「クーピー」で革命を。
絵を描くのが苦手で、最近ではほとんど描画することは無くなりましたが、小学生の時分は結構な頻度で描いていたように思います。図工の授業もありましたし。
絵の上手い大人が描いているイメージとしては、片手の親指をパレットに突っ込んで油絵具をぴたぴた塗っているのとか、サインペンでさらりさらりと素早くイラストを完成させたりというものが浮かびます。今は私が小学生の時には考えられなかったパソコンというツールもあります。
私が子供の頃の描画ツールといえば、水彩絵具、クレヨン、クレパス、色鉛筆にクーピーペンシル(以下クーピー)などが主なものでした。絵具は水を使うので扱いが面倒、クレヨン、クレパスは油のにおいが気になったので、日常のいたずら描きにもっぱら使われるのは、色鉛筆とクーピーでした。
クーピー。不思議な描画ツールです。色鉛筆のような形だけど、クレヨンのように本体全部で描ける。だけど油くさくない。鉛筆削りで削るときのおかしな感触。そんな奇妙なクーピーの存在を何の疑いも無く受け入れていました。
クーピーを発売しているのは「株式会社サクラクレパス」です。懐古の情に誘われてクーピーの紹介ページを見てみました。あーそうそう、クーピーって缶にはいっていたわね。たくさん色が入っているのが欲しかったけど、持っていたのは12色のやつだったなー。クーピーって消しゴムで消せたっけ?色が残ったような…。今のは消えるのかな?
「全部が芯で出来ていて、手を汚しにくくなっています」とか「”色鉛筆がシンポした”芯ばかりのカラーペンシル」とか「折れない、消せる、削れる。全部が芯の色鉛筆」などの文言でクーピーは紹介されています。どの文でも「全部が芯」ということが前面に押し出され、これが一番の売りのようです。ここまで強調されるとだんだん「全部が芯」ということがすごいことのように思えてきました。
すごいぞクーピーと思っていると、クーピーの「豆知識」の欄に目が留まりました。「クーピーペンシルの名前の由来!!」びっくりマーク2つ付けて秘密が公開されています。その由来とは、
仏語:COUP(革命、打撃etc)から来ており、従来の色鉛筆よりも品質の上回る、クーピーペンシル発売にあたり、色鉛筆市場に革命を起こし、トップブランドになる事を目指し、COUP をもじってCOUPYとしました。(サクラクレパス公式ページより引用)
ふむ。フランス語「coup」に英語の形容詞を作る語尾「-y」を付けて「クーピー」なのね。「色鉛筆市場に革命」というところにクーピーに駆ける意気込みが感じられます。「革命」です。開発された方々の並々ならぬ思いが伝わってきます。熱いです。
でも「coup」は多くの意味を持つ単語で、辞書(プチ・ロワイヤル仏和辞典・旺文社)には他にも、
殴る・発砲・打つ音・行為・災難・たくらみ・動き・手早い動作・発現・襲撃・発作・(酒の)ひと飲み…
等等が挙げられています。
こうしてみると、「災難」や「たくらみ」や「発作」なんていう意味も持つ単語をもじって使っても良かったのかな、などという考えもおこりますが、クーピーは誰もが知っている描画道具となっているいま、そのような考えは無用のものでしょう。おそらくクーピーの大成功をサクラクレパスの関係者の方々は「ひと飲み」以上のお酒で祝ったのではないでしょうか。
ちなみにクレパスは社名にもなっていることからも分かるように、サクラクレパスの登録商標です。私は幼い頃、クレパスはクレヨンの偽者だと思っていました。サクラクレパス様、申し訳ありません。サクラクレパスのHPではクレパスとクレヨンの違いも紹介されています。ふーん、そんな違いがあったんだ。
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コメント
>宮崎クロさん
こんにちは。いらっしゃいませっ!
「クーピーペンシル」って、かなりの大発明ですよね。まさに描画ツール界に革命を起こしたと思います。小学校では、色鉛筆よりも先にクーピーペンシルが配布されたように記憶しています。扱いやすい描画ツールなのですね。
サクラクレパスさんのサイトのQ&Aでは、作り方の簡単な解説がされていますが、あの文章だけでは再現は難しそうです。なんとなく、東急ハンズで売られている素材で作れそうな気もするのですけど…。
「手作りクーピー」はコネタ的にはいい雰囲気なのですけど、私の手では失敗の連続になりそうです。
投稿: 桜濱 | 2007.05.08 01:58
はじめまして^-^クーピーってすごいですね!!。。。クーピーってどうやってできるんですか?!合成樹脂と顔料とワックスどれくらいの分量でできるんですかね??
投稿: 宮崎クロ | 2007.05.07 19:58
>来栖川知里さん
こちらこそよろしくお願いいたします。
当ブログは基本的にはリンクフリーです。それどころかリンクを張っていただけると、すごく喜びます。なので、お気になさらないでくださいませ。
投稿: 桜濱 | 2005.03.29 00:37
問題なんて全然ないです。こちらこそ断りなく勝手にリンク張らせてもらってました、すみません。
改めまして、今後ともよろしくお願いします。
投稿: 来栖川知里 | 2005.03.28 01:37
>来栖川知里さん
鉛筆を削ると木の抵抗を感じますが、クーピーはそれがないんですよね。確かにショリショリの感覚は心地よいです。
ブログにリンクを張っていただき、ありがとうございます。遅くなりましたが、本ブログからも知里さんのブログに飛べるようにしました。もし不都合がございましたら、お手数ですがご連絡下さいませ。
投稿: 桜濱 | 2005.03.26 23:51
クーピーという名にそんな野心的な由来があっただなんて驚きました!
私も小さい頃はクーピーを愛用していましたがあの独特な「削りごたえ」と「削りかす」が好きで、無闇に削って怒られたことがあります。
あのショリショリした、やわらかすぎず固すぎない感触が忘れられないです~。
投稿: 来栖川知里 | 2005.03.26 22:01
>藤田チエさん
サクラクレパスさんは「全部が芯」を強調していましたが、私も「手が汚れない」が一番の強みだと思いますね。クレヨンだといつのまにか手に付いて、しかもついたクレヨンは石鹸でこすらないと落ちないですから。
クーピーは意味だけでなく、音の響きもなかなか考えられているような気がします。耳障りが良いとでも言えましょうか。音の分析は出来そうですが、世界中で親しまれている「キューピー」に似せたのかなとも。
投稿: 桜濱 | 2005.03.25 23:56
クーピーってそんな意味があったのですね。
元美術部の私も知らなかったです。
そういわれるとクーピーって革命的ですね。
手が汚れないのと、においが気にならないという優れものですよ。
投稿: 藤田チエ | 2005.03.25 22:22