6.活用語尾の規則を頭に叩き込む(1)
どうやら、仏検受験者(3級以下くらいのクラス)は、活用が悩ましいようです。
基本は、第1群規則動詞(-er動詞)の直説法現在ですね。donnerを例にしましょう。
【第1群規則動詞・直説法現在】
je donne
tu donnes
il donne
nous donnons
vous donnez
ils donnent
語幹に、「e,es,e,ons,ez,ent」が付きます。「うー、うーえす、うー、おーえぬえす、うーぜど、うーえぬてー」で暗記ですね。
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半過去は、一人称複数の「ons」を取ったものが語幹になります。なので、第1群規則動詞のdonnerだと、donn-onsですから、語幹はdonnになって、これに、半過去の活用語尾が付きます。
【第1群規則動詞・直説法半過去】
je donnais
tu donnais
il donnait
nous donnions
vous donniez
ils donnaient
語幹に、「ais,ais,ait,ions,iez,aient」が付きます。「え、え、え、いおん、いえ、え」で暗記。このブログにはまだ書いていませんが、第2群規則動詞の活用に似ています。
単数の一人称、二人称、三人称、複数の三人称は、みんな「え」と発音しますが、つづりが違います。半過去として「ai」がついて、人称を表すものとして「s,s,t,ent」が付くというパターンを覚えます。
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単純未来は、不定詞・単純形、つまり原形のrの前までが語幹になります。donnerでは、donneまでが語幹です。でも、単純未来の活用語尾は、-rの形で始まるので、原形のまま活用語尾が付いているように見えます。けど、暗記するときは、rも含めましょう。
【第1群規則動詞・単純未来】
je donnerai
tu donneras
il donnera
nous donnerons
vous donnerez
ils donneront
声に出して暗記するときは「れ、ら、ら、ろん、れ、ろん」です。なんとなく楽しい気分になれるので、私はこの活用が好きです。
この活用語尾は、ある不規則活用動詞の直説法現在のものとそっくりです。「aller」です。
【aller 直説法現在】
je vais
tu vas
il va
nous allons
vous allez
ils vont
どうですか? 似ていますね。「aller+原形」で、少し後の未来「近接未来」を表すことができます。どっちも未来ですし、形も似ているので、ついでに同時に覚えてしまいましょう。
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「法」と「時制」は、他にも、「複合過去」「大過去」「単純過去」、「条件法・現在」「条件法・過去」「接続法・現在」「接続法・過去」…等々、がありますが、いっぺんに覚えようとしても頭がパニくるはずです。
それに、「複合過去」の系列は「avoir」の活用+過去分詞のパターンになっていたりして、覚えようと思えば、それほど難儀することもないでしょうから、テキストや問題集を見ていて、出てきたときに、そのつど、一つずつ覚えていくことにします。
とりあえず、今回は、第1群規則動詞をベースにして、それぞれの活用語尾、
直説法現在「うー、うーえす、うー、おーえぬえす、うーぜど、うーえぬてー」
直説法半過去「え、え、え、いおん、いえ、え」
直説法単純未来「れ、ら、ら、ろん、れ、ろん」
の、暗記をしてしまいましょう。余裕があれば、単純未来に似ている、allerの直説法現在、「じゅべ、ちゅば、いるば、ぬざろん、ぶざべ、いるぼん」も暗唱すれば、お得です。
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