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2005.07.27

「生八つ橋」の本質とは何か?

 相方がおみやげでこれを買ってきてくれました。

白桃生八つ橋
 白桃生八つ橋

 包装紙の下に描かれている白桃が「生ものです」らしさを出していますね。

 美味しそうだ。早速食べなければならないわ。開封、開封。

 …どうしておみやげ物のお菓子の包装は開けにくいのでしょう? 糊がきつくて、いつもビリビリになってしまいます。この開けにくさによって、中のお菓子への求心力が高まるようでもあります。反対に開けるのがイヤになってくるような気もまたします。
 納豆についてくるだし醤油の「どこからでも開けられます」くらいの開けやすさを要求したいものです。

ビリビリに

 いつもどおり、中身の紹介までにやや時間がかかりました。これが「白桃八つ橋」の本体です。

半分にカットした図

 穀物色の餅の平らな餅に、同系色の餡がはさまっています。形は通常の「生八つ橋」の踏襲したものとなっています。表面の餅にはきな粉がまぶされているのも、また普通の「生八つ橋」と同じ。表面の朱色の粒は、包装紙に書かれていた注意書きによると桃の果肉らしいです。

 それでは、いただきましょう。さらに二つに折りたたんで食べるのが私の癖です。

 初めは甘いきな粉の味、くちくちと薄い餅を噛んでいくと、さらりとした餡が混ざり合います。この餡はよくある果物餡と同じ感触です。「白桃らしさが無いなー」と思っていたら、飲み込む際になって鼻腔にさっと桃の香りが抜けました。白桃らしさわずかです。
 美味しいですし、口当たりは「生八つ橋」なのですが、なんだか違うわ…。うーむ…。

 あっ、肉桂がないわよ!

 ビリビリに破れた内容物の欄で確認します。うん、やっぱり入っておりません。だから物足りなかったのか。
 いつもは「生八つ橋」があると、加速度が付いて食べ進めるのですが、これはそうはなりません。相方も「一個食べれば十分」と。
 「白桃生八つ橋」で肉桂を除いたのは、中の餡の風味がかき消されないようにするためでしょう。強い肉桂とほのかに香る白桃では、勝敗は明らかです。

 試しに、家にあった「S&B シナモン」を適宜ふりかけて食べてみました。

S&Bのシナモン

 あらー、いつも食べる「生八つ橋」に近い味になったわー。
 でも、白桃の香りは完全にかき消されました。

 この変わり生八つ橋を食べて分かったのは、きな粉+肉桂+つぶあんの味の組み合わせが、奇跡的にすばらしいものであったということです。階層化した甘みと芳醇な香りを強く放ち、うすい餅がそれをまとめあげる。この全てが備わっているもの、それこそ「生八つ橋」なのだ!という至極当然のことを改めて知ったわけでございます。

 ちなみに、普通の「八つ橋」(固いの)は、食べていても加速度がつくことはありません。固いからでしょう。

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2005.07.22

1周年を呑気にスルー

 このブログももうすぐ1年だわ、と思っていたのが今月の初めでした。
 気がついたらファーストアニバーサリーが過ぎてました。おとといでした。何か記念でやってみようと思っていたのに…。うっかりにも程がある。

 それにしても、ここまで続くとは思いませんでしたわ。これも訪れて下さった約20000人の方々、コネタ道場とその門下生の皆様、ミスタードーナツ東ハト、喫茶マウンテンのおかげでございます。
 記事数も20日の時点で115本。ほぼ3日に1本のペースで書いていました。当初は1週間で1本書ければ上出来だと思っておりましたのに。意外です。

 さて、次の一年はどうなるかしらん。
 楽しめて、少しお役に立てることが書ければよいなと思っていますので、今後ともお引き立てのほど、よろしくお願いいたします。

 手元に適切な材料があれば、記念ネタがお出しできるのですが、もう少し寝かせておきたいものしかなくて…。
 没ネタでお茶を濁しておきます。

驢馬屋
 ロバが毛皮や皮革を得意としている…

 一味違った素材を特技として提示して、顧客獲得を狙っているようです。でも「ロバ」。のんびりいきましょう。

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今日の「山」登りは「チキテリピラフ」

 先週末の登山会から一週間も経っていないのに、また「山」に登ってしまいました。今日は登る気は無かったのに…。お昼は美味しいものを食べに行ったのに…。台無し。
 それもこれも、名古屋のキツイ暑さが悪いのですよ。こんな選択をするなんて脳が煮えたとしか思えません。流れ出る汗は、脳から出た水分のはずです。

 まだ空に明るさが残る夕刻。自転車で坂を上り下り。汗ばむ肌。煮える脳。どうかしてます。

 気がついたら狭いテーブルを前に座る私。何やってんのよ。
 暑いなぁ…。今日はドリンクかフロートで済ませて、家に帰ってそうめんでも食べることにしましょう。

 「チキテリピラフ、お願いします」

 わざわざレジ前まで行って注文を告げる私。思考と行動の乖離。何やってんのよ。

 何故「チキテリピラフ」にしたのでしょうか。分かりません。夏の暑さのせいです。あっ! なんとなく、カミュの『異邦人』っぽい。文学だ。…いや、ここはマウンテンだったわ。何勘違いしているんだ、私。

 「チキテリピラフ」って名前から、どのようなものが想像されるでしょうか? そうです。鶏の照り焼きが乗っているピラフです。
 でも、ここは「山」。そんなストレートなやり方で来るはずがありませんね。

チキテリピラフ
 チキテリピラフ。いつもどおり盛りがアヴァンギャルド

 そのままでした。
 炒めご飯の上に、鶏のむね肉と玉ねぎ、しめじが甘辛い照り焼きのたれを伴って乗っかっています。普通っぽい。まっ、いいですよ、今日は。ネタ狙いで来たわけではないですもの。

 ピラフ部分はやけに白っぽいです。どんな味付けになっているのかしら?

 うん、白い御飯の味だ。

 つまりは、味付けがされていないということですね。やっぱり極端だなぁ。

 ご飯は、グリーンピース、コーン、にんじんのミックスベジタブルと玉ねぎのみじん切りが混ざっています。ご飯に野菜だけ入れて炒めたのね。
 それに対して、上にかかっている照り焼きのたれは濃いです。しょうゆはそれほどではないにしても、甘さがかなり強烈。そして、化学調味料の感覚。ささのってぃが表現した「舌が麻痺する」というあの感覚です。
 濃いたれと、無味の御飯。これは言わば、絶妙の組み合わせ。混ぜて食べろという注意書きが米から浮かび上がって来るようです。
 混ぜて食べれば、なんということもありません。無難というより普通メニュー。海苔の風味が単調さをいくらかは消してくれますし、福神漬けで味を変えることもできます。

 あっ…。

玉ねぎの結束
 食材は無駄にしない

 玉ねぎの根っこのところが入ってた。
 でも、これはローズスパでも経験したこと。驚くに値しないというより、玉ねぎが入っているメニュー全てに共通することなのかもしれません。
 サービスだと思ってこの塊を食べましょう。…しゃりしゃりって音がするし、舌がひりひりする。半生、いや4分の3生でしたわ。これが山流のサービスなのだと、信じ込むことにします。暑いから。

 淡々と食べているうちに、額に、腕に、背中に汗がにじんできます。何故でしょう?辛いわけではないのに。体が何かの信号を発しているのでしょうか? そうなのかもしれませんが、余計な事は考えたくありません。暑いから。

 地味に登頂成功しました。本当に淡々と。
 今日はフロートは無しです。もう早く家に帰りたい。食べ終わってからも、何故今日登山をしたのか分からずじまい。

 疑問に苛まれつつ、山を下りると、夕暮れの微風が汗ばんだ肌を撫でていきました。

 …涼しい。

 そうか! この心地よさを感じるためだったのだ! これが都会のやすらぎなのだ!
 …ということにでもしておきましょうか。

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2005.07.21

食いしんぼうのパイで、おなかいっぱいになるかしら?

 ミスタードーナツで新しく発売されたグルメパイの感想です。…新しく発売されたっていつのことなの?という疑問をもたれる方、いらっしゃることでしょう。
 えーと…、6月6日でした。1ヶ月半前です。すでに新発売といえる期限を越えていますわね。最近こんなふうに書くことが多いのは自覚しています。

 いかんです。

 ミスドファンとして肩身を狭くしているのでご容赦ください。まだ、フレーキーパイも、アイスクリームもゼリー&プリンもカリーパンも書いていません。油断してたらノルマが溜まっていました。夏休みの宿題もためていたなー。

 まずは、できることからはじめましょう。今回はグルメパイ。何故グルメパイなのか。メモが見つかったからです。書いておいてそのままになっていたもの。さっさと記事にしてしまえばよかったのに。ラター・フェスティバル。いや後の祭り。

 本題に行きましょう。
 6月のパイ・マフィン一新では、グルメパイには「あらびきフランクパイ」と「チキンからあげパイ」が仲間入りしました。どちらも肉と脂で攻めています。小腹が空いた時よりも、大腹が空いた時に食べるのに適していると思われます。

あらびきフランクパイ&チキンからあげパイ
 豚と鶏の強力タッグになるはずが…

 「あらびきフランクパイ」はパイ生地にフランクフルトソーセージが巻き込まれ、マヨネーズ(マヨネーズではなく、チーズクリームでした 7月23日修正)とピザソースがフランクの側に寄り添い、味をサポートをしています。
 メインのフランクフルトは、噛むと皮がパチパチとはじけ歯が喜ぶ食感。ソーセージはこの皮が食感が眼目です。この点はミスドさんもよくご存知でいらっしゃいますわね。
 ただ、そのほかの部分がやや難ありです。ピザソースとマヨネーズチーズクリームのバランスがあっていないようでした。ピザソースはやや少なめで味があまり感じられないのに対して、マヨネーズチーズクリームはこってりと多めになっています。ソーセージに脂が多く含まれているので、マヨネーズチーズクリームは少なめでもよかったのではないでしょうか。
 また、ソーセージの中身、肉の部分なのですが、やや旨味が足りないと感じました。塩分が少々強めで、肉の味が消えてしまっているようです。

 パイ生地はどうでしょう。外側はパリパリなのですが、中はパン生地のようです。ふわりとした食感です。これは好みによるのでしょうが、私は中までパリパリの方がパイらしいと思うのです。
 いろいろ試作した結果、ソーセージにはこちらの生地の方が合ったのかもしれません。

 「チキンからあげパイ」の生地も「あらびきフランクパイ」と同じでした。外側はパリパリで好きなのですが、内側はちょっと合いませんでした。
 からあげにつけられたソースは、「あらびきフランクパイ」にも使われていたピザソースです。酸味とスパイスが感じられますが、辛くは無いので、辛いのが苦手な方でも安心して食べられます。が、からあげにこのソースがあっているとも思えませんでした。もっと和風のソースが良かったのでは?パイに合うかどうかわかりません。

 からあげの眼目といえば、外はからりと揚がっていて、中はしっとりと肉汁がしたたることでしょう。この「チキンからあげパイ」のからあげは…!

 反対だった…。

 外がわはじっとりとしていて、内はぱさついています。肉の繊維が潰れてしまっているのか、やわらかいというよりコシが無い。マックのチキンナゲットの食感に近いと感じましたが、チキンナゲットの方がまだ、からりとなっていて食べる楽しみがあります。

 あー…、今回はちょっと口が悪いですわ。関係各所の皆様、申し訳ないです。

 どちらのパイも脂が強めなので、お腹にはたまりますよ。でも、続けて食べるのはちょっと控えたいかな。
 あえて、どちらかをおすすめするとすれば、「あらびきフランクパイ」の方です。フランクの皮の食感が判定を分けました。

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2005.07.18

今日の「山」登りは「イカスミぞうすい」&「紅茶フロート」+α

 16日の記事に少しだけ書きましたが、「奇食の館」のRimさん主催の「登山会」に参加しました。参加の皆様は、よく趣旨をご理解されているようで、マウンテンのマウンテンによるマウンテンのためのメニューを次々とチョイスされていらっしゃいました。

 すさまじかったです。

 詳しくはRimさんのレポートにお譲りするとして、この記事では私の食したモノの感想を中心にしてご報告いたします。

 山以外では決して聞くことのない組み合わせの単語が乱れ飛ぶ中、私もなんとか「奇食」色の強いモノをと心に決めておりました。方向は「カラー」が強烈なもの。「カラー」といっても、世間でよく言われる主義・思想の意味合いは全くありません。まさしく「色」です。見た目の色です。結果…

 「『イカスミぞうすい』お願いします」

 マウンテンにはイカスミメニューがいくつかあります。「イカスミスパ」「イカスミピラフ」「イカスミジュース」「イカスミ氷」、そして「イカスミぞうすい」です。マウンテンで扱っている大カテゴリーのほとんどにイカスミが入り込んでいます。そのうち「イカスミアイス」とか「イカスミフロート」「イカスミトースト」なんてのもできるのやもしれません。

 食事系のイカスミメニューとしては「イカスミぞうすい」が最も奇食っぽいのではないでしょうか。

 この日は土曜日。山中は登山家に溢れています。じっくり腰を据えて、煮えたぎるぞうすい鍋を待つことにしましょう。

 …ぇ、もう来たの。

 トップで到着しました。10分くらいだったでしょうか。思ってもみないスピーディな提供にとまどう私。

イカスミぞうすい
 イカスミぞうすい。別府の地獄以上の地獄

 思っていた以上に“沼度”が高いなー。墨汁の中にイカリングが浮いているみたい。何故か、数粒だけ米が表面に現れております。

 でも、匂いは悪くないです。普通の鍋物のようです。

 取り皿とおたまが供せられているので、それで鍋中のモノをかき出すと…。

赤い!
 掬ったら赤海坊主が出てきた

 赤くて大きなものが、ぽっかりと出てきました。トマトです。これは意想外です。鍋にトマトとは。いや、ミネストローネなど、トマトを煮た料理があるのは知っています。でもこれは「ぞうすい」です。イタリアンではありません。

 いや、これこそ「奇食」! にっこりと微笑んでいただこうではありませんか。

 黒い汁にまみれたご飯をスプーンに山盛りにして、一口。

 …熱い! ぞうすいだもの。当たり前のことなのですが、熱い!

 一口目は熱過ぎて味がよく分かりませんでした。二口目。

 …しょっぱい。塩がきついなーっ。塩味で何かを紛らわせているとしか思えないほどのしょっぱさです。

 この時点で、全身に汗が噴き出します。塩辛さに加えて、もう一種類の辛さが現れました。唐辛子です。そのまんまの鷹の爪が2本入っていました。唐辛子、苦手なのにー。失敗したなー。辛いなー。
 辛さを紛らわせねばなりません。問題のトマトで口休めを試みます。

 …生臭い。

 煮えきってないよ、このトマト。そういえば早く到着したんだった。なにもかもが空回りしています。残りのトマトは後回しにしよう。

 ここで、他の具を確認してみます。

 なすの輪切り
 玉ねぎの薄切り
 にんにく(大きめにカット)

 夏野菜が中心です。この具で「ジャワカレー」を作ったら美味しくなりそうです。

 味は不味いわけではありません。ただきついのです。極端なのです。マウンテンの味付けなのです。辛いのです。腕には玉のような汗がびっしりと。

 一心不乱に鍋をすくい、取り皿から黒い食べ物を口に運びます。後半はトマトも完全に煮えて食べやすくなりました。

 で、どうにか完食です。…と言いたかったのですが、

赤い!
 これだけは食べられない…

 唐辛子を残してしまいました。これは私には無理です。これを摂取すると間違いなく内臓にダメージがきます。あー、悔しい。

 「イカスミぞうすい」は辛くはあったのですが、食べられないほどではありませんでした。辛いものが得意な方は、容易に食べられるメニューでしょう。

 これで「奇食の館」主催の「登山会」を終わるのは、あまりに惜しい!

 マウンテンで奇食といえば…、

 「すいませーん。『甘口キウイスパ』追加でお願いしますー」

 今までは、予算の関係から一度に二食を取ることは憚っていましたが、今日は「登山会」。予算は十分です。
 デザートで甘口スパを食べるって、なんて贅沢なことなんでしょう。

 「だいじょうぶですか?」…Rimさんに心配される私。
 「あっ、大丈夫です。大丈夫です。デザートですから」
 それに、キウイスパは美味しいですし。酸味と甘みのアンサンブルが絶妙ですもの。

 程なくやってきたライトグリーンのスウィートハニー。いただきます。

 ぱくぱくぱくぱく。つるつるつるつる。相変わらず美味しいなー。つるつるつるつる。
 はい、ごちそうさまでした。

イチオシの甘口。キウイスパ
 これは楽に単独登頂できる

 「甘口いちごスパ」が退場している今、「甘口キウイスパ」がおすすめですよ。

 他の方の状況を見てみると、まだまだ終了までに時間がありそうです。

 「すみません、メニューをお願いします」

 一同「まだ食べるんですか…」
 「いや、もうおなかいっぱいですから、飲み物でもと…。」

 さて、フロート制覇計画に基づいて、

 「『紅茶フロート』お願いします」
 一同「飲み物じゃなかったんですか?」
 「…あっ、いや、紅茶ですから…」

アイスの積み方に驚嘆
 紅茶フロート。少し薄めか?

 アイスはバニラ。刺激を受けた舌を、やわらかく包んでくれます。癒しです。
 紅茶のフロートって、珍しいのではないでしょうか。ありそうなのに、他では見たことがありません。実際、合うかどうかというと…。コーヒーフロートの方が美味しいですよ。紅茶がもう少し濃く抽出されていれば、まだアイスと合っていたかもしれません。

 もう、これでおしまい。ほんとにこれでおなかいっぱい。ぱんぱんです。満足満足。一度ここまで食べてみたかったのですよ。

 合計¥2000。全員まとめて会計システムなので、お釣りは無し。計算どおりです。
―――

 山から下りた後、Rimさんから世界一不味い飴「サルミアッキ」をいただきました。不味い不味いと言っても、限度があるでしょう。どれどれいただきます。

 うべっ!

 どこのケミカル工場でできたものなの!? これ輸入可なのが信じられないわっ! 味の感想なんて書けるものではありません。甘く見ていました。世界一です。岸朝子さん、ぜひ食べてみてください。

 「サルミアッキ」まだ一粒あります。

サルミアッキ(ケース入り)
 真の「奇食」!

 処遇に困る。

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2005.07.17

さわやかにフロマージュ

 チーズのイメージといえばどのようなものでしょうか。乳成分が濃縮した、コクのある深い味。
 でも、今度のミスタードーナツのチーズを使った新製品は、そんなチーズの味わいを残しつつも、さっぱりさわやかな、夏らしいものになっていました。

 「夏、ほおばれ」と題した2005年夏キャンペーンは、「カリッカリカリーパン」と「フロマージュバラエティ」の2本立てとなっています。

 35周年グラスをもらう際に、全て試してみました。でも、以前の記事に書いたように、持ち帰りの際に滅茶滅茶に崩れてしまい、写真が撮れずにレビューが後回しになってしまいました。

 今回は「フロマージュバラエティ」の方を再食です。
 「フロマージュバラエティ」のラインナップは、フレンチ系「フロマージュフレンチ」、ポン・デ・リング系「ポン・デ・フロマージュ」、イースト(シェル)系「フロマージュヨーグルト」の3種類。どのドーナツも従来品をアレンジしたものですね。

フロマージュバラエティ
 手前から「フロマージュヨーグルト」「フロマージュフレンチ」「ポン・デ・フロマージュ」

 「ポン・デ・フロマージュ」は、グレーズのかかっていない「ポン・デ・リング」にヨーグルト風味のチーズクリームが挟まっています。一辺をホワイトチョコの彩りが。これは春の「ポン・デ・白桃」と同じスタイルです。
 いきなり中身には行かずに、外側から味見を。ホワイトチョコは甘さが抑えられています。ほとんど甘みを感じないくらい。
 ぱくりと一口。「ポン・デ・リング」のもちもち感はいつもどおりで安心できます。歯が喜んでいます。
 いよいよ中身のチーズクリームのお味を見ましょう。
 うむ、チーズの感触はあるものの、コクはあまり感じられません。ヨーグルト味の方がより強く香りますね。軽みがあるクリームになっています。
 「ポン・デ・リング」とふわりとしたヨーグルト味と弱いチーズのねっとり感は、よい組み合わせです。ぱくぱくいけますわ。

 なんだか、このヨーグルト風味のチーズクリームは覚えがあるような気がしますわ。

 …うーむ。

 …あっ、「ハイチュウ ヨーグルト味」だ。似てますよ。

 「フロマージュフレンチ」は、「エンゼルフレンチ」の色違いです。ホイップクリームがヨーグルト風味チーズクリームに、チョコレートがホワイトチョコレートになっています。
 チーズクリームもホワイトチョコも、「ポン・デ・フロマージュ」と味は同じ。生地との組み合わせはどうなっているでしょう。
 フレンチの生地に甘みがあるので、「ポン・デ・フロマージュ」よりも全体的に甘さが強くなっているように思われます。また、フレンチの生地の表面の食感が、チーズクリームの軽いねっとり感を妨げているようです。やや、クリームの食感と生地の食感が合っていないのかな。

 シェル系ドーナツはどれも中のクリームがたっぷりで、甘いのが苦手な方には食べにくいのかもしれないな、と常々思っておりました。ですので、ヨーグルトチーズクリームの軽さがシェルドーナツと組み合わさると、他のシェル系ドーナツとは一線を画したものになるのではないかしらと思って、思い切って大口で一口。

 うん、思ったとおり。ヨーグルトチーズクリームに清涼感があり、軽い仕上がりになっているので、他のシェル系ドーナツと比べると食べやすいでしょう。
 でも、表面にまぶされたシュガーと生地の甘みのために、上の二つに比べると、ややくどいかなとも感じます。シュガーはいらなかったかも。

 「フロマージュバラエティ」に使われているヨーグルト風味のチーズクリームは食べやすくて、軽くって、いくつでも食べたくなるお味になっています。わずかな酸味を持つヨーグルト、ほのかなねっとり食感のチーズ。これらは密度の高い生地の方があっているように思われました。それを踏まえると、

 ポン・デ・フロマージュ
 フロマージュヨーグルト
 フロマージュフレンチ

の順をつけたいですわ。でも、極端に食べにくいものはなく、僅差です。個人的には、シェルっぽくない「フロマージュヨーグルト」の健闘をたたえたいです。


・本記事からのトラックバック先リスト
http://chisato.air-nifty.com/kurusugawa/2005/07/post_526e.html

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2005.07.16

「登山会」―無事下山しました

 「奇食の館」のRimさん主催の「登山会」に参加してきました。
 私は最近は「山」では、美味しく食べられそうなメニューを選っていましたが、今日は「奇食」を主題にした選択をしてみました。

 それにしても、みなさんチョイスがすさまじかったですわ。壮絶でした。

 詳しくは後ほど。

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2005.07.12

知識はあっても、現実的な行動がとれない人

 今は昔の話だ。大学寮で法律と儒教を教える清原善澄という者がいた。そいつは学問の才能は抜きん出ていて、昔の有名な博士達にも肩を並べるほどだといわれていた。年は七十過ぎで、重用もされていたんだが、家はひどく貧しくて、なにかと思い通りにならないことが多かったんだそうだ。

 ある日、そいつの家に強盗が入った。善澄はうまいこと立ち回って、床の板敷の下に逃げ込んだんだ。なので、強盗も善澄を見つけることができなかった。強盗は善澄を見つけ出すことは止めて、家の中で物を盗み取りはじめたんだ。たいしたものが無かったからなのか、善澄が逃げたことが癇に障ったのか、置いていたものをぶっ壊したり、踏みつけたりもしたらしいな。強盗はさんざん暴れまわった後、大声を出しながら、善澄の家から引き上げてった。

 その時だった。善澄は床下から飛び出して、強盗を追いかけて門まで出ていったんだよ。そしてこう叫んだんだ。
「こらーっ、おまえらっ! ツラを見せろ! 夜が空けたら検非違使の長官に訴えて、片っ端からとっ捕まえてもらうからなっ!」
 ひどく癪に障ったからなんだろうが、門を叩きながら言ったんだとよ。

 そうしたら、強盗はそれを聞いて、
「おい、聞いたか、お前ら。よし、引き返して奴を叩き殺すぞっ」
と言って、わらわらと善澄の家まで走って引き返してきたんだ。

 それを見た善澄、慌てたのなんの。ばたばたと家の中に逃げ帰って、また板敷の下に逃げ込もうとした。でも慌てていたんで、すっころんで縁側に額を打ち付けてしまい、すぐに入り込むことができなかったんだ。
 そこに強盗が追いついて、善澄を引っ張り出して、刀で頭をむちゃくちゃに叩き割ったんだとよ。その後、強盗はそのまま逃げてしまった。そうなったら、もうどうしようもないよな。

 「善澄は、学問の才能は立派なもんだったが、実際の場で役立つような頭を持っちゃいなかったんだな。こんな馬鹿げたことを言って死んでしまったよ」と、話を聞く人は皆、そんなふうに善澄のことを悪く言ったと語り継いでいるんだよ。

――――――――――

 「アカデミックくいだおれブログ」って言っておきながら、「アカデミック」部分が微少です。なので、少しばかり『今昔物語集』の分量を増やしておこうかと。

 お話は『今昔物語集』巻第二十九の第二十話「明法博士善澄、強盗に殺さるる語」です。悪行譚を集めた巻二十九の、殺人譚のブロックに収められています。殺人ですって。物騒で、あんまり気分の良い話ではないので、控えたいところではあるのですが、たまたま開いたのがここだったので。
 でも、殺人の要素を隠すと、なかなか面白いお話になります。「あ〜、いるよねー。こんな人」と思いませんか。知識はあって、頭が良いのはみんなが分かっているけど、実務を任せると上手くできない人。感情を抑えきれずに、言わなくてもいい時に、言わなくてもいい事を言ってしまう人。
 このお話は伏線も張られています。専門知識があっても、実際的な能力が欠けているので、お金に困る生活を送っているんでしょう。専門分野では重用されていても、身の回りのことになると目が行き届いていないんですね。
 最後の最後に、間の抜けたことをしでかしてしまうと、世間の評価もがた落ち。

 知識があって実務ができないのと、実務はこなせるが知識が欠けている、どっちが良いかしら?なんてことは言いません。知識があって実務が達者な人になりたいから。

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2005.07.11

今日の「山」登りは「ヤングスパ」&「チョコレートフロート」

 先週末、演習の授業で発表の担当になっておりましたが、なんとか切り抜けることができました。ただ、資料作りが当日の朝6時までかかってしまったのです。なぜか朝6時に「いつのまにか」出来上がっていました。書いた意識がいささか欠けております。不思議な靴屋さんみたいな気分です。

 授業は乗り越えたものの、体にかなりダメージがきました。3日経ってもなんだか調子が悪いです。以前はこんなこと無かったのに。頭の回りもだいぶん落ちてきているような。そもそも、前は資料作りが朝6時までかかることなんてなかったわ。一体どうなっているのよ。

 …年のせいなのか?

 峠を登りはじめたのか? …いや、まだいけるはず、大丈夫なはず。まだ若いはずなんだ。

 そんな私にうってつけのメニューが「山」にはありました。

ヤングスパ
 ヤングスパ。本当に若者を意識しているのか?

 どこがヤングなんだ?と思われる方がいらっしゃることでしょう。肉です。豚肉です。油です。味は甘めの焼肉のたれのような感じもしますし、しょうが焼きのたれからしょうがを抜いたような感じもします。甘辛濃い味付けです。濃いのはいつもですが。
 これだけの要素が集まっていれば、「ヤング」を冠しても差し支えないでしょう。

 上に書いたような材料と味なので、皆様だいたい想像がつくと思います。無難メニューに分類してよいでしょう。ただ油がきつく、味付けが濃いので、少食の方は厳しいと思われます。それと具が豚肉と、ぱらぱらっと乗った小口に切ったネギ、味にほとんど影響が無い程度に振られた白ゴマだけですので、味に変化をつけることが難しいです。完食はいたしましたが、私も後半は少々飽きてしまいました。

 そして、食後はフロート制覇計画に従って、追加オーダーです。今回は「チョコレートフロート」。メニューには「ココアフロート」もあります。どんな違いがあるんだ?店員さんに尋ねて解答を得ても、面白みがなくなってしまうでしょうから、また今度の楽しみにしておきます。

チョコレートフロート
 アイスが横にはみ出している

 「抹茶フロート」は、抹茶とバニラの二色アイスが鎮座していましたが、今回は想像通りチョコとバニラの二色アイスでした。読めてきた。読めてきたのかもしれないぞ、「山」の方針が。…いやまだだ。油断はいかん。気の緩みが遭難事故をもたらすのだ。

 アイスはいつもより多いような気がします。気分で量を変えているのか、サービスなのか…? チョコレートアイスはなかなか美味しいです。とけかかっているところをちょこちょことすくって口に運ぶと、「ヤングスパ」の濃い味付けがさっぱりと洗い流されます。食後はやっぱりこのような爽快なのがいいですわね。

 しばらく食べていると、かなり「溶け」がひどくなってきました。「すくいスピード」をアップします。…けずり、けずり、けずり、がぽっ!

 「がぽっ?」

 うわ、ドリンクの中にアイスがしずんでしまったーっ! 中の茶色の液体が漏れ出した。アウトブレイクだっ。メルトダウンだっ! でも、こんなときのために、きちんと受け皿があるのです。マスターはこれを狙っているはずです。

 意図せずアイスに穴が空いたところで、ストローを液体の中に入れ、一吸い込みします。

 うーん、なんだか粉っぽい。あんまり甘さもないし。アイスの甘さに慣れてしまって感覚が鈍ったのかしら。それに、水っぽい。今のところいいところが見当たらない。どうしよう…。
 いや、私の気のせいかもしれません。もう一度飲んでみましょう。

 …同じ感想しか出てこない。

 これはハズレフロートなのか?うん、ハズレフロートっぽいですわ。残念なお知らせとなりました。ここのフロートは、ドリンクが甘いものは要注意の気配があります。でも、まだオレンジフロートとかココアフロートが残っているんですよね。あぁ…。

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2005.07.10

ブログというフィルターを通すと

 私は「このように」見えるらしいです。

 藤田チエさん「ブログで似顔絵」をお願いして、描いていただきました。
 ありがとうございますーっ!

 これからも、もりもり食べていきたいですわ。

 文章とわずかな写真だけを手がかりに描いていただいたのに、かなり実物に似ているんじゃないかなと思っております。

 …実物を知っている人たち、分かってますよ、皆様の考えていることは。こんなにもさわやか+さっぱりじゃないですよね。ええ、わかってますよ。でも、いいじゃないですか。本人が満足しているんだから。

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人には優しく、広めてほしいことは口止めを。

 今は昔のことでございます。小野篁さまという方がいらっしゃいました。篁さまが大学寮の学生でいらっしゃった時に、一つの事件が起こったのです。篁さまは遣唐副使に任ぜられなさったのですが、それをお断りになったのです。なんでも、大使であった藤原常継さまとお乗りになる船を争ったことが原因であったようです。

 副使を辞退なさったことで、篁さまは罪に問われることとなりました。今では西三条の大臣と呼ばれる藤原良相さま、その時は参議でいらっしゃいました、その方がそのお裁きに関係していらっしゃって、篁さまをお庇いになったのです。篁さまは口にはなさいませんでしたが、大変嬉しいことだと思いになったのでした。

 年月が経ち、篁さまは罪を許されて、参議となり、良相さまも右大臣になられたのでございます。

 しばらくして、良相さまは重い病となられまして、数日のうちにお亡くなりになられたのです。良相さまはすぐさま閻魔王の使いに捕らわれ、生前の罪をはかる為に、閻魔王の宮まで引かれたのでした。
 宮に着くと、お裁きが始まりました。良相さまが閻魔王の前に居並ぶ冥界の百官を見渡しますと、その中に、なんと篁さまがいらっしゃるのではありませんか。良相さまは「これは一体どうしたことであろうか?」と怪訝にお思いになられているところに、その篁さまが帝の前にいらっしゃるときのように笏を手にして、
「この日本の国の大臣は、立派な心を持っており、人のためになる者でございます。この度の罪は、私に免じていただき、お許し願いたく存じます」
と申し上げられました。
 閻魔王はこれをお聞きになり、
「これは、極めて難しいことではあるが、そなたの申すことゆえ、許してつかわそう」
と仰せになられたのです。
 閻魔王のお許しをうけて、篁さまは良相さまを捕らえている者に「すぐにお帰しなさい」と命じられました。
 良相さまは引き返していると思われるうちに、生き返られました。その後、良相さまのご病気は徐々に快復なさったのでございます。

 数月の間、良相さまは冥界での出来事を、たいそう不思議なことであると思っていらっしゃいましたが、それを人にお話にならず、篁さまにお訊ねになることもありませんでした。

 そのようにしていたある日、良相さまが内裏に参上なさって、公事の座にお入りになると、篁さまがお座りになっていらしたのです。他の方々はまだお見えになっておりません。
 良相さまは、
「数月来、たいそう不思議に思っていたことだ。今がよい機会。あの冥界でのことを篁に聞いてみよう」
とお思いになり、篁さまににじり寄られて、小声で、
「この数月、機会が無く、申すことができなかった。冥界でのあのことはとても忘れられるものではない。それにしても、あれは一体どういうことなのだ?」
と、篁さまにお訊ねになったのでした。

 篁さまはこれをお聞きになり、微笑みを浮かべながら、
「以前のご親切が大変嬉しく、忘れることができませんでした。そのご恩を申し上げたのでございます。ですが、この件は、まだ人が知らないことでございますので、お慎みになられて、決して他言なさいませぬように」
とお話になられたのでした。

 良相さまは、これをお聞きになり、ますますおそれて、
「篁はただの人物ではなかった。閻魔王の臣下であったのだ」
と初めてお知りになり、「人のためには誠実であるべきなのだ」ということを、人々にこまかに教えなさったということでございます。

 篁さまは人に告げることなきようにとおっしゃいましたが、このことはいつの間にか世の中に広まり、皆は「篁さまは閻魔王の臣下として、この世と冥界を行き来される方なのだ」と知り、篁さまを畏れ慎んだと語り継がれているのでございますよ。

――――――――――
 『今昔物語集』巻第二十の第四十五話「小野篁、情けに依りて西三条の大臣を助くる語」です。
 『今昔物語集』には異能者がたくさん出てきます。最も良く知られる人物は陰陽師・安倍清明でしょうか。小さい頃に百鬼夜行にであったとか、呪術比べをしたとか、蛙を葉っぱで殺したとかいう話が収められています。
 でも、小野篁もなかなか得体の知れない人物。陰陽師が呪術を使うのは当然といえば当然ですが、参議という重職にいた政治家が異能者であったというのは、なんとも不気味なことです。現実的に考えれば、罪に問われて隠岐に流された篁が、政治力を駆使して復帰し、参議にまで登りつめたことが、異能を持つ者であると思われる契機となったのでしょう。
 たぶん、篁は話術が巧みであったのでしょうね。人に言うなと言われれば、話したくなるもの。上手い具合に、自分の能力を喧伝させています。これは言い争いから罪を受けたことを省みて、隠岐にいる間に身に付けた会話能力なのかもしれません。
 この能力は異能ではないので、今の世で、どなたでも使うことはできますわね。

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2005.07.09

「キャラメルコーン バニラアイス味」も冷凍庫に。

 東ハトの製品のことを書くのはひっさしぶりですわー。前に書いたのがいつか覚えていないくらい。
 今回はこの夏限定のキャラメルコーン「バニラアイス味」を食べてみました。そういえば去年はパイン味のことを書いておりました。あれはキャラメルコーンらしからぬ、酸味のあるさっぱりとした甘さで美味しかったなー。

キャラメルコーン バニラアイス味
 夏らしい?パッケージ

 さて「バニラアイス味」ってのはいかにも夏らしい味の選び方です。夏だからアイス。あまりにストレートな連想といえばそうなのですが、それが東ハトの素直さだととりましょう。
 パッケージの色使いは涼しげ。六華の結晶まで描かれています。…あれっ、なんだか冬っぽいわよ?でもコーンに乗っかった二段アイスも描かれているし。いいのかな。

 本体は当たり前といえば当たり前のクリーム色。表面には小さな黒い粒が見えます。バニラビーンズでしょう。


 本体拡大

 かりっとして、すーっと溶けていくのはキャラメルコーンの基本姿勢。これが崩れていてはいけません。
 ただバニラアイスというほどのさわやかさはありませんな。味はアイスなんですが、アイスとは思えないのは、冷たくないからでしょうか。あえてバニラアイス味だというならば、溶けてぬるくなったアイスのようです。

 悪いことばかり書いてしまいましたが、味は悪くないです。ただアイスっぽくないというだけで。砂糖を入れた牛乳味です。「ママの味」を再現した「ミルキー」に近いのかも。
 甘さがやや強めなので、パイン味のようにパクパクと一気には食べられません。少しずつ、溶かして食べてしまいます。
 この「バニラアイス味」はあえて冬に出したほうが良かったのではと感じました。「雪見だいふく」みたいに、挑戦的な姿勢で冬のアイスを目指してみても面白かったと思います。

 これを書くために裏面を見たら、「冷やして食べてもおいしいよ!」という文面を見つけました。そうかその手があったのか。残りは冷凍庫に放り込んでおきます。

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2005.07.06

DPZの名古屋本が急に出たので急いで買った。

 デイリーポータルZ編の名古屋本『名古屋の不思議』。いつ出るのかなー?と思っていたら、今日出ました。昨日(7月5日)知りました。って、昨日告知がありました。急だなー。
 今日、いそいそと学校の生協で買ってまいりました。売っていたのは一冊だけ…。何冊か置いていたら、無理矢理に手前の方に平置きしようと考えていたのですが。
 うちの学校の購買は小学館文庫はもともとあまり多く入れないみたいです。フォローです。

デイリーポータルZ編『名古屋の不思議』
 DPZの名古屋ガイド『名古屋の不思議』

 「デイリーポータルZ 制作日記」で古賀さんが書いていらっしゃいましたが、デイリーポータルっぽくない装丁です。帯の顔文字(゜ロ゜;)←コレ が特にデイリーポータルっぽくない気がします。

 今年は愛知万博開催のため、多くの名古屋本が出ており、『名古屋の不思議』に収められているネタのいくつかはそれら先発本と被っているようですが、ほとんどは独自のネタですし、かぶったネタでも目の付け所が秀逸です。
 食べ物ネタが多く収められていますが、そこは味の紹介だけにとどまることなく、と言うよりも、むしろ関連情報の方にページが多く割かれている点が他の名古屋本と違うところでしょう。
 だからといって、役に立たないということはなく、お店の外観、商品の写真、住所、電話番号、営業時間、アクセスが分かりやすく書かれており、しっかりとガイドブックとしての体裁は保っています。
 持って帰ってすぐさま一気読みしました。読み終えた途端に、お店を一軒一軒訪ねたくなりましたわ。おでかけしたくてうずうずします。大須の信号機なんて、なんということもないポイントですが、頭の片隅に刷り込まれてしまって、行かざるを得ない気になってしまいますよ。(実際、去年のコネタで紹介されたあと、見に行ってしまいました)

 カラーページも多いというのもツボを押さえたところ。食べ物の写真はカラーとモノクロでは受ける印象がずいぶんと違いますもの。でも、全編がカラーではありません。効果的にカラーとモノクロを使い分けています。おそらく全編カラーだとお値段が上がったのではないかと推測されます。良心的です。

 とっても、オリジナリティのあるガイドブックになっていて、期待を裏切らない出来です。でも一つ、気になった点がありました。記事の担当者(筆者)が書かれていないんです。記事中に「私」や「僕」という一人称が書かれていても、どのDPZライターさんが書いたのか分かりにくくて、なんだかもどかしいです。記名されていた方が、取材中の雰囲気が想像しやすくて、DPZファンとしては、本を読んでいてもっと楽しかったでしょうに。

 『名古屋の不思議』は数多のガイドの中でもトップクラスの「読める」ガイドです。名古屋にお出かけしなくても楽しめます。もちろん名古屋めぐりのお供にもおすすめです。ですが、普通のガイドブックも合わせて持っていたほうが無難です。

『名古屋の不思議』 @nifty編 小学館文庫 ¥648+税 ISBN4094186719

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2005.07.02

今日の「山」登りは「ベーコンブロッコリー」&「抹茶フロート」

 最近はマウンテンに行っても、「食べられるもの」を探すようになってしまいました。私のマウンテン登山記をご覧いただいている方にとっては、面白くないと思われるかもしれませんが、私も普通においしいものを食べるのが好きなんです。ですが、「食べられるもの」を狙っていっても、狙い通りにならないことがわかりました。前回の「ブタベジタブルカレー」ではっきり分かりました。

 今日も今日とてマウンテンでお食事です。食べられるもの狙いです。申し訳ありません。
 やたらと多いラインナップはいまだに慣れません。選択にはいつも時間がかかってしまいます。店員さんも慣れたものです。こちらから呼ばない限りは注文を聞きにくることもありません。

 食べられそうなもの…、食べられそうなもの…。
 …もう考えるのがめんどくさい。左上にあるものを選びましょ。

 ホワイトソース
 きのこツナクリーム…800
 ベーコンブロッコリー(ショートパスタ)…700
 サーモンスパ…750
  ・
  ・
  ・

 「きのこツナクリーム」かー。きのこはいいけど、ツナが厳しそうだな。シーチキンを油ごと「どちゃっ」と入れてそう。1個下の「ベーコンブロッコリー」はどうかしら。ベーコンの油量は予想できるし、ショートパスタというのも興味ある。¥700なので失敗した場合、いくらかダメージが低い。

ベーコンブロッコリー全貌
 白いだけ

 ショートパスタかどうかなんてわからない状態の白いものが来ました。白すぎます。マウンテンの限度の知らなさが伝わる一品でした。

 ショートパスタだという証拠を。

中を出す
 こんなパスタが使われている

 調べてみたら、コンキリエとチェレンターニという種類のパスタのようです。ソースがよく絡まるタイプのパスタです。チョイスが絶妙だ。

 ホワイトソースはどっしりとした重量感と濃厚すぎるコクが、あっという間に満腹感を導いてくれます。
 パスタは塩味が強めです。ベーコンにもともと味があるのに、さらに塩コショウをしっかりと加えているのはないかと思われます。この濃い味付けにはブロッコリーがよい舌休めになります。これもなかなか巧妙な組み合わせですわ。

 濃い味と重いクリームは美味しいといって差し支えないと思います。でも…、でも、あやうく遭難しそうになりました。一口一口がボディーブローのように効いてくるのです。以前ささのってぃが「焼肉丼」を食べた時、「舌が麻痺してきた」という感想を洩らしましたが、この「ベーコンブロッコリー」もそれに該当するものでした。だんだんと舌がはれぼったくなって、何をたべているんだか分からなくなるのです。ハズレではないがハズレ。誰でも食べられる味ですが、登頂には重々注意してかかる必要があるでしょう。

 食後は最近の定番、フロートです。今日のフロートは「抹茶フロート」。若干危うげな雰囲気を持った字面ですが、挑戦です。

2色になってた
 抹茶フロート、あいかわらず溶けてる

 アイスが2色になってる!いままでのフロートには無かったことですわ。1色はいつもどおりのバニラ、もう1色はもちろん抹茶です。…「もちろん」なんて言葉を使ってしまいましたわ。マウンテンに常識は通用しなかったのに。まだまだ甘さが残ってました。
 甘いアイスは麻痺した舌を癒してくれます。「ブタベジタブルカレー」の時もアイスは効果的でした。アイスはマウンテンの良心です。
 さて、怪しい抹茶にいきましょう。色は濃い緑。濁っているというほどではありません。粉茶のような見た目ですが、お茶の香りはわずかで、あとは甘さが占めています。自販機に売っている「抹茶・オレ」のような味です。
 このフロートは当たりフロートでした。安心して注文できます。2色アイスも楽しいです。

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グラスで乾杯!ミスドの35周年

 ミスタードーナツは3月末に35周年記念で、復刻版コーヒーカッププレゼントキャンペーンを実施していました。あの時にもらったカップは愛用しております。
 そして今週水曜日(6月27日)から、35周年記念第二弾「復刻版グラスプレゼントキャンペーン」を行っています。この前のコーヒーカップは実に良い出来でしたので、今回のグラスプレゼントも楽しみにしておりました。さて、今回のグラスの出来は如何に!
ミスド35周年記念復刻版グラス
 35周年記念復刻版グラス

 このグラスは¥600以上の商品購入につき一個もらうことができます。2個もらいました。一つは新商品のカレーパン3種類+フロマージュ3種類をパスカードで購入して。もう一つはお昼ごはんに飲茶セット購入でいただきました。2日目でしたが、お昼過ぎに行ってもまだたくさんグラスは用意されているようでした。案外¥600以上購入する方って少ないのかしら。

 まずは手に持った感触。現在ミスドで使用されているグラスに慣れていると、ずいぶん小さくて、ずいぶん軽いです。あのずっしりと重みのあるものをイメージしていただけに「なんだか頼りないなー」というのが第一印象。ガラスに厚みがありません。以前のキャンペーンでプレゼントされていた「グラス・デ・ライオン」よりは厚いようですが、密度が低いような気がします。爪ではじくと高めの音が響く。気をつけて洗わないと割れてしまいそうです。
 形は社食や学食で使われているプラスチックのコップみたい。上と下で径の大きさが違います。したがって、積み重ねることができます。でも、積み重ねすぎると不安定になるでしょう。安心して積み重ねることができるのは3つ程度ではないでしょうか。

重ねてみた。
 収納に便利な形をしている。

 実測をしましょう。飲み口の直径は約6cm。コーヒーカップより約1cm小さくなっています。高さは約11cmで、下から約5.5cmのところで小さくなっています。

直径計測

高さ計測

 径が小さくなっている部分は、ひょうたん状にくぼんでいるので、その部分に親指と中指を回すと持ちやすいです。そのように持つと、下部が手のひらにすっぽりとおさまるようになっています。

 次は内容量の実測です。アイスティーを作って…、

アイスティ入り
 ロゴがはっきりした。

 これくらいグラスに注ぎます。これをメジャーカップに移し変えると、

あふれそう
 目盛りを越えてしまった。

 200mlをオーバーして、縁ぎりぎりまでの量でした。220mlくらいでしょう。 では初飲みをします。この紅茶を再び移し変えても面白くない。これはメジャーカップのまま飲んでしまいます。さて、どうせならミスドではなかなか出来ないことをしましょう。

ミスドでチューハイ
 氷結(キリン)入りミスドグラス

 ミスドのロゴ入りグラスでアルコールを飲む。少しばかり背徳を感じます。

 キャンペーン期間は7月3日(日)までです。数は限られていますので、ミスドグラスでいろいろなものを飲んでみたい方はお早めに。

 買ってきた新商品でレビューを書こうと思いましたが、持って帰ってくるときに箱が傾いていたために、目茶目茶につぶれてしまってました…。なので、またの機会に。

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