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2005.03.12

名古屋の「山」に登ってみたよ。(3)

 「朝ごはんどうしようか」

 sasanottiはできるだけ早く帰ることとなりました。その前にどこかに食事に行くことにします。

 「『山』以外ならどこでもいいよ。…桜濱さん、『山』行きたいの?」
 「うーん…、行きたいけど…。抹茶小倉気になるし…」
 「えーっ、行くのー。他にしようよ」
 「そうだね…。分かった。他のとこ、考えるよ」

 私はしばらく適当な場所を考えました。氏が帰るのには駅に近いほうがいいな。どこかあったっけ?うーむ。

 「そんなに『山』行きたいの?」

 『山』には行きたい。でも、朝っぱらから遭難させるわけにはいけません。ですが氏は、
 「そんなに行きたいなら。『山』でもいいよ。僕は普通のを頼むから。でも手伝いはでいないけど」
 「どうもありがとう。じゃ、もう一度『山』に行こう」

 感謝です。気がかりだった抹茶小倉スパにであえるのです。早々に支度を整えて、2日続けて登山することになりました。
 外は昨日と違って、冬に逆戻りしたかのような寒さです。強めの風が頬をかすめます。すっかり暗記してしまった登山ルートを辿り、『山』の前に立ちました。着くと同時に小雨がぱらつき始めました。微かな不安がよぎります。

 入山して、昨日と同じ席に着きます。午前中なので『山』は昨日より明るいです。
 メニューが置かれましたが、私の意志は固まっています。甘口抹茶小倉スパです。メニューは必要ありません。sasanottiは『山』紹介ページであらかじめ確認しておいた無難メニュー「玉子トースト」にしました。あとはストロングコーヒー。ソフトから1ランクアップです。

 昨日のソフトコーヒーは真っ先に届きましたが、今回は玉子トーストの方が先に到着です。さすがストロング。力を溜めているのか。
 玉子トーストは実においしそうです。きつね色に焼かれたパンが食欲をそそります。玉子トーストと言うと、ゆで卵を白身と黄身に分けて、白身は細かく刻み、黄身はマヨネーズで和えたものを合わせてパンにはさんだものが思い起こされますが、『山』の玉子は薄焼き玉子です。こちらのスタイルもなかなかおいしそうです。
 相変わらずの『山』サイズの一切れをsasanottiは口にします。

 「うん、普通においしいね。でもこれ晩ごはんでもいいくらいの量だよ」

 一切れを食べ終わると、ストロングコーヒーが来ました。では飲んでみてください。

 「うっ、これは濃い! 確かに濃い!」
 「どれどれ、…うーっ、濃いっ! さすがにストロング」

玉子トースト&ストロングコーヒー

 メニュー上は1ランクアップですが、味は加速つきのランクアップです。何かの原液を飲んでいるみたいです。コーヒーを愛飲しているsasanottiは完飲しましたが、コーヒーをあまり飲まない私はソフトが限界です。

 そして、待望の甘口抹茶小倉スパ。来ました。

甘口抹茶小倉スパ

 目に優しくない緑を初めて見た気がします。これも甘口いちごスパと同じく、しげしげと観察している暇はありません。生クリームが解ける前に食し始めねば。中心の小倉あんと生クリームを麺全体に押し広げます。うっ、生クリームで隠されているが、小倉あんが多い。「氷山の一角」の具体例を見ました。でも今回は一人でこれを食さなければならないのです。ひるむことはできません。太い麺をフォークに絡ませて、思い切って口に入れます。…これは、


 おいしいよ。


 これも、いけますよ。私は。抹茶の香りが漂い、糖分が舌を撫で回します。温かくて味の濃い抹茶アイスクリームみたいです。
 麺を生クリームにつけてぱくり。小倉あんをすくってぱくり。また麺をつるつる。缶詰の桃をかじり、麺をもぐもぐ。食に没頭します。

 5分経過。

甘口抹茶小倉スパ 5分後

 写真が汚くて申し訳ありません。5合目といったところでしょう。生クリームはすでに解けきっています。

 9分経過。

 苦手な缶詰のさくらんぼをぷちりと噛みとって…、

 完食です。単独登頂成功です。

甘口抹茶小倉スパ 完食

 抹茶小倉スパは前日のいちごスパよりも少しきつかったです。油っぽさは相変わらずでしたが、いちごスパのように生クリームと麺の合間にいちごとキウイのフルーツを挟むことができず、麺+生クリーム+小倉あんの逃げ道の無い怒涛の甘さが攻め寄せます。7合目くらいから血糖値が上がるのを感じ、満腹感にさいなまれました。『山』の恐ろしさは味ではない、というのを体感することができました。

 「これ毎日続けたらやばいよね」
 「当たり前だよ。そんなこと絶対止めなよ。体壊すよ」
 「そうだよね。肝臓膨らみまくりそう」

 ふー、さすがにこれはこたえたわ。当分『山』はいいです。

 そろそろ、下山しようかとなったとき、新たに6人パーティの入山者が。会話から察するに、経験者と初登山者の組み合わせのようです。デジカメも所持しています。興味があったので、彼らがどのような登山をするのかを確認してから下山することにしました。5分後、彼らの登山ルートが決まりました。

 イカスミジュース
 サボテンスパ
 味噌煮込みスパ
 ペペロンチーノピラフ
 アボカドとツナのピラフ
 甘口いちごスパ
 甘口抹茶小倉スパ

 経験者がいるだけあってバランスの取れたルート選択になっているようです。

 満腹感と満足感を抱えて、下山します。入山前の寒風が今は心地よいです。駅までsasanottiを見送ります。

 「晩ごはんは健康的なものにするよ。とうふとか野菜」
 「そのほうがいいね」

 帰りにスーパーに寄って、宣言どおり健康的な食材を買ってまいりました。夜になって「さあ、健康食だ」と思うものの、お腹が空きません。甘口抹茶小倉スパ、すごい威力だ。

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コメント

>まゆぞうさん
 前々から聞き及んでいたものの、名古屋に移って喫茶店の多さを実際に目にしたときは驚愕しました。家の近くも喫茶店密度はかなり高いです。つぶれている店もかなりあり、激しい競争があるんだなーと感じさせてくれます。
 DPZではカフェ・ド・クリエが道を挟んで存在しているのが指摘されていましたね。モーニングサービスの特集は岐阜に行ってましたっけ。岐阜のモーニングはすごかった!

 夕方の地方ニュースなどで、毎日愛知万博のことが報道されるなど、街は万博色に彩られていますが、万博の話題が実際に人の口に上っているような感じはありません。盛り上げようとしているの感はあるのですが、それが実っていないような…。でも、前売り券の8割がたは東海三県で捌けているらしいです。
 開幕して、パビリオンの詳細が分かるにつれて盛り上がっていくのではないでしょうか。内容が広く知れわたった五月の連休や夏休みはとんでもない人出になると思いますよ。お金もそこそこ地元に落ちるのではないかと(^^;

投稿: 桜濱 | 2005.03.15 20:28

おまけがついてくるのは,名古屋に
喫茶店の数が多いからなんでしょうね。
以前DPZで愛知のモーニングセットをはしごする
特集がありましたが,モーニングセットの豪華さ
も喫茶店の競争原理に組み込まれていると思います。

そういえば最近は愛知万博の話題一色だそう
ですが,地元の反応はどうですか?
典型的は名古屋のおばちゃんである私の姑は
「あんな金にならんことばーかりやっても
意味無いがね」って行ってますが・・・

投稿: まゆぞう | 2005.03.15 15:15

>藤田チエさん
 いらっしゃいませ!
 ナイトスクープでも取り上げられていたのですね。しかもパラダイスシリーズらしい。小枝探偵がきたのでしょうか。
 甘口スパは思ったよりするするいきますよ。胸焼けを覚悟していたのですが、消化器官は何ら影響は受けませんでした。
 ぜひ名古屋においでの際は、登ってみてくださいませ。

 味見をしないみそかつ屋?そんなのがあるのですか!?耳にしたことないですー。まだまだ名古屋初心者だ…。

>ささのってぃさん
 2日連続の登山に付き合っていただき、ありがとうございました。甘党なのに悪夢だと言わしめる甘口スパ。やはりすごいな。
 でも、私はストロングコーヒーの方がきついです。あれは苦味を通り過ぎて渋かったもの。あれは胃を壊します。
 では、またこちらに来たときは、お付き合い願うかもしれません。

>まゆぞうさん。
 「山」でした。
 開店から35年ほど経っているらしく、それなりの風格を備えていました。特殊な評判でお客が来るようになったのは、ここ10数年来らしいですが。
 甘口2種を抑えたので、次はバナナに行こうかと。それで御三家踏破です。
 コーヒーを注文すると、おまけ?が付いてくるのは他の地方では考えられないですからね。漫画家の東海林さだお氏がエッセイでこの習慣について書いています。東海林さんがタクシーの運転手さんに、何故おまけがついてくるのか?と尋ねたところ「何も付かないところには誰も行かないから」という返答があったそうです。
 これからも名古屋の面白い食べ物があったら、体を壊さない程度で挑戦してみるつもりです。

投稿: 桜濱 | 2005.03.15 10:23

やはり・・・・「山」でしたか・・・
甘口いちごスパと甘口抹茶小倉スパとは
悪夢を見そうなメニューですね。

たしか私が女子高生だった10数年前にも
テレビで同じメニューを特集していたので
たぶん根強いファンがいるのでしょう。

甘口抹茶小倉スパは別としても、小倉トーストや
喫茶店で飲み物の脇にピーナッツがついたり、
豪華絢爛なモーニングがついたりするのは
当たり前だと思っていましたが、どうやら
他の地方ではそうではないらしいです。
そういえば、スパゲッ亭チャオの辛味の効いた
スパゲッティーソースがミートソースだと
思っていました。
ぜひこれからも名古屋独特の食文化を追求して
みてくださいませ。

投稿: まゆぞう | 2005.03.13 15:06

2日連続の登山、お疲れ様でした。
あの甘口系パスタを2日連続食べるなんて、やはり信じられないよ。何か悪い夢を見ていたかのような光景です。
でも、ストロングコーヒーの味はちょっと恋しい。あれを飲むと、家に帰って飲んだコーヒーが軟弱に感じます。
というわけで、また行きましょう。僕はストロングコーヒーと普通のものを頼むので。

投稿: ささのってぃ | 2005.03.13 12:24

こんばんは。いつも読み逃げばかりしてます藤田です。

これ、ナイトスクープで「名古屋は食のパラダイス!」というネタでやってたり、「名古屋で登山をする」といったサイトも見たことあるのですが、見ただけで胸焼けをおこしましたよ抹茶小倉スパ。

一度、誰かを道連れにパーティーを組んで名古屋に行ってみたいです。

あ、そうそう。これもナイトスクープでやってましたが、店のご主人が味見せずに作ってあるヘンなみそかつ屋さんにも行きたいです。

投稿: 藤田チエ | 2005.03.13 01:00

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