確率は1桁台まで減っているはずです。反対に、地図を持っていないと、即座に迷い人になってしまいます。3度ほど自宅の半径100mの範囲で迷ったことがあります。

 ここまで書くと、問題は名古屋の町並みにあるのではなく、私自身の方向感覚にあるのではないかと思われる方がいらっしゃるでしょう。はい、正解です。自覚しております。その自覚があるために、私は家でこの地図を広げ、名古屋の地理のお勉強をしておりました。そのとき、ぱらぱらと開かれるページの上に見つけてしまったのです。そこを。

 あまりに唐突な登場でした。

 なぜ、それがそこにあるのか地図だけでは見当が付きません。

 「一度実際に行ってみなければならない」

 そう心に決めたのですが、現住地からは距離がありました。現在、交通手段が限定されている私にはひょいひょいと行ける所ではありません。

 そのため、心の隅には置きつつも、一ヶ月たち、二ヶ月たち、半年たち、一年たち…。なかなか行く機会が持てず、延び延びになってしまっていたのです。

◆風に吹かれて、約束の地へ

 しかし、一年半が経とうとした夏のある日、ふと「行こうかな」と思い立ったのです。その日は台風一過の晴天、軽い吹き返しの風が吹いていました。

 「行こうかな」

 風に揺れる木を見て、それまで鉛のように重かったはずの腰が、フェザーのように軽く上がったのです。

 以前から用意していた「そこの訪問グッズ」をかばんに詰め、太陽とそよ風の名古屋の町へ出たのです。

 …

 2時間後、やっと着きました。この地に。

ほら貝バス停
 バス停です

住所案内
 漢字だとこうなります

信号機
 ローマ字だとこうです

 何か深いいわれがありそうな地名です。昔、ここで戦いがあったとか、修験者の修行が行われていたとかが考えられます。そのような推測を立てて、私はこちらを訪問する前に図書館でこの場所について少々調べておきました。

◆基本知識を仕入れる

 日本の地名について調べる際に、最もオーソドックスな資料は、

 『角川日本地名大事典』(角川書店
 『日本歴史地名大系』(平凡社

でしょう。これらは各都道府県ごとに分冊され、細かく項目が立てられており、たいがいの地名ならば調べることができます。どちらも23巻が愛知県です。
 まずは角川の方から見てみましょう。

 ほらがい ほら貝<名古屋市緑区>
〔近代〕昭和51年〜現在の名古屋市緑区の町名。1〜3丁目がある。もとは緑区鳴海町の一部。町名は字螺貝にちなむ。(1216ページ)

 肝心の部分が載っていません。字螺貝の部分を知りたいのです。それならば、歴史的に遡ったらなにか分かるのかもしれません。そこで平凡社を見ると、

 項目すら立てられていない…。

 手がかりの糸がぷつりと切れた気になりました。どうしようか…。
 でも、そこで探索精神(サーチスピリッツ)がしぼんだわけではありませんでした。もっと地元密着型で調べれば良いのではないか。事典棚を離れ、地方史棚へと向かいました。
 引っ張り出したのは『新修 名古屋市史 第8巻 自然編』(名古屋市発行)です。これならばもう少し詳しくいわれについて言及しているかもしれません。

 天白区南部から緑区北部に広がる鳴子丘陵は、本来は60〜80m程度の丘頂高度をもつ多くの谷に刻まれた丘陵であった。しかしながら、昭和40年代末には鳴海駅の北側から鹿山・池上・鳴子町にかけての地域や、ほら貝・久方・大根から原・平針にかけての地域などで大規模な開発が進行し、その後も黒石・滝の水などの地域で宅地化が進行している。(41ページ)

 1968(昭和43)年には宅地造成が進行中で街路だけ完成していたほら貝や御前場町付近に、住宅が建設され、それぞれ新しい町並みとして完成するとともに、さらに造成中の地区がその南部や島田住宅の周縁に拡がっていく様子がわかる。(259ページ)

 残念ながら、こちらでも地名のいわれには触れられていませんでした。しかし、この資料からここは比較的新しい町であることが分かりました。新しく町が造成された後も、ほら貝という字が使われたのは、やはりよほど古い歴史があったために、そのまま用いられたのだと考えることができるでしょう。

◆ぐるりとまわる

 では、文献資料からだけでは分からなかったいわれを、実地調査してみたいと思います。付近を訪ねれば、石碑のようなものが見つかるかもしれません。

 ぐるりと町を一周すると、公園に着きました。公園の入り口などには、石に文字が彫られたものがよくおいてあるものです。探してみましょう。…あっ!

公園入り口
 公園の入り口です

 トーテムポールがありました。これにはいわれは彫られていないようです。

スタート地点
 ジョギングできます

かも
 近づいたら当然のように逃げられました

 のどかないい公園です。まさに市民の憩いの場。でもいわれは書かれていないようです。残念です。

 結局、元のバス停まで戻ってきました。新しく閑静な町には古めかしいいわれの石碑はないようですし、あってもふさわしくなかったでしょう。

◆地球の反対を吹く

 ここでもう一つ、地名探索とは別の目的を果たすことに切り替えました。
 上の地名のいわれを推測するところで、「戦い」や「修験者」を挙げました。むろん、ほら貝が吹き鳴らされるところからの連想です。
 しかし、時に、固定化されたイメージは思考の単線化につながることがあります。そこで、常に柔軟な思考を持てるようにとの自戒の意味を込めて、あえて違うものを吹いてみることにしました。

 まずは、同じ音を吹き鳴らすものでありながら、地球の反対側からやってきた「ケーナ」を吹いてみましょう。

ケーナ
 南米の調べ

 これは、先日リトルワールドに行った際に購入したものです。「入門用に」というポップと共に置いていました。ケーナ初体験どころか、たてぶえを吹くのは義務教育のリコーダー以来です。上手く吹けるだろうかと心配していましたが、運指表付きの楽譜をおまけでくれました。助かります。

運指表
 ラ・ケーナ

 上手く吹くコツは、口角を引っ張り上げ、吹き出し口は小さく、息を強く吹きすぎないこととあります。

 ふひー、ふひー、ふー、ぷふー、ぷー…、ポーッ!

 しばらく練習していると、みごとに南米の音が響き渡りました。これでコンドルを飛んで行かせられるわ、と思ったのですが、この楽譜には「さくらさくら」しか載っていませんでした。たぶん、コンドルを飛ばすのは初心者には適わないことなのでしょう。その教えに逆らわず、「さくらさくら」を演奏することにします。

演奏中
 ぽー、ぽー、ぷー。ぽー、ぽー、ぷー。(さーくーらー。さーくーらー)

 やや頼りない音ではありましたが、演奏会を無事に終えることができました。観客はいません。

◆体育を吹く

 学校行事では、楽器の演奏などが行われる文化祭に対応するように、体育祭というものがあります。今度はその方面で吹いてみましょう。

ホイッスル
 赤が欲しかったのですが、売り切れていました

 東急ハンズで買ってきたホイッスルです。これで一気に健康方面へアプローチします。そのためにはもっと気分を高めなければ、

はちまき
 紅白に分かれていても、いるのは一人

 はちまきです。夏休みが運動会シーズンだからでしょう、近所のスーパーに置いていました。意図しないところで需要と供給のバランスが取れています。

はちまきしめる
 今日は白組で。でもやっぱりいるのは一人

 ぎゅっと締めて気合をいれましょう。ついでにそれっぽく着替えてみました。
 では、選手入場です。

走る
 ピッ、ピッ。ピッ、ピッ。

止まる
 ピーッ、ピッ!

前ならえ
 ピ、ピーッ、ピ、ピ、ピッ!(まえー、ならえっ!)

 先頭はバス停です。腰に手を当てているのが見えます。私は二番目であり、なおかつ最後尾です。一人だから。
 よし、これで健康方面へのアプローチが成し遂げられました。心なしか肺もいままで以上に活発に動き始めたようです。

◆筒を吹く

 それならば、もっとアグレッシブに肺に活躍してもらいましょう。つぎは「吹き矢」の登場です。ですが、いくらなんでもバス停前で吹き矢を飛ばすわけにはいきません。安全面を考慮して、一旦場所を変える事にしました。移り先は先ほどの螺貝公園です。

 …

 移動しました。これが今回使用する「吹き筒」です。

吹き筒
 ポリ製の筒。1メートル

 そして、矢は、

新聞紙
 安全面を最大限に考慮しています

 水につけた新聞紙です。「吹き矢」と書きましたが、本当に「矢」を使うわけにいかないことは重々承知です。そもそも吹き矢用の矢がどこで手に入るか分かりません。もちろん入手手段が分かったとしても決して使うことはありません。
 この濡らした新聞紙をちぎって、丸めて、

新聞紙ちぎる
 くるくるっと

 筒に詰めれば、準備完了です。

たま込め
 ぴったり。

 では、辺りに人がいないことを確認して(安全のため)、腰をすえて…、

発射
 腹の底から

 ふいーっ!

こことここ
 これだけ飛びました

 息の力に対して、こんなに遅いスピードで飛び出すとは…。下降の一途をたどるグラフのような軌道を描いて地面に到達しました。

記録
 公式記録

 記録は3メートル62センチですが、筒の長さ1メートルを引かねばなりません。ですが、おそらく「新聞玉吹き出し競技・1メートル筒部門」では世界記録になっているはずです。

ごみひろい
 来たときよりも美しく

 もちろん、あとかたづけはきちんとしましたよ。

◆童心を吹く

 ここまですこしアクティブ吹きに偏っていた気がします。すこし方向性を変えて吹いてみることにしましょう。そのために、再びバス停に戻り、作業に取り掛かります。
 用意したのはこれ。

材料
 これが吹かれるものに変わる

 この材料で作ったものは、以前の記事でも別のことに使いました。こうなって…、

作業中
 切って、折る

 こうなります。

風車完成
 2回目の登場

 風車の回転の面白さは、以前の実験で実証済みです。これほど手軽に作れて、吹き甲斐のあるものは、そうは無いでしょう。さて、童心に帰って吹き回しますよ。

風車を回す
 ほっぺをふくらませて

 ふーっ。くるくるくる。ふー。くるくるくる。ふー。くるくるくる。くるくるくる。
 …よく回りますよ。回りすぎるくらいです。吹かなくても、風で回っています。写真では回っていないように見えますが、回っていたのです。シャッター速度が速すぎたために止まったようにしか撮れませんでした。これでは、風車を見ている人にしか見えないではありませんか。非常に悔やまれる結果です。

◆日本を吹く

 ここいらで、遅い昼食を取ることにしました。お昼なので、

ひるげ
 ひるげは赤だしだったのか

 「ひるげ」です。熱い味噌汁をふーふーしようというわけです。

 …「湯」が無い。

 このままお椀を吹いても、乾燥具材の粉末が飛び散るだけです。こんな吹き方はしたくありません。なんとか味噌を溶かすだけでもしなければ。でもこんな熱い季節に湯を好き好んで提供しているところなんてありません。冬場でも「湯」のペットボトルを見かけたことは皆無です。どうしよう…。

 そうだ、「水」を使おう。

 現代日本、水ならば手に入りやすいです。スーパー、コンビニエンスストアで数種類の水が売られています。これを使えばよいのです。「お湯が無ければ、水を使えばいいじゃない」とマリー・アントワネットも言っていたような気がします。

ボルビック
 図らずもフランスの水を買ってしまいました。マリーの導きか。

 水を買ってきました。ついでにこれも。

桐灰のカイロ
 太陽に輝く熱い奴

 これではさめば、水が温まってお湯になるのではないかという名案を、買い物中に思いつきました。これならば安全も考慮していることになります。さあ、加熱を開始です。

加熱中
 カイロ・水・カイロのサンドイッチ式過熱装置

 …かなり退屈な上に、暑いです。こんなに暑いのに、水を熱い湯に変えようと躍起になっているのですよ。それで味噌汁を作ろうとしているのですよ。大丈夫ですよ。

 うん、もうこれ以上待てません。でも結構温まっているはずですよ。

加熱終了
 ぬるいかも…

 …容易に手で持てるほどの温かさです。仕方ないです。これで味噌汁を作って、ふーふーすることにします。

調理開始
 やっと溶かせます

 「湯」を注いで、

調理終了
 さあ、召し上がれ

 いただきます。

ふーふー中
 ふーふーしてます。

 せっかく温めたものを、また冷やそうとしています。大丈夫ですよ。

食事中
 ずずず。

 思った通りの温度でした。でも、ここでふーふーすることが重要だったのです。これでも案外、シズル感が伝わりませんか?

◆吹きの聖地、さようなら

 真っ先に思いつくもの以外を吹いたことは、非常に貴重な経験になりました。観念の固定化を戒めるという目的は達成されたと感じております。
 ほら貝の皆様、おじゃまいたしました。

お別れの挨拶
 どうもありがとうございました

 お世話になったバス停を「ふいて」おきました。最近、変なくせが付いたかも。

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2005.08.28

見えないものでも勝ち取れる!

 今は昔のこと。京の都にある若い侍がいたのです。その侍、他にすることがなかったのでしょうか、清水寺に人々が詣でているのをまねして、千度詣をしたんですよ。二回も。ですから「千度詣」ではなくて「二千度詣」ということになりますね。

 その二千度詣から少しして、その男は、同じ主人にお仕えしていた同じような若い侍と賭け双六を打ったんです。結果、二千度詣の侍が大きく負けてしまい、渡すものが何も無くなってしまったんです。それでも、勝った侍の方は何か出せと言うものですから、困ってしまって、
「俺はもう何も持っていないんだよ。今持ってるのは、清水寺に二千度詣をしたことだけなんだ。それをお前に渡すことにするよ」
と言ったのです。
 双六に立ち会っていた周りの者たちは、
「騙そうとしてやがるな。ばっかばかしい」
と大笑いしたんですね。それでも勝った侍は、
「あぁ、それは、いいですねぇ。二千度詣を渡すと言われるなら、すぐに貰いますよ」
なんて答えたので、負けた侍は
「それじゃ、渡すぞっ」
となったのです。
 それなのに、勝った侍は受け取ろうとせずに、
「いやいや、こんなふうには受け取りませんよ。身心を清めた後、観音様の御前で今回のことを申し上げて、間違いなく二千度詣を渡すということを証文に書き、お念仏の鉦を打って渡してもらえるならば、受け取りましょう」
と言ったのです。負けた侍はうなずきながら、
「うん、それはいいことだな」
と約束をして、その日から、身心を清めたのでした。

 三日後、勝った侍は
「さあ、行きましょうか」
と、声を掛けたので、負けた侍は
「馬鹿な奴に出会えたもんだ」
と思いつつも、一緒にお寺に参ったのです。
 負けた侍は、勝った侍の言うとおりに証文を書いて、導師を呼んで鉦を打ち、観音様に申し上げてもらったのです。そこでようやく「双六の賭け物として、二千度詣を渡す」と書かれた証文を、負けた侍は渡すことができたのです。勝った侍はひれ伏して拝みながら受け取ったということですよ。

 しばらくして、負けて二千度詣を渡した侍は、思ってもみなかったことでとばっちりを受けて、牢獄に押し込められてしまったのです。一方、二千度詣を受け取った侍は、すぐにお金持ちの人と結婚して、思ってもみなかった人のおかげで、豊かになった上に昇進までして、大満足のくらしができたということです。

 仏法僧は目に見えることではありませんが、勝った侍は心を込めて受け取ったので、観音様も心を動かされたのでしょう。

 このお話を聞いた人たちは、二千度詣を受け取った侍を褒め、渡した侍を責めけなしたと語り継がれているのですよ。

――――――――――

 今、レポート書き中です。それで『今昔物語集』を訳してみました。「それで」=「逃避で」の意味です。そういえば、ブログに初めて『今昔物語集』を載せた時もレポート書き中でした。今後もレポートのたびに『今昔物語集』が増えていくと思われます。
 今回はそのレポートの材料に使っている、巻第十六、第三十七話「清水に二千度詣したる男、双六に打ち入れたる語」の訳です。

 この説話は昔話の「夢買い長者」と同じタイプのお話ですね。いい夢を買い取ったら、その夢のとおり幸福になるという話です。上の説話では夢ではなくて「二千度詣」になってます。普通の倍も詣でたのに、最後は牢屋行きなんて…。暇つぶしに詣でてもダメだということでしょうね。心を込めて詣でてください。お正月とか。

 話末評で「仏法僧は目には見えないけど、心を込めて信心するように」と述べていますが、「証文」という形にしているんですよね。矛盾しているようにも見えますが、形式を整える行為が大切なんだと判断しておきましょう。
 話末評についてもう一つ。「観音様も心を動かされたのでしょう」で終わらせてもいいのに、「人々は二千度詣を渡した侍を責めけなした」まで付け加えるのは、ちょっとひどいなぁとも思いませんか? どっちも賭け事してるのに。これも現代人の感覚なのかしら。

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2005.08.27

生まれてはじめてのMVP

 が、まさか駄洒落になるとは…。いや、でも、嬉しいです! 宮崎さん、選んでいただきありがとうございます。

 コネタ道場に投稿しようと思っているものがあるのですが、運を使い切ったような気がしてなりません。

 今回のネタ集め中に見つけたもの。

何も貸さない
 とんちでもなんでもない

 逆さになっているものは「何も貸さない」と書いているのかと思いきや、ただ逆さまにしているだけでした。
 何も貸さない。何も借りない。キャッチコピーとしてはよさそう。
 この写真は没ネタです。

 それにしても、プレゼントが怖すぎるっ!


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ほめられて伸びるタイプなので、押していただけるとすごく喜びます。

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2005.08.24

人の本棚を見るのが好き。だから「ブックバトン」も好き。

 3本目のバトンです。藤田チエさんが渡してくださった「ブックバトン」です。前回の「調味料バトン」の最後で「次は今までもらったバトンについて答える『バトンバトン』が回ってくるんじゃないか」などと書きましたが、ぜんぜん違っていました。まだ2本しかバトンに答えていない段階で「バトンバトン」なんてものが回ってきたら、「どうしたものやら…」と悩んでいたはずです。助かりました。

 「ブックバトン」の項目はバトンの大御所「Musical Baton」とほとんど同じものとなっていますね。質問1を除いて、CDが本に入れ替わっただけです。
 それだけに答えやすいかと思ったらそうでもありませんでした。私の手元にあるのはCDよりも本の方が多かったんです。質問1の回答にやたらと時間がかかることが分かりました。本を数えなきゃならないんです。

 さて、メモ用紙を持って「正」の字を書きながら、カウントをしましょう。PCの中の音楽ファイルの容量だったら検索であっさりわかるのに…。
 鉛筆を持って本棚に向かったところ、はたと手が止まりました。どうやって数えたらいいのだろう。このバトンの「ブック」の範囲があいまいなのですよ。「そんなことはどうでもいいじゃないか。紙を綴じているものを数えればいいのよ」というご意見もあるでしょう。でもそれだと気が済みません。きっちりしたいんです。なので今回も定義づけから参りましょう。

 コミックはどうしましょうか? 入れません。「コミックバトン」という別のバトンもありますし、「ブックバトン」の意図からも外れているように思います。
 では、絵本は? これは難しい。コミックよりも絵の果たす役割が大きいようにも思われますが、こっちは間違いなく「本」の字が付いています。うーん、保留。
 週刊誌、月刊誌などの定期刊行物は? 読み捨ての印象が強いですが、資料として保存しておくのもあります。これらの雑誌の中でも線引きがありますわね。うーん、保留。
 説明書はどうしようか? これはいくらなんでも加えられません。説明書だけを読んでもほとんど意味がないですからね。「本体に付属している冊子・書籍は含まない」としましょう。
 じゃ、本の付録に付いてくる本はどうしましょうか。「現代用語の基礎知識」や「イミダス」などに事典のたぐいが付録で付くことがあります。こっちの方は、本体とは別に読むことができるので含むことにしましょう。学校の図書館でも本体とは別に扱われていました。
 それなら、辞書はどのように考えましょうか? 「ブックバトン」のブックを小説のたぐいとして考えると、離れているように思われますが、「読める辞書」と謳っているものも出ています。それらの「読める辞書」と「普通の辞書」の区別がまた難しいです。これまた「辞書」の中で線引きがあるようです。これは、主観で判断します。私は暇な時たまに辞書を読みます。どんな辞書でも。ぱらりと何気なく開いて、たまたま出てきた項目を読むのも楽しいですよ。なので「辞書・事典」の類いは含むことにします。

 あいまいなのはこれくらいでしょうか。ここまで書いて、保留にしていたものの扱いを決めました。

 「雑誌」は含まないことにします。

 ここでの雑誌は「雑誌コード」がついているものです。ですので、週刊誌、月刊誌などの定期刊行物、ムック、コミックなどが含まれます。これには雑誌に準じるかたちの書籍も含めることにします。定期刊行物やコミックでも書籍扱いのものがありますが、これらは「ブック」には含めません。「コミック文庫」も含まないことになりますね。

 これくらいのルールを決めておけば困ることのないでしょう。よし、数えますわ。

 Q1.持っている本の冊数
 1,2,3…、20…30…、100…、200………あっ、数え間違えたかも。やり直し。1,2,3…と。
 合計は「617冊」でした。手元ですぐ読めるのはこれだけです。

 Q2.今読みかけの本、もしくは読もうと思っている本。
 これまた、やっかいな質問ですわね。私はちょっと読んでは別の本に移るという読み方をしているので、読みかけの本は増える一方なのです。読もうと思っている本も同じくらい。優先度の高いものを書くことにしましょう。

・『語源の快楽』(萩谷朴著 新潮文庫 2000年8月)
 一番最近の読みかけの本です。現状では死語になっているものも多く取り上げていますが、単語からはうかがい知れない語源が紹介されているので面白いです。

・『或日の大石内蔵之助 枯野抄』(芥川龍之介著 岩波文庫 1991年2月)
 近世・近世の人物や作品を題材にした短編集。時間の壁を自由に渡ることができるのはすごいですわ。芥川の作品には、半端じゃない読書量に裏打ちされた広大な世界があります。

・夜のピクニック(恩田陸著 新潮社 2004年4月)
 友人ささのってぃから勧められた本です。「本屋大賞」受賞作品。ある高校の一大イベント「歩行祭」を描いた小説です。これを読むと高校生に戻りたくなるらしいのです。若返りとは別でしょうが、興味はあります。

・相対性理論(アインシュタイン著、内山龍雄訳 岩波文庫 1988年11月)
 何度読んでも、そのたびに頓挫する本です。特殊相対性理論の概要はだいたい分かるのですが、原論文を読んだことがないため手に取りました。完成された美しい論文だということなのですが、それを感じ取るまでに至らないことが悔しい限りです。

 読みかけの本はまだまだあるのですが、以上がぱっと目に付いたものです。
 次は読もうと思っている本を。

・聖書
 西洋の文学作品は聖書を読んでいないと理解しづらいものがあるので、読んでおきたいのです。でも厚い。

・コーラン
 現在の国家間の対立は、宗教の対立を抜きにしては考えられません。日本では仏教、キリスト教の思想はひろまってはいても、イスラム教の考え方はほとんど表に出てくることはありません。世界情勢を把握するためには読んでおくべき本だと思うのですが、やはりこれも厚いです。

・千一夜物語
 『今昔物語集』に比する書物だと思っています。『千一夜物語』との比較は面白いでしょうが、これもまた多い。岩波文庫で13冊です。

・江戸川乱歩全集
 現在、光文社文庫で刊行中です。ちくま文庫の『江戸川乱歩全短編』は読みましたが、長編は角川のアンソロジーだけなので、これを機会に読んでおきたいのです。でも全30巻…。多いですわ。
 あれっ、ちくまの全短編が見つからない…。誰かに貸してたかしら。

・柳田國男全集
 ちくまの文庫が出ています。勉強する上で必要なところだけを拾い読みしているだけなので、そのうち全部通して読みたいです。全部で32冊…、長いです。

 次に読みたいのは長いのばかりです。これらは、正確に言えば、「次に読みたいな」と思っていつも後回しになっている本ということになります。結局は手っ取り早く読める本に行ってしまって、いつになっても手が付けられない。本が腐るものでなくて本当に良かった。

 Q3.最後に買った本
・『ひとりずもう』(さくらももこ著 小学館 2005年8月)
 今回のテーマは青春時代。あいかわらず楽しい文章です。無駄の無い笑える文章は、見習いたい、あやかりたい。

 Q4.特別な思い入れのある本、心に残っている本
・『中島敦全集』(ちくま文庫 1993年1月〜5月)
 中島敦でまっさきに思いつくのは『山月記』ではないでしょうか。教科書によく収められていますよね。『山月記』はよくできた美しい作品ですが、楽しめるかといえばちょっとためらってしまいます。この『山月記』の印象が強すぎるために「中島敦は中国の昔のことを書く、堅苦しい、丸めがねを掛けた作家」と思われているのではないでしょうか。
 中島敦の作品は楽しいのです。おかしいのです。ユーモアに満ちているんです。『山月記』のためにこれが見過ごされているのは惜しくてなりません。『名人伝』『文字禍』『狐憑』『幸福』…。硬質な筆致なのにおかしい、硬質な筆致だからこそおかしい。深い知識と教養に裏打ちされている楽しさは、力強い普遍性を感じます。

・『宇宙のあいさつ』(星新一著 新潮文庫 1985年10月)
 中学生の時の教科書に、この文庫に収録されている「繁栄の花」が載っていました。授業で読んで非常にショックを受けましたわ。こんなに短いのにわかりやすいオチがきちんと付いているなんて。その日のうちに文庫本を買いに行きました。
 星先生の作品は無駄を削り落とした文章なんです。内容にしても言葉にしても。各時代の風俗を表わすものを意図的に排除しているので、いつ読んでも古臭くない。いつでも今のような感覚。あっいうまに世界に引き込まれます。

・『食後のライスは大盛りで』(東海林さだお著 文藝春秋 1992年3月)
 東海林先生のエッセイは「丸かじりシリーズ」に代表される「食」がテーマにされているものが多いです。食べ物の表現ほど難しいものはないはずなのに、東海林先生はそれをいとも簡単に、おもしろく、わかりやすくしてしまうのです。
 そのものにとって決してふさわしいとは思えない表現を使い、それがしっくりと当てはまる。言葉の異化作用を熟知していなければこのような技はつかえません。それがテンポ良く、すぱっと切れるような文章でつぎつぎと繰り出されるのです。
 東海林先生の本はどれも思い入れがありますが、初めて買った本を代表して挙げておきます。

・『深夜特急 1』(沢木耕太郎著 新潮文庫 1994年3月)
 これは全6巻(文庫版)なのですが、特に1巻が印象に残っています。この巻だけは何度も読みました。第三章「賽の踊り マカオ」が面白いんです。旅の途中でふとしたきっかけで入り込んだマカオのカジノ。息抜きのつもりがだんだんとのめり込んで行き、最後はお金が無くなって、ロンドンまで行くという目的さえも放棄しようとします。ギャンブルにはまるのはギャンブルが面白いから。ディーラーとの読み合いの場面の描写は手に汗を握ります。読んでいるうちにカジノの喧騒が聞こえてきそうな臨場感を味わうことができるでしょう。

・『今昔物語集』(岩波書店 1993年5月〜1999年7月)
 ブログに「今昔物語集」のカテゴリーまで作っていて、これを挙げないわけにはいきません。『今昔物語集』はいろんな種類の本が出ていますが、岩波書店「新日本古典文学全集」版がいちばんおすすめできます。これは現代語訳が載っていませんが、詳しい脚注がありますし、原文も他の同時代の古典文学作品に比べると読みやすいと思います。新潮社や小学館からも全集本が出ていますが、全編が収められているのは岩波版だけです。ただ、お値段がちょっとはりますね。一冊が4300〜4800円で全5冊です。
 もっと気軽に「今昔物語集」の世界を味わいたいなら岩波文庫版かちくま文庫の現代語訳がいいと思います。もーっと手軽なのでしたら、中公文庫「日本の古典」で水木しげる先生のマンガ版があります。
 『今昔物語集』にひきつけられるのは、底が見えない混沌としたエネルギーです。ありとあらゆることを飲み込んで、組み立てなおし、全世界を把握しようとする編者の力強さには圧倒されます。『今昔物語集』の編者は一級のコレクターです。お話コレクター。一つのことに集中している人の仕事は見ていて飽きませんね。

 Q5.次に回す5人
 さて、どなたにお渡ししましょうか。

 1人目 べんぞうさん(ノンジャンルの面白ネタ【シュミ2】の兄さん)
 黒帯おめでとうございます。記念にこれを受け取ってください。

 2人目 ささのってぃさん(On A Day Like Today
 毎度お世話になります。これもお願いします。Musical Batonと同じく、あなたにあっていると思いますよ。

 3人目 しまさん(こっそり、しまうまロウ
 いつもコメントありがとうございます。よろしければ受け取ってくださいまし。

 4人目 はぴたんさん(はっぴぃ!はぴたん日記
 先日、ちょっと本屋の話題になりましたね。調味料に続きこちらもお答え頂ければ。

 5人目 まゆぞうさん(お茶にしませんか
 残暑お見舞い申し上げます。お答えくださればと思っておじゃりまする。

 本の事なので長くはなると思ってはいましたが、これほどまでになるとは…。この記事を読むことは、どんな本を読むよりも手間がかかるように思えて仕方ないです。


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2005.08.20

今日の「山」登りは「大人のお子様ランチ」&「黒ざくろジュース」

 新メニューを調べるために「山」に登ったわけですが、メニューだけ写真に撮って「はい、さようなら。また来ます」という訳にもいきません。もとよりそのつもりは6%くらいしかありませんでした。

 やはり、今回の登山は「新山」、さらには挑戦心をかき立てる「???」しかありません。この「???」、正体が判明しているのは、1000円の「小倉丼」と800円の「大人のお子様ランチ」だけで、3800円の「????」は未だ不明のままです。

 この時「????」山の霧が晴れていたら登っていたでしょうか? …いくらなんでも「山」で一人で3800円を使うわけには…、うん、いかないとは思うのですが…。…食べなかったと…思いますよ。理性はまだ残っているはずです。

 それでは「小倉丼」と「大人のお子様ランチ」、どちらを登ることにしましょうか。答えは明快です。見たことないほうです。「小倉丼」の写真は、多くの雑誌、書籍に取り上げられているので見たことがあります。生の「小倉丼」も7月の登山会でリムさんが登っているものを目にしました。したがって、今回は必然的に「大人のお子様ランチ」になります。決して、「小倉丼」を召しあがるリムさんの苦しそうなお姿を見たためではございません。いつかは登りますわ。いつかは。

 いよいよ「???メニュー」の注文です。辺りをうかがいながら、少しこそこそしつつ店員さんに声をかけます。

 まずはメニューの確認から。
 「この『???丼』は『小倉丼』のことですよね」
 「はい、そうです」
 「それで、こっちの『大人の???』は『大人のお子様ランチ』ですよね」
 「はい」

 よし、裏は取れました。でも3800円「????」が分からないのは悔しいのよね。なんとか解明したいのですよ。…ちょっとカマをかけてみました。

 「で、最後の『????』は『甘口ミックス』なんですよね」
 「え?」
 「えーと、『甘口ミックス』って聞いたんですが」
 「あー、ちょっと違いますね〜」

 うーむ、引っかからなかったかー。さすが「山」でバイトをするだけのことはあります。

 「そうですかー。じゃ、『大人のお子様ランチ』お願いします」

 『大人のお子様ランチ』って、よく考えたら、いや、よく考えなくてもいかがわしい雰囲気を持っているではありませんか。恥ずかしい。そんなのよく声に出して注文したわね、自分自身よ。でも、注文してしまった事実は取り消せません。こうなったら「大人のお子様ランチ」が似合うような大人っぷりを周囲にアピールすることにしましょう。

 いつもは注文の品が到着するまでは、登山口近くの本棚に置いてある『ドラえもん』を読みながら待つことが多いのですが、今日は大人っぽく『ドラえもん』に走るようなことはしません。

大人っぽい待ち方
 少しぼかしています

 『週刊大衆』! 『ドラえもん』は脇によけておきます。
 表紙からしてどうしようもないくらいの大人っぷりです。どこがどう大人っぽいのかを書くことは控えておきます。では、大人っぽくページをめくってみましょう。

 ぱらぱらぱらぱら。

 …大人すぎた。袋とじも切られています。頭がくらくらします。
 『大衆』は閉じて、『ドラえもん』に戻りましたわ。あー、ほっとする。

 『ドラえもん』は何度読んでも面白いなー、…って、遅い! なかなか来ませんわ。そんなに面倒な品なのかしら。大人エッセンスでも振り掛けているのでしょうか。

 大人の世界をあれこれと想像していると、ようやく登場しましたよ、「大人のお子様ランチ」。

大人のお子様ランチ
 ???メニューの一。「大人のお子様ランチ」

 案の定、普通のお子様ランチスタイルは取っていません。大皿の上にごはんがどっさりと敷き詰められ、その上がやたらと肉肉しいです。彩りを放棄しています。お子様ランチとしての殻が突き破られた瞬間を目にしているのです。

 これは基本はピラフメニューですね。玉ねぎとグリーンピース入りのバター風味のピラフがベースになっています。もともとマウンテンのピラフはスパに比べると油が弱めになっています。「大人のお子様ランチ」もまた、油は気になるほどではありません。もちろんマウンテン内での相対的な判断となります。当然、食べ続けているとくちびるがてかてかになるくらいの油っぽさはありますよ。

 「お子様ランチ」としての付け合せは全てピラフの上に埋め込まれています。これくらいの力技では驚かなくなりましたわ。写真にのせた「大人のお子様ランチ」は、

 ミートボール 3
 ミニハンバーグ 3
 ソーセージ 1
 トマト 2
 旗

というラインナップとなっております。

 ミートボールとハンバーグ、ソーセージにはケチャップが「とちゃっ」と掛けられており、すべてを同じ味と化すような仕掛けが施されています。でも、肉ものの食感は段階的に変化をつけるという面白い技をみることができるのです。
 ミートボールが一番やわらかくて、すーっと歯が通ります。ハンバーグはミートボールよりもやや固め。筋っぽい少しこりこりとした食感も含まれていますね。この食感はマックの「チキンナゲット」に近いかしら。そして一番目を引くソーセージ。長い。メジャーで計ると約17cmでした。かぶりつくと皮がぱきっと音を立てて、肉汁がたっぷりと…出ませんね。皮の内部でたんぱく質がしっかりと手を取り合って、肉汁の入り込む余地はなかったようです。
 以上の肉三点セットは、どう見ても手作りの雰囲気はありません。やたらとつなぎが多い感触があります。なので、同じものを作ろうと思えばスーパーにお買い物に行けばどうにかなるでしょう。

 トマトは生のくし切りです。でも、ピラフの熱で多少、しなーっとなっております。こんなところだけお子様ランチっぽく彩りを加えなくてもいいのに。

 チキンライスがあっても、スパゲティがあっても、ミートボールがあっても、ポテトサラダがあっても「お子様ランチ」にはならないことは、世間に広く認知されている事実です。お子様ランチに生命を吹き込むものが必要です。

 それが「小旗」。

 「小旗」はお子様ランチにとって画竜の点睛なのです! 「大人のお子様ランチ」の小旗は、アメリカ合衆国でした。他のところで見た写真でもアメリカ合衆国でした。山神様の「大人のお子様ランチ」のイメージはアメリカなのでしょう。妙に納得させられますわ。

 「大人のお子様ランチ」は量は多いですが、味に奇抜さはなく、普通メニューになるでしょう。どなたでも安心してご注文できるとおもいます。あっ、単独登頂できました。極めて楽です。

「大人のお子様ランチ」登頂成功
 登頂できました

 ところで、なぜこれが「大人の」なんでしょうか。…深く考えないことが正しい大人の判断でしょう。理由を深く考えるとどつぼにはまり込みそうな気がしますし、判ってもこのブログに書けないような気もします。

 食後は「タマリンドウジュース」を飲むことにしました。店員さん、追加お願いします。

 「すみません。今日はタマリンドウ切れていまして」
 「あっ、そうですか。他に切れているドリンクはあるのですか?」
 「タマリンドウ以外でしたら、あります」

 …なんかうそ臭い。でもそれを確かめるのは野暮というもの。では「黒ざくろジュース」をお願いしますわ。

黒ざくろジュース
 「ざくろジュース」でもいいのではないか?

 てっきり、どす黒ーい汁が出てくるのかと思っていましたが、ジュースらしいジュースです。あっ、果汁がふんだんに含まれているジュースでは無くて、粉を混ぜて作るジュースの意味ですよ。
 この色の通り、シロップっぽい甘さと、病院でもらう薬のような味がします。「こどもかぜシロップ」の味と香りです。これはこれで懐かしい味ですわ。

 黒ざくろの商品は、店内におすすめの張り紙があります。

黒ざくろを勧める
 ザク」を書いてざくろって。

 実に道化た張り紙ですね。イランの方々がこれを飲んでいるとは到底思えません。

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2005.08.18

「喫茶マウンテン」の新メニュー!【2005年8月改訂版】〜精査編〜

 では、今回のメニュー改正でどのような変化があったのかを見ていきましょう。

マウンテン新メニュー・2005年版
 新メニューは8月に入ってから登場(店員さんに訊きました)

 前メニューはラミネート加工されていたのですが、新メニューは普通の喫茶店(?)のような、黒の合成皮革の枠の市販品に入っています。四隅に金属の補強までついていて豪華ですわ。
 中身もなんだかカラフルです。カテゴリーに応じて写真やイラストをバックに散りばめています。ワープロソフトの使い方が格段に上手くなっている印象を受けました。

 この新メニュー、前メニューを見慣れている方にとっては違和感があるでしょう。なぜなら、ページの順番が逆になっているのです。メニューは横書きなので、左から右へとページが遷移することになります。つまり前メニューでは「デザートページ(マウンテンの住所・電話番号等が書かれているページ)」が第1ページで、スパゲッティー、ピラフ、ドリンクと読み進めるようになっていたわけです。
 ところが今度のメニューではそれが全く逆になっています。普通のページ遷移を適用するならば「ドリンクページ」が第1ページになるのですが、やはり「マウンテン自己紹介欄」が先頭にあるほうが適当だと考えましたので、今回の紹介では、以前の通り1ページ目がデザート、最終ページがドリンクとしました。

 メニューの中身はどのようにかわっているのでしょうか。変更点ごとに見ていくことにします。

・表記の変更
 「バーモント」→「バーモンド」
 バーモントが正しいでしょう。アメリカ・バーモント州はメープルシロップが名産だということです。

 「しいたけスパ」→「きのこスパ」
 「しいたけピラフ」→「きのこピラフ」
 「シャンピニオン」→「シャンピニオンスパ」

 きのこ入りメニューの表記の変更が目立ちます。「しいたけスパ」&「しいたけピラフ」はしいたけが入っていないことで知られていました。今回の改訂で名実が一致。
 「シャンピニオンスパ」については後述します。

 「グラタン風アボガド」→「グラタン風アボガドスパ」
 「玉子とじ」→「玉子とじスパ」

 上の「シャンピニオンスパ」も含めて、それまで付けられていなかった「スパ」の表記が加わったメニューがあります。でも前メニューのまま「スパ」無しのものもあり、どのような基準で「スパ」が付けられたのか…。「玉子とじ」は「スパ」が付けられたのに、「納豆サボテン玉子とじ」はそのままだったりします。「山」らしさが発揮されていますね。

 「きのこチキンクリームライス」→「きのこチキンクリーム」
 反対に文字が削られたものもあります。上の「スパ」付加を見て「メニューを分かりやすくする」という名目が考えられたのですが、「ライス」削りでその可能性がなくなりました。何を考えているのやら…。

 「イカトマトスパ」→「いかトマトスパ」
 「エビピラフスペシャル」→「えびピラフスペシャル」
 「ブタベジタブルカレー」が「豚ベジタブルカレー」
 「ヤサイトースト」が「野菜トースト」、「ヤサイサンド」が「野菜サンド」に。

 これらは「かな漢字変換もの」とでもしましょうか。カタカナ表記を嫌っているようです。

 「イタリアーノ【辛口】」→「イタリアーノ」
 「フレサラ」についている注記が「【冷】」→「(冷)」

 注記が変わっているものもあります。「フレサラ」は括弧の形の違いだけなのでたいした問題ではないのですが、「イタリアーノ」の【辛口】削除は陥穽としか思えません。「イタリアーノ」の味は変わっていないはずです。ご注文の際はお気をつけ下さい。

 「甘口メロンスパ」→「甘口メロンパン風スパ」
 元の名称に戻っています。食べるほうとしてみれば、どちらでも構わないのですが。ビジュアルに則った名称にしたのでしょう。それでも煮えたメロンは入っていると思います。

・価格改定
 「アボガド&えびクリーム」 700円→800円
 「豚(ブタ)ブタベジタブルカレー」 700円→750円
 「タカナベーコンピラフ」 700円→750円
 「お茶ピラフ」 700円→750円
 「ペペロンチーノピラフ(イカ、タコ入り)」 700円→750円
 「シーフードドライカレー」 700円→750円
 「マカライスハンバーグ」 700円→750円
 「シーフードトマトピラフ」 700円→750円
 「サボテンピラフ」 750円→800円
 「野菜サラダ」 650円→700円
 「パインミルクフラッペ」が「パイナップル」に変更。 800円→700円

 おおむね50円の値上げです。価格改定11品目のうち、8品目がライスメニューです。シーフードを含むものが値上げの対象になったと考えられますね。
 「パインミルクフラッペ」はミルクを除いた分、100円の値引きになったのかもしれません。50円でミルクのトッピングができますし。


・内容変更
 「ココナッツミルク」の『(ナタデココ入り)』が消えている。
 「パインジュース」がスカッシュ可に。

 ココナッツミルクは本当にナタデココが入らなくなったのでしょうか?「パインジュース」は本当にスカッシュができるようになったのでしょうか?もとはスカッシュができなかったのか? そもそも実物をちらりとも見たことがありません。

・消滅
 ピカンテピラフ激辛
 中華風ハンバーグ丼
 メキシカンハンバーグ丼
 メロンジュース

 「甘口スパ」が甘味方面の無理メニューとしたら、辛味方面の無理メニュー最高峰が「ピカンテピラフ激辛」でした。その「マウンテン」の名物料理がメニューから姿を消したのです。これは大きい。
 「和風ハンバーグ丼」を含めて、各国ハンバーグ丼トリオを形成していた「中華風ハンバーグ丼」と「メキシカンハンバーグ丼」が同時に消えました。解散してボーカルだけソロで活躍するグループみたいです。
 「メロンジュース」は…、注文する人がいなかったのかしらん。

・新登場(正式メニュー入り含む)
 ブルーベリー氷
 いちじく氷
 ゴーヤ氷
 サラミのナポリタン
 コーンリゾット
 ウーロン茶
 ブルーベリージュース

 店内の張り紙にはあったものが正式メニュー入りしています。一番の驚きは「ウーロン茶」。普通すぎる。

・その他、気付いた点など
 デザートページの左右が入れ替わっている。
 旧版では、左がアイスとパフェ、右が氷でしたが、新版は反対になっています。

 コーヒー、紅茶&ミルクに【アイスは加糖タイプになります】の注記が加わる。
 始めから甘いということをお知らせしてくれています。親切ですわ、と思っていたら…!
 「アイスティー」に「ストレートはプラス100円」の注記が加わる。
 抜くのにプラスするの!?

 「ご注文はお一人様一品以上お願い致します」→「お願いします」に。
 すぐ下では「代金は、まとめてお願い致します」になっているのに。

 相変わらず「アボガド」
 「アボカド」です。

・最大の注目点
 やっぱり、「???メニュー」が登場したことでしょう。

???メニュー
 今回の目玉「???メニュー」

 今のところ「???丼」は「小倉丼」、「大人の???」は「大人のお子様ランチ」であることが判明しています(店員さんにも確認しました)。3800円という飛び抜けた価格の「????」の正体はまだ分かっておりません。情報をお待ちしております。(2005/09/04追記 判明しました。「たらい氷」とのこと。5,6人分のカキ氷らしいです。オーダーは「たらい氷」でなくても「大量の氷」であることが分かれば注文を受け付けてくれるらしいです。詳しくはリムさんのレポートをご覧下さいませ) この「???メニュー」欄は、紙を貼り付けているのです。印刷後に思いついたのでしょう。
 「大人のお子様ランチ」は食べてみました。詳細は近日中にお知らせします。

 店員さんに「『大人のお子様ランチ』は大人じゃなくても注文できるのですか?」と問うたところ、「えっ、あー…、たぶん大丈夫だと思います」とのことでした。この品にレーティングは無いのです。18歳未満だろうと、15歳未満だろうと、12歳未満で保護者同伴でなくても、注文することができるのです。12歳未満で単独登頂できたら結構な強者ですよ。

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「喫茶マウンテン」の新メニュー!【2005年8月改訂版】〜一覧編〜

 「山」のメニューが変わったということで、いそいそと確認に向かいました。どのように変わったのか。前回のメニュー紹介の時のように、ベタ打ちテキストのメニューを作りました。
 次の記事で新メニューの精査をしていますので、合わせてご覧下さい。

――――――――――
デザート


イチゴ … 700
夕張メロン … 700
小倉 … 750
抹茶 … 750
宇治金時 … 800
ミルク … 750
ココナッツミルク … 700
青リンゴ … 750
グレープフルーツ … 700
パイナップル … 700
バナナミルクフラッペ … 800
マンゴスペシャル(辛口) … 800
ピーチ … 700
マスカット … 700
クランベリーミルク … 750
バラカルピス … 700
ミルクチェリー … 750
スイカ … 700
巨峰 … 800
イカスミ … 750
グロセージャ … 700
マメイ … 700
トマトバジル … 700
タマリンドウ … 700
ウメ … 750
黒ざくろ … 700
バーモンド … 700
洋梨 … 800
カルピスラベンダー … 700
ブルーベリー … 700
フルーツフラッペ … 800
いちじく … 700
ゴーヤ … 700
レモン … 700
ミルクのトッピング … 50UP
【氷のラストオーダーは9:30】

アイスクリーム
バニラ … 400
チョコレートアイス … 450
抹茶アイス … 450
チョコレート&バニラ … 450
抹茶&バニラ … 450

パフェ
チョコレートパフェ … 650
フルーツパフェ … 650
クリームパフェ … 650
キウイパフェ … 650
イタリアントマトパフェ … 650
和風パフェ … 700


喫茶 マウンテン
営業時間 AM7:00〜PM10:00
オーダーストップ PM9:45
定休日 毎週月曜日
(祭日の月曜日も休業させて頂きます)
名古屋市昭和区滝川町47−86
電話(052)832−0897

●ご注文はお一人様一品以上お願いします
(中学生以下、高齢者を除く)
●代金は、まとめてお願い致します

スパゲッティー

ホワイトソース
きのこツナクリーム … 800
ベーコンブロッコリー(ショートパスタ) … 700
サーモンスパ … 750
カルボエッグ … 800
ベーコンほうれん草スパ … 750
サーモンほうれん草スパ … 750

和風
和風スパ … 750
山菜スパ … 700
なべスパ … 700
納豆スパ … 750
納豆山菜スパ … 750
焼きスパ … 700
きのこスパ … 700
高菜スパ … 700
アサリスパ … 700

甘口
甘口抹茶小倉スパ … 800
甘口バナナスパ … 800
甘口いちごスパ(冬、春限定) … 800
甘口メロンパン風スパ … 800
甘口キウイスパ … 800
おしるこスパ … 800

スープスパ
コーンスープスパ … 700
ベーコンほうれん草スープスパ … 750
とりとブロッコリーのスープスパ … 700
ツナきのこスープスパ … 700
ツナシーフードスープスパ … 750
とりスープスパ … 800
うどん風カレースパ … 700
みそ煮込みスパ … 800

ワンコイン
ミートボールナポリタン … 500
ミートボールクリーム … 500
プチミート … 500
ハンバーグスパ … 500
まいたけととりのスープスパ … 500
山菜スープスパ … 500
ウインナーナポリタン … 500
とりのナポリタン … 500
きのこのペペロンチーノ … 500
ローズスパ … 500
サラミのナポリタン … 500

トマトソース
なすベーコンスパ … 800
なすトマトスパ … 800
いかトマトスパ … 800
きのこサーモンスパ … 800
トマト味ツナスパ … 750
サボテンスパ … 800
ペスカドール … 800
イタリアン … 650
イタリアーノ … 750
タコトマトスパ … 700
アマトリチアーナ … 700

その他
ミート … 650
ミートスペシャル … 750
みそミート … 700
ナスみそミートスパ … 750
メンタイコスパ … 700
イカメンタイコスパ … 700
クリームメンタイコ … 700
イカスミスパ … 800
うめスパ … 700
ボンゴレ … 700
アボガドスパ … 700
グラタン風アボガドスパ … 700
アラビアン … 700
ヤングスパ … 700
シャンピニオンスパ … 650
ヤサイ&ベーコンスパ … 700
オリエンタル … 650
納豆サボテン玉子とじ … 800
ウインナースパ … 700
ツナサラダスパ … 700
玉子とじスパ … 700
フレサラ(冷) … 750
冷やし中華風スパ … 750
バジルスパ … 700
カントリー … 650
コスモスパ … 700
コスモセット(卵、ライス付) … 750
アボガド&えびクリーム … 800
インディアン … 700
豚ベジタブルカレー … 750
ナスカレースパ … 800
ツナカレークリーム … 700

●ご注文はお一人様一品以上お願いします
(中学生以下、高齢者を除く)
●代金は、まとめてお願い致します

ピラフ

ホワイトソース
えびピラフスペシャル … 700
ベーコンほうれん草ピラフ … 750
きのこチキンクリーム … 800
ウインナーライス … 700
サーモンピラフ … 750
ツナクリームピラフ … 750

和風
和風ピラフ … 700
山菜ピラフ … 700
納豆ピラフ … 700
和風サーモンピラフ … 750
焼きピラフ … 700
きのこピラフ … 700
高菜ピラフ … 700
うめピラフ … 750
みそピラフ … 700
みそ納豆ピラフ … 800
豚きのこみそピラフ … 800
タカナベーコンピラフ … 750
お茶ピラフ … 750
テリチキピラフ … 700
マカライスペスカド … 800

辛口
タコスピラフ … 750
テリポジョピラフ … 750
メンタイコピラフ … 700
ペペロンチーノライス(イカ、タコ入り) … 750
ヤングハラペーニョピラフ … 700
ニワトリピラフ … 700
シーフードメキシカンピラフ … 750
ドライカレー … 750
シーフードドライカレー … 750
カレーライス … 750
カレーピラフスペシャル … 750
ハンバーグカレーライス … 800

トマトベース
トマトピラフ … 650
ランチェロ … 750
マカライスハンバーグ … 750
シーフードトマトピラフ … 750

その他
バジルピラフ … 700
ハムバターライス … 650
森のバターライス … 800
イカスミピラフ … 800
チャーハン風ショートパスタ … 600
アボガドピラフ … 700
アボガドとツナのピラフ … 750
サボテンピラフ … 800
コーンピラフ … 650

ぞうすい
えびぞうすい … 800
みそ肉入りぞうすい … 800
シーフードぞうすい … 800
とりぞうすい … 800
バジルぞうすい … 800
きのこぞうすい … 800
山菜ぞうすい … 800
カレーぞうすい … 800
イカスミぞうすい … 800
ほうれん草ぞうすい … 800
和風ぞうすい … 800


和風ハンバーグ丼 … 700
カルネ「牛丼」(卵入り) … 550
焼肉丼 … 700
トマト丼 … 700

ワンコイン
ミニハンバーグカレー … 500
オムハンライス(赤) … 500
オムハンライス(白) … 500
トマトハンバーグ丼 … 500
コーンリゾット … 500

サラダ
野菜サラダ … 700
レタスサラダ … 500
パン … 150
ライス … 150

ドリンク

コーヒー
【アイスは加糖タイプになります】
ストロングコーヒー … 300
ソフトコーヒー … 300
アメリカンコーヒー … 350
ミルクコーヒー … 350
ウインナーコーヒー … 350
カプチーノ … 400
アイスコーヒー … 300
アイスミルクコーヒー … 350
アイスウインナーコーヒー … 350
コーヒーセーキ … 400
ジョッキコーヒー(アルコール入り) … 400
※2006年4月1日より、コーヒーは上の価格に+50円となりました(2006.04.12追記)

フロート
コーヒーフロート … 450
オレンジフロート … 400
紅茶フロート … 400
コーラフロート … 450
ココアフロート … 450
抹茶フロート … 450
チョコレートフロート … 450
クリームソーダ … 400

トースト、サンドイッチ
バタートースト … 250
ガーリックトースト … 300
ジャムトースト … 300
玉子トースト … 350
ハムトースト … 350
野菜トースト … 350
小倉トースト … 400
ツナトースト … 400
玉子サンド … 500
野菜サンド … 500
ハムサンド … 500
ミックスサンド … 550

???
???丼 … 1000
大人の??? … 800
??? … 3800
???がお答え出来る方に限り、ご注文承ります。
???に関するご質問はご遠慮願います。

紅茶&ミルク
【アイスは加糖タイプになります】
紅茶 … 300
アイスレモンティー … 300
レモンティー … 300
ミルクティー … 300
シナモンティー … 400
ブランデー紅茶 … 400
アイスティー ストレートはプラス100円 … 300
アイスミルクティー … 300
ミルク … 300
アイスミルク … 300
ココア … 350
アイスココア … 350

ジュース
★印はプラス50円でスカッシュに出来ます
ウーロン茶 … 300
コーラ … 300
オレンジジュース★ … 300
うめジュース★ … 300
タマリンドウジュース★ … 300
グレープフルーツジュース★ … 300
キウイジュース★ … 300
ピーチジュース★ … 300
巨峰ジュース★ … 300
チェリージュース★ … 300
パインジュース★ … 300
グロセージャジュース★ … 300
イカスミジュース … 300
スイカジュース★ … 300
ゴーヤとウコンのジュース … 300
バナナジュース … 400
マメイジュース★ … 300
黒ざくろジュース★ … 300
ココナッツミルクジュース … 300
ミックスジュース … 400
レモンジュース★ … 400
ブランデーレモン … 400
洋梨ジュース★ … 300
クランベリージュース★ … 300
ソーダ水 … 300
ブルーベリージュース★ … 300

――――――――――

 新メニュー精査編へ。

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2005.08.17

さくさくパイは、林檎に葡萄にお芋さん+今日からのキャンペーンはシステム変わりました

 続けてミスドレビュー記事です。
 次は、フレーキーパイの感想に行きましょう。あまりに遅すぎる宿題提出です。

 現在のフレーキーパイのラインナップは「アップルパイ」「レーズンカスタードパイ」「焼きいもセサミパイ」となっています。このうち「アップルパイ」はパイメニュー改編前からのレギュラーメニューですが、マイナーチェンジがあったようです。

フレーキーパイ3種
 焼きいもセサミパイ、レーズンカスタードパイ、アップルパイ

 まずは、その「アップルパイ」からみてみましょう。

アップルパイ
 新アップルパイ

 煮込んだリンゴは、細かいさいの目(まさにさいころ大)にカットされています。小さいですが、食感はきちんとありますし、量も多いです。甘味がきつくなくて、ややすっぱさのほうが前にでているでしょうか。
 中のリンゴが甘くない分、パイの表面に塗られたゼリーシロップにけっこうな甘味があるのでバランスは取れています。
 パイ生地はさくさく度が高いです。この食感が「アップルパイ」の一番の眼目かもしれません。

 「レーズンカスタードパイ」は改編後新加入のパイです。チョコレート風味のパイ生地に、パウダーシュガーがかかっています。パイ生地は甘味が少なく、ビターチョコのほのかな苦味があります。

レーズンカスタードパイ
 レーズンカスタードパイ。カスタード少ない?

 対して、フィリングのカスタードはかなり甘くて、濃厚なものとなっています。バターが多いのかなー。レーズンがわずかに混ざっていますが、レーズンの香りと味はカスタードクリームそのものについていますね。このレーズンの味、くせがあります。レーズン嫌いの人は最初から買うことはないでしょうが、そうでない人が食べても「うわっ!」と思うくらいの濃い香りだと思いますわ。
 このカスタードの香り、「チェルシー・バタースカッチ味」に似ています。

 「焼きいもセサミパイ」。またもや胡麻の登場です。今年に入ってからことあるごとに姿を現しますわね。さて、こんどは胡麻はどんな活躍をみせるのでしょうか。

焼きいもセサミパイ
 焼きいもセサミパイ。こっちは焼きいもたっぷし。

 さくりと噛むと、胡麻の風味がまず現れます。さすが熟練の胡麻。自分の役割をよく心得ています。香ばしい胡麻の風味は大変つよく立ち上ります。強いです胡麻。
 さつまいもフィリングは、甘味を抑えたスイートポテトの味がします。粘り気もそれほどなくて、ほっこりとした味わい。
 香ばしさとほどよい甘さが握手したこのパイ。くせもなくて食べやすいです。今回、一番のおすすめ商品ですわ。ただ一つ残念だったのが、生地のパリサク感があまり無かったことです。「アップルパイ」くらいのサクサク感がほしかったなー。

 今ごろになって、6月6日発売開始のパイの記事を書いたのかと言いますと、今日から8月21日までセールだからです。189円のパイが120円になるんです!
 …って、120円? パイマフィン以外は100円。ふーん、セールのシステムをそんなふうに変えたんですね。同じく今日から開始の新キャンペーン「ポン・デ・ライオンの和焼き物 おもむ器」も、ミスドカード6枚で交換になりました。1枚増えてます。店員さんも面倒でしょうねー。
 ミスドさん、どうしちゃったのかしら?

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段階的香辛加味「カリーパン」

 ミスタードーナツが現在展開中のキャンペーン「夏、ほおばれ!」。2本立てのこのキャンペーンの「フロマージュバラエティ」のことは、以前の記事で書きました。今回はもう1本の「カリッカリカリーパン」についてです。
 どうやらミスドは、こちらの方に力を入れているらしく、テレビCM、ポップ、ポスターなどでは、「カリーパン」が前面に出され、「フロマージュバラエティ」の方は隅においやられています。おいしいのに。
 さて、その力の入れ具合に、「カリーパン」は答えているのでしょうか。

 それを確かめる前に、まず考えたいのが、「どの季節にカレーを食べるのが最も似合うのか」という問題です。

 1つは「正月」。ここでの「正月」は、元日ではなく2日以降、さらに限定するなら、2日の晩ごはん以降ということになります。大晦日の夜の年越しそば、そしておせち料理といった、和風だしとしょうゆが染みわたった食事に飽きるのが、2日のお昼ごはんの後。2泊3日の単調な食を打ち破ることができるのは、かなり強力な個性を持っていなければできないことです。その任にふさわしいのが、インドの偉大な戦士「カレー」というわけです。

 正月のカレー。これは日本の食文化に対するクーデターといえるでしょう。これは、ハウス食品というオピニオンリーダーの「おせちにあきたらカレーもね」のアジテーションに端を発するものであると思われます。
 実に巧妙な言葉ではありませんか。最期の「もね」がです。これが仮に「を」だったら、おそらくこれほどまでに人々に受け入れられたか疑問です。「もね」という婉曲的推奨の文末にすることによって、謙譲を美徳とする日本人に、正月のカレー食を働きかけることができたのです。

 もう一つ、カレーの似合う季節があります。それは夏。梅雨明けから、学校の夏休みが終わるまでの、太陽が最も働く期間。その最も暑い昼日中。それがカレー第2の活躍の場なのです。
 この季節のカレー食を刷り込んだのもハウス食品です。正月はククレカレーやバーモントカレーなど、ファミリー向けのカレーを推すのに対し、夏のカレーはジャワカレー、正月のCMが居間のえなりかずきなら、夏のCMは海ぎわの役所広司江口洋介と、明らかに対象形となっています。
 そうなのです。夏のカレーは熱く、辛く、外で、なのです。

 ミスドの「カリッカリカリーパン」もこれに乗っかりました。「カリッカリカリーパン」のCMでは、水着女性が快晴の空の下で海にひたり「カリーパン」をかじっています。 また、キャンペーン商品も、従来は1種類だった「カリーパン」を3種類に増やし、その中の1つは、より辛味を増したものとなっています。これは「夏には辛いカレーを食べるものだ」というミスドのメッセージだと読み取れるのです。

3種の「カリーパン」
 カリーパン3種。外からは見分けがつきません

 しかし、ミスドはドーナツ業。その基本姿勢を守り、ただ辛い「カリーパン」を出すということだけに終わってはいません。ミスドの提唱した夏のカレーとはどのようなものなのか。詳しく見ていきましょう。

 先ほど「基本姿勢を守る」と書きましたが、その表明であるのが「夏野菜カリーパン」です。もともとミスドに足を運ぶのは、甘いものを好む方が大勢を占めているはずです。「甘い物好きノットイコール辛いもの好き」という式は必ずしも成り立たないとは思いますが、他のファーストフード店に比すると、辛いもの好きの割合は下がるはずです。
 ミスドのメインターゲットである「甘いもの好き」の人々にも、手に取ってもらえるようにと開発されたのが「夏野菜カリーパン」であると考えています。
 「夏野菜カリーパン」はカレーの風味を残しつつも、最小限までその辛味を抑えた、マイルドなカリーパンとなっています。しばらくもぐもぐとかんで、「さて飲み込もうか」と思った頃合に、わずかな辛味を感じます。これなら辛味が苦手な方でも一安心。
 ぱかっと割ってみると、やたらとホット感あふれる真っ赤なソースが出てきますが、これはトマトの赤みなのでしょう。ふんだんに封じ込められている野菜からは旨味がにじみ出し、深い味わいをもったカレーソースになっています。

「夏野菜カリーパン」中身
 中身はこうなっています。「夏野菜カリーパン」版

 次はワンランク辛みを増して「カリーパン」を食べてみます。辛みが苦手な私、ちょっと心配です。無事に食べることができるでしょうか。

 ぱくり。

 うん、家で食べるカレーみたいです。しかも作った日に食べるカレーではなくて、一晩たったカレーです。家でカレーを作るときは「甘口」ばかりなのですが、「カリーパン」はそれらの「甘口」カレーよりも、辛味はちょっと強いですね。後味で、少しぴりぴり来ます。でも、それほど気になりません。辛味が苦手な私でも受け入れられるレベルです。
 こっちの方が、「夏野菜カリーパン」よりも具の量が多かったです。

 さて、私にとって最大の難関「辛口カリーパン」が登場です。タイトルで「段階的香辛加味」などと書き、「夏野菜カリーパン」から食べてきましたが、それは「辛口カリーパン」を後回しにしたかったからです。腰が引けてます。
 すぐにかぶりつくのは危険極まりないので、半分に割って中がどのような有り様なのか情報収集をしてみます。…黒味がかった色になっていますね。黒スーツとサングラスのスナイパーのような空恐ろしさがあります。目をそらすことができません。蛇ににらまれた蛙のよう。
 よしっ、意を決して食べてみましょう。いただきますっ。

 辛い。

 辛いですよーっ!(リトルワールドの記事でもおんなじようなのを書いてます) これは頭にがつんとくる辛さです。ヒーッてなります。けっこうな酸味も加わっているので、なおさら辛みが際立っていますわ。旨味もあるのですが、それをはるかに凌駕する辛味の主張。これは私にとってはスパイシーすぎます。小さいお子様が召し上がるとおそらく泣きます。親御さんはご注意くださいませ。

 発売以来、何度かこれらのカリーパンを食べましたが、一度だけゆゆしき事態がありました。3種類の「カリーパン」のケース(スリーブ)は全部同じもので、裏面にある3ヶ所のつめ状の切れ込みを折ることで、「カリーパン」の中身がなんなのかを見分けることができるようになっています。
 なのに、よりによって、「夏野菜カリーパン」の表示になっているスリーブに「辛口カリーパン」が入っていたのです。
 食べる際に割っていたので、あやうく難を逃れました。手作業でスリーブの折り目をつけているみたいなので、店員さんでも間違えることはあるでしょう。でも「間違える可能性のあるものは間違える」のです。入れ間違いが無いように「六実デリサンド」みたいに別々の色のスリーブを作ればよいと思うのですが…。コスト削減なんでしょうか。

 キャッチフレーズにもなっている「カリッカリ」度、高いですよ。カラッと揚がった生地に歯を入れると、カリサクっとなって、内側はふわふわで、すこしもっちりとしたイースト生地。駄洒落だけで付けられたフレーズではないですね。

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2005.08.16

ガラス越しにも茶色の伝言

 今日(8月16日)のデイリーポータルZ八二一さんの16時のコネタ「車に残った茶色の伝言」。あらっ、これ見たことありますわ。私のパソコンのコネタフォルダの中で。
 うちのはこんなふうになっていました。

故障中
 だんだん小さくなってます

 ここでもガムテープが活躍しています。内側からぺたぺたぺたぺたぺたと5ヶ所で止めていますね。ガムテープ愛好者はガムテープを余分に使う傾向があるようです。

 「この車は動かしたくても動かせない」という意思表示である「故障中」の文字。でもそれだけだと横柄に思われるかもと考えたのかもしれません。下に小さく「です」と書き加えられています。かわいい。

 これが真正面。

故障中なんです
 です

 ん? 右側に何か書いてます。

故障
 あわてて書いてかすれてる

 「故障」の字を練習している! かわいい。

 八二一さんのコネタでも「障」の字がカタカナになっていました。故障に遭遇した人は、とっさに「障」の字を思い出せなくなるのかもしれません。私は電子辞書を携帯するように心がけていますので、とっさの故障でも安心です。

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2005.08.15

2.5kmの世界を巡り、アイススイーツを食べ歩く(2)

・4ヶ所目

 ペルーの「大農園領主の家」の門を抜けたところに、4ヶ所目の「マサモラ・モラーダ」を出すお店がありました。ガイドに書いている「マサモラ・モラーダ」の説明文には「紫とうもろこしから作られるチチャモラーダを、アイスクリームと共に食べるペルーのスイーツ」と書いてあります。肝心の「チチャモラーダ」が私達日本人にはなじみの無い言葉ですので、全くもって正体がわかりません。肝心なところが抜けているとしかいいようがないでしょう。なににせよ現物を見ないことには始まりません。

ペルー・チャチャモラーダ
 マサモラ・モラーダ!

 ぱっと見は至って普通のアイスクリームです。でもこの赤紫のソースが「チチャモラーダ」なんですね。音のわりには意外性が無くてややがっかり。もしかして、味が「チャチャモラーダ」と名が付くだけのことがあるのかも。それでは、「チャチャモラーダ」だけをちょっとばかりすくってなめてみます。
 あら、味もそれほど意外性の無い「チャチャモラーダ」(チャチャモラーダと書きたいだけになってきてます)。砂糖みたいには精製されいない甘さ、穀物そのものの甘さに、軽い酸味。ラズベリーソースに近い感じもありますが、甘みも酸味もそれほど強くありません。
 普通はこのソースだけを食べませんわね。アイスと一緒に食べましょう。バニラアイスにつけて食べると甘みが補うことができます。それでも、やや味がぼやけているように感じますわ。
 さて、会計しましょう。ふと伝票を見ると。

この伝票…
 せっかくいい響きなのに…

 「イベント」って…。「マサモラ・モラーダ」って書いて欲しいなぁ。「マサモラ・モラーダ」って。

・5ヶ所目

 ペルーの「大農園領主の家」を突っ切ったところに、バリのスイーツ「ブブル・チャンドル」を出すお店があります。
 ガイドには「パームシュガーソースのバリ風おしるこ。ほっぺが落ちそうな甘さが魅力」と書いています。「ほっぺが落ちそうな甘さ」? なんか違和感を感じる表現です。「ほっぺが落ちるほど美味しい」というのが普通の使い方でしょう。甘さの表現に「ほっぺが落ちそうな」は変ですよ。すごく甘いというのを言いたいなら、「のどが焼けるほどの甘さ」とか普通は言うのではないでしょうか。…マイナス表現だ。ガイドには書けませんね。「ほっぺが落ちそうな」で正解かもしれません。
 では、ほっぺの落下を覚悟して、バリ風おしるこをいただきましょう。

バリ・ブブルチャンドル
 バリのブブル・チャンドル

 見た目が地味です。最初の「シンサム」を上回るくらい。でも「シンサム」は見た目からの予想をいい意味で裏切ってくれました。期待しましょう。
 でも地味です。お味噌汁の中に白玉を入れて、しらがねぎを乗せているように見えます。これでほっぺが落下するほど甘いのでしょうか。
 甘さの元らしい、スープを飲むと…。

 うっ、甘いっ!

 どうにかほっぺの落下は免れましたが、黒糖風味のスープはどっしりと重みのある甘い刺激を舌に与えます。想像されうる南島の甘みがここにはあります。
 白玉は普通のものです。日本風にアレンジしているのでしょう。また、トッピングのココナツはしゃきしゃきとした歯ざわりで、白玉のもちもちと対称的な食感を与えてくれます。
 もちもちと繊維質のしゃきしゃきで、やたらと口をもぐもぐさせなければなりませんでした。あごが疲れます。

・6ヶ所目

 南洋ゾーンを抜けると一気に雰囲気が変わり、ヨーロッパゾーンに入ります。ルートどおりだと次はドイツのスイーツになるのですが、先にお隣のフランスの「フロマージュ・ブラマンジェ」をいただくことにしました。理由は後ほど。
 ブラマンジェは最近はコンビニでもよく見かけるようになりました。それだけ人気があるということなんでしょう。このフェアでの登場もそれらの流れによるものかもしれません。
フランス・フロマージュブラマンジェ
 フランスのフロマージュ・ブラマンジェ

 写真、失敗しました。太陽の下でもっときらきらしていたんです。「シンサム」や「ブブル・チャンドル」とは対称的な色使いです。
 ブラマンジェの上にはシロップとゼリー。カットフルーツとミントが鮮やかに彩っています。
 シロップとゼリーは普通の砂糖の甘さですわ。うーむ、特筆すべきことはないかな。
 ブラマンジェはどうでしょうか。…うーむ、無難な味です。チーズの香りがそれほど立ちません。牛乳プリンみたい。「これコンビニで買ってきましたよー」と渡されてもそれほど疑いを持たない、というような味でした。期待していただけにちょっと残念です。

・7ヶ所目

 先ほど、飛ばしたドイツに戻ります。
 ここを飛ばした理由は2つ。1つは、ここで出されるスイーツ「プリンツェレゲンテントルテ」が、やや重そうな印象があったためです。最初にここで食べてしまうと、次の「フロマージュ・ブラマンジェ」がきつくなりそうでしたので。
 もう1つの理由は…、先に写真をご覧いただきましょう。

ドイツ・プリンツェレゲンテントルテ
 ドイツのプリンツェレゲンテントルテ(打ちにくい)

 これが「プリンツェレゲンテントルテ」です。上のケーキのことです。下は普通のバニラアイスでした。たぶん、このアイスが無いと「アイススイーツフェア」でなくなるからでしょう。…なんだか丸め込まれた気がします。
 ザッハトルテのようなものかと思っていましたが、全体がチョコではなくて、スポンジがはさまって、層を成しています。フォークがすっと入っていって、見た目ほどどっしりとはしていません。
 ふわりとしたスポンジの感触と、苦味と甘味を兼ね備えた濃厚なチョコレートが、絶妙なバランスをとっています。アイスと一緒に食べてもまた良し。クリーミーな甘さが合わさることでまた別の味わいが生まれます。上で悪い事書いて申し訳ありませんでした。アイス必要でした。

 ここでは、もう1つオーダーしたものがあります。それがドイツを飛ばした2つ目の理由です。これ↓

ドイツビール3種類飲みくらべ
 魅惑のドイツビール

 ドイツビール3種類飲みくらべ! 甘いものも好きだけど、ビールも同じくらい好きな私は目をそらすことができませんでした。これを落ち着いて飲むためにドイツを後回しにしたのです。さあ、飲みますわよ。

 ごくごくごくごくごくごくごくごくっ。

 ふーっ。美味しい! 外が暑いだけになおさら美味しいっ! 3つとも美味しい。あえて順位を付けるなら、右上のビールが一番好みです。苦味が少なくてすっきりした味でした。
 右上のビールと書きました。名前をメモし忘れたのです。なぜなら酔ってしまったから。最初の方で、「さくらんぼソフトクリーム」を早めにいただいたのが正しい選択だったと書きました。その理由がこれです。

 酔いました。間違いなく。
 もう、なんだか全種類食べるのがどうでも良くなってきました。あー、いい気分だわ。炭酸でもうおなか一杯だし。帰ろうかな。

・8ヶ所目

 次は、イタリアの「ピッツァ・ドルチェ」なんですけどねー。もういいかなー。だるいなー。うーん、全種類食べるために来たんだけどなー。だるいなー。帰ろうかなー。

 飛ばしちゃえ。

 写真を見ると、実に美味しそうです。「エスプレッソをたっぷり浸して焼き上げたピザ生地に、ジェラートを添えたイタリアのスイーツ」らしいです。今でしたら、書いているだけでおなかが鳴りそうになります。でも飛ばしてしまいました。今となってはどうしようもありませんが、大後悔です。

 この後、アフリカの「セムペンペ・プディング」、インドの「ガジャル・ハルア」もスルーしてしまいました。全部、私の判断ミスです。飲みくらべさえしなければ。

 各国の展示を見ながらふらりふらりと歩き続け、タイまで来たところで、ようやくおなかも落ち着いてきました。酔いもほとんど醒めました。

 わー、しまったーっ。全部食べるつもりで犬山まで来たのにっ! …酔いの上での失敗を演じてしまいました。
 
 もう、日もかげってきています。いまさら戻ることもできません。仕方ありません。ここからの分を食べられるだけ食べたいと思います。

タイ・カノムワーン
 アイスぜんざい?

 タイの「カノムワーン」です。ガイドには「ココナッツミルク味のアイスぜんざい。タイでは屋台・カフェテリアなどに必ずある人気スイーツ」とありますが、出てきたものは、フルーツとナタデココが盛られたココナツ味のカキ氷でした。暑い中を歩いてきた後に、甘くてさっぱりとしたカキ氷はありがたいです。
 氷は荒めに削ったもの。ココナツの香りがかなり強くて、しっかりとした甘さです。この甘さ、氷の時はほどよいのですが、解けたものを飲むとなると、甘さがかなりくどく感じます。むせました。

・9ヶ所目

 韓国の「オミジャファーチェ」も、時間と酔いの残りの関係から飛ばしてしまいました。スイカやナシが入ったフルーツポンチみたいなもののようでした。

 韓国のお隣は山形月山山麓の家。やっと世界を一周できました。「さくらんぼソフトクリーム」の売店は十数人ほどの列ができています。早めに回っておいて本当に良かった。
 エントランス前まで戻ると、朝とはうって変わってお客さんがたくさん来ています。運営者ではありませんが本当に良かったと思います。

 もう、夕方になりました。帰らなければ。でも、その前に最後の「アイススイーツ」をいただきましょう。すこしおなかが張っていますが、あと一つです。少しでも心残りを減らしておくことにします。

 入り口正面の「沖縄県石垣島の家」のお店で出されているのは「緑豆・沖縄ぜんざい」。

沖縄・緑豆ぜんざい
 最後のアイススイーツ、緑豆・沖縄ぜんざい

 ぜんざいというより、みつまめのようね。豆は緑豆、小豆、金時豆の三種類が入っているものの、緑豆のこりこりした食感が強くて他の豆は目立ちません。シロップは甘いですが、豆はそれほど甘くなくて、そこもぜんざいという感じはあまりしません。
 白玉は、他のお店のスイーツに入っているものと同じような気がします。一箇所でまとめて作って、白玉が必要なところで分けているのかもしれません。

・おわりに

 全13種類を食べるという計画は、私の読みが浅かったために成し遂げることができませんでした。すこし心残りはあるものの、おおむね満足です。失敗の大原因となったビールも実に美味しかったです。ビールは悪くありません。

 9種類の中での私のおすすめは、「シンサム」「プリンツェレゲンテントルテ」「さくらんぼソフトクリーム」です。やはり「さくらんぼソフトクリーム」はコースを外れて早めに向かうのがよろしいかと思いますわ。

 アイススイーツフェアの開催日は、あと20,21,27,28日だけとなりました。世界の甘味を食べ歩く夏休み、いい思い出になりますよ。近隣の方はお出かけしてみてはいかがでしょうか。万博のように行列に巻き込まれることもありませんし。

 愛・犬山博です。

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2.5kmの世界を巡り、アイススイーツを食べ歩く(1)

 しばらく前から名鉄に乗るたびに気になっていた中吊りがありました。あまりに魅力的な単語が並んでいます。

 「世界のアイススイーツフェア」

 「世界の」、「アイス」、「スイーツ」、「フェア」です。
 気にするなと言うのが間違っています。

 このパラダイスはどこにあるのか?西の果てか?雲の上か?
 いや、犬山市にありました。「野外民族博物館 リトルワールド」が7月16日から8月28日までの土・日・祝(8月11日から15日は毎日開催)に行っている、この夏のメインイベントです。

 なかなか時間が取れなかったのですが、先週末、ようやく機会に恵まれまれました。行けるのです! 食べられるのです! 冷えられるのです! 目標は全13種類を味わうこと。 甘味食欲大爆(暴)発です。

リトルワールド入り口
 リトルワールド入り口

 名鉄の「びっくりクーポン」を使って、たどり着きましたよ、リトルワールドに。今回使用したクーポンは、往復の名鉄の電車・バスの料金が3割引、施設の入場料が半額になるという、たいそうお得なものです。まんまとびっくりしました。

 「野外民族博物館」ですので、本来なら世界中の文化を学ぶことがメインとなる施設なのでしょうが、この日の私と私の胃袋はすでに食べ歩きモードに入っておりました。朝起きた時から。文化は次来た時にしておきます。

アイススイーツフェアマップ
 アイススイーツフェアの地図

 入り口では、通常の園内地図のほかに、アイススイーツフェア用のガイド地図も配布していました。園内のどの場所でどのスイーツが食べられるのかが一目瞭然となっています。
 …と書きましたが、私は初め、このフェア専用のブースがあって、そこで全種類を食べることができるのだと思っておりました。でも、全部を食べるには園内をぐるりと一周しなければならないのです。

 面倒くさい。

 でもまあ、アイススイーツですから、少しは暑い思いをしたほうが美味しくいただけるでしょう。ぎりぎり忍耐の範囲内です。

・1ヶ所目

 では、気合を入れなおして、1ヶ所目に向かいましょう。早くしないと売り切れちゃうかも。最初は入り口すぐの、リトルワールドレストランで食べられるベトナムの「シンサム」です。
 初っ端から「シンサム」を求めて大行列がっ!…できていませんね。

 おかしいな。

 むしろ閑散としています。ここだけではなく、入口周辺一帯、人がまばらです。

 おかしいな。

 お盆休みの初めだし、お天気はいいのに。

 おかしいな。

 スイーツにつられて、喜び勇んできているのは私だけなのでしょうか? 脳内に疑問が渦巻く中、「シンサム」が到着しました。

ベトナム・シンサム
 ベトナムの「シンサム」

 シロップの中に黒いゼリーとタピオカ。その上にナッツを散りばめたアイスが乗っています。見た目はちょっと地味ですわ。アイスとタピオカは問題ないものの、黒いゼリーが胡散臭さを醸しています。正体が分かりません。
 「最初からコレか…」とやや気をそがれたものの、スプーンで一口、いただきます。
 あら、見た目よりも優しい味。シロップは蜂蜜が入っていて甘い香りが口中に満ちるのですが、味覚としての甘味はそれほど強くありません。
 黒いゼリーは仙草という薬草のゼリーなのですが、薬くささはまったくと言っていいほどなくて、単体で食べると無味に近いです。
 タピオカがまた美味。もちもちっとした食感は、いつまでも噛み続けたくなるものです。歯の喜びです。
 ただし、シロップ、ゼリー、タピオカを別々に食べるとそれぞれ何かが欠けた印象を持ってしまいます。このスイーツの食べ方の正解は、

 混ぜる。

 アイスも軽く突き崩して、スプーンでなにもかもをすくって、ぱくりと行くのです。するとそれぞれの味が補い合って、香り、甘味が単体で食べるよりも格段に増します。
 最初から、こんな美味しいものに当たって幸運ですわー。この時点で、気をそがれたというのは忘却のかなたに飛んで行っています。

・2ヶ所目

 次はルートから行くと、沖縄の「緑豆・沖縄ぜんざい」ですが、ちょっと逆行して、「山形月山山麓の家」に向かいます。ここではアイススイーツフェアの一番人気(らしい)「さくらんぼソフトクリーム」を出しています。ぐるりと一周するまで待ちきれなかったのです。―この判断が、後に正しかったことが証明されます。

山形・さくらんぼソフトクリーム
 山形のさくらんぼソフトクリーム

 さくらんぼの果汁と果肉がたっぷり入っているのでしょう。甘酸っぱい香りは生のさくらんぼにかなり近いもののように感じました。よく見ると果肉が練りこまれているのがわかります。
 ソフトクリームとなっていますが、乳脂肪分が少ないのでしょう、ジェラートっぽく、甘さ控えめでさっぱりとしています。
 暑い日差しの下では、こってりとしたソフトクリームよりも、このようなさっぱりアイスの方が好ましいです。一番人気だというのがうなづかれます。

・3ヶ所目

 再び順巡りに戻り、「沖縄石垣島の家」の「沖縄ぜんざい」を食べに行こうとしましたが、ここでちょうど正午になったので、こちらはまたもや後回しにして、食事ができる「台湾小館」へ。
 ここは大小2つのスタンドがあったのですが、小さいスタンドの店員さんのほうが格段に愛想が良くて、来る人来る人、小さいほうに寄って行きます。愛想が世渡りの重大な要素であることが再認識されました。

 お昼ごはんは、

お昼ごはん
 左上・海老団子 右上・小龍包 中央・刀削麺

 四川風冷やし刀削麺、海老団子、小龍包です。
 刀削麺は四川風とあるものの、お品書きには「からくないです」と書き加えられています。これなら辛味が苦手な私でも食べられそうです。冷やしなのでするするいけそうですわ。
 は〜、今日はまだちょっとしか食べていないので、おなかが空きましたわ。いただきます。つるつるっと。

 あれ?辛いですよ。

 辛いっ!くっ、「辛い」の認識レベルに相違が見られたかっ!ひーっ、ひりひりしはじめた。ちょっとつらい。「からくないことないの」を頼んでいたらどうなっていたことかっ。滞在1時間で引き返す可能性が無きにしもあらずだったでしょう。
 口直しに小龍包をいただきます。うん、これは美味しい。中華だしがきちんと入っていて、皮も程よい厚さ。これは辛くないので安心して食べられます。
 そして、海老団子。これが良かった。カリッカリの衣を、カシッと噛み割ると、ぷりぷりの海老の身が歯と歯の間で踊り狂うかのような、すばらしい弾力感を見せてくれます。不味い海老のような水っぽさも無くて、香りもしっかり。小龍包よりもこちらの方が好みですわ。

 ふぃー、満足満足。人心地つきました。でも、そのままここを立ち去るわけには行きません。ここでは台湾のスイーツ「水果冰淇淋(スイグォービンチーリン)」を提供しています。

台湾・水果冰淇淋
 台湾の水果冰淇淋(読めない)

 購入時にアイスの味が選べるようになっていました。私が注文したのはマンゴーアイス。他にライチとパインの選択ができました。ただ、ガイドには「パパイヤ・パイン・マンゴの3種類から選べる」となっています。日替わりで変わるのかもしれません。
 マンゴーアイスは果肉入り。しっかりとマンゴーの香りがします。
 ただいただけないのはアイスの周りを囲んでいるもの。小さくカットされた果物はシロップの香りが強く出すぎていて、かんずめから出したばっかりのものじゃないかと感じさせ、ライチもやたらと水っぽくて、香りも薄いです。これだったら楊貴妃は好んで食べなかったことでしょう。
 チェリーはみたまんま、缶詰物です。山形のがんばりを参考にしてちょうだい。
 うーむ、これはちょっとがっかりだったですわー。

 まだまだ、先は長い。

 次に続きます。

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世界のアイススイーツを食べつくす。2.5kmの距離で。

 犬山のリトルワールドで夏季特別開催されている「世界のアイススイーツフェア」に行ってきました。いろんな甘味が体験できて大満足の一日でございました。
 詳しいレポートはまた後ほど、上げることにします。
 開催は今日(15日)と20,21,28,29日だけですので、ご興味を持たれた方は、万障お繰り合わせの上、お出かけくださいませ。

 私のおすすめは、リトルワールドレストラン、山形、ドイツの展示場で提供されるスイーツです。もし今日、リトルワールドにお出かけされる方がいらっしゃいましたら、山形の展示に早めにいくことをご提案いたします。

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2005.08.13

名古屋で食べられるベスト100ケーキ。それを見てアンジェリーナのモンブランを食べに行った

 先月の14日、21日、28日放送の「いきなり!黄金伝説。」(テレビ朝日系:毎週木曜日19:00〜19:54)は、「全国の超人気ケーキベスト100を食べ尽くす」という企画でした。ベスト100の決め方にやや不透明な部分があって、「なぜあそこのケーキが入ってないんだろう」とか、「コレがこんな上位なの!?」と思ってしまうところもありましたが、そこはテレビということで、いろいろと事情あるのでしょう。

 細かいことはさておいて、次から次へと登場するケーキたちの映像に目は釘付け。甘いもの好きにはたまりませんでしたわ。伝説に挑戦できた「南海キャンディーズ」のお二人は羨ましい限り。(「山ちゃん」はチョコレートが入っているケーキは苦手で、ぼやいてばかりでしたが)

 このベスト100のリストは、こちらでご覧いただけます。
 あーっ、全部食べたい!けど、このリストに挙げられているのは東京近郊が多くなっています。テレビなのでいろいろ事情があるのでしょう。
 そこで、自分に対するメモの意味を含めて、名古屋で手に入れることができるお店だけを抽出してみました。

 100位
 不二家 三角ショートケーキ 260円
 460-0008 名古屋市中区栄3−4−6号先(栄地下センター店)他、名古屋市内全17店舗
 http://www.fujiya-peko.co.jp/

 91位
 ユーハイム・ディー・マイスター バウムクーヘン トゥルム 1050円
 460-8669 名古屋市中区栄3-5-1名古屋三越栄本店B1F(三越名古屋栄店)他、名古屋市内各百貨店等
 http://www.juchheim-die-meister.com/

 87位
 ビアードパパ シュークリーム 126円
 450-0002 名古屋市中村区名駅4−7−25 サンロード地下街(名古屋サンロード店)
 456-0023 名古屋市熱田区六野1-201 イオン熱田店1F(イオン熱田店)
 http://www.muginoho.com/beard_papa/index.html

 82位
 デメル ザッハトルテ 2100円
 450-0002 名古屋市中村区名駅1−1−14 B1F(JR名古屋タカシマヤ店)
 http://www.demel.co.jp/

 77位
 オッジ ショコラ デ ショコラ・プレーン 1575円
 460-8669 名古屋市中区栄3-5-1名古屋三越栄本店B1F(三越名古屋栄店)
 http://www.cucina-oggi.com/

 60位
 ア・ラ・カンパーニュ タルト・メリメロ 578円
 460-8669 名古屋市中区栄3-5-1名古屋三越栄本店B1F(三越名古屋栄店)
 http://www.alacampagne.jp/

 56位
 アルファカーメル ミルフィーユ 567円
 450-0002 名古屋市中村区名駅1−1−4 JR名古屋タカシマヤ11F
 http://towers-style.com/guest/gourmet/t1206.html

 43位
 フレイバー メープルシフォンケーキ 2100円
 465-8755 名古屋市東区よもぎ台2−611(よもぎ台メインショップ)
 460-0003 名古屋市中区錦3−15−13(セントラルパーク店)他、名古屋市内全6店舗
 http://www.flavor.co.jp/

 40位
 アンテノール 宇治抹茶のフレジェ 420円
 460-8430 名古屋市中区栄3−16−1松坂屋名古屋本店本館B1F(松坂屋本店)
 http://www.edelweiss.co.jp/antenor/

 38位
 パステル プリンケーキ 473円
 453-0000 名古屋市中村区名駅4−5−26 ユニモール地下街(パステルユニモール店)他、名古屋市内全13店舗
 http://www.chitaka.co.jp/20original/21pastel/f_pastel.html

 20位
 ブールミッシュ シブースト 347円
 450-0002 名古屋市中村区名駅1−2−1 名鉄百貨店本店1F上(名古屋名鉄店)
 460-8669 名古屋市中区栄3-5-1名古屋三越栄本店B1F(栄三越店)
 http://www.boulmich.co.jp/

 11位
 サロン・ド・テ・アンジェリーナ モンブラン・オリジナルサイズ 788円
 460-0008 名古屋市中区栄3−6−1 ラシック4F

 9位
 マキシム・ド・パリ 苺のミルフィーユ 840円
 450-0002 名古屋市中村区名駅1−2−1 名鉄百貨店本店6F
 http://www.e-meitetsu.com/mds/main/cafe/cafelink/maxim/maxim.html

 6位
 資生堂パーラー ヴェロア 483円
 450-0002 名古屋市中村区名駅1−1−4 JRセントラルタワーズ12F(名古屋店)
 http://www.shiseido.co.jp/parlour/

 5位
 モロゾフ デンマーククリームチーズケーキ 263円
 460-8430 名古屋市中区栄3−16−1松坂屋名古屋本店本館B1F(松坂屋本店)他、名古屋市内全10店舗
 http://www.morozoff.co.jp/

 4位
 トップス チョコレートケーキ 1680円
 450-0002 名古屋市中村区名駅1−1−4 JR名古屋タカシマヤB1F他、名古屋市内全3店舗
 http://www.tops-saxon.co.jp/

 1位
 キルフェボン 季節のフルーツタルト 630円
 460-8430 名古屋市中区栄3−16−1 松坂屋名古屋本店南館1F
 http://www.quil-fait-bon.com/


 ・備考
 97位の「マ・メゾン」は星が丘等の「マ・メゾン」とは別会社。
 48位のジョトォはラビアージュと同じ経営会社(株式会社プレジィール)らしいのですが、同じケーキが食べられるかは不明です。
 価格は代表的だと思われるサイズのもの。
 データの抜けがある可能性が結構あります。見つけたら教えていただけると喜びます。

 以上のリストでは名古屋に店舗があるものだけを抜き出しました。取り寄せや代理販売を含めると、数はかなり増えるはずです。

――――――――――

 これを元にして、今回11位の「サロン・ド・テ・アンジェリーナ」に「モンブラン」を食べに行きました。ラシックの開店当初から気にはなっていましたが、ケーキを食べたい時は「ア・ラ・カンパーニュ」とか「ハーブス」とか松坂屋の「キルフェボン」に流れてしまい、なかなか機会がなかったのです。
 でも、11位がいい機会。ラシック4階に足を運んでみました。

 今回注文したのは、番組内で紹介された「オリジナルサイズ」ではなく、一回り小さい「デミサイズ」。

アンジェリーナ モンブラン・デミサイズ
 サロン・ド・テ・アンジェリーナのモンブラン・デミサイズ

 「デミ」なんていうからもっと小さいかと思っていましたが、案外普通の大きさじゃないでしょうか。これくらいの大きさで十分です。これをレギュラーサイズと言っても何の疑問も持ちません。

 フォークでモンブランを掬おうとすると、予想外の抵抗感があります。固さの抵抗感ではなく、ねっとりの抵抗感です。
 重厚な、密度の高いペーストを口に入れると、強い甘さが一気に広がります。でも嫌味のある、しつこい甘さではありません。上品で豪華な甘さなんです。たとえて言うならロイヤルウェディングのような甘さ。

 ふー、それにしても濃い。デミをデミだけ食べて、もう満腹感が出てきました。オリジナルサイズを食べていたらどうなっていたことでしょう。すっごく美味しいのですが、私は、ごくたまーに食べられればいいですわ。思い出したように。

 ショーケースに並んでいた「フランボワーズモンブラン」、美味しそうだったなぁ。メニューには載っていなかったのだけど。持ち帰りだけなのでしょうか。


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2005.08.11

使い方次第で美味くも不味くもなる。それを心に留める「調味料バトン」

 Musical batonとは逆向きにささのってぃから「調味料バトン」が回ってきました。
 私、調味料好きです。スーパーの調味料売り場で小瓶や小袋がずらりと並んでいるのを見るの好きです。飽きません。棚から取っては、それを戻し、取っては戻しを繰り返すこともしばしば。一つ一つ全部味わってみたい。ふりかけたい。調味したいです。

 調味料バトンの設問1は「次のメニューにどんな調味料をかけますか? 薬味は含みません」となっています。これを見て思ったのですが、調味料の定義とは何なのでしょう。

 『大辞林 第二版』(三省堂)は、
 「飲食物の味をととのえ、よい味にするための材料。塩・砂糖・醤油・酢など。」

 『大辞泉』(小学館)は、
 「調味に使う材料。砂糖・味噌・醤油・塩・酢など。」

と、書かれています。食べ物に味を変えるものが調味料なのです。それなら、調味料バトンで除かれている薬味も調味料になると思われます。
 調味料と薬味の差はどこにあるのでしょうか。私の主観ではこうなります。

 胡麻は? →薬味っぽい。
 生姜は? →すりおろすと薬味だけど、調味料としても使うし、そのまま食べられるから素材とも言える。
 わさびは? →わさび漬けがあるので、生姜と同じような扱いになりそうだけど、薬味っぽさがやや強いか。
 ねぎは? →薬味だ。

 よくわからん。どこに境目があるのか? ですが、わからんじゃすまされないので、こう定義しておきます。

 「食べ物に味を付けたり、変えたりするためのもの。他のものに加えるものなので、そのまま食べることはしない」

 単体で食べないものが調味料なのです。日本語の文法で言ったら、名詞や動詞などの自立語が「素材・薬味」、助詞・助動詞、つまり付属語に相当するものが「調味料」と判断しました。
 これに則って判断すると、醤油や胡椒は調味料で、ネギや生姜は薬味。こんなことを書くと、「わしは塩をつまみに酒を飲むぞ」とか「私は健康のために、毎日酢を飲んでいます」という声が沸きあがるかもしれませんが、聞こえないフリをします。

 では、私の調味料バトンに行きましょう。

【Q1】次のメニューにどんな調味料をかけますか? 薬味は含みません。
 ・目玉焼き
 醤油をかけることが多いです。あとはマヨネーズとソースがまれにかかります。
 黄身が半熟の目玉焼きをご飯の上に乗せて、お醤油をかけて食べるのが好き。

 ・納豆
 以前は醤油でしたが、最近は納豆のパックに同梱されているだしをかけることが大半です。あとは一緒についてくるからしも。飽きると醤油に戻ったり、めんつゆをかけたり。

 ・冷奴
 薬味を何種類か乗っけた後に、お醤油をかけます。これもたまにめんつゆを使用。

 ・餃子
 酢が少な目の酢醤油です。辛いのは苦手なのでラー油はいれません。ゆずポン酢とか、かぼすポン酢とか、昆布ポン酢とか付けるもの好きですわ。

 ・カレーライス
 初めはそのまま食べて、3分の1くらいになったらウスターソースをかけると味に変化をつけることができます。
 カレーを作る時点で、ソースとケチャップを入れたりもします。インスタントコーヒーをいれると味が良くなるんでしたっけ?

 ・ナポリタン
 あまり食べないです。家で作って味が薄かったときは、味塩コショウをちょっとふりかけます。胡椒感覚で振っていると、塩辛くなりすぎます。お気をつけ下さい。

 ・ピザ
 これもあまり食べないのです。他の方は何かけるのでしょう?十分味が付いていると思います。

 ・生キャベツ
 マヨネーズと醤油をミックスしたものです。マヨネーズだけだと絡みにくいですし、醤油だけだと辛みが強く出すぎです。
 生キャベツって、キャベツの千切りのことですよね。千切りは他の料理の付け合せで出てくることが多いので、主料理の味付けに使われるものを流用することがありますね。トンカツだとトンカツソースだし、アジフライだと醤油だけ。焼肉の時はそのタレにつけて食べるときがあります。

 ・トマト
 付けあわせかどうかでかわりますね。トマトのみの時はアジシオ。付け合せのときは他の料理に依存します。キャベツと同じような扱いです。

 ・サラダ
 「サラダ」って何のサラダなのかしらん? 単純にイメージされる野菜サラダとしましょう。お店で食べる時は最初からドレッシングがかかっている場合が多いのではないかしら。家で食べる時は、マヨネーズや、その時々で冷蔵庫から出てきたドレッシング。あっ、私が買うドレッシングはノンオイルばかりです。

 ・カキフライ
 タルタルソースが美味しいけど、家でつくるのは面倒です。だからマヨネーズ。それにお醤油をちょっぴり足します。

 ・メンチカツ
 難しいところですわ。醤油かウスターソースか。ほぼ半々かしら。

 ・コロッケ
 メンチカツと同じですが、ウスターソースが出る確率がやや高いかも。

 ・天ぷら
 何の天ぷらかかによりますわね。醤油だったり、天つゆだったり、塩だったり。大分名物の「とり天」は酢醤油です。

 ・とんかつ
 とんかつソースがあるときはそれを使います。無いとウスターソース。名古屋にいるので味噌だれも好きですよ。矢場とんの味噌だれは美味しい。

 ・ご飯(おかず無しの時)
 悲しい設問ですね。
 醤油です。かけすぎないように。血圧上がりますよ。熱いご飯の上にバターを乗せて醤油をかけるとおいしいですが、健康にとんでもなく悪影響がありそうな気がしますので、食べないようにしています。でも美味しいです。


【Q2】周囲に意外だと驚かれる、好きな組み合わせはありますか?
 なにかあるかなー? 驚かれているのに気付かないだけかもしれません。


【Q3】それが一般的なのだとは知っているが、苦手な組み合わせはありますか?
 唐辛子の入っているものが苦手です。うどん、そばに七味をかけるとか、スパゲティにタバスコをかけるとか、中華のラー油などです。


 ここで、Q4に移るのが本来の調味料バトンですが、設問を足します。調味料のことをもっと書きたいのです。

【Q3.5】人におすすめしたい、お気に入りの調味料はありますか?
 半生の中華だし「味覇(ウェイパァー)」です。顆粒の中華だしよりもはるかに深みのあるいい味になります。イメージキャラのおじさんの顔、どっかで見たことあるような気がするなぁ。
 中華の調味料では他に「花椒」、別名「チャイニーズペッパー」が最近のお気に入りです。「味覇」と「花椒」の組み合わせは簡単なのに強力です。

 「クレイジーソルト」も好き。相方に教えてもらってから、私の家でも常備するようになりました。ハーブ+塩になっていて、一振りするだけで複雑な味になります。手当たり次第振ってます。

 辛いの苦手だと書きましたが、唐辛子の香りがないと寂しいときがあります。そんな時は「チリパウダー」。辛みはほとんどないのですが、香りはスパイシー。辛み弱虫の味方です。

お気に入り調味料たち
 左から、花椒、味覇、チリパウダー、クレイジーソルト


【Q4】バトンをまわしたい5名は誰ですか?
 では、最近コメントをいただいた中で、調味料バトンの回答がまだ無くて、URLが分かる方々にお渡しいたします。ほとんどが茶碗の件でお世話になった方々になってしまいますが。
 バトンの性質上、回答がご無理でしたらスルーしてくださって全く構いません。

 ★香音★さん(おうちでeat!!)
 ブログのテーマが固定ですので回答が難しいと思います(それなのにあえてお渡しする私の性格の悪さをお許しください。最新コメントから順番にお渡ししているもので)。無理でしたら、すっぱりとストップしちゃってくださいませ。
 
 はぴたんさん(はっぴぃ!はぴたん日記)
 最近、お料理の話題の記事が多いですね。タイミングが良いかもしれないと思いつつ、バトンをお渡しします。

 来栖川知里さん(風の碧)
 お食事が辛い状況とのこと。お見舞い申し上げます。いま、このようなバトンをお渡しして申し訳ありません。ご快復された時にでもお答え頂ければと思っております。

 リムさん(Rim’s Page 〜武闘派経理マンの今日の注目☆〜)
 お休み中、失礼いたします。更新再開の時にでもお答えいただければと。
 リムさんでしたら、奇想天外な調味料名が出てくるかもと期待しております。

 弟さん(【シュミ2】)
 ご回答に加えて、何らかのコネタが登場してほしいですわ。炭酸水ネタみたいにいろいろ混ぜてみたりとか。味覚への挑戦を。

 では、2回目のバトンはこれまで。
 Musical Batonの記事で書いたように、いろんなバトンが回っているようなので、そのうち3回目があるかも。次は「バトンバトン」なんてものを希望します。「最後にもらったバトンは何ですか」とか、「回答の文字数が最も長かったバトンは何ですか」とかって設問があるの。

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2005.08.10

頑固な茶碗と小皿―湯&氷、吸盤、気長に叩くなどの作戦

 作戦行動三日目。そろそろ決着を着けなければなりません。記事のタイトルもやたらと長くなってきました。お寄せいただいた知恵袋の中身を、なだれのように実行していきましょう。なんとしても、この茶碗で白米を食べるんだ!

・湯攻め&氷攻め作戦〈改訂版〉

 初日に行った「湯攻め&氷攻め作戦」ですが、芳しい結果を得ることができませんでした。その報告をご覧になられたはぴたんさんが、ご自身の成功例をお知らせくださいました。

 「解決方法は、おわんの入る器(お鍋など)におわんが半分ほど漬かるぐらいのお湯を入れて、おわんをそっと入れます。
 そして、氷をおわんの重なったお皿にひとつかみほど入れて、2分ほど置くと、小さな音をたててはずれましたぁー!!
 下は暖かで、上はヒエヒエ、の状態が良いように思いましたぁ!!」

 前回、私が試した方法よりも、外側の茶碗と内側の小皿の温度差をもっと大きくするような手段となっていますね。しかも2分で解決です。これまでの苦労を吹き飛ばすかのようなあっさりさで解決できるのです。
 「下は暖かで、上はヒエヒエ」。なぞなぞみたいです。答えは「沸かし始めの五右衛門風呂」でしょう。

 気持ちよく謎も解けたところで、改訂版湯攻め&氷攻め作戦を実行します。

 バットにブツを置いて、

 沸騰した湯を注ぎます。小皿まで温まらないように、適量を心がけます。

 そして、氷をひとつかみっと。
 これで2分待てば、ぱかっと取れるのね。世話を焼かせる食器たちだったわ。

 …

 5分経ちましたよ。やはりあれだけやっても、取れなかっただけあって、しぶといわ。もう少し待ってみましょう。

 10分…、15分…、30分…。

 氷が解けてきた。茶碗まで冷えてきた。待ちすぎたみたいです。

 指で「ぎーっ」てやっても取れません。
 …熱利用はどうも上手くいかないみたいです。

・強力吸盤でぐいーっと作戦

 とうとうこれを使わなければならないのですね。来栖川知里さんに立てていただいた作戦です。

 「小皿もつるつるということなので、吸盤状のものを吸い付けて引っ張るというのはどうでしょうか?
 それを取っ掛かりに出来れば少しは弄りやすいんじゃないかと思うんですけど……。」

 そうなのです。小皿がつるつるなため、取っ掛かりが無くて作業が非常に困難を極めていたのです。吸盤という媒介があれば、小皿への攻めが強力になることは確実です。
 早速買いに行きましたわ。吸盤。

 頼もしい言葉が散りばめられているパッケージです。


 強力!

 「吸盤は真空式で強力吸盤」。最後の「吸盤」は要らない気がしますが、力強さは伝わってきます。もう、この吸盤さえあれば大丈夫。既に小皿が「すぱーん」と外れる映像が目の前に浮かんできました。

 小皿の中央に吸盤をペタリ。あとは「ぐいーっ」てひっぱれば、すぱーんと取れるというわけです。長かったなー、ここまでくるのは。
 1・2の3! ぐいーっ!

 もっと、ぐいーーーっ!

 指がうっ血しました。危険か? でもここでやめるわけにはいきません。「小皿がすぱーん」が目の前に見えているんですから。いっせーのーっ…ぐいーーーーーっ!!

 折れた…。プラスチックが耐えられませんでした。吸盤(1)の活躍は忘れません。すぐさま吸盤(2)に働いてもらいましょう。ぺたっ、ぐいーーーっ! …あっ!


 軽く出血。(画像の一部を加工しています)

 血が出た。しかも生命線の真上だ…。ひりひりします。吸盤はこれくらいにして、マキロンを探します。

・無心でとんとん作戦

 さて、止血が終わったところで、ここまでの作業中にコメントいただいたさとるんさんの作戦に移ることにしましょう。

 「お茶碗を傾けた状態で下側のふちを、テーブルなどの堅いところでにとんとんするのです。
 割れない程度の軽い力で、気長(←重要)にとんとんして下さい。
 小皿は急に外れると思いますので、タオルか何か敷いておいてくださいね。」

 さとるんさんは30分間とんとんとして、無傷で湯飲みとグラスを外したということです。ポイントは「気長」。私に若干欠けている要素ですが、茶碗と小皿のためです。耐え忍んでとんとんしてみます。

 タオルを敷いて、その横で裏返しにした茶碗の縁をとんとんと。これでいいのかな。
 それにしても30分かぁ。長いなぁ。とんとん。

 夜、茶碗を机に打ち付けている姿。水木しげる先生がご覧になったら、即座に妖怪入りする可能性があります。…なんだか、寂しくなってきた。とんとん。

 より固いところが良いという判断が下されましたので、パイプベッドのフレームに打ち付けることにしました。音が変わります。かちかち。

 楽をしたくなったので、すりこぎで当該部分を叩くことにしました。音が変わります。こつこつ。

 …一時間叩いていますが、外れません。どうしようかなー。…あっ!

 隙間ができているっ。

 この隙間をどうにかしたい。何か細いものをっ!

 ゼムクリップ! ダメだ、入らない。
 画鋲! ダメだ、入らない。
 しおり! ダメだ、千切れた。

 薄くて、ちぎれないものを、早く手にしたいっ。 …それなら、これはどうだっ!

 単語帳の赤いシート。薄くて隙間に入る。それに千切れない。
 隙間に差し入れて、引っ張るっ!

 かぱっ。

 取れた…。
 
 ………取れましたよーっ、皆様!やっと取れましたよーっ!

 どちらも無事です。これで、ようやく白米を盛ることができます。

 この成功は、皆様のご協力のおかげです。皆様のアドバイスや励ましが無ければ、とっくに諦めて新しいものを買っていたでしょう。本当に、本当にありがとうございましたっ。

・食器はまり事態に遭遇された方に 〜まとめ

 今回の私の食器はまり事態は、
 「長時間、当該物に軽い衝撃を与え続ける。隙間ができたら、プラスチック製の薄いシートを差し込み、引き剥がす」
という方法で解決できました。
 しかし、お寄せいただいたコメントの数々から、食器はまり事態には多くのパターンがあり、最終的に私が取った方法は最善のものではなく、それぞれの場合に応じた解決策を見極めることが重要だと分かりました。
 今後、食器はまり事態に遭遇されることがありましたら、食器の状況をよく把握された上で、それに見合った作戦を実行してみてください。

 さて、さんざん手を焼かせた食器たちですが、いざ外れてみると、作戦中に抱いていた憎らしさは、すっきりと消えてしまいました。闘いの後のライバルに対しての気分です。たぶん。

 彼らの存在を認めた私は、それぞれに銘をつけてあげることにしました。

 茶碗は最後の決定打となったこれ。

 小皿は破壊の危機を免れたことを忘れないために。


 8月12日追記
 お米を買ってきました。「微振動」と「バールのようなもの」の復帰後初仕事です。

白米とのりを抱く二者
 久しぶりだな、白米

 いただけます。


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2005.08.09

頑固な茶碗と小皿―ぬめり利用作戦

 次なる作戦は、最も代表的で、最も効果がありそうな「ぬめり利用作戦」です。
 名が実を端的に表しております。ぬめるものを小皿と茶碗の合致部分に付け、ぬめらせて取るというものです。

 では、ぬめらせていきましょう。

・洗剤でぬめらせる。

 まずは、★香音★ さんのコメントから。

 「私もふと思いついたのは、みんたさんと同じく「洗剤を付けてみる」方法です。
よく指輪がハズれなくなって焦った時とかに、洗面所ダッシュして石鹸付けると、するりんっ★と取れるので…。」

 指輪の外れない時は、この方法が効果的みたいですね。うん、聞いたことあります。指輪のように「するりんっ」と取っちゃいましょう。


 たのむぞ!ジョイ君!

 洗剤は「ジョイ(緑茶成分入り)」です。ボトルは詰め替え、詰め替えでかれこれ5年以上使っています。当初は普通の「ジョイ」でしたが、「緑茶成分入り」が発売されてからはこちらを愛用しております。香りが良いから。

 お茶の香りを立てながら、緑の洗剤をたらりたらりと。特に茶碗と小皿の勢力がぶつかり合っている最前線には念入りに。


 ぬりぬり。

 …うーむ。ぬめってはいるものの、動く気配は無いですわ。
 原液をそのまま塗りつけてもダメなのかなー。少々、水を加えてバブル状にしてみましょう。
 よしっ、泡が最前線に変化をもたらしているような気がするぞ!「するりんっ」といくか?!

 ぐゎーっ! 取れないー!もどかしいーっ!…ダメでした。バブルははじけました。

 …

 気を取り直して、別の「洗剤ぬめり作戦」に移りましょう。次はみんたさんのコメントから。

 「洗剤をつけてぬるま湯の入った洗い桶の中でお皿をゆすっていたのです。楊枝で境目を突っついたり。」

 皿詰まり経験者の貴重なご意見です。「ぬるま湯」「洗剤」「洗い桶」「楊枝」と具体的なワードが並んでいます。
 よし、今度こそ大丈夫! 茶碗よ、小皿よ。あなたたちの強情もここまでよ。

 ぬるま湯は摂氏40度のものを用意します。いい湯加減です。ぬるま湯につかりきって気が緩んだところで、抜き取ってやるから。これは「北風と太陽作戦」と呼んでもいいかもしれないわね。

 ほら、つかるがいい。いい湯加減だろう。

 ほら、入浴剤だ。これで気が緩むがいい。

 まずは、手で抜き取ってみます。

 …ダメですね。これは予想していました。でも今度の作戦では強力な武器があるのですよ。ほれ。


 かつてこれほど心強い爪楊枝があっただろうか

 これで、つつき出してしまいましょう。

 それっ、ちくちくちくちくっと。

 爪楊枝の先が割れました…。
 くわーっ! だめだったかーっ! かなり有力な作戦かと思ったのにっ! 茶碗と小皿に温泉気分を味わわせるだけに終わってしまいました。茶碗&小皿がすこし憎いです。

 「皿が梨地だったので摩擦があるかわりに隙間もあって、なんとか外れました。
 この品はむずかしそうかな…」

 材質が違ってます。ざらざらの梨地ならよかったのに。初めに梨地の茶碗を買っておけば良かったのに…。後の祭り極まりない後悔です。

・油でぬめらせる。

 一旦、洗剤を離れて、別の材料でぬめらせます。ぬめりの代表格「油」です。mikaさんのコメントを。

 「私の提案は、ずばり「油」です。
サラダ油をお茶碗と小皿の隙間にたらしてみてはどうでしょう。
ヌルっと取れるような気がしないでもない・・・。」

 確かに私も気がしないでもありません。あれだけヌルッとしている油ですもの。茶碗と小皿の緊張を和らげてくれることでしょう。


 エセ健康志向で生活しています。

 コレステロールはゼロですが、その分天然ビタミンEがたっぷりです。きっとこのたっぷりの天然ビタミンEがいい効果をもたらしてくれることでしょう。
 さあ、行け! 天然ビタミンE! いや、日清べに花油! 油族として、ぬめりの王者の風格を見せつけるんだ!


 ぬりぬりぬりぬり。

 今日も暑かった。陽の光もきつかった。サンオイル塗ってるみたい。さっきから茶碗と小皿にバカンス気分をもたらしているばかりのような気がしてきました。

 油をぬりたくりましたが、依然として取れません。でも、油を見限ったわけではありません。なんといってもぬめりの王者ですもの。次はこちらの方においでいただきました。


 和食、中華に大活躍

 味の素からやってきたホワイトナイト、「ごま油好きのごま油」! 名前からして「キングオブキングス」みたいではないですか。

 褐色の王者、頼みましたよ。

 なんて、香りがよいのでしょう! おいしそうです。胃袋が刺激されました。そうそう、お皿は取れませんでしたわ。こうばしさがあたりに満ちただけです。
 おいしそうなので、これも足してみます。


 容器はキッコーマンだけど、中身はイチビキ

 「油」っていう字が付くから、すこしは効果があるかもしれません。油界の異端児としての活躍を期待しましょう。

 …醤油を足したところで、上手くいくわけがありません。こうばしさにやられて、どうかしてました。


 ご飯を3杯は食べられそうな香りを放つ。

 結局、おいしそうな茶碗皿のできあがりです。食べられるものなら食べてしまいたい。 ちなみにレシピは、

 1.皿を茶碗に入れ、取れなくする。
 2.ごま油(小さじ1)を入れ、ぬめらせる。
 3.醤油(小さじ1)を入れ、さらにぬめらせる。

です。

 いい香りでおなかが空いてきたので、今日はここまでにしておきます。

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2005.08.07

頑固な茶碗と小皿―湯攻め&氷攻め作戦

 私の懇願に早速お答えいただきました。まことにありがとうございます。

・氷とお湯のハーモニー

 まずは、coccoさんのジャムふた応用作戦です。

 「ジャムの瓶のふたを開ける方法を参考にして温める&冷やすという方法はどうでしょうか。
外側の器を湯煎で温めつつ、内側の小皿を氷で冷やすというのを考えてみました」

というのを試みてみます。

 鍋に湯を沸かして、

 茶碗を浮かべて湯煎します。

 茶碗が沸騰まみれになったところで取り出し、内側の小皿の上に氷を乗せてっと。

 小皿が冷えた頃合に、ひっぺがす!


 …いろんな角度で小皿に働きかけをしたのですが、びくともしません。念のためにもう一度、同じ手順をやってみましたがダメでした。

 では、次にリムさんの、

 「お湯につけたり、冷凍したりしてたらそのうち外れるような気がしますね。
 密閉されている空間の空気が膨張して・・・なんたらかんたらとw」

 幾多のチャレンジを成し遂げたリムさんらしい大胆かつ豪快な作戦です。「そのうち」とか「なんたらかんたら」のところが。
 とにかく加熱→冷却→加熱→冷却…を繰り返せばよいのでしょう。先ほどのジャムふた作戦の流れから一気に突入します。

 こんどは鍋の中にどっぷりと茶碗を漬けてしまってから、


 煮る!


 出す!


 熱い!


 冷凍庫!(本当は熱いものを入れてはいけないのだが)

 出す!


 はがす!


 煮る!


 出す!


 はがす!


 冷凍庫!


 はがす!


 煮る!


 はがす!


 冷凍!


 はがす!


 煮る!

 …

 先が見えません…。これだけの苦行を与えても、茶碗+小皿はきょとんとしてます。なんの変化も見えません。

 たぶん、どちらもほぼ同じ材質のため、膨張率もあまり変わらないのでしょう。ジャムのふたに比べて隙間ができにくいのだと思います。
 coccoさん、リムさん、申し訳ないです。力が及ばなかったです。

 今日のところは、ここまでにしておきます。暑いし熱いです。

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茶碗にはまって、さぁ大変だ!

 まずはこちらをご覧下さい。

茶碗と小皿

 茶碗です。そして小皿です。これが、

落ちない

 落ちないんです。

取れない

 いや、取れなくなったのです。

 昨日、食器を洗っている際にこうなりました。すすぎの途中で、お茶碗の中に小皿が入ってそれっきりです。
 前々から、「この小皿、茶碗にジャストフィットするサイズだなー」と思っていたのですが、ジャストすぎるほどのサイズであることが判明しました。初めは「あらあら入っちゃったよ」くらいの軽い気持ちだったのですが、徐々に事態の深刻さを認識するようになりました。

 どうにもならないのですよ。

 押そうが、振ろうが、底を叩こうが、出てきません。隙間に細いものを差し込めばどうにかなるんじゃないかと思われるかもしれませんが、隙間が皆無です。職人芸みたい。

 私の手には負えません。

 ですので、こちらをご覧になられている皆様のお知恵を拝借することにしました。こうやったら取れるんじゃないかしら、という案がありましたらコメントをいただけないでしょうか。
 ただし、

 1.手軽に試せる。
  特殊な器具や技術が必要でない。「ぽたぽた焼き」の小袋に書いているくらいの小技で。

 2.お金がかからない。
  茶碗+小皿の値段を超えたら本末転倒です。たぶん2つで1000円もしなかったはず。「ぽたぽた焼き」の小袋に書いているくらいの小技で。

 3.無傷で。
  どちらも犠牲にすることなく取り出したいです。「バールのようなもので破壊する」などは不可とさせていただきます。

破壊は不可
 バールのようなもの(これはモンキーレンチ)

 4.新しいものを買えというのも無し。
  それはとっくに考えました。

 以上を条件に挙げておきます。要は「ぽたぽた焼き」の小袋テイストの知恵が適当というわけです。

 お寄せいただいた案は、可能な限り試してみるつもりです。「これならとれるかもしれないなー」くらいので構いません。実際にご意見を参考にして試したことは、取り出しが成功するか、もしくはあきらめが付くまで、結果を随時ご報告いたします。

 それではよろしくお願い致します。

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2005.08.03

今日の「山」登りは「おしるこスパ」&「グロセージャジュース」

 初めてです。初めて「山」登りで屈辱感を味わいました。「山」に敗れたのです。登頂がならなかったのです。しかも甘口で!
 我ながら信じられないません。言い訳ではありませんが、理由はあるのです。負け惜しみだとは分かっております。少しの間、敗者の遠吠えにお付き合いくださいませ。

 そもそも、前回の山登りと同じく、今日の登山もふとした思い付きでした。朝は気だるくてごはんを食べておりませんでした。お昼もその気だるさが続いていて、依然として何も口にしておりません。
 昼過ぎにおでかけしなければならず、胃が空のまま自転車に飛び乗りました。しばらくチャリこぎをしていると、ようやく空腹感が訪れました。たいそう強烈なものです。

 何か食べよう。強烈な空腹を満たすには「山」しかありません。ここまでの考えはよかったのです(この思考の展開は他の方にはおすすめできませんが)。この時、脳の糖分が欠如していからでしょう。正確な判断ができず、こんなことを思ってしまったのです。

 「こんなにおなかが空いているのだ。『おしるこスパ』を食べるのは今日を置いて他に無い!」

 「おしるこスパ」の中身は知っています。土鍋に張られたしるこの中に、スパと餅3つと、あんこ玉が入っているはずです。出てきたものも、

おしるこスパ
 泡立つ「おしるこスパ」

 事前の知識どおりのものでした。昼ごはん代わりに食べるものではありません。でもこのときは判断力が欠如していたのです。その影響はしばらく続きます。

 うわー。ぐつぐつってなってる。
 昼下がり。外の気温はどれくらいなんでしょう。ぐつぐつとは相容れない気温のはずです。

おしるこスパ内容物
 穀物三所攻め

 「おしるこスパ」攻略に最も適さない状況では、戦術が大変重要になってきます。特にこのような味に変化を付けられない時はなおさらです。どのように食べ進めるべきか。
 

・第一の失敗原因 … 戦術を間違えた。


 私は「おしるこスパ」の布陣を見て、「スパはつるつるっと行けるから、まずは餅とあんこをどうにかしなければ」と考えたのです。したがって戦術は、

 「あんこを平らげ、餅を平らげる。後にスパを平らげる」

という単純ありながら巧妙なものが練り上げられたのでした。

 上記の戦術に基づき、一気に攻め立てます。
 あんこ玉は3口、3つの餅は立て続けに噛み散らします。のどにつまらないようにということだけに気をつけました。マウンテンでぶったおれる人はいたかもしれませんが、餅をのどに詰まらせた人はいないでしょうから。そんな初栄誉はいりません。

 5分ほどで、土鍋はこのような状態に。

5分経過時点
 スパとしるこだけに

 あとは、スパをつるつるぱくぱく食べるだけです。楽勝じゃないですか。もっと早くに食べていればよかったわー。

 なんて思っていたのはこの時まで。

 …5分後。

 ぴたりと箸がとまりました。おかしい、こんなはずではなかったのに。何が悪かったのか(今でしたら、あんこ玉と餅を一気に食べたので血糖値が跳ね上がり、満腹中枢が刺激されたのだろうなというのは想像がつきます)。
 

・第二の失敗原因 … 麺が変な味


 でも、それだけじゃない何かがあるのですよ。「私のおしるこスパ」には。おしるこじゃない味がするんです。特に麺が。甘みとはかけ離れた風味が舌を刺激するのです。

 この味、なんだろう?なんだろう?なんだろう…。

 味の記憶を辿りつつ食べ進めていたのですが、解答が得られません。

 味に対する違和感と、猛烈に襲い掛かる満腹感に苛まれて…。

登頂失敗!
 しるこが残った

 結局、ここまでしか登れませんでした。中の具はどうにか片付けたものの、しるこは大量に残すこととなりました。登頂失敗です。初の失敗は「おしるこスパ」でした。

 失敗しました、で終わるのを避けるために、他の物の紹介を最後に挟んでおきます。「おしるこスパ」の口直しの意味もあるのですが。

 重食はとてもじゃないけど食べられないので、お飲み物を注文しましょう。もちろん罪滅ぼしのために得体の知れないものを頼みます。

グロセージャジュース
 赤い!(前も書いたような気がする)

 「グロセージャジュース」ですよ。赤いですよ。グロセージャはスグリのことらしいのですが、自然の風合いはいたって薄いです。飲んでみるとその感覚は増幅します。カキ氷のシロップを薄めたようなねっとりとした甘みに、わずかーな酸味。プラスアルファとして化学をひと振りした味でした。こんな味でも「おしるこスパ」を食べた後には口直しになったのです。「おしるこスパ」怖いよぅ。

 数口飲んで、ほっと一息ついて、よーくグラスを見てみると、

グロセージャジュースの底
 沈殿物

 黒いつぶつぶが沈んでいました。何コレ。味は化学なのに、ビジュアルでは自然の賜物ぶりを見せつけようとしているのでしょうか。

 今回の登山は、「おしるこスパ」にしても「グロセージャジュース」にしても大失敗でした。やはり思いつきで登山をしてはなりませんわ。

 それにしても、麺のあの変な味はなんだったのだろう?と自転車に乗りながら考えていると、一つの味の記憶と結びつきました。

 めんたいこ

 ぷちぷち魚卵のあの味が麺に付いていたのです。甘いあんこに合うはずがないあの味が。
 何故、めんたいこの味が「おしるこスパ」に加えられていたんだろう?

 そういえば、向かいの席の人が「メンタイコスパ」を食べていましたわ。…想像が一点に収束してきました。そういう解釈でよいのかしら?

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