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2005.01.26

遠いお空へ飛んで行けー!

 車道と歩道を分けるのは、普通は白いガードレールですね。車がぶつかっても衝撃を和らげるような設計になっているはずです。白ガードレールは実用性を追求しているのです。
 人命に対して重要な役割を担っているにもかかわらず、場所によってはあの白ガードレールはそぐわなくなります。車がどんどこ走っている国道や県道脇にはふさわしいでしょうが、人がとことこ歩く商店街の中では、白ガードレールはあまりにそっけなさすぎるのです。
 商店街のような場所では、知恵を凝らして、少しでもにぎやか、活気のある風情を出すように気をつけて街づくりが行われているようです。歩道にタイルで絵が描かれていたり、街灯が凝った形状になっていたり、電柱に色が付けられていたり、唐突に銅像が置かれていたり…。

 では、これも活気づけのために作られたものなのでしょうか?

飛んで行け〜!

 あまりに完成度が高すぎます(ベクトル違いで)。

 やけに頭身が小さいです。
 やけに顔に艶があります。
 モデルの年齢が不詳です。
 オールバックです。
 微笑んでいるわりには眼は死んでいます。
 顔の造形に比べて、体は簡単すぎます。
 柵の先端は光り輝いています。
 石像と柵のコントラストに眼を奪われます。

 この石像の作者様には何かしらのコンプレックスがあるように見受けられます。そのあからさまな表現を許した商店街組合にシャッポを脱ぎましょう。

 銀色ロケット、宇宙の果てまで飛んで行け〜!!

(撮影場所:静岡市呉服町商店街 ←他にも魅力的な石像が紹介されています)


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ほめられて伸びるタイプなので、押していただけるとすごく喜びます。

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コメント

>Hirokyさん。
 記事で紹介した像をはじめ、静岡市呉服町商店街のモニュメントは、川口宗敏さんという方のデザインのようです。
 川口さんは現在、静岡文化芸術大学の教授でデザイン研究科科長を務めていらっしゃるかたみたいです。なので、地元ではありますが、鳴かず飛ばずと言えるかどうか…。

投稿: 桜濱 | 2005.01.31 22:09

たぶん地元の鳴かず飛ばずの作家の作品ですね。

投稿: Hiroky | 2005.01.29 13:12

うわーっ、デイリーポータルZのコネタ道場に採用されてるっ!びっくりしたっ!
道場主様、ありがとうございます。
ご助言の通り、10秒後がシャッターチャンスだったかもしれません。さらに精進いたします。

投稿: 桜濱 | 2005.01.28 23:21

>アポロさん
 コメントありがとうございます。楽しんでいただきなによりでございます。
 この像は静岡に居たときから気になってはいたのですが、写真を撮ったのは去年の静岡大道芸のときです。にぎやかさにまぎれて撮らないと、怪しまれると思いましたので。
 この記事は右のペインにリンクを貼っているデイリーポータルZのコネタ道場の投稿用に書いたものです。載ったらいいのですが…。

投稿: 桜濱 | 2005.01.26 22:05

こんにちは。ずっとコメントしようと思っていて、こんなに遅くなってしまいました。ごめん。
それにしても、この記事面白すぎ。
さすが、桜濱さんはいい視点を持ってます。
静岡市民としては、この銅像の違和感に、前からうっすらとは気付いていたんだけど、敢えて見て見ぬ振りをしてきたのですが・・・痛いところを突かれてしまいましたな。
これからも、面白い記事を期待してます。

投稿: アポロ | 2005.01.26 14:51

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