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2009年3月

2009/03/30

5.avoirを使って、いろいろな表現をする

 順番がバラバラだとは思いますが、avoirのことを先に書いてしまいます。
 avoirは、非常にたくさんの意味を含んでいる単語です。その中で、第一義は「~を持っている」。他動詞なので、avoir + 名詞 で、「『名詞』のものを持っている」となります。例えば…、と、例を書こうかと思ったところで、気がつきました。avoirの活用は、不規則極まりないです。
 でも、使用頻度もまた極めて高いので、フランス語をお勉強していれば、自然と覚えてしまうでしょう。

 j' ai
 tu as
 il/elle a
 nous avons
 vous avez
 ils/elles ont

 この、活用を「じぇ、ちゅあ、いら、ぬざぼん、ぶざべ、いるぞん」と暗唱&丸暗記です。

 さて、活用が分かったところで、例に行きましょう。

 J'ai une voiture. 私は車を一台持っている。
 Il a un frère et deux soeul. 彼は、兄弟が一人と、姉妹が二人いる。
 Vous avez un rhume, n'est-ce pas? あなたは風邪を引いていますね。

 最後の例文で使った n'est-ce pas は、英語の付加疑問(is it や isn't it, don't youなど)と同じです。でも、文の形に関係無く、文末に n'est-ce pas を付ければ、「~ね」「~でしょう」といった、同意や念押しの表現になるので大変便利です。

 もう一度、avoir に戻りましょう。avoirを使った成句も便利です。よく出るものを、書いておきます。

 avoir besoin de + 名詞/不定詞 ~を必要とする。
  Elle a besoin de son secours. 彼女は彼の助けを必要としている。
  Nous avons besoin de aller là. 私たちはそこに行くことを必要としている。

 avoir envie de + 名詞/不定詞 ~が欲しい。
  J'ai envie de un ordinateur personnel. 私はパソコンが欲しい。

 avoir mal à 定冠詞 + 身体の部分を表す名詞 ~の調子が悪い。
  J'ai mal à la tête. 私は頭が痛い。
  J'ai mal au coeur. 私は気分が悪い。

 avoir soif のどが渇く
 avoir faim おなかが空く
 avoir chaud 暑い(気温がではなく、自分が)
 avoir froid 寒い(同上)


 avoirは動詞としても重要ですが、助動詞としての働きもあります。それは、またいつか。

2009/03/23

4.三つの冠詞―不定冠詞、定冠詞、部分冠詞

 フランス語には、三種類の冠詞があります。またそれぞれが、男性名詞用、女性名詞用、複数名詞用に分かれているうえに、後に続く単語によっては形が変わることもあるので、とにかくたくさん冠詞がある、という印象を受けます。
 でも、フランス語の法則に従って、順々に覚えていけば、それほど苦労することもないでしょう。

 ◎不定冠詞
 男性単数 un
 女性単数 une
 複数 des

 ・名詞を特定しない場合に、使われる。
  Je veux acheter un stylo. 私は万年筆が買いたいです。
  ※特にどのどの万年筆を買いたいのかまで言及していないので、不定冠詞。styloが男性名詞なのでun。

 ・数量を問題としている(可算名詞)
  Il y a une voiture. 一台の車があります。
  Ce sont des arbres. これは木々です。


 ◎定冠詞
 男性単数 le
 女性単数 la
 複数 les

 ・話し手、聞き手の間で、問題としているものが特定されている。
  Fermez la fenêtre. ドアを閉めてください。
  ※閉めてほしいドアが特定されている。
  Il a un libre, c'est le livre de Paul.
  ※最初のlibreは「一冊の」、次のlivreは、de Paulで限定されている。


 ◎部分冠詞
 男性 du
 女性 de la

 ・ものとして存在しているが、数えられない(非可算名詞)
  Elle a mangé de la viande. 彼女は肉を食べた。
  ※「いくつの肉」という風に数えられない。
  Il y a du monde. 人々がいる。


 定冠詞 le,la は、母音の前では l' とエリジヨンする。
 部分冠詞 du, de la は、母音の前では de l' とエリジヨンする。


 ◎「縮約」… à, de +定冠詞 の変化
 前置詞 à
  à + le → au
  à + les → aux

 前置詞 de
  de + le → du
  de + les → des

 エリジヨンの方が、縮約より優先される。
  × Il habite à le hôtel.
  × Il habite au hôtel.
  ○ Il habite à l'hôtel.


 ※文脈によって、非可算名詞が可算名詞になったりするので、以上の、不定冠詞、部分冠詞、定冠詞の使い分けは、あくまで基本的な考え方。

 ※名詞を覚える場合、不定冠詞を付けて覚えると、男性名詞、女性名詞の区別を付けやすくなる。
  un libre 男性名詞
  une table 女性名詞

  複数形の冠詞は男女同形、定冠詞はエリジヨンするので同じ形になってしまう。
  des libres les libres
  des tables les tables

  l'arebre … arbreは男性名詞だけど、定冠詞はエリジヨンするので、名詞の性を知っていなければ le か la かが分からない。

2009/03/18

3.単数か、複数か ―名詞の数

 名詞には単数(singulier)と複数(pluriel)で形の違いがある。
 複数の場合は、語尾に-sを付ける(語尾の子音なので、発音はされない)が、単数形の語尾の形によっては、-s以外の場合もある。

 - → -s livre → livres

 -s, -x, -z → そのまま(単複同形) bras, noix, nez

 -eau, -au, -eu, -ou → -x
  bateau → bateaux
  tuyau → tuyaux
  cheveu → cheveux
  bijou → bijoux

 -al, -ail → -aux
  journal → journaux
  travail → travaiaux


 男性形から女性形にしたものを複数形にする場合は、-esになる。
 étudiantes, japonaises, chattes など。

2009/03/17

2.この名詞は、男性? 女性?

 冠詞を勉強しようかと思いましたが、先に、名詞の性について。これをやっておかないと、冠詞が分からなくなるので。

 フランス語の名詞は、基本的には全て性(genre)が決まっている。この名詞の性によって、付加される形容詞や冠詞の形が変わってくるので、要注意。

 genre-nom.masculin(男性名詞)
    -nom.féminin(女性名詞)

 男性名詞
 homme 男 père 父 arbre 木 mont ~山 soleil 太陽
 女性名詞
 femme 女 mère 母 fleur 花 mer 海 lune 月

 もともと性別の違いがあるものは、そのままgenreが決まる。
 -eで終わる名詞は女性名詞であることが多い(例外がかなりあるけど)

 ・基本形が男性名詞のものを女性名詞にするときの語尾の法則
 -eを付ければ良いのだけど、その前の部分の形が変わることもある。

 - → -e étudiant→étudiante 学生
 -e → -e élève→élève 生徒
 -eur → -euse voyageur→voyageuse 乗客
 -teur → -trice acteur→actrice 俳優
 -er → -ère boulanger→boulangère パン屋
 -f → -ve veuf→veuve やもめ
 -x → -se époux→épouse 配偶者
 -en → -enne musicien→musicienne 音楽家
 -on → -onne lion→lionne ライオン

 ・規則的に性が決まっているもの
 男性名詞
 一月~十二月
 janvier,fevrier,mars,avril,mai,juin,juille,août,septembre,octobre,novembre,décembre
 季節
 printemps,été,automne,hiver
 曜日
 lundi,mardi,mercredi,jeudi,vendredi,samedi,dimanche
 単位
 mètre,litre
 金属
 fer,or,argent
 他の品詞から派生したもの
 beau(←形容詞),dîner(←動詞)

 女性名詞
 学問
 chimie,physique,musique,mathémaatiques
 果物
 poire,banane(例外多い)


 ほとんどの場合、規則性は無いので、丸暗記。その際は、不定冠詞un,uneを付けて覚えるのがコツ。男性名詞はun crayon(あんくれよん)、女性名詞はune table(ゆぬたーぶる)というように。
 詳しくは冠詞のところで。

2009/03/16

1.êtreを覚え直す

 「~は」の意味のêtreの活用を復習します。基本ですね。
 フランス語の場合、活用を覚えるときは、主語代名詞もまとめて暗唱すること。

――――――――――
 je suis
 tu es
 il est/elle est

 nous sommes
 vous êtes
 ils sont/elles sont
――――――――――

 こいつを、「じゅすぃ、ちゅえ、いれ、えれ、ぬそむ、ぶぜっと、いるそん、えるそん」と暗唱。頭に叩き込む!

 つづりで注意するところは、
 ・tuとil/elleのêtreの違い
 (どっちも「え」の音で終わるけどil/elleの方はtが付く)
 ・nousのmmの連続
 ・vousのê
でしょう。

 êtreに限らず、動詞のil/elleの活用形は同じなのでまとめても良いかも。

 <例文>
 Je suis étudiant.
 私は学生です。

 Ce sont des livres.
 これらは本です。

 あ、そうそう、「これ」の意味の指示代名詞ceは、三人称なので、il/elleと同じ扱いで、単数/複数が同じ形。だから、

 C'est un livre.
 これは本です。

にもなる。C'はCeとestで母音字eが重なるので、Ceの方のeが無くなる「エリジヨン」になってるから。他の単語でも、連続する二つの語で母音が重なれば、同じ法則になります。発音もCe + estは、C'estになるので、「す・え」じゃなくて、「せ」。

 次は冠詞。

――――――――――

 <単語帳>
 étudiant[名] 学生
 livre[名・男] 本

0.フランス語を勉強し直したい!

 約4年も勉強したフランス語を、約4年かけて忘れつつあります。
 これじゃ、あまりにもったいないので、もう一度勉強して、「実用フランス語技能検定試験(仏検)」合格を目指します。

 仏検をを行っている「フランス語教育振興協会」のサイト(http://apefdapf.org/)を見ると、

 3級…フランス語の文構成についての基本的な学習を一通り終了し、簡単な日常表現を理解し、読み、聞き、話し、書くことができる。
    標準学習時間:200時間以上(大学で、第一外国語としての授業なら1年間、第二外国語として週2回の授業なら2年間の学習に相当)
    必要語彙数 1500語

 準2級…日常生活における平易なフランス語を読み、書き、話すことができる。
     標準学習時間:300時間以上
     必要語彙数 2200語

という、レベルが設定が記載されています。大学の教養課程/共通教育でフランス語を「普通に」「真面目に」勉強(高等学校でもフランス語の授業があれば読み替えてください)していれば、3級合格の可能性が高くなるはずです。準2級は、そこからさらに専門課程でフランス語学とか、フランス文学を「真面目に」勉強していれば、合格できるかも、ということだと思います。2級は、仏文専攻、準1級は、フランスでまともに生活できる。1級は「フランス語? あぁ、話せますよ。フランスで何年か仕事していましたし。簡単簡単」というレベルなんだと思います。たぶん。

 私は、仏文専攻ではありませんでしたが、フランス語の授業には結構真面目に出ていました。その経験から考えると、3級~2級あたりが狙えそうです。実際、一生懸命に勉強していた頃、2級を受けました。結果、落ちました。筆記は通ったのですが、面接で落ちました。準2級以上は、2次試験で面接があるのです。会話能力が必要になります。それを踏まえると、手近な3級から攻めてみることにします。

 3級といっても、ブランクが開いているので、そうは上手くいかないでしょう。一から勉強をしなおします。単語力も落ちているので、それも補強しつつ。

 試験は6月、その次は11月。
 受験料は、3級が5000円、準2級が6000円。隣接する2つのクラスは併願ができるので合わせて11000円。かなり豪華な晩餐ができるお金です。無駄にしたくありません。

 少しずつでもいいので、できるだけ毎日勉強をして、覚えたことをここに書いていく予定です。メモ代わりです。このメモを「勉強したぞっ!」という証しにして、励んでみようと思います。

 では、Allons-y!

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