今日の「山」登りは「チキテリピラフ」
先週末の登山会から一週間も経っていないのに、また「山」に登ってしまいました。今日は登る気は無かったのに…。お昼は美味しいものを食べに行ったのに…。台無し。
それもこれも、名古屋のキツイ暑さが悪いのですよ。こんな選択をするなんて脳が煮えたとしか思えません。流れ出る汗は、脳から出た水分のはずです。
まだ空に明るさが残る夕刻。自転車で坂を上り下り。汗ばむ肌。煮える脳。どうかしてます。
気がついたら狭いテーブルを前に座る私。何やってんのよ。
暑いなぁ…。今日はドリンクかフロートで済ませて、家に帰ってそうめんでも食べることにしましょう。
「チキテリピラフ、お願いします」
わざわざレジ前まで行って注文を告げる私。思考と行動の乖離。何やってんのよ。
何故「チキテリピラフ」にしたのでしょうか。分かりません。夏の暑さのせいです。あっ! なんとなく、カミュの『異邦人』っぽい。文学だ。…いや、ここはマウンテンだったわ。何勘違いしているんだ、私。
「チキテリピラフ」って名前から、どのようなものが想像されるでしょうか? そうです。鶏の照り焼きが乗っているピラフです。
でも、ここは「山」。そんなストレートなやり方で来るはずがありませんね。
チキテリピラフ。いつもどおり盛りがアヴァンギャルド
そのままでした。
炒めご飯の上に、鶏のむね肉と玉ねぎ、しめじが甘辛い照り焼きのたれを伴って乗っかっています。普通っぽい。まっ、いいですよ、今日は。ネタ狙いで来たわけではないですもの。
ピラフ部分はやけに白っぽいです。どんな味付けになっているのかしら?
うん、白い御飯の味だ。
つまりは、味付けがされていないということですね。やっぱり極端だなぁ。
ご飯は、グリーンピース、コーン、にんじんのミックスベジタブルと玉ねぎのみじん切りが混ざっています。ご飯に野菜だけ入れて炒めたのね。
それに対して、上にかかっている照り焼きのたれは濃いです。しょうゆはそれほどではないにしても、甘さがかなり強烈。そして、化学調味料の感覚。ささのってぃが表現した「舌が麻痺する」というあの感覚です。
濃いたれと、無味の御飯。これは言わば、絶妙の組み合わせ。混ぜて食べろという注意書きが米から浮かび上がって来るようです。
混ぜて食べれば、なんということもありません。無難というより普通メニュー。海苔の風味が単調さをいくらかは消してくれますし、福神漬けで味を変えることもできます。
あっ…。
食材は無駄にしない
玉ねぎの根っこのところが入ってた。
でも、これはローズスパでも経験したこと。驚くに値しないというより、玉ねぎが入っているメニュー全てに共通することなのかもしれません。
サービスだと思ってこの塊を食べましょう。…しゃりしゃりって音がするし、舌がひりひりする。半生、いや4分の3生でしたわ。これが山流のサービスなのだと、信じ込むことにします。暑いから。
淡々と食べているうちに、額に、腕に、背中に汗がにじんできます。何故でしょう?辛いわけではないのに。体が何かの信号を発しているのでしょうか? そうなのかもしれませんが、余計な事は考えたくありません。暑いから。
地味に登頂成功しました。本当に淡々と。
今日はフロートは無しです。もう早く家に帰りたい。食べ終わってからも、何故今日登山をしたのか分からずじまい。
疑問に苛まれつつ、山を下りると、夕暮れの微風が汗ばんだ肌を撫でていきました。
…涼しい。
そうか! この心地よさを感じるためだったのだ! これが都会のやすらぎなのだ!
…ということにでもしておきましょうか。
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コメント
>かよちゃん
このブログをご覧いただいた方なら、私の「美味しいもの」が糖分至上主義に基づいたものだと思われても仕方がないかなーと思うております。「ドーナツ10個」「普通のと、きなこと、青海苔のおはぎをそれぞれ3つずつ」のお昼ごはんもいけるとは思いますが。夜は食べれないでしょうねー。
以前、ケーキ10個の後、山で「味噌煮込みスパ」を食べたことがあります。我ながら異常感が漂っているなーと思いますわ。↓
http://septieme-ciel.air-nifty.com/nikubanare/2005/03/post_10.html
「文化洋食店」のハンバーグも楽しみですが、系列店の「文化和食店」も美味しそうです。入り口はちょっと入りにくい雰囲気でしたが…。
投稿: 桜濱 | 2005.07.24 01:28
ご回答ありがとうございます。なんだかほっとしました・・・。「ドーナツ10個食べました」とか、「お昼はおはぎでした」等の答えが返ってきたらどうしよう、と一瞬考えてしまいました。(別にそれでもいいんだけどね・・・)
文化洋食店を調べてみましたが、おいしそうなお店ですね。ハンバーグの画像をみつけましたが、これは見たら食べたくなりますね・・・。
山のおつな楽しみもチャレンジしてみたいですが、桜濱さんのレポートも楽しみにしています。
ではまた。
投稿: かよちゃん | 2005.07.24 01:05
>かよちゃん
気がついたら登っていました。脳におかしな刷り込みがなされているようです。
「テリチキピラフ」はかなりまともなメニューといえるでしょう。油はきついですが。最後は御飯が油でてかてかに輝いていました。
甘口や極辛やなべスパなどの「山メニュー」をあらかた経験したら、次は山の美味しいメニュー探しがおつな楽しみだと思っております。
「お昼の美味しいもの」は本当に美味しいものですよ(変な日本語になっています)。池下の「文化洋食店」(http://gourmet.yahoo.co.jp/gourmet/restaurant/Tokai/Aichi/guide/0205/M0023000401.html)でいただきました。池下駅からしばらく歩かねばなりませんが、食べて大満足です!
ランチには3種類のパンが付きますが、別々の味わいが楽しめるようになっています。
限定50食のおさかなのランチを注文したのですが、おとなりさんのもとにやってきた「ハンバーグ」が美味しそうで…。次はハンバーグだと心に強く思ったわけでした。
投稿: 桜濱 | 2005.07.23 00:44
また「山」に行かれたんですねー。普通っぽいものを注文してもすごいものが出てくる、ということが良く分かりました。私も普通のもので挑戦してみようかな・・・。
それはともかく、桜濱さんが「お昼は美味しいものを食べた」の「美味しいもの」が気になりました・・・。
投稿: かよちゃん | 2005.07.22 19:19