溺れる子供は…どうなる?
溺れる者は藁をも掴みます。ですが、できることならば溺れたくはないですね。「できることならば」ですって?間違いです。絶対に溺れたくないです。この意見は世の中の大半の方々の同意を得られることでしょう。
溺れないためにはどうするか。溺れる危険性のある所に近寄らないことです。最も単純な公式です。しかし、えてしてこの公式は守られません。なぜならば、溺れるような場所には魅力があるからです。海辺に川辺、湖畔に溜め池等々。これらの場所は、大人も子供もそれなりの思惑を胸に抱き、近寄って行くのではないでしょうか。
上記の場所に近寄る場合、大人は水以外の思惑を持つ場合が多いでしょうが、子供は水メインです。とにかく水に触れたい。だが人生経験の少ないのが子供です。水ばかりに目が行き、溺れないようにすることなんて頭から抜け落ちてしまいます。そこで、人生経験の豊富な大人が、溺れる恐怖を子供たちに叩き込む必要が出てくるのです。その最も一般的な手段の一つが看板によるものでしょう。たとえばこんな。
「あぶない!!」必要不可欠なフレーズですね。最重要点であるため原色の赤を使っています。「ここではあそばない」。危険な目にあわないためには何が必要かを述べています。「あぶない!!」よりも重要度を低く見たのか黒字で書かれています。あとはだいたい溺れるさまが描かれていることが多いようです。
ただ、この看板の子供はあまりに致命的な状態に陥っております。ここまで恐怖感をあおってよいのかという疑問まで浮かんできます。
なぜここまで怖くなってしまったのか。ポイントは目線と右手です。普通は助けを求めるときは上を向くはずです。ですがこの少年は向かって左下方向を見ています。その目線の先にあるはずの右手は、あまりに沈みすぎています。そのため溺れ少年の体は不自然に右に傾いているといえましょう。
なぜこのようなおかしな溺れ方になったのか。私が沈思黙考して導き出した答え。それは右手が何者かによって引っ張られているためであるということです。何者かとは何者か?「何者か」です。恐ろしい。この看板は子供だけではなく大人にも効果抜群です。
………季節外れな上に、それほど面白くも無い写真。無駄に長い文章。そして長めの更新間隔…
申し訳ございません。ネタが無かったのです。あっ、だけど「溺れる子供看板」写真ばかりを集めると面白いかも。
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コメント
>しまさん
ずいぶんさかのぼって御覧になっていただき、ありがとうございますー。
溺れ警告立て看もコレクションすると面白いと思っていますが、なかなか見る機会がなくてあつまりません。でも常に気は配っております。
河童は水沿いの立て看に登場するようですね。水に引き込んでしまう伝説を持つ河童は、溺れの恐怖を伝える格好の素材なんでしょう。
赤い目の河童はやりすぎ感がありますわ。
投稿: 桜濱 | 2005.07.01 21:42
この手の水関係の警告看板には
なぜだかとっても恐怖感を感じてしまいます。
思い返すと、小学生のとき近所の川にあった
立て看板の「河童」の絵のせいに違いないです。
目が、赤いの。
投稿: しま | 2005.07.01 00:19